お産で疲れた体に鞭を打ち、毎日、昼夜関係なく赤ちゃんのお世話が続きます。
新生児時期は、夜中に何度も起きておっぱいやミルクを与えなくてはいけません。
初めて子育てを経験するお母さんにとっては、慣れない育児でとても辛く思える時期かもしれません。
「睡眠不足と疲れでもう限界…」という人もたくさんいます。
でも、赤ちゃんはそんな思いとは関係なく、待ってはくれません。
ギャン泣きをされて「もういい加減にして!」と言って、あとで後悔し自分を責めてしまうことだってあります。
でも、『みんな同じ経験をして子どもを育てている。』ということを、『きついのは自分ひとりじゃない。』ということをぜひ知っておいてください。
子育てをしていく上で、赤ちゃんが寝ないというのはあるあるなのです。
「どうすれば、赤ちゃんが落ち着いて眠ってくれるの?」
「イライラが爆発しそう!!」
赤ちゃんが寝なくて困っているお母さんへ、次のことをご紹介していきます。
- 赤ちゃんが寝ない原因
- 赤ちゃんを寝かせる方法(月齢別)
- 寝かしつけによるイライラ解消法
最後まで読んでいただき、不安や悩みでたくさんのお母さんに、少しでも楽になってほしいです。
目次
赤ちゃんが寝ない原因とは?
昼夜の区別がついていない
生後2ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついていません。
個人差もあり、夜になるとぐっすり眠る赤ちゃんもいれば、お昼にたっぷり寝て、夜起きている赤ちゃんもいます。
生後4か月頃になると、昼夜の区別がついてくるようになる。
時期や日によって違う
また、時期によっても違い、今までは夜寝ていたのに、成長していく過程で眠らなくなる期間もあります。
さらに、その日に、驚いたことや楽しいこと、怖い事などがあると夜眠れなくなることもあります。
お腹が満たされていない
赤ちゃんが泣いて、全然眠ってくれないときの多くの原因は、授乳の量が足りていないことです。
おっぱいをあげても落ち着かず、まだ欲しがる赤ちゃんには、欲しがるだけ授乳してあげても良いです。
でも、母乳の量が足りていないなと感じたときには、ミルクに替えてみてくださいね。
うなっているときは、ゲップが出ておらず苦しいときもあるので、一度起こしてあげましょう。
熱や便秘、痛みやかゆみがある
風邪や熱で体調が悪い。
新生児は腸が未発達なので、便秘になる赤ちゃんもいます。
3日以上うんちがでないときには、お風呂の中で優しく「の」の字マッサージをする、こう門を綿棒で優しく刺激してあげると出やすくなる場合があります。
また、お母さんの食べたものにより赤ちゃんが便秘になることもあるので、赤ちゃんがよく便秘になるのであれば、食生活の見直しも必要です。
暑い、寒い
赤ちゃんは体温調節が上手にできません。
大人の体感気温とは違うので、こまめに赤ちゃんの様子を確認するようにしましょう。
汗をかいていれば、汗を拭きとり着替えさせてあげてください。
また、エアコンや扇風機などの空調機を上手に活用して、部屋の温度や湿度を管理してみましょう。
そのほか、寂しさや不安を感じて眠れないこともあるので、眠れない時や泣き止まない時は、まず抱っこして抱きしめてあげてください♡
月齢別、赤ちゃんを寝かしつける方法
では、月齢別に分けて赤ちゃんの寝かしつけに有効な方法をご紹介していきます。
これをするから、必ず赤ちゃんが寝てくれるというわけではありません。
赤ちゃんにも眠りやすい方法や心地の良い方法などがあるので、
色々な方法を試して、その子どもに合った良い方法が見つかるとよいです♪
生後1ヶ月~3ヶ月
生後間もない時期は、お母さんの心音や体温が赤ちゃんにとって一番安心できます。
まずは、抱っこをしてお母さんの体温を感じさせてあげましょう。
生後3か月頃までは、授乳が2時間から3時間おきになります。
おむつの交換や家事などを合間でやっていかなければならず、お母さんも疲れがち。
また、夜中に1時間おきに目を覚ます赤ちゃんもいます。
しょっちゅう目を覚ます、また眠れない場合は、もしかしたらおっぱいが足りていないかもしれません。
