赤ちゃんは小麦粉をいつから食べて大丈夫?注意点とおすすめレシピ

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離乳食が始まると、進め具合や食材についてなどいろいろと悩みますよね。

もともと赤ちゃんにはそれぞれの個性がある上に、雑誌やインターネット上などの情報はさまざまです。

そんな中で、アレルギーについて不安を持つお母さんは特に多いと思います。

そこで今回はアレルギーの原因として多い小麦粉について。記事のポイントは3つです。

  • 赤ちゃんは小麦粉をいつから食べて大丈夫?
  • 小麦粉を食べるときの注意点
  • 小麦粉食品を使った赤ちゃんにおすすめレシピ

それでは解説していきます。

参考にしてみてください。

目次

赤ちゃんはいつから小麦粉を食べても大丈夫?

小麦粉を使った食品といえば、パンやうどんなど柔らくかくて赤ちゃんにとって食べやすいものが多くあります。

小麦粉は、アレルギーさえなければ離乳食の初期から使うことができます。

ただ、アレルギーに関しては色々な見解があり、食べ始めに適した時期などは明確に定まっていないのが現状です。

厚生労働省の「授乳・離乳支援ガイド」でも離乳食における小麦粉の開始時期などは明記されておらず、WHOの指針ともややずれがあります。

しかし、日本小児アレルギー学会の食物アレルギーガイドラインをはじめ、アメリカやヨーロッパ等の各アレルギー学会でも離乳食の開始を遅らせたり、特定の食物を除去することでのアレルギー発症予防効果はないと明記されています。

国や文献によって細かな時期やニュアンスに関して違いはあるものの、小麦粉を離乳食として使用できることに違いはありません。

赤ちゃんそれぞれに合った時期を見極めていくことが大切です。

すでにアトピー性の皮膚炎と診断されていたり、家族に食物アレルギーを持つ人がいる場合は、アレルギー発症のリスクが高いと言えます。

この場合は、かかりつけやアレルギーの専門の医師に相談してから離乳食を進めると良いでしょう。

小麦粉を食べるときの3つの注意点

安全に小麦粉を食べるために、気をつけておいてほしいポイントが3つあります。

それでは1つずつ見ていきましょう。

アレルギー症状を知っておく

万が一アレルギーが起こった場合、どのような症状が出るかを知っておくと素早く対処することができます。

皮膚粘膜症状

  • 皮膚症状:かゆみ、じんましん、血管運動性浮腫(急にくちびる、まぶた、舌、口の中などが腫れて、苦しさやのどの詰まりなど生じる)、発赤疹、湿疹
  • 結膜症状:眼結膜充血、掻痒感、流涙、眼瞼浮腫

消化器症状

  • 悪心、疝痛発作(差し込むような強い上腹部痛)、嘔吐、下痢
  • 慢性の下痢によるタンパク漏出、体重増加不良

上気道症状

  • 口腔粘膜や咽頭の掻痒感、違和感、腫脹
  • 咽頭喉頭浮腫
  • くしゃみ、鼻水、鼻閉

下気道症状

  • 咳嗽、喘鳴、呼吸困難

全身性反応

  • ショック症状(頻脈、血圧低下、活動性低下、意識障害など)

このようなアレルギー症状には、原因となる食べ物を食べてから数分~1、2時間以内に起こる即時型アレルギー、数時間から1、2日経って起こる非即時型アレルギー、食べただけでは症状が出ないのに運動することで発症する食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなどがあります。

食物アレルギー|厚生労働省

小麦を食べた時には、即時型アレルギー、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーを起こすことがあるので、初めて食べるときは数時間注意深く見守り、激しく遊びまわるのは避けるようにしましょう。

食べさせる時間帯に注意する

万が一アレルギー症状が起こった場合を想定して、素早く対処できる体制にしておくことも大切です。

救急の受診や相談がしやすいよう、初めて食べるときは平日の昼間にすると良いでしょう。

平日でも、かかりつけや小児のアレルギーを専門的に診られる病院が開いているかも確認しておくとさらに安心です。

他の食材と併せて摂る

小麦粉を使ったうどんやパンは、食べやすく腹持ちが良い食材です。

そればかり続けて食べてしまうと、おなかがいっぱいになり野菜などが食べられず栄養バランスが悪くなってしまいます。

離乳食の初期では栄養補給のメインは母乳やミルクですが、野菜の味や舌触りに慣れていく大事な時期です。

離乳食の進み具合に合わせて、野菜なども取り入れるよう意識しましょう。

小麦粉デビューにおすすめレシピ

小麦粉を食べ始める時におすすめな、3種類の食材の離乳食メニューを紹介します!

ミルクパンがゆ(離乳食初期~)

材料

  • 食パン6枚切り     1枚
  • フォローアップミルク  150㏄
  • ほうれん草ペースト   5ℊ

作り方

  1. 食パンの耳をとり、細かくちぎる
  2. 細かくした食パンとミルクを弱火で煮込む
  3. パンがドロドロになってきたらすりつぶしてペースト状にする
  4. ほうれん草ペーストを混ぜてひと煮立ちさせたら完成

野菜うどん(離乳食初期~)

材料

  • うどん       適量
  • にんじんペースト  大さじ1
  • ほうれん草ペースト 大さじ1
  • だし汁       適量

作り方

  1. うどんを細かく刻み、形が崩れる程度まで煮込む
  2. うどんをペースト状になるようすりつぶす
  3. うどんペーストに、にんじん、ほうれん草のペーストも盛り付けだし汁をかけて完成

トマトとツナのパスタ(離乳食中期~)

材料

  • パスタ  適量
  • ツナ   大さじ1
  • トマト  1/8個
  • にんじん 大さじ1
  • コンソメ/野菜スープ 適量

作り方

  1. パスタは柔らかくなるまで茹で、細かく刻む
  2. ツナはお湯にくぐらせ余分な油分を取り除く
  3. トマトは皮を湯むきし、細かく刻む
  4. にんじんは細かく刻み柔らかくなるまで茹でる
  5. コンソメスープに全ての材料を入れて、ひと煮立ちさせたら完成

小麦粉食材はいろいろな食材と相性が良く、離乳食レシピの救世主です。

体調や離乳食の進め具合に合わせて、ぜひメニューに取り入れてみてください。

まとめ

小麦粉は、アレルギーさえなければ離乳食の初期から使うことができます。

小麦粉で心配されるアレルギーに関しては、色々な見解があり食べ始めに適した時期などは現時点では明確に定まっていません。

しかし、特定の食物を除去することでのアレルギー発症予防効果はないとされており、赤ちゃんの体質や体格、離乳食の進み具合などを考慮しながら食べ始めれば問題ありません。

すでにアトピー性の皮膚炎と診断されていたり、家族に食物アレルギーを持つ人がいる場合はアレルギー発症のリスクが高いので、かかりつけやアレルギーの専門の医師に相談してから食べ始めることをおすすめします。

初めて小麦粉を食べさせるときには、アレルギー反応で出やすい症状を知っておき、万が一症状が起きても対応できる状況を整えておくと安心です。

ある程度の配慮は必要ですが、あまり神経質になり過ぎず家族みんなで食事を楽しみながら離乳食を進めていきましょう。