赤ちゃんが口内炎に!新生児や乳幼児の口内炎の原因と4つの対処法

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気付くと口の中にできている、やっかいな口内炎。

しょっぱい食べ物がしみたり、治りかけで噛んでしまったりと、大人であってもストレスの元ですよね。

そんな口内炎ですが、実は赤ちゃんもかかる可能性があるのです!

赤ちゃんの口の中は綺麗なイメージなので、口内炎ができると言われてもピンときませんよね。

大人とは違い、赤ちゃんは痛みを伝える事が出来ないので、口内炎ができるとご機嫌が悪くなったり、食事の際に痛がったりなどします。

赤ちゃんの口内炎を予防するために、親ができる事はなんでしょうか?

また、口内炎になってしまったらどのように治療をすればいいのでしょうか?

今回の記事では、そんな赤ちゃんの口内炎に関する疑問点や対処法についての情報をまとめてみました。

記事のポイントは2つです。

  • 赤ちゃんの口内炎の原因とその対処法について
  • 赤ちゃんが口内炎にならないようにとるべき予防策は?

もしかして赤ちゃんが口内炎にかかってるかも…

でも病院に行くべき?この記事がそんなお母さんの参考になりますと幸いです。

それでは早速、口内炎の原因に関して説明していきますね。

目次

口内炎の原因は一つだけではない?感染症から怪我が原因の物まで

口内炎と聞いて、どんな症状を想像しますか?

大体の人は、口の中にできた傷や、ポツッと白くなって腫れているような状態を思い浮かべますよね。

実は口内炎というのは、一定の症状だけではなく、口の中で起きる炎症全般を指します。

そのため、原因や症状も様々。ここからは、特に赤ちゃんや子供がなりやすい口内炎に関してまとめていきます。

子供にはよく見られる、口の中の怪我が原因の口内炎

大人であれば、物を食べている際に口の中を噛んでしまい、その部分が白くなり腫れる…

という口内炎を一度は経験した事がありますよね。

赤ちゃんの場合は、物を食べる際に誤って口の中を噛むというよりは、歩き始めの時期に転んで口の中を切り、それが原因で口内炎に発展するという事があります。

切ったから口内炎になるというよりは、怪我をした箇所に細菌が増殖する事により口内炎になるのです。

体力が落ちると出やすい!免疫低下やストレスから現れるアフタ性口内炎

このタイプの口内炎は、風邪などで体力や免疫が低下しているとき、栄養不足やストレスが原因で起こります。

これらをアフタ性口内炎と呼びます。

口の中に小さな粒のような口内炎ができるのが特徴で、個数は1個から数個とばらつきがあります。

アフタ性口内炎を更に傷つけてしまうと、症状が悪化し治りが遅くなります。

患部は白っぽくなり、窪みがある状態です。口内炎の中で最も多く見られるものとも言われています。

物理的な刺激が原因!口の中がひどく荒れるカタル性口内炎

このカタル性口内炎は、ぽつぽつと目立つというよりは全体的に赤く腫れて、口内環境が悪化するという特徴を持ちます。

そのため、口内炎と気付かないケースも。

口内が傷ついたり、熱いものを食べて口の中をやけどしてしまうと、傷口から感染してカタル性口内炎になる事があります。

この口内炎のイヤなところは、唾液が増えて口臭がきつくなる点です。

口内が腫れているようであったり、もしも赤ちゃんの口臭が気になるときは、カタル性口内炎の可能性も視野に入れましょう。

ウイルスの感染が原因で口内炎になってしまう事も!?

ウイルス性口内炎は、抵抗力が弱かったり、病気にかかりやすい子によくみられる口内炎です。

一口にウイルス性口内炎と言っても、原因となるウイルスはいくつか挙げられます。

ヘルペス性口内炎

生後6ヶ月から3歳くらいの子供がかかりやすいのが、ヘルペス性口内炎。痛みが強く、口の中以外にも唇や舌、歯茎などに症状が現れる事も。

口内炎だけではなく、発熱や発疹という症状が出るので、やっかいな病気です。

また、このような状態に加えて激しい痛みを感じる事もあるので、できる限り子供にかからせたくない口内炎です。

また、ヘルペス性口内炎の痕は水膨れになり、それが破れると潰瘍となってしまいます。

水膨れから出てきた体液は、非常に感染力が高いので、一緒に住む家族はこまめに手を洗ったり、別のタオルを使用するように心掛けましょう。

見た目も痛々しく、一度かかるとウイルスが体内に潜伏してしまうので、大人になった際に疲れから再発症する事があるようです。

ヘルパンギーナ

夏風邪の一種とされていて、1~5歳までの子供がかかりやすいウイルスとされています。

感染力が高く、保育園などに通っている子は注意が必要です。

初夏(6月から7月にかけて)に流行る事が多く、ヘルパンギーナにかかると口内炎以外に高熱やのどの腫れ、場合によっては腹痛などの症状に繋がる事も。

効果的な薬が現在まだない為、痛みや症状をやわらげる薬や点滴などの対処療法で治療を行います。

手足口病の症状の一つにも、口内炎が表れる!?

5歳未満の乳児がかかりやすい病気の一つに「手足口病」があります。

名前を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか?

