赤ちゃんの体の成長で、最初に確認できる首すわり。生まれたばかりの赤ちゃんは首を支える力がなく、ぐらぐらしていますよね。
そんな時、「首が座ると楽だよ~!」なんて、育児を経験済みの方にアドバイスされたお母さんも多いのではないでしょうか?
ですが、初めての育児では『首が座る』という状態がいまいちピンときませんよね。
どのように首が座るようになっていくのか?
何ヶ月くらいから?などなど、首すわりに関しての疑問は様々。
時期が遅かったりすると、何か障害などがあるのかと心配にもなってしまいますよね。
今回の記事では、そんな疑問だらけの赤ちゃんの首すわりについてまとめてみました。
この記事のポイントは3つ。
- 赤ちゃんの首が座る時期について
- 赤ちゃんの首すわりを判断する目安や行動
- 首すわりに関する気になる疑問点やその解決策
首すわりに関しての知識があれば、赤ちゃんの初めての発達も安心して見守る事ができます♪
まずは首すわりとはどのような状態か、また首が座る時期などについて解説していきます。
目次
そもそも「首がすわる」ってどんな状態?いつ頃からできるようになるの?
赤ちゃんの首すわりとは、赤ちゃんが自分の力で頭を支えられている状態の事を指します。
具体的な例を挙げると
- 後頭部などを手で支えなくても、赤ちゃんの頭がぐらぐらしない
- うつ伏せ、仰向け、横向きなどどんな角度でも頭を動かすことができる
赤ちゃんがこのような状態であれば、首すわりがしっかりできていると言えますね。
赤ちゃんの首すわりは、3ヶ月頃からみられます!
産まれてから少しずつ、赤ちゃんの筋肉は発達していきます。
その中で、まず一番最初に発達するのが頭を支える首の筋肉。この筋肉が発達する事で、赤ちゃんの頭がぐらぐらせず、自分で好きな方向に頭を動かす事ができるようになります。
首すわりの特徴が見られ始めるのは、だいたい3ヶ月頃が目安となっています。
3ヶ月検診の中でも、首すわりに関して医師が診断する機会がありますので、もし心配な事がある場合は相談してみましょう。
成長は個人差がありますが、4~5ヶ月で殆どの赤ちゃんの首すわりが完了します。
首すわりの予兆!こんなしぐさがサインかも♪
3ヶ月より前からでも、こんな行動が見られたら首すわりが始まる予兆です!
- 音がする方や人がいる方向に、目だけではなく顔ごと向けようとする
- 首を縮めたり、体を反らせるしぐさをする
- 抱っこしているときなど、頭を動かしたり顔を持ち上げる
首の筋肉が発達してくると、このように少しづつ自分で顔を動かす事ができるようになります。
日に日に動かせる範囲が広がったり、頭を持ち上げる時間が長くなったりと、首すわりによる成長を見るのもとっても楽しいですよ♪
赤ちゃんの首が座ったら、赤ちゃんを縦に抱っこできるようになる!
今までは赤ちゃんの首を揺らさないよう、慎重に横抱きをする事が多かったですよね。
首がすわる事で抱っこのバリエーションを増やすことができます!
縦抱きは赤ちゃんにとっても新鮮で、安心できる抱き方でもあります。
抱っこ紐やおんぶ紐も、この時期から本格的に使えるようになってきます。
首がすわれば、お出かけできる範囲も少し増えますね。
赤ちゃんの首すわりが遅くて心配!訓練や練習などはした方がいいの?