また母乳をあげてみて様子をみてみましょう。
それでも眠らない時は、おっぱいが出ていないかもしれませんね。
ミルクで調節して赤ちゃんがお腹いっぱいになるまで飲ませてみましょう。
お腹はいっぱい、眠いはずなのに眠らない、おむつは汚れていないなど、なぜか寝ないときがあります。
そんなときに試してほしいのが、おむつが汚れていてもいなくても、交換してあげてみましょう。
意外とスッキリと落ち着き、眠ってくれる赤ちゃんもいます。
そのほかにも、ビニール袋のすり合わせる音が、お母さんのお腹の中にいた頃の音に似ていて落ち着き眠くなる赤ちゃんもいるのでやってみましょう。
もう一つは、お母さんの心音を聴きながら眠りにつくことができる「ラッコ抱き」もおすすめです。
出産の後、すぐにラッコ抱きをしたお母さんも多く、小さな赤ちゃんには安心する体勢です。
「ラッコ抱き」とは、お母さんが仰向けに寝て、胸当たりに赤ちゃんをうつ伏せにして寝かすという方法です。
そのまま、お母さんも一緒に眠り休憩することができるので、ゆったりと楽しんでみてはいかがでしょう。
生後3か月~半年頃
生後3ヶ月を過ぎると、目がはっきりと見えてきて、周りの様子を見ることができるようになります。
まず朝起きたら、太陽の光を浴びさせるようにしましょう。
窓際などでも十分です♪
明るい光を浴びることで、「朝だよ」と昼夜の区別をつけさせることができます。
お昼寝の時間も、落ち着いてくる時期です。
毎日のお昼寝の時間帯を決めて、寝すぎないように注意してみましょう。
お昼寝が長すぎると、夜眠れなくなるので、2時間程度にして、夕方4時ころには起こしてあげてくださいね。
またこの時期は、夕方になるとなぜか突然に泣くという「黄昏泣き(夕暮れ泣き)」が始まる赤ちゃんがいます。
原因ははっきりとはわかっていないのですが、一時的なことで、だんだんと落ち着いていくでしょう。
黄昏泣きのときは、赤ちゃんを抱っこして身体を温めてあげると安心して泣き止んでくれることもあります。
赤ちゃんは揺られるのも好きです。
優しく抱っこをして、お母さんがスクワットをすると、お母さんの息遣いと心地よい揺れで眠ってくれる赤ちゃんもいます。
お母さんの産後の体操としてもおすすめなので、チャレンジしてみてくださいね。
どの時期にも言えるのですが、ベビーマッサージも効果的です。
お風呂上りに部屋を暖かくして、赤ちゃんの全身をベビーオイルで優しくなでてあげましょう。
血行がよくなり、すっきりとして眠たくなってくれるかもしれません。
生後半年頃~1歳頃
寝ぐずりが始まる赤ちゃんが増えてきます。早ければ生後2ヶ月くらいから始まります。
これは、赤ちゃんに自我が芽生える・まだ甘えたいなどが考えられており、成長の証です!
お母さんの様子や顔をよく見るようになってくるので、お母さんが寝たふりをしてみると寝かしつけが上手くできる場合があります。
ちょっと大きめに鼻息をたてて、赤ちゃんと一緒にゴロゴロしてみましょう。
眠そうであれば、眉間のあたりを優しくぐるぐるとなでてあげるとそのまま瞼を閉じてくれることもあります。
また、赤ちゃんを疲れさせてぐっすり寝かせるのもよい手です。
ハイハイやつかまり立ち、タッチができるようになったら、たくさん運動させましょう。
公園のお散歩などもおすすめです。
夜、どうしても眠ってくれない時は、いっそ電気を付けて、気分転換をさせてあげましょう。
少し家の中を歩いてみたり、絵本を1冊読んでみたり、
赤ちゃんの眠れないという不安を取り除くことも有効です。
1歳以降
さて、1歳以降になると、電気を消すと自然に眠る子どももでてきます。
しかし、まだまだ1人では眠れない子どもが多く、寝ぐずりやお布団から飛び出し遊ぶ子どもも。
1歳を過ぎるころには、眠る前に絵本を読む、オルゴールをかけるなど、眠る前の儀式を作るようにしましょう。
入眠儀式を癖つけることで、「もう寝る時間だ。」と自分からお布団に入って静かに絵本を見てくれるようになってきます。
また、生活リズムを一定にすることを心がけましょう。
共働きや家族の仕事などの状況により難しいときもありますが、毎日一定にしてみます。
