赤ちゃんのおむつは、大きく紙おむつと布おむつの2種類に分けられます。
いざ、布おむつを使ってみようかなと思っても、一般的に良く使われているのは紙おむつなため、布おむつの使い方やおすすめ商品など、わからないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの布おむつについて、使い方や作り方、おすすめの商品などについて詳しく紹介します。
- 赤ちゃんの布おむつの使い方
- 赤ちゃんの布おむつの作り方
- 赤ちゃんの布おむつ&布おむつカバーおすすめ10選
赤ちゃんの布おむつは、洗う手間が多く大変なイメージがありますが、上手に使うことができれば家計の負担の軽減にもなります。
赤ちゃんの布おむつを検討している方は、是非以下の内容を参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんに布おむつを使うメリット・デメリットは?使い方はいろいろある!
赤ちゃんのおむつと聞くと、CMなどでも良く見かける紙おむつを想像する人が一般的でしょう。
しかし、紙おむつが日本で普及し始めた昭和40年~50年頃は、まだ紙おむつは1枚当たりの金額も高く、質も今ほど良くなかったため、もともとは布おむつが主流でした。
現在では、紙おむつも安く質が良くなったので、手軽な紙おむつを使う人が多くなりましたが、昔ながらの布おむつの良さに惹かれて、今でも布おむつを使用している家庭はあります。
そんな布おむつには、紙おむつと違いどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
布おむつの5つのメリット
赤ちゃんに布おむつを使用するメリットは、主に以下5点あります。
- コストが安い
- おむつ外れが早くなりやすい
- 赤ちゃんの肌にやさしい
- 赤ちゃんと触れ合う時間をたくさん持つことができる
- おむつのゴミが出ない&おむつゴミの臭いも気にならない
布おむつは、洗って何度も使用するため紙おむつよりも安くて経済的です。
また、布おむつの一番のポイントは、赤ちゃんがうんちやおしっこをしたときに、紙おむつよりもおむつが濡れた不快感を感じやすいため、その分早くおむつ外れができる子が多いという点です。
紙おむつの場合、吸収性が高く蒸れも少ないため、うんちやおしっこをしても赤ちゃんが不快に感じず、中には3歳、4歳になってもおむつがとれない子もいます。
赤ちゃんにとっておむつの不快感が強いということは、それだけ頻繁におむつを替えることになるため、おむつ替えを通して赤ちゃんと触れ合う時間をたくさん持てるというメリットもあります。
布おむつの5つのデメリット
赤ちゃんに布おむつを使用するデメリットは、主に以下5点です。
- おむつを洗うのが手間
- おむつを頻繁に替えなくてはいけない
- おむつからうんちやおしっこが漏れやすい
- 外出時におむつの持ち運びが不便
- 夜中におむつ替えで起こされる頻度が上がる
まず何よりも大変なのは、紙おむつなら汚れたおむつは捨てておしまいですが、布おむつの場合は、毎回汚れを洗わなくてはいけないという点です。
また、紙おむつと比べて赤ちゃんがおむつ汚れに敏感になるため、頻繁におむつ替えが必要になります。
夜中も授乳だけでなく、おむつ替えのために起きなくてはいけない機会も増えるでしょう。
その他、紙おむつと比べてうんちやおしっこが漏れやすい点や、外出時もおむつを捨てずに持ち歩かなければいけない点などがデメリットとして挙げられます。
布おむつの使い方はいろいろ!メリットデメリットを考慮して自分にあった使い方を探そう!
布おむつは、経済的で赤ちゃんの肌にも良いなどメリットがありますが、おむつを洗うのが手間であったり、外出時に不便だったりなどデメリットも多くあります。
布おむつを使用する人の中には、普段は布おむつを使うけれども、夜寝る前と外出時だけは紙おむつを使って負担を軽減している人もいるようです。
あるいは、1日に使う布おむつの上限枚数を決めておき、その枚数を超えたらあとは紙おむつを使用するという方法もあります。
このように、布おむつだけに頼らずとも、上手く紙おむつと併用しながら布おむつのメリットを得るということもできます。
布おむつを考えている方は、是非、負担が大きくなりすぎないよう、各家庭にあった使い方を探してみてくださいね。
参考 一般社団法人 日本衛星材料工業連合会 「紙おむつの歴史」
赤ちゃんへの布おむつの使い方 ~ 準備するものからつけ方、洗い方まで解説!
