しいたけやえのきだけ、しめじやまいたけなど、種類が豊富なきのこ類は、おかずのかさ増しとしてもメインの食材としても大活躍です。
風味が豊かで、メニューにちょっとプラスするだけでも味わい深くなりますよね。
独特の歯ごたえもきのこ類の特徴ですが、赤ちゃんにはいつから食べさせてもいいのでしょう。
私にも娘が一人おり、きのこ類を与える時期について迷ったことがありました。
- 赤ちゃんはいつからきのこを食べられるようになる?
- きのこを与えるときのポイントを知りたい!
- アレルギーの心配はある?
- 簡単♪おいしい!きのこレシピも紹介!
私と同じように赤ちゃんにきのこを食べさせることに迷いがあるという人に向けて、「いつから?どうやって?」など気になるポイントについて詳しく調べてみました。
離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんはきのこをいつから食べて大丈夫なの?
きのこはしっかり加熱をしてもトロトロになりにくく、赤ちゃんには不向きなイメージもありますよね。
離乳食にきのこを取り入れる目安は、赤ちゃんが上手にもぐもぐすることができ、ある程度粒が残った状態の野菜をスムーズに食べられるようになってからです。
赤ちゃんの様子にもよりますが、離乳食中期の後半・8か月頃から少しずつ与えてみましょう。
月齢に合わせた大きさにしよう
きのこはペースト状にすることが難しいうえ、歯茎ではすりつぶすことも難しい食材です。
この歯ごたえもおいしさのひとつではありますが、食べる練習をしている最中の赤ちゃんにとっては食べづらさを感じてしまうかもしれません。
赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に合わせて、きのこの大きさを変えて食べさせてあげましょう。
- 5か月~6か月頃・・・きのこ類はNG
- 7か月~8か月頃・・・上手にもぐもぐできるようになったら、細かく刻んだりすりつぶしたりして与える
- 9か月~11か月頃・・・細かく刻めばOK
- 1歳以降・・・1cm程度の大きさまでならOK
えのきだけなど繊維が気になるきのこに関しては、3歳頃までは小さくカットして食べさせてあげてもいいでしょう。
しめじやしいたけなど比較的柔らかいきのこは、1歳以降ならある程度の大きさでも問題ありません。
エリンギやマッシュルームはもう少し遅らせて
エリンギやマッシュルームは、しいたけやシメジに比べると弾力があり香りも独特です。
細かく刻んでも口に残りやすく、赤ちゃんには食べにくいかもしれません。
エリンギやマッシュルームのように弾力のあるきのこ類に関しては、離乳食後期の9か月頃から少しずつ食べさせることをおすすめします。
エリンギは輪切りにすると繊維を断ち切ることができるので、薄く輪切りにしたものをほぐすと食べやすくなりますよ。
実は栄養価も高い!
きのこはヘルシーな食材というイメージが強いですが、実は栄養価にも優れた食材なのです。種類によって含まれる栄養は異なりますが、
- 食物繊維
- ビタミンB群
- ビタミンD
- カリウム
などを中心にビタミンやミネラルがバランスよく含まれています。
カロリーは低いですが、栄養バランスはよく健康食材といわれているのも頷けますね。
赤ちゃんがきのこ類を食べられるようになったら、少しずつメニューに取り入れてみてはいかがでしょう。
赤ちゃんにきのこ類を食べさせるときの3つのポイント
赤ちゃんに安心してきのこ類を食べさせるには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
ここでは3つのポイントを紹介しますので、離乳食に取り入れる際の参考にしてください。
- よく加熱してから与えよう
- とろみをつけるなど工夫しよう
- アレルギーにも注意!
きのこ類はしっかり加熱するのが基本!
