離乳食が順調に進むと、海藻類でも食べられるものが増えていきます。
海藻類の中でも、副菜として大活躍するのがひじきです。
ひじきはヘルシーで栄養豊富なイメージがありますが、赤ちゃんの離乳食には使えるのでしょうか。
私には娘が一人おり、普段からひじきの煮物やサラダなどをよく食べていました。
娘が離乳食を食べ始めた時に、「赤ちゃんにはいつからひじきを食べさせていいのだろう」と疑問を感じたことがありました。
- 赤ちゃんにはいつからひじきを食べさせていい?
- ひじきを食べさせるときの注意点は?
- アレルギーも心配・・・
- 赤ちゃん向けのレシピも知りたい!
など、私と同じような疑問を抱えている人のために、ひじきと離乳食について詳しく調べてみました。
安心して赤ちゃんにひじきを食べさせてあげられるように、正しい知識を身につけましょう。
目次
赤ちゃんはひじきをいつから食べて大丈夫なの?
ひじきはヘルシーで栄養満点なイメージがある反面、なんとなく消化に悪いようなイメージもありますよね。赤ちゃんの離乳食にはひじきは向いているのでしょうか。
安心してひじきを赤ちゃんに食べさせるのなら、9か月頃から与えるのがおすすめです。
ひじきが柔らかくなるまで煮てトロトロにすれば、少量なら6か月頃から食べさせることもできます。
ひじきは栄養満点!
ひじきは食物繊維が豊富で、ミネラルもたっぷり含まれています。
- 食物繊維
- 鉄分
- カルシウム
- ヨウ素
- タンニン
注目すべきは食物繊維。離乳食が始まると、赤ちゃんは便秘しやすくなります。
ひじきに含まれている食物繊維は水に溶けやすい水溶性の食物繊維で、便を柔らかくしてスムーズに排出させる働きがあります。
離乳食に上手に取り入れることで、赤ちゃんの便秘を予防することにもつながります。
冷凍保存も可能!
水で戻して調理したあとのひじきは、冷凍保存も可能です。
少し多めに乾燥ひじきを戻してしまった場合は、一度に調理をしてから小分けにして冷凍しておくといいでしょう。
- ジップ付きの保存袋に入れる
- 1週間程度で使い切る
冷凍保存をするときは、上記の2つがポイントです。
冷凍するとひじきがより柔らかくなり、すりつぶしやすくなるのでおすすめですよ。
赤ちゃんにひじきを食べさせるときの3つの注意点
ひじきを安心して赤ちゃんに食べさせるには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
ここでは赤ちゃんにひじきを食べさせるときの3つの注意点を紹介します。参考にしてみてくださいね。
- 与えすぎに注意!
- 柔らかい芽ひじきを使おう
- アレルギーについても考慮が必要
ひじきは少量を心がけよう
ひじきは体にいいからといって、与えすぎは禁物です。
確かにひじきにはミネラルや食物繊維がなど、体に良いとされる成分がたっぷり含まれています。
気を付けなければいけないのが『ヒ素』です。
ヒジキに含まれているヒ素は『無機ヒ素』といい、含まれる量は微量ではありますが、大量にヒ素を摂取すると体調面に影響が出ることもあるとされています。
農林水産省の発表によると、次のように報告されています。
『一方、無機ヒ素が一度に、または短い期間に大量に体の中に入った場合は、発熱、下痢、嘔吐、興奮、脱毛などの症状があらわれると報告されています。
また、無機ヒ素が長期間にわたって、継続的かつ大量に体の中に入った場合には、皮膚組織の変化やがんの発生などの悪影響があると報告されています。』
(引用:農林水産省『食品中のヒ素に関するQ&A』より)
大人の場合、
- 乾燥ひじき5gを週に3回以上
- 水で戻したひじきなら40g程度を週に3回以上
これ以上の頻度でひじきを食べなければ、ヒ素の影響はほとんどないとされています。
赤ちゃんに関する情報はありませんが、大人より体が小さく内臓の働きも未熟ですから、1回の量はひとつまみ~小さじ半分くらいにし、週に3回以上食べさせないように心がけるといいでしょう。
○下ごしらえでヒ素を減らそう
ヒ素は水に溶けやすい性質があり、乾燥ひじきは水で戻すことでヒ素をある程度減らすことができます。
正しい下ごしらえを覚えることもポイントです。
- 乾燥ひじきは30分以上水につける
- 水で戻したひじきはきれいな水で3回以上洗う
- 戻した水は使わない
- 調理する前にサッと下ゆでする
- 生ひじきや缶詰などのひじきはよく洗ってから使う
少し手間はかかりますが、このポイントを押さえて下ごしらえをするだけで、ヒ素の量を減らすことができますよ。
赤ちゃんに食べさせるなら芽ひじきがおすすめ!