そして、夜眠る時間を決めて、時間になったら部屋を暗くしましょう。
何事も癖付けておくと、のちのちの寝かしつけが楽になりますよ♪
さらに、ゆっくり湯船に浸ることで身体も疲れて眠りやすくなります。
夏の暑い日も毎日シャワーで済まさずに、湯船に浸かるようにしてみてください。
夜泣きがひどい場合、近所への迷惑が気になりますよね。
1歳にもなれば、鳴き声は大きく、耳にもキンキン響きます。
最悪、夜のドライブを楽しむというのはどうでしょうか。
チャイルドシートで眠ってくれる子どももいるので、そのまま寝かしてあげることもできますね。
他にもたくさんの方法があると思いますが、その子どもに合った方法を探してみてください。
まずは、なぜ眠れないのか、その原因が分かれば対処できるので、原因を見つけてみましょう。
何も理由がなくて眠れないこともあるので、とことん付き合ってあげてくださいね。
寝かしつけのイライラ解消法
さて、寝かしつけをしている人は「なんで寝ないの!」とイライラを感じたことがあるでしょう。
お昼寝も時間を決めても寝てくれない、夜は真っ暗の中、おもちゃで遊ぼうとするなど、なかなかうまくいかずにイライラしてしまいます。
子どもが悪いわけではないことは分かっているので、ついつい子どもに当たってしまいます。
そんな時のイライラ解消法をご紹介しますね。
適当で良いと言い聞かせて!
寝かしつけは、体力がいるものです。
几帳面な性格の人は特に、「この時間に寝かせなきゃ」と思い、それがイライラに繋がってしまいます。
『赤ちゃんは眠くて限界がきたら眠る!』
これを頭においておきましょう。赤ちゃんは眠さの限界にきたら、遊んでいる途中でも、ご飯を食べている途中でも、コテっと寝てしまいます。
寝かしつけをすることは大切ですが、適当で大丈夫!
寝かしつけが上手くいかないときは、適当に切り上げて気分転換をしてくださいね。
ご家族に相談と協力を得て、家事も適当にできるようなスタンスで乗り切ってください!
赤ちゃんと一緒にお昼をする
夜は授乳や寝かしつけにより、寝不足になります。
寝不足になることで、またイライラが助長されるので、お母さんの寝不足を解消しましょう。
赤ちゃんが眠ったときは、一緒にお昼寝をして身体を休めてあげてください。
どうしても眠れない時は、ご家族に赤ちゃんのお世話を一時的にお願いして眠ることも大切です。
友だちや母親に話を聞いてもらう
やはりストレス解消には、誰かに話すことが一番です!
友だちやご家族、子育て経験のある母親などと話す機会を作りましょう。
子育てにおける不安や不満などをたくさん話してすっきりしてください。
子育ての不安が解決しない時には、かかりつけ医や産院、支援センターの人など専門家に相談し、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
家族に協力してもらう
寝かしつけはお母さんがしたほうが赤ちゃんも落ち着くと思ってしまいますが、意外にもお父さんやおじいちゃん、おばあちゃんに抱っこしてもらったほうが、赤ちゃんが寝ることもあります。
お母さんが抱っこすると、赤ちゃんは甘えたくなり、おっぱいの時間と勘違いして目が覚めるようです。
お母さんがクタクタに疲れてしまうこともありますよね。
周りの人に助けてもらってみると、案外寝かしつけができるときもありますよ♪
夜中寝ない時は起きて、その時間を楽しむ!
赤ちゃんが夜眠ってくれない時は、もういっそのこと開き直ってみてください。
その、夜中の時間を楽しんでみてはいかがですか?
録画しておいた番組を楽しんだり、DVD鑑賞をしたり、携帯ゲームを楽しんでみたり。
昼間にゆっくりとできないことを、夜中にたっぷりと楽しんで夜更かしするのも一つの方法です。
まとめ
寝かしつけは、本当に悩むお母さんがたくさんいます。
でも、赤ちゃんも成長して、いつかは、夜眠るようになっていきます。
それまでの辛抱ですが、この経験ができるのも今だけです。
寝かしつけさえも楽しんでしまおうという意気込みで、ご紹介した方法を赤ちゃんと一緒に楽しんで試していただけると嬉しいです♪