子どもにバレエを習わせたいけれど、何歳から始めるのがいいんだろうと頭を抱えている方、けっこう沢山いるのではないでしょうか。
我が家も長女が4歳の時にバレエをやりたいというので見学に行った経験がありますが、実際にバレエの教室を見てみるとますます始めるのは今なのかどうなのかで悩みました。
逆に10歳近くなって子どもが始めたいと言った時、遅いんじゃないかなんて心配する人もいますよね。
結局のところ、早期の幼児教育がいいとよく言われる習い事ですが、バレエにもあてはまるのでしょうか。
・子どもがバレエを習うメリットは何?
・バレエは何歳から始めるといいの?
・バレエ教室の選び方は?
・バレエを習わせるのはどのくらいお金がかかるの?
この記事ではバレエを何歳から始めるといいのかについて、掘り下げてお話します。
バレエを何歳から始めるかについては、まずバレエを習うことでどんなメリットがあるのか、年齢によって子どもが習う内容や、子ども自身の習う姿勢がどう違うのかを知ることから始めましょう。
そうすることで親も納得して、お子さんにあった年齢でバレエを始めることができますよ!
それでは1つずつみていきましょう。
目次
子どもがバレエを習うメリットは何?
バレエを習うことで、お子さんにとっていいことがたくさんあります!
1.姿勢が良くなる
2.自己表現が出来る
3.仲間が出来る
4.柔軟性が身につく
5.リズム感が身につく
6.協調性や辛抱強さが身につく
7.挨拶が出来るようになる
8.芸術性が身につく
1.姿勢が良くなる
バレエはピンと背筋の伸びた姿勢が基本となるため、普段の生活での姿勢も良くなります。
お子さんの姿勢を良くしたいからと、バレエに通わせるという親御さんも多いです。
バレエに通っているお子さんは確かに、背筋がピンとしていてとても綺麗ですし、スタイルが良く見えますよね。
2.自己表現が出来る
バレエは自分の身体を使って、音楽に合わせて表現をします。
小さい頃からバレエで身体を使って表現することで、自分自身を表現する力が身に尽きます。
口に出して自分のことを表現することが苦手な日本人ですが、こうして体で自分の伝えたいことを表現することができるのはとても素晴らしいことですよね。
3.仲間が出来る
習い事全般に共通しますが、バレエ教室に通うことで小学校や幼稚園、保育園の仲間とはまた違った場所での仲間が出来ることで、お子さんの世界が広がります。
長女も合唱団に入団していますが、校区外の色んな学年のお友達が出来てとても楽しそうに通っています。
4.柔軟性が身につく
バレエはなんといってもしなやかで柔らかい体が特徴的ですよね。
開脚をしても180度開くなんて子も多いです。
身体が柔軟だと怪我をしにくいですし、健康やスタイルキープにも効果的です。
小さい頃は柔軟性のある体でも、加齢とともに柔軟性も失われていくので、小さい頃から柔軟性を身に付けて維持するのは後々の生活にとっても損はないですね。
5.リズム感が身につく
バレエは音楽に合わせて自分を表現するわけですから、音楽がとても身近になります。
小さい頃から音楽に合わせて踊ることで、自然とリズム感が身につきます。
最近はダンスが学校の必修科目になったことに対しても安心して臨むことができますよ!
6.協調性や辛抱強さが身につく
バレエは個人の自己表現する場と思われがちですが、みんなで一つの作品を作り上げていくところも大きな魅力の一つです。
1つの作品に向かって心を一つに練習に取り組むこと、辛抱強くレッスンを受け、自分自身を高めていくといった、人間が社会に出るまでに身に付けたい部分を身に付けることができますよ!
7.挨拶が出来るようになる
習い事をしていると全般に言えることですが、習い事をする上で挨拶は基本中の基本です。
挨拶に始まり挨拶に終わります。
バレエも同じです。挨拶をしっかりできるようになりますよ。
8.芸術性が身につく
自己表現と重なるところがありますが、芸術的な要素が強いバレエを自らの身体で体験することで、創造性や独創性が強くなります。
自分を表現するためにどんなダンスを踊ればいいのか、自分なりに考え創り出すことが出来るようになるので、芸術的センスも磨かれます。
バレエは何歳から始めるといいの?
