赤ちゃんの痙攣に注意!新生児の手や足の痙攣の原因と7つの対策

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症状が小さくて気付きにくいものから、泡を吹くなどの特徴が見られるものまで、赤ちゃんの痙攣は様々です。

突然の赤ちゃんの痙攣に、気が動転してしまいどうすればいいのかわからなくなってしまう事も…

突然起こる可能性もある、赤ちゃんの痙攣。

痙攣についてしっかりと知っておけば、もしもの事があっても対応しやすいですよね。

今回はそんなお母さんやお父さんに向けて、赤ちゃんの痙攣の原因や、赤ちゃんが痙攣をおこした場合の対処方法などをまとめてみました。

この記事のポイントは2つ。

  • 赤ちゃんが痙攣をおこす理由や原因は一体何?
  • 赤ちゃんが痙攣を起こした際はこんな風に行動しましょう

もしもの際に即座に対応できるように、赤ちゃんの痙攣に関して正しい知識を身に着けておきたいですね。

ここからは、赤ちゃんが痙攣をおこす原因や、そこから考えられる病気などを解説していきたいと思います。

目次

痙攣って良く聞くけれど、どんな症状だろう?

痙攣とは、自分で動かそうとしていないのに体の筋肉が勝手に収縮してしまう事を指します。

「ひきつけ」とも呼ばれているので、そちらの名前の方が馴染みのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

症状としては、手足がピンと突っ張ってしまったりピクピクと動くと言ったことが多く、新生児の場合は顔の部位(舌や唇、まぶたなど)が小さく痙攣する事もあります。

痙攣には様々な種類がありますので、以下では特徴と共に3つのけいれんを紹介していきます。

強直性けいれん

手足や体幹の筋肉が収縮してしまい、震えるのではなく体中がつっぱる、こわばるといったタイプの痙攣です。

数十秒続きますが、その間は呼吸が止まる事もあり、意識がなくなり倒れてしまう事も。

間代性けいれん

同じく手足と体幹の筋肉が収縮して起こるものですが、こちらは伸ばす筋肉、曲げる筋肉が交互に収縮、弛緩するのが特徴的です。

筋肉が伸びたり曲がったりするため、手足が大きくバタつくように動きます。

強直・間代性けいれん

この二つのけいれんは同時に起きやすく、意識を失って強直性けいれんを起こした後、間代性けいれんに移行する事が多いです。

この発作は数分続き、治まると頭がぼうっとする他眠くなることも。症状が治まれば、正常時のように回復します。

生後28日未満の赤ちゃんに起こる、新生児けいれんってどんな症状?

主に低体重出生児(出生時に2,500g未満)の約1割が起こるとされているのが、新生児けいれんです。

けいれんと聞くと、先ほど挙げた強直・間代性けいれんのようなことをイメージしますよね。

ですが、この新生児けいれんは微細発作が一番多く、一見するとけいれんだと分かりにくいのが特徴です。

  • 眼球の動きがおかしい(目を見開いて一点を凝視するなど)
  • 口元や舌の異常運動(口をもぐもぐと動かす、ミルクを飲んでいるかのような動かし方)
  • 手足の異常な動き方(自転車を漕いでいるようであったり、泳いでいるような動き)

これに加えて、血圧が変化したり無呼吸発作などの呼吸運動の異常も一つのサイン。

これらのような動きが単独、または組み合わさって起きている時は、微細発作が起きているといってよいでしょう。

新生児に起こるけいれんには要注意。病気や障害が隠されている場合も

新生児のうちに起こるけいれんは、代謝の異常や脳の障害によっておこる事が殆どですので、異常が見られたらすぐに受診をし、脳波検査が必要です。

原因としては

  • 頭蓋脳出血や髄膜炎、脳梗塞など脳に関する症状
  • 低血糖、低カルシウム、低マグネシウムと言った代謝の異常
  • 先天性の脳の奇形や遺伝子異常

などが考えられ、原因によって必要な検査や治療方法も大きく異なります。

新生児けいれんを放置すると、後遺症が残る場合もありますので注意しましょう。

赤ちゃんに最も多いのは、高熱を出した時の熱性けいれん

生後六か月以降に良く見られるのが、この熱性けいれんです。

風邪やインフルエンザなどが原因で高熱が出た際に起こりやすいもので、通常は一度の熱で1回、5分以内には症状が治まるケースが多いです。

ですが、けいれんを起こしやすい体質の赤ちゃんは、けいれんが再発したり2回以上繰り返すことも。

熱性けいれんでは、白目をむいたり唇が紫色になるチアノーゼという症状、手足のつっぱりや全身の震えなどが見られます。

この症状が数分続いた後眠ってしまい、のちに起きると症状は治っています。

注意するべきなのは、産まれてから初めてけいれんを起こした場合や、けいれんの間隔が短かったり、起きた後の体の様子がおかしい(手足の麻痺などが残る)、なかなか起きないなどの異常が見られるケースです。