乾燥ひじきには、主に2種類あることをご存知ですか?
- 芽ひじき・・・ひじきの葉の部分
- 長ひじき・・・ひじきの茎の部分
長ひじきは芽ひじきに比べてやや歯ごたえがあり、しっかりとした食感を楽しむことができます。
大人にとっては細かい芽ひじきよりも長ひじきのほうが扱いやすいですが、赤ちゃんの離乳食に使うなら芽ひじきがおすすめです。
長ひじきよりも短時間で柔らかくなり、口あたりが良いので離乳食に取り入れやすいと感じるはずです。
我が家でも柔らかく煮含めることができる芽ひじきのほうを主に使っています。
ひじきのアレルギーにも注意しよう
ひじきを含め、海藻類は比較的アレルギー症状が出にくい食材だといわれています。
消費者庁が発表したアレルギーに関する情報にも、ひじきは重篤なアレルギーの症例数が多いとされる特定原材料には含まれていません。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
しかしひじきも食品である以上、アレルギーが出る可能性はゼロではありません。
「もしかしたらひじきを食べてアレルギーが出るかもしれない」ということを知っておくことが大切です。ひじきを食べさせたあとに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- じんましんが出た
- 鼻水や咳が出た
- おう吐
- 下痢
これらの症状が出た場合、アレルギーの可能性があります。
気になる症状がある場合は、かかりつけの小児科に相談しましょう。
簡単♪おいしい!赤ちゃん向けひじきレシピ2選
ここでは簡単に作れて赤ちゃんでも食べやすい、ひじきを使った離乳食レシピを2つ紹介します。
少量でもひじきのおいしさを味わえるレシピになっています。ぜひ作ってみてくださいね。
ひじきと豆腐のトロトロ煮
○材料(赤ちゃん1人分)
- 下ごしらえをしたひじき・・・ひとつまみ
- 豆腐・・・15g
- ニンジン・・・5g
- だし汁・・・大さじ1杯
- 水溶き片栗粉・・・少々
○作り方
1.ニンジンは柔らかくなるまでゆで、月齢に合わせて刻んでおきます。
2.ひじきは粗くすりつぶして置きましょう。
3.豆腐はスプーンの背でつぶします。
4.耐熱容器にすべての材料を入れ、レンジで30秒ほど加熱します。
5.よくかき混ぜたら可燃性です。
1歳頃からOK!ひじき入りお食事パンケーキ
○材料(赤ちゃん1人分)
- 下ごしらえをしたひじき・・・ひとつまみ
- コーン・・・小さじ1杯
- ゆでた青菜・・・小さじ1杯
- 小麦粉・・・大さじ3杯
- 牛乳・・・大さじ2杯
○作り方
1.小麦粉と牛乳を混ぜ合わせて生地を作ります。固すぎるようなら牛乳を少し足してください。スプーンで上から落とした時に、ポテッと落ちるくらいの固さが目安です。
2.ひじきとコーン、青菜は細かく刻みます。
3.生地に具材を入れて混ぜ合わせます。
4.分量外の油をフライパンに入れ、温まったら500円玉大の大きさにして両面を焼きあげたら完成です。
ひじきは量に注意をして上手に離乳食に取り入れよう
ひじきはヘルシーで栄養価も高い食材ですが、ヒ素が気になります。
一度にたくさん食べさせたり毎日食べさせたりすることがないように気を付けましょう。
赤ちゃんにひじきを食べさせるときは、
・しっかり下ごしらえをする
・少量を食べさせる
・柔らかい芽ひじきがおすすめ
・食べやすいように工夫
など、いくつかのポイントを押さえて与えることが大切です。
ちなみに我が家では、娘が幼児食に移行したころからひじきをそのままの形で食べさせるようになりました。
煮物や炊き込みご飯など、ひじきが入ったものは好んで食べますよ。
サラダなどにも合いますので、いろいろなメニューに取り入れてみてくださいね。