赤ちゃんが結膜炎に!乳幼児の結膜炎の原因と目薬や7つの対処法

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赤ちゃんの白目が赤かったり、やたらと涙が目ヤニが出る…

見慣れない症状があると、何かの病気かな?と心配になってしまいますよね。

目をこすったり痒そうにしている事もあり、見ていてかわいそうに感じるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

もしかしたらその症状は、結膜炎かもしれません。

大人がかかる病気というイメージですが、抵抗力が弱い赤ちゃんも結膜炎になりやすいのです。

今回の記事では、そんな赤ちゃんの結膜炎に関して役立つ情報を、3つのポイントからまとめてみました。

  • 赤ちゃんが結膜炎かどうかの判断基準や対策
  • 結膜炎になった場合はどうすればよいか
  • 結膜炎にならないように日常で気を付ける事

この記事を読めば、もしも赤ちゃんが結膜炎にかかってもしっかりと対処する事ができます。

それでは、まずは結膜炎の特徴について書いていきたいと思います。

赤ちゃんの症状や気になるしぐさをよく見て、結膜炎かどうかを見極めていきましょう!

目次

赤ちゃんの目の様子がおかしい!それって結膜炎かも?

赤ちゃんの白目が充血して赤くなっていたり、目やにが目立つことがあれば結膜炎になっている可能性があります。

結膜炎というのは、結膜(白目の部分とまぶたの裏側を覆っている粘膜)が、炎症を起こしている状態です。

良く見られる症状は以下の通りです。

  • 目の充血やかゆみ
  • 涙や水っぽい目ヤニが出る
  • まぶたの裏にぶつぶつとしたできものができる

実は結膜炎の原因は一つでは無く、原因によって治療方法や対策も変わってくるのです。

それぞれの原因に合った治療法が必要なので、間違った対策をしないように注意しましょう。

原因はハウスダストや花粉!アレルギー性結膜炎

大人にも見られるアレルギー反応からなる結膜炎です。

赤ちゃんのうちに発症する事は少なく、多くの場合は3歳以降などある程度大きくなってから症状が目立つことが多いです。

対策としては、部屋の掃除をこまめにする、空気を綺麗に保つこと。

花粉の多い時期の外出を減らすようにするなど、なるべくアレルギー反応を引き起こす環境から遠ざけてあげる事です。

風邪のような症状も!家族間で感染するリスクもある感染性結膜炎

ウイルスや細菌が原因の結膜炎は、目の異常の他にのどの痛み、リンパの腫れや発熱など、風邪のような症状が出るのが特徴的です。

また、保育園や幼稚園などで流行する事もあるので、そういった環境にいるお子さんはなかなか防ぐのが難しいところ。

感染性結膜炎には、ウイルスが原因の物と細菌が原因の物、大きく分けて二種類があります。それぞれの原因と特徴を見ていきましょう。

抵抗力が落ちているときは注意したい、細菌性結膜炎

この結膜炎の原因となる菌は、インフルエンザ桿菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌や淋菌といったものです。

中でも子供が一番かかりやすいのが、インフルエンザ桿菌による細菌性結膜炎です。

風邪をひいている時など、体調が悪く抵抗力が落ちているときにかかりやすいのがやっかいですね。

目の充血と膿が混じる黄色いめやにが出る場合は、この細菌性結膜炎である可能性が高いでしょう。

淋菌による感染は出産時に移る事があり、赤ちゃんがかかると症状が重くなるのが早い為注意が必要です。

抗菌性のある目薬で治療する事が殆どで、健康な人であれば目薬を使わなくても治ってしまう事も。

ですが、子供に関しては自己判断はせず、異常が見られた場合は早めの診察を心掛けましょう。

感染力が高いので家族も気を付けて!ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎は感染力が強く、集団や家族間でも移りやすいのが特徴です。