いざ、布おむつを使ってみようと思った場合、何を準備してどんな手順でつけてあげれば良いのでしょうか。
布おむつの使い方について、準備するもの、つけ方、洗い方の3点に分けて解説します。
布おむつを使い始めるときに準備するもの
布おむつは、頻繁におむつを替えることを想定して、また洗い替えも考えて多めに用意する必要があります。
また、汚れたおむつを洗うためのグッズの準備も必要です。
以下に、あらかじめ用意しておいたほうが良いもののリストを紹介します。
- 布おむつ 約30枚(お試しで使ってみる場合や、夜中は使わないという場合は、もう少し減らしても良い)
- おむつカバー 3~5枚
- 洗濯板
- 石鹸や洗剤
- おむつをつけて置きするバケツ
布おむつのつけ方
布おむつには大きく分けて、「輪型おむつ」と「成型おむつ」の2種類があります。輪型おむつとは、薄手の布が輪型になったもので、おしっこの量にあわせてたたみ方を変えるなど工夫をして使うことができます。
成型おむつとは、そのままの形で使えるタイプの布おむつで、輪型おむつよりも若干割高ですが、たたむ手間なく使うことができます。
今回は、輪型おむつのたたみ方からスタートして、布おむつのつけ方を解説します。
- 輪型おむつの場合は、おむつをたたんでおく。
<たたみ方① おしっこの量が少ない低月齢の場合>
長方形の輪型おむつを横半分にたたんで正方形にする。
→折り紙のように、四隅を中央に向けて折り、さらに小さな正方形にする。
→それを半分に畳んでさらに小さな長方形にする。
<たたみ方② おしっこの量が増えてきた場合>
長方形の輪型おむつを、横に1/3の大きさに折る。
→厚みが増すように、さらに半分に折る。
- 畳んだ輪型おむつあるいは成型おむつを、おむつカバーの上にセットする。
- セットした布おむつ&おむつカバーの上に赤ちゃんを寝かせ、赤ちゃんがつけている汚れたおむつカバーをあける。
- 布おむつの汚れていない部分で、おしりや性器まわりの汚れを拭く。汚れが残っている場合はおしり拭きなども使う。
- おしりがきれいになったら、汚れた布おむつとおむつカバーを外し、新しい布おむつをおむつカバーを当てる。
- おむつカバーのベルトやボタンを留めて完成。(おむつカバーは、ウエストに指2本のゆとりがあるくらいの強さで留めると良い。)
布おむつの洗い方
汚れた布おむつの洗い方を説明します。
1.主にうんちの汚れを洗濯板で手洗い
まず、うんちの場合はトイレに流しますが、ゆるゆるでトイレに流すことができないうんちの場合は、できる範囲でティッシュなどで拭き取っておきましょう。
その後、洗濯板と石鹸を使って手洗いをします。
- バケツでつけ置き
手洗いをした布おむつは、洗剤や漂白剤が入ったつけ置きようのバケツに1~2日間つけておきます。つけ置きすることで臭いの防止にもつながります。
おしっこで汚れが目立たない場合は、手洗いをせずに直接つけ置きようのバケツに入れても良いでしょう。
- 洗濯機で洗濯して乾かす
1~2日間つけ置きをした布おむつは、あとは洗濯機でまとめて洗濯をすればOKです。洗濯した後は、日当たりの良いところで乾かしておきましょう。
参考:主婦の友社『はじめてママ&パパの育児―0~3才赤ちゃんとの暮らし 気がかりがスッキリ!』p122
赤ちゃんの布おむつは手作りもできる?布おむつの家庭での作り方
布おむつは、家庭で余っている布などを使って、簡単に手作りすることもできます。
少しでもコストを削減したいなら、自宅で布おむつを手作りしてみるのも良いでしょう。
布を決まったサイズに切って回りを縫うだけなので、裁縫の初心者でも比較的簡単に作ることができますよ。
<布おむつを作るときに準備するもの>
- 布(自宅にある不要なタオル、さらし、Tシャツ、ガーゼなどでOK)
- 糸
- 針
<布おむつの作り方>
- 布を長さ140cmほどに切ります。
- 切った布を2つ折にして、折合わせた端から5mm~1cmのところを縫います。両端は返し縫いをして強度を上げると良いでしょう。
- 縫い代を3つ折りになるように折り返し、3つ折りの折り目の部分を下の布と重ねたまま縫います。
- 裏返しにすれば完成。
※3番の工程は、縫い代のひだひだをなくすためなので、省いても構いません。とにかく布が輪っかの形になればOKです。
※手縫いでも、ミシンでもどちらでも作ることができます。
赤ちゃんにおすすめの布おむつ&布おむつカバー10選を紹介!