けいれんが起きた場合は、救急車を呼ぶかすぐに医療機関で受診してもらいましょう。

熱性けいれんは赤ちゃんの様子をしっかりと見極める事が大事

赤ちゃんが高熱を出してけいれんを起こすと、びっくりして慌ててしまいがち。

熱性けいれんの8割は単純型熱性けいれんですので、二度目以降の発作であれば、以下の事に注意し様子を見ましょう。

  • 抱き上げたり揺さぶったりはせず、安静に
  • 着ている衣服、特に首元を緩めてあげる
  • 吐いた場合に吐しゃ物がのどに詰まらないよう、顔を横向きにしてあげる
  • 舌を噛まないようにとタオルやスプーン、割りばしなどを噛ませるのはNG!口に物を入れると嘔吐や窒息などの原因になります。

熱性けいれんはもう一種あり、体の震えが15分以上続く、体の一部に強い震えが出る、けいれんの症状が一日のうちに何度も起こるなどといった場合は、複雑型熱性けいれんと判断されます。

赤ちゃんや子供への正しい対処をしながら、症状をしっかりと見極めておくことが大切です。

授乳中に赤ちゃんが震えた!これは痙攣?

3ヶ月から一歳未満の月齢の小さな赤ちゃんの中には、授乳している最中に小さく震える子もいます。

この場合の震えは、神経の未発達な時期に起きるモロー反射(びっくりして抱き着くような反応)と同じような反応ですので、心配しなくてもよいものです。

通常の痙攣のように赤ちゃんの手足がつっぱったり、高熱や白目をむくといった症状が見られない限りは、生理的な反応とみて大丈夫ですよ!

ただし、モロー反射と点頭てんかん(別名ウエスト症候群)の症状はよく似ているといわれます。

もし赤ちゃんの体調に不安な点がある場合はしっかりと様子を確認し、病院で相談してみましょう。

関連記事⇒新生児にみられるモロー反射とは?点頭てんかんとの違い激しい場合の対処方法

ねんねの時や眠っている最中に痙攣のような動きが…これは大丈夫?

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1歳未満の赤ちゃんがたまに見せる、睡眠中のけいれんのような症状も、先ほど挙げたモロー反射である可能性が高いです。

体調不良や手足の異常な動きなどが無ければ、問題ない生理反応ですので安心してくださいね。

稀に自分の震えで起きてしまって泣く事などがありますが、月齢が小さいうちはおくるみでくるんであげると、モロー反射をせずぐっすりと眠ってくれることも。

赤ちゃんが頻繁に起きてしまう場合は、ぜひ一度試してみてくださいね。

また、この反射は成長と共に消えていきます。

多くの赤ちゃんのモロー反射は4ヶ月までには見られなくなるでしょう。

赤ちゃんが頭を打った後に痙攣したら、すぐに病院へ

もしも赤ちゃんがベッドや椅子、階段などから落下し頭をぶつけたとき、痙攣をおこしていたら注意が必要です。

このような場合は脳に損傷がみられるケースが多く、痙攣の他には反応が鈍くなる、嘔吐を繰り返す、耳や鼻から流血や黄色い汁のような物が出てくる、といった特徴も合わせてみられます。

こういった特徴が見られたら、すぐに救急車を呼ぶか医療機関で診察を行いましょう。

子供の場合は直後に変化が見られなくても、症状が遅れて表れる場合もありますので、頭をぶつけてから丸1日は何か変わった様子が無いか、観察が必要です。

子供が痙攣を起こしたら、慌てずに対処が必要!

赤ちゃんが突然けいれんを起こすと、症状の大きさからどうしても慌ててしまい、何から対処したらよいのかわからなくなってしまいがち。

ですが、そんな時こそ冷静な判断が必要です。

どのような症状が出ているかなど、記録をしておくと診察の際も原因を探しやすいので、家族が他にいる場合は、けいれんの症状を動画にとっておくとよいでしょう。

事前にけいれんに関しての情報を知っておくことで、いざという時に役立ちます。

赤ちゃんの体と将来を守る為にも、けいれんが起きた時に正しい対処を行えるようにしておきましょう!