アデノウイルスが主な原因ですが、エンテロウイルスやヘルペスウイルスが原因の場合もあります。

特に子供が掛かりやすいのがアデノウイルスによる急性出血性結膜炎です。

プールを介して移る事もあるのでプール熱とも呼ばれていて、夏風邪として流行する事も。

アデノウイルスによる結膜炎は、はやり目と呼ばれる流行性結膜炎も含まれます。

ウイルス性の結膜炎の場合は特効薬がまだ無い為、炎症を抑えて二次感染を防ぐための目薬を使いながら、症状の改善を待つのが一般的です。

また、ウイルス性結膜炎は、症状が治りかけてくると稀に黒目の表面に白い点状のにごりが見られる場合があります。

この際に自己判断で治療をやめてしまうと、後遺症として角膜が濁ったままになり、視力の低下にも繋がってしまいます。

しっかりと完治するまでは、医師の指導の元治療を続けましょう。

家族がウイルス性の結膜炎になった場合は、赤ちゃんに感染しないように十分気を付けましょう。

対策としては、以下のようなことを心掛けてくださいね。

  • 目をこすった手からの感染があるので、常に良く手を洗う
  • 感染者は家族で使用するタオルで目をこすったりしない、家族とは別にしておく。
  • 入浴はできるが浴室や湯は感染しやすい為、感染者は最後に入浴する

ウイルス性の結膜炎になった場合は、感染力が無くなったと医師が判断するまでは、自宅で療養しなくてはならないこともありますので、無理な外出は避けましょう。

赤ちゃんが結膜炎になってしまったらどうすればいいの?

赤ちゃんが結膜炎になってしまった際は、症状をよく見てすみやかに医療機関に診察してもらいましょう。

上に書いたように角膜炎の原因は様々で、それにあった治療法がある為、

自己判断で自然治癒や市販の目薬を使うといったことは控えてくださいね。

目ヤニをふき取るときは、ウエットティッシュや綿棒など、使い捨ての物でやさしく拭いてあげましょう。

二次感染を防ぐためにもその都度捨ててくださいね。

目だけ?熱もある?掛かる医療機関は症状に合わせて

赤ちゃんが結膜炎になったとき、何科を受診するべきなのか迷いますよね。

どの科にかかればいいかは、症状に合わせて判断する事ができます。

まず、目の症状だけでその他の症状が無い場合は、眼科へ向かう事をおすすめします。

逆に、目の症状以外にリンパが腫れたり発熱などが目立つ場合には、小児科にかかった方が良いでしょう。

赤ちゃんの様子や症状をしっかりと見極めて下さいね。

お出かけや日常生活では眼帯をしてあげるべき?

結膜炎になった赤ちゃんは、かゆみからついつい目をこすってしまいがち。

このような様子を見ていると、目を保護するためにも眼帯を付けてあげるべきか迷いますよね。

しかし、現在は子供に眼帯はあまり付けるべきではないとされています。

その理由としては、以下のような物が挙げられます。

  • 眼帯を付ける事で通気性が悪くなり、治りが遅くなる。
  • 子供が眼帯を付けると、短期間であっても弱視になる可能性が出てくる。

赤ちゃんが角膜炎になった場合は、眼帯はせずになるべく外出を控えてあげるようにしましょう。

結膜炎がなかなか治らず、繰り返してしまう…もしかして逆さまつげが原因かも?

原因を取り除いたり目薬などで治療したにもかかわらず、また結膜炎になってしまう時には、逆さまつげのせいで炎症が起きていることも。

生後間もない赤ちゃんの目元は、水分や脂肪が多くふっくらとしているので、まつげが内側に向いてしまう事があります。

この内側に向いたまつげが眼球を刺激してしまう状態を、逆さまつげと言います。

逆さまつげは成長と共に治っていきますが、常に充血していたり目ヤニが出るようであれば医師の診察が必要です。

角膜を傷つける程にまつげが硬い場合は手術も必要ですが、ほとんどの場合は目薬などを使用しながら、成長と共に自然と治るのを待つことになるでしょう。

赤ちゃんが角膜炎になったら、症状をチェックしたうえで眼科か小児科へ!

赤ちゃんの目はとてもデリケート。

大人であればすぐに治る症状も、抵抗力が低い為になかなか治らないので、自然治癒は厳禁です。

症状を放っておくことで視力低下などの後遺症を残すことになってしまう事もありますので、異常が見られたらすぐに診察に向かいましょう。

また、家族が感染していたり、結膜炎が流行しているような場に出かけたときは十分注意してくださいね。

赤ちゃんの目の健康をしっかりと守ってあげましょう!