赤ちゃんの皮膚はデリケートなので、生まれてからしばらくは赤ちゃん用の洗剤を使って大人の衣類とは分けて洗濯をするのが一般的です。
しかし赤ちゃん用の洗濯洗剤は種類が豊富なので、何をポイントとして選ぶと良いのか難しいですよね。
今回は、そんな赤ちゃんの洗剤でお悩みの方に向けて、洗剤の選び方やおすすめ商品など以下3つの内容について詳しく紹介します。
- 赤ちゃんの洗濯洗剤はいつまで必要?
- 赤ちゃんの洗濯洗剤を選ぶ5つのポイント
- 赤ちゃんの洗濯洗剤おすすめ10選
赤ちゃんの洗剤にはさまざまな種類があります。
各家庭で重視するポイントを決めて、赤ちゃんの肌にやさしくしっかりと汚れも落とすことができる良い洗剤を見つけてくださいね。
目次
赤ちゃんの洗濯洗剤はいつまで必要?いつから大人の服と一緒に洗っても良いの?
新生児期の赤ちゃんは、大人と比べて肌が薄くて刺激に強くありません。
そのためパパ・ママたちとは洗剤を分け、別洗いをしている方が多いでしょう。
しかし、そうすると1日に何度も洗濯が必要になり、洗濯をするママにとってはなかなか手間ですよね。
ではいったい赤ちゃんが何歳になるまで、赤ちゃん用の洗剤で洗濯をする必要があるのでしょうか。
また、赤ちゃんの服と大人の服を一緒に洗っても良いのはいつからなのでしょうか。
赤ちゃん用の洗剤をいつまで使う必要があるのか
赤ちゃん用の洗剤をいつまで使うべきかについては、新生児期の約1ヶ月間で良いという意見から1歳頃までという意見まで、専門家でもさまざまな考えがあるようです。
最低限、新生児期の生後1ヶ月までは、生まれたての赤ちゃんの繊細な肌を守るためにも、赤ちゃん用の洗剤を使ったほうが良いでしょう。
それ以降いつ大人と同じ洗剤に切り替えるかどうかは、赤ちゃんの肌の性質によっても異なるため、試しに1~2着の服を大人用の洗剤で洗ってみるなどして、各家庭で判断すると良いですね。
また大人用の洗剤を使って肌が荒れてしまった場合や、アレルギーの傾向がある赤ちゃんの場合は、生後1ヶ月以降も赤ちゃん用の洗剤を使い続ける方が賢明です。
赤ちゃんは1歳になるまでが最も皮膚が弱い期間。
心配な方は、1歳頃まで赤ちゃん用の洗剤を使用するようにすれば肌が荒れる心配が少なく、また、アレルギーで皮膚が弱い子の場合でも安心でしょう。
赤ちゃんの服と大人の服はいつから一緒に洗っても良いのか
赤ちゃんの服と大人の服をいつから一緒に洗って良いのかについても、赤ちゃん用の洗剤を使うべき時期と同様に、最低限生後1ヶ月以降が良いでしょう。
生後1ヶ月以降、まずは洗剤を赤ちゃん用のものから大人用のものに切り替えてみて、問題がなさそうであれば試しに大人の服数枚と赤ちゃんの服を一緒に洗ってみてください。
赤ちゃんの肌に異常が起きなければ、それ以降は赤ちゃんと大人の服を一緒に洗っても問題はないと言えます。
そもそも、大人の服と赤ちゃんの服を分けて洗ったほうが良い理由は、大人の服によく含まれている「ホルムアルデビド」が、赤ちゃんの皮膚炎やアレルギーを引き起こす可能性があるから。
また、万が一洗剤のすすぎ残りなどがあった場合、大人の服についていた雑菌が赤ちゃんの服にうつってしまう可能性もあります。
そうしたリスクを考え、赤ちゃんの肌荒れやアレルギーが気になる場合は、これも赤ちゃん用洗剤を使用すべき期間と同様、1歳頃までは大人の服と分けて洗濯をするとより安心でしょう。
あるいは、大人の服の汚れがひどくない場合は一緒に洗い、汚れがひどい場合は別で洗うなど、状況に応じて洗い方を変えるのも良いです。
参考 マイナビニュース「小児科に聞いてみた! 赤ちゃんの洗濯物、いつまで分けた方がいい?」
赤ちゃん用の洗剤を選ぶ5つのポイント ~ 無添加にこだわる?洗浄力を重視する?