市販の布おむつや布おむつカバーを購入する人に向けて、おすすめの布おむつを布おむつカバーを紹介します。
今回は、おすすめの布おむつを5点、布おむつカバーを5点の計10点の商品をピックアップしました。
価格など紹介する商品内容は、楽天市場やAmazonでの人気ランキング、レビューを参考にしています。
1. ベビー布おむつ ドビー織 白 仕立上 10枚入
価格:¥1,816(税込)
素材:綿100%
シンプルな作りですが、使いやすいと評判の輪型布おむつのロングセラー商品です。
綿100%のため、吸収性・通気性に優れており、肌触りもソフトです。
価格も安く、はじめての布おむつ育児に適した商品なのではないでしょうか。
2. 布おむつ 星柄10枚セット 33×70cm 仕立て済み 輪おむつ
価格:¥2,180(税込)
素材:綿100%
こちらも綿100%の輪型布おむつ商品です。
吸収性・通気性に優れているのはもちろん、星柄がかわいいと評判です。
毎日の大変なお洗濯も、かわいい星柄の布おむつなら少しは楽しい気持ちで取り組めるのではないでしょうか。
3. お尻に優しいオーガニック布おむつ「布おむつ仕立上り品10枚組」
価格:¥5,300(税込)
素材:オーガニックコットン100%
オーガニックコットン100%の素材にこだわった輪型の布おむつです。
10枚入りで5,300円と、他の輪型布おむつよりは高くつきますが、ふんわりと柔らかい肌触りが評判です。
赤ちゃんが毎日使うものとして、素材にこだわる方におすすめの商品です。
4. 【8枚セット】成型布おむつ ベビー インサーツ マイクロファイバー ふんわり素材
価格:¥2,160(税込)
素材:ポリエステル100%
成型布おむつですので、たたむ手間なくそのまま使うことができます。
マイクロファイバー素材のため、肌触りも柔らかで、また、吸水性が良いためお洗濯後の乾きも早くて便利と評判です。
成型タイプですが値段も比較的お手頃なので購入しやすいでしょう。
5. 股おむつオーガニックコットン100% 5枚入り(布おむつ)
価格:¥2,400(税込)
素材:オーガニックコットン100%
オーガニックコットン100%の成型布おむつです。
加工の際にも漂白剤や蛍光剤などの化学薬品を一切使っていないと言うことなので、素材にこだわる方にはおすすめの布おむつです。
赤ちゃんの肌に触れる部分がやわらかくふわふわでタオルにくるまれているようになります。
6. Baby Ann かわいい おむつカバー 7色セット【サイズ調整 長期使用可】メッシュ
価格:¥1,248(税込)
カラフルな7色セットの布おむつカバーです。
7枚入りでお手頃な価格で入手することができる他、スナップボタンでサイズの調整が可能なため、成長が早い赤ちゃんでも長く使うことができます。
この1セットで誕生後からおむつ外れの時期まで活躍する商品です。
7. ニシキ ウールネルカバー 布おむつカバー 外ベルトタイプ 60cm(2枚組)
価格:¥2,138(税込)
ニシキのおむつカバーは、ウール素材や綿素材、外ベルトタイプや内ベルトタイプなどさまざまな商品がありますが、その中でこちらは、ウール素材の外ベルトタイプの商品です。
太めのベルトでしっかりと漏れを防ぐことができ、天然素材のウールが肌触り良い商品です。
8.【loveybums】プルアップウールカバー(ウールのはかせる布おむつカバー、パンツタイプ、ラヴィーバムズ)
価格:¥5,000(税込)
ウール100%の生地でできた、はかせるタイプのおむつカバーです。
3サイズ、7色から選択して購入することができます。
よく伸びる素材で、活発に動いてもぴったりとフィットしているので、元気に動き回るようになってきた赤ちゃんにおすすめの商品です。
9. ワンサイズ★アンジーナジャパン一体型Bambooおむつ
価格:¥3,706(税込)
抗菌作用の高い竹繊維70%と、やわらかいオーガニックコットン30%で作られたおむつカバーです。
もともと、アトピーの赤ちゃんのために作られたおむつカバーなので、肌の弱い赤ちゃんも安心して使用することができます。
こちらもサイズ調整可能なので、新生児からおむつ卒業まで長く使うことができます。
10. Disana オーガニック100%ウール 布おむつカバー(ベルクロタイプ)M
価格:¥3,250(税込)
マジックテープタイプの布おむつカバーで、ウエストの調整が効くので長く使うことができます。
ウエスト、モモ回りはやわらかなゴム編みになっているため、赤ちゃんにぴったりとフィットします。
何より100%ナチュラルウールの素材がやわらかで、デザインもナチュラルでかわいい商品です。
赤ちゃんにぴったりの布おむつを見つけて、負担ない程度に布おむつ生活を楽しもう!
布おむつは、洗濯が手間であったり頻繁に交換しないといけなかったりなど、使うのが大変なイメージがありますが、手頃な値段で購入できるもの多く、経済的なためチャレンジしてみたいと思う人も多いでしょう。
時には紙おむつも併用しながら、布おむつを上手く使うことができれば、ママの負担を少なく、赤ちゃんにとって良いと言われる布おむつを経験させてあげることができますね。
また、布おむつには畳む手間を省いた成型おむつという種類があったり、輪型おむつであれば家庭の余った布でも作ることができます。
布おむつカバーにもデザインがかわいい商品がたくさんありますので、どんな布おむつを使おうか考えるなど、布おむつ生活を楽しむことができると良いですね。