赤ちゃんの首がすわる時期が他の子よりも遅いと、お母さんも心配になってしまいますよね。
首すわりが完了すると言われている5ヶ月になっても、首が全く持ち上がらなかったり、首を支えないとだらんとしてしまうようであれば、医師への相談が必要です。
4ヶ月の時点で不安定ながらも首を動かすことが出来たり、首すわりの兆候が見られれば、問題はありません。
首がくらぐらしていて不安になる事もありますが、成長の速さには個人差がある為、温かく見守ってあげてくださいね。
首すわりの兆候はみられるものの、しっかりと首が座るのが遅いなと感じたら、赤ちゃんのご機嫌がいい時間に、ちょっとうつ伏せに寝せてみましょう。
うつ伏せにさせる事で、赤ちゃんは頭を持ち上げてみたり左右を向いてみたりするため、首を動かす良い練習になります。
首すわりが遅い原因として、あまりうつ伏せにしないという事も挙げられます。
ふかふかの柔らかい布団の上では、顔が埋もれてしまい苦しくなる場合がありますので、うつ伏せにさせる際は固めの敷布やマットの上で行うようにしましょう。
赤ちゃんをうつ伏せにさせて首すわりの練習をする際は、お母さんや家族が必ずそばにいる時にしてくださいね。
また、嫌がる場合は仰向けに戻してあげましょう。
首すわりが遅いと、障害や病気の可能性がある?
首すわりが遅い子であっても、日ごろの様子から少しづつでも予兆が見られる場合は心配しなくても大丈夫です。
完全に首がすわるまで時間がかかっているだけなので、安心してくださいね。
問題は、5ヶ月以上たっても首すわりが全く出来ず、頭を動かす事が出来ない場合です。
このような場合は病気の可能性も視野に入れた方が良いでしょう。
乳児期発症SMA(脊髄性筋萎縮症)
首すわりができない理由として、「乳児期発症SMA(脊髄性筋萎縮症)」が考えられます。
6ヶ月までの赤ちゃん10万人のうちに1~2人が発症するとされている珍しい病気です。両親のどちらかがこの病気である場合は、赤ちゃんにも遺伝しやすいとされています。
成長に伴って全身の筋力が低下してしまい、段々と体が動かなくなっていってしまいます。
根本的な治療方法がまだ確立していないため、生活していく中で医療的なサポートが必要です。
気になる赤ちゃんの首すわりチェック方法2つ
赤ちゃんの首すわりが完了したかどうか、チェックできる方法があります。
これは3ヶ月検診でお医者さんが行う物ですので、安心できる確認方法です。
まだ首が全くすわっていない状態で行うのではなく、ある程度首の座りがしっかりしてきたかな?と感じたタイミングで行いましょう。
1.赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両手を持ってゆっくりと引き起こす
仰向けに寝かせた赤ちゃんの両手を優しく持って、ゆっくりと体を引き起こしてみましょう。
この際に、赤ちゃんの頭がだらんとならずに、首がしっかりと付いてきているのであれば首すわりがしっかりとしてきた証拠です。
この方法を行う場合は、くれぐれも赤ちゃんを急に引き起こしたりしないようにしましょう。
2.うつ伏せにした時に、顔をあげたりキョロキョロしたりするか?
先程首すわりの練習方法として挙げたうつ伏せですが、首すわりの確認方法の一つとしても使うことができます。
首がすわっていない状態でうつ伏せをすると、赤ちゃんはうまく顔をあげたり動かす事ができない為、苦しくて泣いてしまいます。
ですが、首がすわりはじめれば、自分の好きな方向に顔を向けたり頭をあげる事ができるように。
この方法は首すわりの進歩を確認しやすく、また首すわりの練習にもなるためおすすめです。
首すわりの次は腰すわり!赤ちゃんの成長を温かく見守りましょう。
赤ちゃんの最初の発達でもある首すわり。
この首すわりが終わったら、次は腰すわりが始まり、お座りができるようになります。
どんどん成長していく赤ちゃんから、目が離せませんね♪
もしも首すわりが遅いと感じても、できないのではなく遅いだけであればそれは個人差の為、不安になる事はありません。
無理のない程度にうつ伏せなどで練習をし、首すわり完了まで赤ちゃんを見守ってあげてくださいね。