赤ちゃん用の洗剤の多くは赤ちゃんの肌に適した低刺激の成分でやさしく洗い上げる仕様になっていますが、その細かい成分や洗浄力、使いやすさなどには違いも多数あります。
何を重視して洗剤を選ぶかによって、あなたに適した赤ちゃん用洗剤は異なってくるでしょう。
以下に、赤ちゃん用の洗剤を選ぶときにチェックすると良いポイントを5つ紹介します。
肌へ刺激が強い成分の量はどのくらいか
「赤ちゃん用」と言われる洗剤は一般的に肌への刺激は弱いものが多いですが、商品によって含まれる成分は異なっています。
最も肌にやさしいのは、界面活性剤や蛍光増白剤と言われるものを一切使わず、純石けん分のみの、化学物質が完全に無添加なものです。
一方、赤ちゃんにも安心の天然の界面活性剤などを一部含んでいますが、その分、洗浄力や洗いあがりの良さにこだわった商品もあります。
洗浄力がどのくらいか
赤ちゃん用の洗剤は、肌へ低刺激な成分で作られている分、大人の洗剤と比べて洗浄力が弱いのが特徴です。
ただし洗浄力は洗剤に含まれている成分や、粉せっけんか液体せっけんによっても変わってきます。
各洗剤の口コミなどをチェックして、洗浄力がどのくらい期待できるのかを事前に把握しておくと良いでしょう。
洗いあがりの香りを気にするかどうか
赤ちゃん用の洗剤は化学物質を使用していないものが多いので、大人用の洗剤のように洗いあがりの香りがしっかりとしたものはあまりありません。
しかし中には、天然由来のハーブの香りなどを加えて洗いあがりの香りを工夫している商品もあります。
香りの良さを気にする人や梅雨時期でにおいが気になる場合は、洗いあがりの香りがどうであるかもチェックしておくことをおすすめします。
粉末タイプ・液体タイプのメリットとデメリットを理解して選ぶ
赤ちゃん用の洗剤には大きく分けて粉末タイプと液体タイプの2種類があります。
一般的に、粉末タイプのほうが洗浄力が強く汚れをしっかりと落とすことができるメリットがありますが、洗剤が溶けきらずに衣類に残ってしまうリスクがあります。
粉末タイプの洗剤をしっかりと溶かすためには、洗濯前に洗剤を入れた洗濯機を数回多めに回したり、ぬるま湯で洗剤を溶かしてから使う必要があり、手間が増える点もデメリットの一つでしょう。
一方、液体タイプのほうは、溶け残りの心配がないというメリットがありますが、粉末タイプと比べると、汚れが落ちづらいというデメリットがあります。
こうしたメリットとデメリットを考慮して、各家庭に合ったタイプの洗剤を選ぶようにしましょう。
無添加タイプを選ぶ場合は洗濯槽のメンテナンスコストも考慮する
無添加の洗濯せっけんは赤ちゃんの肌にとっては最もやさしい成分ですが、界面活性剤などを含む洗剤と比べて、せっけんカスが洗濯槽に残りやすく、そこからカビなどが発生しやすいです。
よって、そうした無添加せっけんを使う場合は、定期的に洗濯槽を専用のクリーナーなどで掃除をする必要があります。
天然成分の割合が大きい洗剤を使えば使うほど、洗濯槽の清掃の手間やクリーナーを購入するコストもかかってくることを理解した上で、どの洗剤を選ぶか決めると良いでしょう。
赤ちゃん用の洗剤おすすめ10選!~安心の無添加純石けんから、大人用にも使える洗浄力抜群なものまで~
赤ちゃん用の洗剤でおすすめ商品を紹介します。
今回は、無添加の純石けんタイプから、界面活性剤を含んで洗浄力が高いタイプ、大人用の洗濯物にも使えるタイプなどさまざまな観点から10点の商品を選びました。
各家庭で赤ちゃん用の洗濯洗剤を選ぶ際に、是非参考にしてくださいね。
※価格は、メーカー公式サイトに掲載のメーカー小売り希望価格を表示しています。
<液体純せっけん> 無添加 ベビーの肌着洗いせっけん(ミヨシ石鹸)
価格:580円(税込)
内容量:800ml
成分:純石けん分(30%脂肪酸カリウム)
香料・着色料・防腐剤などを一切使用していない無添加の石鹸です。
液体なので、洗剤の溶け残りの心配はなく、繊維がささくれ立つこともありません。
