赤ちゃんの人見知り、始まりましたか?
知らない人や、久しぶりに会う人、おじいちゃんやお父さんも対象となることがあります。
友だちや親せきに抱っこしてもらいたくても、泣いて嫌がるので、お母さんもぐったりと疲れてしまいますよね。
「人見知りっていつまで続くの?」
「人見知りを治す方法はないの?」
「人見知りしないのは発達障害や自閉症なのかな。」
まずは、赤ちゃんの人見知りについて、いつくらいから始まって、いつくらいまで続くのか、知っておきたいものです。
さらに、赤ちゃんが人見知りをする原因を理解することで、少し心が軽くなるかもしれません。
今回は、この赤ちゃんの人見知りについて詳しくご紹介していきます。
- 人見知りはいつまで?
- 人見知りをする原因
- 人見知り改善プログラム
赤ちゃんの人見知りについて月齢別にご紹介したのち、赤ちゃんの人見知りの原因、そして、人見知りを克服できる方法をみていきましょう!
目次
赤ちゃんの人見知りはいつまで?
赤ちゃんの人見知りは、一般的にはいつからいつまで続くのでしょうか?
月齢別に、詳しく見ていきましょう。
生後3ヶ月~6か月頃の赤ちゃん
生後3ヶ月くらいまでは、まだ目がはっきり見えておらず、顔の認識がはっきりとはできません。
生後3ヶ月くらいからは、日中起きている時間も長くなり、周りの環境や人をじーっと見るようになってきます。
お母さんの存在をしっかりと覚えてくるのもこの時期です。
早ければ、生後5か月頃になると、人見知りが始まる赤ちゃんもいるでしょう。
これは、自分にとって安心できる人と、それ以外の人の区別ができるようにまで、成長してきている証です。
生後6か月~9ヶ月頃の赤ちゃん
一般的には、生後6か月頃から7ヶ月の間に、人見知りが始まる赤ちゃんが多いでしょう。
親や慣れ親しんでいる人以外の人を怖がる現象です。
しかし、親ではないから、大泣きをしているだけではありません。
中には、初めての人に会っても、泣かないこともありますよね。
赤ちゃんは、『感覚的』にその人から恐怖や不安を感じ取り、泣いているということが言えます。
その証拠に、ある場で怖い思いをしたあと、別の場で似た状況になったときに、赤ちゃんが怖がることも珍しくありません。
例えば、病院でおばあちゃんのお見舞いに行った際に、ギャン泣きする赤ちゃんがいます。
それは、周りの環境や人の雰囲気を感じ取って泣いているのでしょう。
そんな赤ちゃんは別の病院に行っても泣きだしてしまいます。
また、一定の人(おじいちゃんやパパ)などの顔を見るだけで、泣いてしまう赤ちゃんもいます。
これも、赤ちゃんが敏感に不安を感じているからではないでしょうか?
生後9か月~1歳半頃までの赤ちゃん
この頃の人見知りは、小さな頃と少し変化してくるかもしれません。
人見知りの対象や環境が変わっていませんか?
1歳前からの赤ちゃんは、とても怖がりの子が多く、一人でいることが不安である、親が近くにいなくなったのに気づくと泣き出して、後追いを始める赤ちゃんも増えます。
お母さんがトイレに入れば、トイレの扉の前までついてきて、どんどんと扉を叩きながら泣くことなど、よくありますよね。
この影響か、1歳前後で人見知りが始まる赤ちゃんもいます。
いつまで続くのか不安になりますが、一般的には2歳頃には落ち着くと言われています。
しかし、個人差や周りの環境の影響もあるので、もっと早く人見知りが落ち着くこともありますし、逆に2歳前後で人見知りが激しくなることもありますが、どれも心配はないでしょう。
また、赤ちゃんの激しい人見知りに、不安や苛立ちを感じることもありますよね。
人見知りは、だんだんと落ち着いていくものなので大丈夫!
お父さんを見て泣いていた赤ちゃんも、お父さんのやさしさに毎回触れることで、安全で安心できる人と認識し、泣かなくなっていきます。
お母さんや周りの人も、赤ちゃんの成長の証であると、人見知りも可愛い個性であると、受け止めてあげてくださいね。
なぜ、赤ちゃんは人見知りをするの?
