赤ちゃんのお世話をしていると、わからないことや「これって大丈夫?」と不安に思うことがたくさんあると思います。
その一つに、赤ちゃんが突然うなりだすことで不安になってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんがうなって苦しそうにしていると心配になりますし、できればうなりの原因を知って解消してあげたいですよね。
そこで今回は、赤ちゃんのうなりについて、以下の2点をお伝えします。
- 赤ちゃんがうなる原因
- 赤ちゃんがうなるときの5つの対処法
赤ちゃんはどんなときにうなるのかを理解すれば、自ずと対処法も見えてきます。
赤ちゃんのうなりに焦って誤った対処をしてしまうことがないように、今回の内容を是非参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんがうなる原因について ~ 赤ちゃんはどんなときにうなるの?
赤ちゃんが突然、「うーうー」といつもと違う声を出したり、顔を真っ赤にしかめ出したりすると、何があったのだろうと心配になりますよね。
赤ちゃん、特に新生児~生後3ヶ月頃までの赤ちゃんがうなることは多く、赤ちゃんのはじめてのうなりに困惑してしまうママやパパも多いと思います。
赤ちゃんがうなるのは、どんなときなんでしょうか。
以下に赤ちゃんがうなる原因として考えられることを挙げていきます。
げっぷを出したくてうなっている
生後間もない赤ちゃんは自分で上手くげっぷを出すことができません。
げっぷを出さないと、母乳やミルクを飲んだときに一緒に飲み込んだ空気が外に出ずに、お腹の中にたまってしまうことになります。
お腹に空気がたまっていると、お腹が張って苦しくなり、赤ちゃんがうなることがあります。
おならを出したくてうなっている
上のげっぷを出したいときの状況と同じく、赤ちゃんは母乳やミルクを飲んだときに一緒に飲み込んだ空気がお腹にたまっていると、うなることがあります。
本来なら授乳後にげっぷとして外に排出したい空気ですが、げっぷが上手く出ない場合は、おならとして出すことになります。
おならを出そうとしているときや、上手く出ずにお腹がゴロゴロしているときに、赤ちゃんがうなることがあります。
便を出したくて(便秘で)うなっている
生後間もない赤ちゃんは、便を出すための体の筋肉が十分に発達していません。
よって便を出そうといきむときに、よくうなります。
また、便秘で便が腸にたまってしまい、お腹が張って苦しいときにも、うなることがあります。
痛みや苦しみはないが、生理現象でうなっている
これまでに挙げたお腹の張りなどの原因はないが、生理現象で赤ちゃんがうなることもよくあります。
赤ちゃんの体は日々目覚ましい成長を遂げているため、体の器官の成長に伴い、うなり声を出すこともあります。
また、赤ちゃんがうなるのは、自分で体勢を上手く変えることができない新生児~生後3ヶ月頃に特に多いです。
うつぶせで過ごしたり、自分で寝返りができるようになったりする生後4~6ヶ月頃になると、うなりは自然に減少すると言われています。
参考
エンゼル110番『出産直後の不安なお母さんをサポート アドバイスブック』
赤ちゃんがうなるときはどうすれば良いの?赤ちゃんがうなるときの5つの対処法
赤ちゃんがお腹の張りなどの不快感でうなっていることがわかったとき、どのようにして不快を解消してあげれば良いのでしょうか。
赤ちゃんがうなっているときの対処法を5つ紹介します。
げっぷを出させる工夫をする
げっぷが出にくいことで赤ちゃんがうなっている場合は、げっぷを出させる工夫をする必要があります。
通常は、授乳後しばらくの間、赤ちゃんを縦抱きにして背中を優しくさすってげっぷを出させると思います。
これでなかなかげっぷが出ない場合は、授乳の合間に何度か縦抱きにして背中をさすってあげることで、こまめに空気を排出できるときがあります。
逆に、授乳後すぐにはげっぷが出なくても、10分ほどあけてから縦抱きにしてあげることでげっぷが出る赤ちゃんもいます。
いろいろとタイミングを変えてみて、その子にあったげっぷの出させ方を工夫できると良いでしょう。
授乳の間隔を少しあけて一回に多く飲ませる
お腹に空気がたまり、げっぷやおならが上手く出せずに赤ちゃんがうなっている場合は、授乳の回数を少し減らして、赤ちゃんが空気を飲む回数を減らしてみる方法もあります。
母乳やミルクを頻繁にだらだらと少しずつ飲むことで、空気を飲む量も増えてしまいます。
それまでよりも授乳間隔を少しあけて、1回にしっかりと量を飲ませることで、お腹に空気がたまりにくくなる場合があります。
ただし、極端に授乳間隔をあけすぎたり、哺乳量が不足してしまったりしないように、くれぐれも赤ちゃんが飲みたいときにたくさん飲める範囲内で調整するようにしてください。
お腹を「の」の字マッサージしておならや排便を促す
赤ちゃんがうなるときは、お腹に空気や便などがたまっていてお腹が張っている場合が多いです。
そんなときは、赤ちゃんのおなかをやさしく「の」の字にマッサージしてあげると、赤ちゃんの腸の動きを活性化させておならや排便を促すことができます。
赤ちゃんが不快がらず、気持ちよさそうにするくらいの力加減で、赤ちゃんのおなかを軽く押しながら、やさしく「の」の字の形にマッサージしてあげましょう。
綿棒浣腸で排便を促す
便秘が原因で赤ちゃんがうなっているときは、排便を促すための綿棒浣腸という方法があります。
ベビーオイルやワセリンなどを塗った綿棒を、赤ちゃんの肛門から1~2cmまで挿入します。
そのまま綿棒を数回出し入れしたり、肛門の周りで円を描くように動かしたりすると、肛門への刺激で排便することがあります。
2~3日排便がなく便秘になっている場合は、赤ちゃんが痛がらない力加減でこの綿棒浣腸を試してみると良いです。
症状によっては病院を受診する
赤ちゃんがうなるのはよくあることですが、以下のような症状がみられる場合は病院などで医師に相談をしてみると良いでしょう。
緊急性のある疾患が原因のうなりであったり、お腹の張りが悪化して別の病気につながってしまうケースもあります。
- うなりがひどく、たまに呼吸が止まったり苦しそうにしている時間が長い
- うなり以外に、高熱(38℃以上)やけいれんの症状がある
- げっぷやおならが出ず、お腹がパンパンに張った状態が続いている
- 5~7日間以上、排便がない
- 母乳やミルクをほとんど飲めなくなってしまった
- ぐったりしている
参照
広島県 『はじめてのパパママへ お医者さんからの子育てアドバイス』
赤ちゃんのうなりに焦らず、不快を取り除くサポートをしてあげよう!
赤ちゃんがうなるのは主に、お腹に空気や便がたまってしまっていて不快なときで、それを排出しようとしているときだということがわかりました。
苦しそうな赤ちゃんの様子を見ると心配になりますが、ママやパパが焦って過度な刺激をすると、空気の排出や排便にとって逆効果になってしまうこともあります。
赤ちゃんが自然と上手くげっぷやおなら、排便をして不快を解消することができるように、ママやパパは赤ちゃんの様子をよくみて落ち着いてサポートしてあげましょう。