赤ちゃん特有の汚れやオムツ汚れもしっかりと洗いあげると評判の洗剤です。
公式サイト:無添加 ベビーの肌着洗いせっけん(ミヨシ石鹸)
<液体純せっけん> アラウ・ベビー 洗濯用せっけん(arau)
価格:648円(税込)
内容量:800ml
成分:純石けん分(30%脂肪酸カリウム)・アロエエキス
赤ちゃん用洗剤として知名度が高い、アラウの無添加・植物性の洗濯用せっけんです。
柔軟剤なしでも、ふっくらとやわらかい洗いあがりになる点が売りです。
アロエエキスを配合しているので、手洗い洗濯で使うときにママの手肌に良いという点も魅力的。
ちなみに普通の”アラウ洗濯用せっけんゼラニウム”は、アラウ・ベビーとアロエエキス以外の成分がほぼ同じといわれています。
容量も前者の方が多く入っていることから、コスパとしてはアラウ洗濯用せっけんゼラニウムの方が良いかもしれません。
ベビー洗剤で別洗いを卒業したあとにもおすすめです。
公式サイト:アラウ・ベビー 洗濯用せっけん(arau)
<液体純せっけん> スノールベビー(シャボン玉石けん)
価格:1,026円(税込)
内容量:800ml
成分:純石けん分(25%脂肪酸カリウム)
天然素材だけを使った無添加石けんを作り続けているシャボン玉石けんのベビー用洗剤です。
保湿性の高いアボガドオイルを配合しているので、手洗い洗濯で使用するときにもおすすめです。
値段は少し高めですが、無添加の品質の良さには安心して使用できるでしょう。
公式サイト: スノールベビー(シャボン玉石けん)
<液体純せっけん 大人用もOK> 液体せっけん そよ風ボトル(MIYOSHI)
価格:648円
内容量:1200ml
成分:純石けん分(35%脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム)
そよ風は「赤ちゃん用洗剤」と銘打ってはいないため、大人も使える無添加の純石けん洗剤です。
「洗濯石けんでも香りを楽しみたい!」という要望から生まれた商品のため、純石けんですが、洗いあがりはやさしいフローラルの香りに包まれます。
洗浄力も抜群のため、家族全員の洗濯用洗剤として使うことができます。
コスパで考えるならば、そよ風の粉せっけんもオススメ。
あらかじめお湯で少し粉を溶かしておけば、洗浄力をそのままにコストを抑えることができます。
公式サイト:液体せっけん そよ風ボトル(MIYOSHI)
<液体合成洗剤> 赤ちゃんの洗たく用洗剤ピュア(ピジョン)
価格:オープン価格(459円 ※Amazon公式サイト2018年3月7日時点)
内容量:800ml
成分:界面活性剤〔7.6% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純石けん分(脂肪酸カリウム)〕、安定化剤、pH調整剤、金属封鎖剤
着色料、香料、漂白剤、リン、蛍光剤はすべて無添加なので、生まれたての赤ちゃんから安心して使うことができます。
配合成分をしっかりとコントロールした合成洗剤なので、せっけん残りが少なく、汚れもしっかりと落とすことができます。
公式サイト: 赤ちゃんの洗たく用洗剤ピュア(ピジョン)
<液体合成洗剤 大人用もOK> ハッピーエレファント液体洗たく用洗剤(SARAYA)
価格:720円
内容量:800ml
成分:界面活性剤(9.2%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルボリグリコシド、ソホロースリピッド)、エタノール(防腐剤)、クエン酸塩(安定剤)、キサンタンガム(増粘剤)、ラベンダー油(香料)、ティーツリー油(香料)、pH調整剤
合成界面活性剤、蛍光増白剤、漂白剤、着色料、合成香料無配合の肌にやさしい洗剤です。
「赤ちゃん用」と銘打った商品ではありませんが、赤ちゃんの肌にも安心の成分だけで作られています。
液体で洗剤の溶け残りが少なく、汚れもしっかり落とすので大人の衣類用に併用することもできます。
公式サイト: ハッピーエレファント液体洗たく用洗剤(SARAYA)