一年を通して感染する病気ですが、夏場に流行する事が多い為、夏風邪のひとつともされています。

症状のひとつとして口内が痛み、白い点状の口内炎が現れます。

その後、手足にも水疱状態の発疹が現れます。

手、足、口に症状が出る事から、このような名前になっているんですね。

口内炎が痛くて、あまり食欲がわかなくなってしまう赤ちゃんもいます。

カビの一種も口内炎の原因に!カンジタ性口内炎

デリケートゾーンの痒みの原因にもなり、女性を悩ませるカンジタですが、実は口内炎の原因のひとつでもあります。

カンジタはカビの一種で、このタイプの口内炎は生後1~2ヶ月の乳幼児にみられることがあります。

カンジタ性口内炎は、舌の上や口の中に白い粒や斑点が現れ、沁みるような痛みを伴うのが特徴です。

元気な時は問題を起こさない菌ですが、体調を崩すと増えて悪さをします。

口内炎以外の症状が気になるときには、早めの診察を

口内の怪我が原因の口内炎であれば、あまり心配はありませんし、同じ個所を傷つけなければ1週間程で完治します。

問題は、口内炎自体が病気のサインだった場合です。

高熱が出たり、口の中が明らかにひどく荒れている、といった場合は、ただの口内炎ではない可能性が高いです。

「口内炎だし大丈夫!」と思わずに、赤ちゃんの様子を見て、可能であれば熱や症状などを母子手帳などに記載しておきましょう。

メモを残しておくことで、お医者さんもどのような原因の口内炎なのか、判断がしやすくなります。

赤ちゃんの口内炎を防ぐにはどうしたらいい?簡単にできる心掛け

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口内炎になってしまったら仕方がないですが、なるべくかからないようにするにはどのような心掛けをするべきなのでしょうか?

この項目では、簡単にできる口内炎の対処や予防策についてお話していきたいとおもいます。

口内環境を整えて悪化を防ぐ!お口の中を清潔に保っておいてあげる

口内炎が悪化する原因のひとつとして、口内環境の悪さが挙げられます。

このため、なるべく毎日赤ちゃんの口の中を清潔に保ってあげるようにしてください。

歯が生え始め、離乳食が始まったら、こまめに歯磨きをしてあげましょう。

小さいうちから歯磨きに慣らしておくことで、今後の歯磨きがスムーズになります。

もし正しい歯磨きの方法に自信がない場合は、一度歯医者で診察や指導をしてもらう事をおすすめします。

また、口の中の渇きも細菌を増やす原因となりますので、こまめな水分補給を心掛けてくださいね。

栄養はバランスよく与えておきましょう

口内炎は栄養の偏りからも発症します。

バランス良く食事を摂る事で、体の内側からも口内炎を予防してあげましょう。

口内炎が出来てしまった場合でも、栄養を正しく摂取すれば治りを早める事ができます。

皮膚や粘膜の維持に効果的なビタミンB2やビタミンB6は、以下のような食品から摂取する事ができますよ。

主に子供が摂取しやすい食品を挙げておきますね。

  • ビタミンB2…納豆、乳製品、卵、海藻、レバー
  • ビタミンB6…バナナ、ささみ(鶏)、レバー、まぐろ

食事は十分に冷まし、口内のやけどを防いで!口内に傷が出来ないように

口の中のやけどでできた傷から、口内炎に発展するのも珍しくはありません。

離乳食や食事など、作りたてで熱いものに関しては十分に冷まし、口に運ぶ前にしっかり冷めているのかを確認してあげてくださいね。

やけどに限らず、転んで口の中を切るなど、日常生活で起こりかねる口内の怪我を防いであげるのも大切です。

感染症に気を付けるには、手洗いやうがいをしっかりと!環境にも気を配って

赤ちゃんへの感染症を予防するためにも、家族全員がしっかりと手洗いうがいを心掛けるようにしましょう。

感染症が流行している時には、不要な外出は避け、もし感染症にかかっている家族がいる場合はうつさないように注意してくださいね。

赤ちゃんが口内炎になったら、何科の病院にかかればいい?

口内炎の専門は耳鼻咽喉科とされていますが、この他にも小児科や歯医者、内科などでも診察が可能です。

しかし、症状が口内炎のみか、口内炎の他にも発熱などの症状があるかで、最も適切な科は変わってくるでしょう。

例えば、口内炎のみで口内環境の悪さが気になるようであれば歯科医で診てもらうのがベストですし、口内炎以外の体の症状が気になるようであれば内科や小児科…といった具合です。

口内炎の考えられる原因を元に、その科で診てもらえるか問い合わせておくと安心ですね。

また、赤ちゃんの症状や口内炎の状態などをメモしておくと、診察の際にスムーズに原因を探る事ができます。

軽い口内炎なら自宅で様子見でもOK。なかなか治らなければ病院へ

口内炎は赤ちゃんや子供にとっても、珍しくはない症状だという事が分かりました。

日常生活の中にも、口内炎になってしまう原因が多く隠されているのは驚きですよね。

口内炎になってしまうと、口の中の不快感や痛みで、ご機嫌が悪くなったり食欲がなくなったりしがちです。

ですが、口内炎は口の中なので気付きにくく、判明するまでに時間がかかる場合も。

違和感を感じたら、赤ちゃんの様子をこまめに確認しましょう。

もちろん、軽い程度の口内炎であれば、お家で治るまで様子を見ても構いません。

長らく口内炎を繰り返したり治らなかったり、他にも体の不調が見られるならば、迷わず医療機関での受診を行ってくださいね。

口内炎にかからないよう、家族が予防できる点も多くありますので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。