赤ちゃんにきのこを食べさせるときには、しっかり加熱したものを与えるようにしましょう。
食用でないきのこを食べると食中毒を起こすことがありますが、スーパーで売られている食用のきのこであっても、半生や生のままきのこを食べてしまうと、食中毒を起こしてしまうこともあります。きのこの食中毒は、
- おう吐
- 下痢
- 皮膚炎
などが症状として現れます。大人でもこのような症状が起こることがあるのですから、様々な器官が未熟な赤ちゃんは、少量でも体調に変化があらわれるかもしれません。
赤ちゃんにきのこを食べさせるときは、しっかり加熱したものを用意しましょう。
とろみをつけるなど食べやすく工夫しよう
きのこは独特の食感もおいしさのひとつですが、赤ちゃんは一度食べづらさを感じたり上手に飲み込めなかったりすると、次からきのこを食べてくれなくなってしまうかもしれません。
赤ちゃんにきのこを食べやすいと感じてもらうために、いろいろな工夫をしてあげることもポイントです。
- とろみをつける
- 細かく刻む
- ひき肉などに混ぜる
- 汁物の具にする
- 卵料理の具にする
などがおすすめですが、赤ちゃんが好んで食べるメニューにプラスしてあげてもいいでしょう。
きのこのアレルギーにも気を付けよう
消費者庁の発表によると、きのこ類はアレルギーが起こりやすいとされる特定原材料の27品目には指定されていません。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
そのため、きのこ類はアレルギー症状が起こりにくいと考えられますが、きのこでもアレルギー反応を起こす人は一定数います。
絶対にアレルギーが起こらないとはいえませんので、「もしかしたらきのこを食べてアレルギー症状が出るかもしれない」ということを心得ておくといいでしょう。
また、きのこは種類が豊富なので、ほかの食材よりも少し注意しながら与える必要があります。
すべてのきのこにおいてアレルギー反応が出るという人もいれば、しめじは大丈夫だけどエリンギはダメ、といったように一部のきのこに対してアレルギー反応が出るという人もいます。
きのこを食べさせたときに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- じんましんが出た
- 肌が赤くなっている部分がある
- おう吐
- 下痢
- 鼻水や咳
これらの症状があらわれたらアレルギーの可能性がありますので、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。
ひとつのきのこでアレルギーが出たからといって、ほかのきのこをすべて排除することがないように、食べられるきのこを探してあげることも親としての役割のひとつではないでしょうか。
体調が良い時を選び、一種類ずついろいろなきのこを食べさせてみてくださいね。
赤ちゃんが食べやすい♪簡単きのこレシピ2選
まだもぐもぐするのが苦手な赤ちゃんでも食べやすく、短時間で簡単に作ることができるきのこレシピは、離乳食作りの大きな助けになります。
ここでは簡単でおいしいきのこレシピを2つ紹介します。
ぜひ作ってみてくださいね。
きのことチーズのリゾット
○材料(赤ちゃん1人分)
ご飯・・・50~70g
お好みのきのこ・・・20g
玉ねぎ・・・10g
牛乳・・・70ml
粉チーズ・・・小さじ2分の1杯
水・・・少々
○作り方
1.きのこと玉ねぎは細かく刻んでおきます。
2.小さな鍋にきのこと玉ねぎを入れ、かぶるくらいの水を入れて柔らかくなるまで加熱します。
3.玉ねぎが柔らかくなったら牛乳を加えてひと煮立ちさせ、ご飯を加えます。
4.弱火で10分ほど煮込み、水分が少なくなったら粉チーズを加えてひと混ぜしたら完成です。
豆腐のきのこあんかけ
○材料(赤ちゃん1人分)
豆腐・・・20g
お好みのきのこ・・・20g
だし汁・・・50ml
水溶き片栗粉・・・適量
○作り方
1.きのこは細かく刻んでおきます。
2.耐熱容器にだし汁ときのこを入れ、レンジで1分半ほど加熱します。
3.水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、再びレンジで20秒ほど加熱します。
4.豆腐をレンジで温め、きのこあんを上からかけたら完成です。
赤ちゃんがきのこを食べられるようになったらどんどん取り入れて!
きのこは1年を通してスーパーに並び、比較的安定した価格で購入することができます。
天然ものでない限り旬なども特になく、味わいや栄養に関しても安定していることが特徴です。
赤ちゃんが8か月頃になって上手にきのこが食べられるようになったら、どんどん離乳食にきのこを取り入れてくださいね。
- きのこはよく加熱する
- 細かく刻んだりとろみをつけたりして食べやすく工夫
- アレルギーにも注意
これらのことに注意することで、安心してきのこを赤ちゃんに食べさせてあげることができます。
ちなみに我が家では娘が8か月くらいの時に、しいたけを食べさせたのがきのこデビューでした。
なめこも比較的食べやすかったようで、特にだし汁で煮たなめこは喜んで食べていましたよ。
今回紹介したきのこ以外にも、
・きくらげ
・松茸
・ブナピー
・ヒラタケ
などがあります。
離乳食をきっかけに、大人もいろいろなきのこを食してみるのもいいかもしれませんね。