赤ちゃんのお肌はすべすべのもちもち♪
そんな印象がありますが、実は赤ちゃんも肌荒れをしやすいんです。
お顔やお腹だけではなく、全身に湿疹ができてしまうケースも珍しくはありません。
赤ちゃんの湿疹を乳児湿疹と呼びますが、これにはどのような原因があるのでしょうか?
また、乳児湿疹を効率的に治す方法などがあれば、ぜひ知りたいですよね。
そこで、今回は気になる乳児湿疹の原因を中心に、役立つ情報やアドバイスなどを踏まえて、それらに関する情報をまとめてみました。
この記事のポイントは3点です。
- 乳児湿疹の原因はどんなものか?
- 乳児湿疹はどうやって治す事ができる?対処法は?
- 湿疹にならないように予防する方法や取り組みについて
お母さんと赤ちゃんを悩ませる、こまった乳児湿疹。
この記事が解決の糸口になりましたら幸いです!
早速、気になる乳児湿疹の原因から解説していきたいと思います。
目次
赤ちゃん肌とは言うけれど…?どうして赤ちゃんに湿疹ができるの?
毛穴がなく、つるつるできれいなお肌の事を「赤ちゃん肌」と言いますよね。
イメージ的にも、赤ちゃんは肌荒れ知らずという印象を持ちますが、実はそうではないんです。
赤ちゃんの皮膚は薄く、大人とは違い皮脂の分泌も全体的に少ないのです。
そのため、バリアー機能も未熟であり、ちょっとした刺激や乾燥ですぐに肌が荒れてしまうのです。
乳児湿疹って、どんなものを指すの?
乳児湿疹の定義は、生後2週間から1歳ごろまでの顔や体に出る湿疹の事を指します。
この湿疹は汗などの汚れの他、食べこぼし、よだれなどが原因で出る事が多いです。
生後一ヶ月頃から見られるようになり、肌が赤くなり、ぽつぽつとした湿疹が出ている状態です。
とにかく原因となる物質ははやめにふき取る!肌を清潔に保てば改善します。
乳児湿疹は、原因となるものを手早くふき取ってあげる事を習慣づければ、比較的簡単に改善させることができます。
特に夏場は蒸れやすさもあるので、赤ちゃんが汗をかきすぎないように心がけ、タオルで軽くふいてあげてください。
よだれや食べこぼしがひどい時は、乾いたティッシュではなく、手拭き口拭き用のウェットティッシュで優しくふき取ってあげましょう。
軽い乳児湿疹であればこれだけで大幅に改善されますが、どうしても治らない場合や肌荒れがひどい場合は、ステロイドを含まない軟膏などで治療します。
皮脂の分泌が多い箇所は「乳児脂漏性湿疹」になることも
赤ちゃんは全体的に皮脂の分泌が少ないと言いましたが、眉毛や頭皮、髪の毛の生え際などは分泌量が多い箇所です。
この部分に、においがきになる黄色いふけのような物、うろこのような黄色いかさぶたが見られることがあります。
これは乳児脂漏性湿疹といい、ホルモンの影響で出る湿疹のひとつです。
このかさぶたの下に、更に湿疹が隠れているというケースもあるんですよ。
かさぶたを無理やりはがすのは厳禁!お風呂で優しく洗って軟膏で治療
原因であるかさぶたが剥がれるのが、治療の一番の近道です。
ですが、無理やりはがしてしまっては治りも遅くなりますし、更に肌荒れや出血を引き起こしてしまいます。
まずは皮膚を清潔に保つことを優先として、お風呂では湿疹の部分を低刺激の石鹸でやさしく洗ってあげてください。
お風呂に入る30分程前に、かさぶたの箇所にベビーオイルを浸したコットンを当てると、かさぶたがふやけて自然にとれやすくなるのでオススメです。
洗う時はごしごし洗いや爪をたてるのは避け、なでるように洗ってあげてください。
この湿疹の場合は、ステロイド入りの軟膏や皮膚保護薬などが処方されます。
ステロイド剤は強さが分かれていますので、必ず医師から処方されたものを使用しましょう。
肌の乾燥が原因の「乾燥性湿疹」は、カサカサが目立つ!
先程は皮脂の分泌が多い事が原因となる乳児脂漏性湿疹を紹介しましたが、逆に乾燥が湿疹の原因になる「乾燥性湿疹」も存在します。
肌の乾燥により、ひび割れやつっぱり、赤みやかゆみが現れます。
粉をふいたような状態にもなり、触るとガサガサとしていますので、乾燥が原因であることはとても分かりやすいです。
酷くなるとザラザラとしたうろこのようになり、赤ちゃんも違和感を覚え始めます。
乾燥には保湿が一番!特にお風呂上りは入念に保湿クリームや薬を塗ってあげて
殆どの場合は、原因である乾燥部分をしっかり保湿してあげる事で症状が改善します。
お風呂上がりの肌がやわらかい時に、しっかりと保湿を行ってあげましょう。
もちろん、お風呂上り以外でも乾燥が気になったらその都度保湿をしてあげてくださいね。
炎症がひどい場合は、脂漏性湿疹と同じようにステロイド剤を使用して治す事もあります。
量や塗り方などは、医師からのアドバイスをしっかりと聞いてくださいね。
ステロイド剤はあまりいい話を聞かないけど、使っても大丈夫?
ステロイドと聞くと、副作用があるとか、強力な薬で肌が薄くなる…など、ネガティブな噂も聞きますよね。
赤ちゃんに対して使っても大丈夫なのか、心配になるのは仕方のない事です。
しかし、正しく使用すれば症状を効果的に短期間で治める事ができますので、医師の指示の元アドバイス通りに使ってくださいね。
副作用を気にするあまり、少量にしてしまうなど自己判断をすると、結果的に治療が長引いてしまいます。
正しく使用し短期間で治す事で、長期間の治療や副作用リスクも減らす事ができますよね。
赤ちゃんに使う際に効果的な塗り方や薬の強さなど、気になる点がありましたら、遠慮をせずに医師に相談する事をおすすめします。
乳児湿疹が改善しない!もしかしてそれってアトピーかもしれません
乳児湿疹とアトピーは、症状が似ているのでなかなか見分けがつきません。
医師でも難しいくらいですので、お母さんやお父さんは余計に判断に迷いますよね。
アトピーは慢性的な物で、症状が長く続き改善したり悪化したりを繰り返すのが特徴のひとつでもあります。
乳児湿疹の治療を行っても一向に完治せず、赤ちゃんが湿疹を痒がってぐずっている様子が見られたり、乳児期に湿疹が2ヶ月以上続くようであれば、アトピーの可能性も視野に入れ再度診察を行いましょう。
乳児湿疹は正しいケアをすれば、痕も残らず短期間で治す事ができます!
赤ちゃんが乳児湿疹になってしまうと、肌の赤みやぶつぶつが痕として残ってしまうのでは…?と心配になってしまいますよね。
ですが、乳児湿疹は原因にあった正しいスキンケアと、塗り薬による治療を行えば、とてもきれいに治す事ができますので安心してくださいね。
乳児湿疹が綺麗に治療出来たら、赤ちゃんのスキンケアは再発防止もかねて引き続きしっかりと行いましょう。
お母さんの日ごろのケアで、赤ちゃんのすべすべお肌を守ってあげてくださいね♪