赤ちゃんが人見知りをするのは、赤ちゃんの認識能力と社会性が発達したために起こります。
発達障害や社会性の未発達などを心配する家族もいますが、激しい人見知りのほとんどは、心がしっかりと成長している証拠なので、心配いりません。
また、家族や見慣れた人を認識し、記憶できるようなっていることも原因のひとつに挙げられます。
第一に、赤ちゃんは、親との一体の空間を壊されることが怖いのです。
お母さんに抱っこされていて、赤ちゃんがお母さんの顔をじーっと見ているときに、突然知らない人が顔を近づけてきたり、急に抱き取ろうとされたりすると、お母さんと離されるということが怖くて、泣いてしまいます。
単に人見知りとされることも多いのですが、お母さんと離れるのが怖いのも原因のひとつです。
また、その反対で「人見知りをしない」ことで悩んでいるお母さんも増えてきています。
人見知りは、赤ちゃんの個人差も大きく、傍から見れば人見知りをしていないようでも、赤ちゃんの表現が小さいため人見知りに気づかない場合もあります。
人見知りをしないからと言って、それが理由で、自閉症や発達障害であるとは言えません。
赤ちゃんの人見知りを克服しよう!7つの改善方法
赤ちゃんの人見知りは、だんだんと落ち着いていくものであるとお話してきました。
しかし、落ち着くものだからと、そのままにしておくのはおすすめできません。
赤ちゃんをたくさんの環境の中で、たくさんの人に触れ合わせて揉まれていくことも、成長には必要なのです。
赤ちゃんの人見知りが始まったときは、この方法で乗り切ってみましょう♪
赤ちゃんが人見知り中であることを周りに話す
親戚が家族、友だちに赤ちゃんを紹介するときに、どうしても泣いてしまうことありますよね。
慣れている人であれば大丈夫なのですが、あまり赤ちゃんに泣かれたことがない人などは、
意外とショックを受けてしまいます。
もし赤ちゃんが泣きそう、もしくは泣いてしまった時には、「今、人見知りの時期なんです。」とフォローを入れてあげましょう。
そうすれば、赤ちゃんが人見知り中なので、泣いて当たり前!という空気を作ることができます。
人見知りに過剰に反応しない
赤ちゃんのほとんどは、人見知りをします。
ですが、初めての子育てですと、赤ちゃんが人見知りにより泣き出すと、お母さんも慌ててしまいます。
まずは、お母さんが落ち着いて、赤ちゃんに「大丈夫よ♪」と優しく声をかけてあげましょう。
赤ちゃんが泣いてしまったからといって、急に抱き戻すと、赤ちゃんも今の人は危険な人だと印象付けてしまうことがあるので注意が必要です。
お母さんも周りの人も、過剰に反応しすぎないようにしてみましょう。
お母さんが人見知り対象の人と仲良く話す
赤ちゃんが、泣いてしまってどうしようもないときには、お母さんが赤ちゃんを抱っこしてから、人見知り対象の人と仲良くゆっくりと話す姿を見せましょう。
お母さんが楽しそうに話しているのを、赤ちゃんは感じ取り、安心できる人なんだなと感覚的に認識してくれることがあります。
少しずつ距離を近づけてみる
先ほどお話したのですが、お母さんが赤ちゃんを抱っこしているときに、急に誰かの顔が近づくと、赤ちゃんは怖がって泣いてしまうことがあります。
先に、人見知りであることを伝えておき、まずは一定の距離で相手と話しておきます。
そこから、少しずつ、赤ちゃんの様子を見ながら距離を詰めてみましょう。
人見知りの対象が、祖父や親せきであることが分かっているときでも、この方法で人見知り解消に効果があります。
会う場所を変えてみる
赤ちゃんは、人だけでなく、場所や環境にも敏感です。
注射をしたことがある病院や、初めていく場所、賑やかな空間など、初めての場所や環境に驚き泣いてしまう「場所見知り」をすることがあります。
場所見知りからの人見知りというダブルパンチであれば、場所を変えてみてはいかがでしょうか?
おばあちゃんの病院に面会に行って、泣いて大変な時には、病院に許可をもらい、近くを少しお散歩してみるのもよいでしょう。
友だちや家族は、会いにいくのではなく、慣れるまではおうちまで会いに来てもらう方法もあります。
ちょっとした工夫ですが、慣れている場所や外ですと、赤ちゃんも落ち着いてくれることがありますよ♪
定期的に祖父や祖母などに会わせる
実家が近いのであれば、赤ちゃんのうちから定期的に帰るとよいでしょう。
おじいちゃんは特に、人見知り対象になりやすく、よく泣かれていることが多いようです。
ですので、赤ちゃんの機嫌のよいときに、一緒に遊んでもらう、抱っこしてもらうなどして、少しずつ慣らしていくようにしましょう。
そのうち人見知りも落ち着き、おじいちゃんをしっかりと認識し始めるので、人見知りも落ち着いて、可愛いにこやかな笑顔を振り向けてくれますよ。
実家に帰ることで、お母さんも日々の疲れを少し癒すことができるかもしれませんね。
月齢や年齢の近い赤ちゃんと触れ合わせてみる
小さな頃から、保育園や大家族などでたくさんの人と触れ合っている赤ちゃんは、あまり人見知りをしません。
大人だけでなく、年齢の近い赤ちゃんであったり子どもであったり、たくさんの小さなお友だちの中に飛び込ませてみてはいかがでしょうか?
1歳過ぎの人見知りの激しい子どもでも、年齢の近い友だちと楽しく遊ぶことができます。
その経験を積み重ねていくと、早く人見知りが解消できることに繋がる場合もありますよ♪
近くの児童センターや、ショッピングモールのおもちゃコーナー、親戚や友だちの赤ちゃんなどと、触れ合わせる機会を作ってみましょう。
まとめ
まず、急に人見知りがなくなることはないと思っておきましょう。
人見知りは、時間をかけて慣らしていくもので、時期が過ぎれば落ち着いていきます。
しかし、人見知りだから迷惑をかけてしまうので、誰にも会わないのではなく、慣らさせるための方法にチャレンジしてみましょう。
根気と我慢も必要でお母さんの負担になるかもしれません。
でも、みんな通っていく道なので、温かく見守ってあげてほしいと願います。