<液体合成洗剤 大人用もOK> さらさ 洗濯洗剤(さらさ)
価格:オープン価格(449円 ※楽天公式サイト2018年3月7日時点)
内容量:850ml
成分:界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステル塩、純せっけん分(脂肪酸ナトリウム)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、LAS)安定化剤、pH調整剤、水軟化剤(クエン酸)、ケア成分(コットンミルク)、酵素
さらさは、蛍光剤、漂白剤、着色料が無添加の合成洗剤です。
自然由来の洗浄成分をミックスしているので、洗浄力があり且つ、高活性オーガニック酵素の働きで真っ白に洗いあげます。
値段も安価で、赤ちゃん専用ではないため、家族みんなの衣料用洗剤に使用している家庭も多いようです。
公式サイト:さらさ 洗濯洗剤(さらさ)
<液体合成洗剤 大人用もOK> アタック Neo 抗菌EX Wパワー(花王)
価格:オープン価格(432円 ※楽天公式サイト2018年3月7日時点)
内容量:400ml
成分:界面活性剤[58%、高級アルコール系(非イオン)]、安定化剤、分散剤、漂白剤
大人も使える通常の衣料用液体洗剤ですが、界面活性剤の成分は、赤ちゃんにとっても低刺激のものしか使用されていません。
漂白剤が配合されているので、新生児期に使うときはすすぎを多めにすると良いでしょう。
洗浄力、抗菌作用は抜群なので、きれいに洗いあげたい方、大人も同じものを使用したい方におすすめです。
公式サイト:アタック Neo 抗菌EX Wパワー(花王)
<粉末洗剤 大人用もOK> 善玉菌酵素 洗たく洗剤(neo baby)
価格:1,296円(税込)
内容量:1.2kg
成分:アルカリ剤(炭酸ナトリウム)、水軟化剤(クエン酸ナトリウム)、分散剤(硫酸ナトリウム)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース)、酵素、植物由来脂肪酸、善玉発酵菌由来酵素、香料(ラベンダー、ローマンカモミール、ボリジ)
合成界面活性剤を一切使わずに、乳酸菌や納豆菌などの善玉菌由来の酵素の力で汚れを分解して落とす洗剤です。
合成洗剤の気になる肌トラブルの心配も、石けん洗剤特有のカビの心配もない、2つの良い所取りの商品です。
赤ちゃん用としてはもちろん、お肌にやさしい洗剤できれいに洗いたいという大人向け商品としても評判です。
公式サイト: 善玉菌酵素 洗たく洗剤(neo baby)
<洗浄グッズ>洗濯ベビーマグちゃん(宮本製作所)
価格:1個2,592円(税込)
成分:高純度マグネシウム
この商品は「洗剤」ではありませんが、洗剤を一切使わずに衣服を洗濯することができる珍しい商品として紹介します。
ベビーマグちゃん本体を専用ネットに入れて、洗濯物と一緒に洗濯機に放り込むだけで、高純度のマグネシウムが、汚れやニオイの成分を分解して、さらには除菌まで行います。
洗剤を使わないので赤ちゃんにもやさしいのはもちろん、1個で洗濯300回分も使うことができるので、長期間洗剤を買いに行く手間も省く優れものです。
自然にもやさしいですね。
公式サイト: 洗濯ベビーマグちゃん(宮本製作所)
赤ちゃん用の洗剤は、成分や洗浄力を比較して安全で使いやすいものを選ぼう!
赤ちゃんの肌は薄くてデリケートなため、少なくとも生後1ヶ月ほどは、赤ちゃんにも安心の洗剤を使って、大人の衣料品とは分けて洗濯をする必要があります。
そして赤ちゃん用の洗剤を選ぶときは、無添加で肌にやさしい成分を重視するのか、洗浄力を一番に考えるのかなど、優先すべきポイントを決めて選ぶと良いでしょう。
赤ちゃん用の洗剤には、赤ちゃんの肌に安心の純石けんのものから、大人の衣類の汚れも落とすことができる洗浄力が強いものまでさまざまあります。
各家庭で使いやすい洗剤を選んで、赤ちゃんが安全に快適に衣類を着ることができるようにしてあげましょう。