バレエを何歳から始めるかは、各家庭によって考え方に違いがあります。
3歳~4歳
早いうちにバレエを始めた方が身につきやすい、小さい頃から姿勢が綺麗になって欲しい、クラッシックの綺麗な音楽を沢山聴き踊って欲しいといった考えから、早めにバレエを習わせたいと思って3歳からバレエを習わせる人がとても多いです。
確かに早い段階からバレエを習わせることで、クラッシック音楽を身近に感じながら踊る楽しさを覚えることが出来ますし、姿勢も綺麗になるでしょうね。
ただ、3歳~4歳のお子さんはまだ先生の言うことを理解してその通りに動くことがなかなか出来ません。
また、レッスンを受けるにしても集中力が続かないため短時間でのレッスンになってしまいます。
我が家も長女が4歳の時にバレエをやってみたいと言うので、見学に行きましたが、音に合わせて自分を表現するというのをやっていて、「幼稚園とおんなじだ」という娘に同意見でした。
もう少し遅くてもいいかなと思っていたら、結局やりたいとは言わなくなりましたね。
3歳~就学前までは、まだ足に無理な動きをさせたりするのは良くないということで、リズムに合わせて踊る楽しさを感じてもらったり、綺麗な音楽を聴く、基礎体力をつける、とにかく楽しむということが基本になると説明を受けました。
5歳~6歳
5歳~6歳になると、先生の言うことを理解できるようになり、何をしたらいいか把握して練習に取り組むことが出来るようになってきます。
自発的に「バレエをやってみたい」という子も多いのではないでしょうか。
お友達と一緒に音楽に合わせて踊ったり練習をするのが楽しいと感じられる時期なので、バレエを楽しく始められる時期ですね。
7歳~10歳
有名なプロのバレエダンサーももちろん3歳や4歳から始めた人もいますが、実は7歳~10歳で始めたという人も多いんです。
私の周りにも小学生になって「バレエをやりたい」と自分から言ったので、バレエ教室にお子さんを通わせているという方がいますが、やる気があって始めたので、成長も早いと言っていました。
実はそこの家庭はお姉ちゃんが3歳からバレエをやっていたのですが、あまり積極的でないし後から入ってきた子にどんどん追いつかれて抜かれていき、小学生3年生の時にやめたそうです。
だから妹は別にさせないでもいいかなと思っていたら、7歳から始めた妹の方がやる気があるし、楽しいと言ってどんどんできることが増え、今では10歳になりますが、3歳からやっている子と何も劣っていないという話を聞きました。
本人がやりたいと言って始めるのは、やはりやる気があるので吸収しやすいし成長しやすいですよね。
トゥーシューズを履いてポワント(つま先立ち)は何歳からか知っていますか?
バレエを始めたらすぐにトゥースーズを履いて、ポワント(つま先立ち)をするのかなとワクワクしたりしますが、実はこのトゥーシューズって10歳を過ぎてから履かせるというのが通常なんだそうです。
私も長女のバレエ見学の際に、「小さい子はトゥーシューズを履かないんですか?」と聞いたところ、子どもの場合は骨が固まっていないことに加えて、筋肉の付け方などある程度足が成長をしないと、小さいうちからトゥーシューズを履いてしまうと足にトラブルを抱えてしまうそうなんです。
全くのバレエ素人の私はそんなことも知らなかったので、びっくりしました。
だからバレエの代名詞とも言える「ポワント(つま先立ち)」は10歳以降となりますね。
そしてバレエを始めて3年から4年ほどかけて、しっかり足の使い方だったり柔軟性、筋肉、バレエの知識をしっかり身に付けておくことが、トゥーシューズを履く前提になります。
だから本人のやる気とトゥーシューズを履きだすのに合わせるのであれば、6歳~7歳までに始めると丁度いいかもしれませんね。
もちろん、それ以前でもお子さんが楽しく通うことができるのであれば、早めにバレエを始めるのもいいのではないでしょうか。
目的をどこにおくかによっても違う
趣味の範囲でお子さんが楽しく通うことができればと考えるのであれば、何歳から始めても問題ありません。
極端なことを言えば、3歳で通わせても音に合わせて踊る喜びを学ぶことができますし、中学生になって通わせても、姿勢が綺麗になったりスタイルをキープすることができるのでお勧めです。
でも、早めに習わせて趣味で続けるか本人がプロに進みたいか選択肢を広げてあげたいというのであれば、10歳からトゥーシューズを履き始めることができることを考えると、6歳~7歳までにバレエを始めた方がいいかもしれませんね。
中学生になって部活を必ずしなければならない中学校へ進学すれば、バレエに時間を割くことが出来なくなりますし、中学に入学するのを機にバレエをやめるという人も多いはずです。
それならば6歳~7歳までにバレエを習い始めて、トゥーシューズを履いたバレエの楽しさも十分味わってからどうするか決めた方が自分がどうバレエと向き合っていくか決めやすいですよ!
バレエ教室の選び方は?
習い事を始める際には、安心してお子さんを預けることができる、相性のいいバレエ教室を見つけるのがポイントになります。
1.評判
2.送迎のしやすさ
3.時間帯や曜日
1.評判
なんといっても、バレエ教室との相性が重要ですよね。
お子さんが楽しく通えるような教室であること、そして特殊な足の使い方で、体全体にも影響を及ぼすような動きをするわけですから、専門的な知識を持った先生がついてくれることがポイントになります。
周りに行きたいと思っているバレエ教室へ通っているお子さんがいれば話を聞いてみたり、ネットの評判を参考にしてみるのもいいですね。
2.送迎のしやすさ
あまりに遠い所にあるバレエ教室だったり、駐車場が無かったりすると不便です。
バレエ教室だけでなく習い事自体親の送迎が必要となるので、送迎のしやすいバレエ教室を選ぶと、習い事の送迎が負担に感じることも少なくなりますよ!
3.時間帯や曜日
仕事の都合で平日の送迎が難しかったりすると、どうしても休日でなければ通わせることが難しくなります。
休日に通うことができる教室、もしくは時間帯もこちらの都合に合うところがあるか同課を検討する必要があります。
体験コースや見学を利用してみよう!
行ってみたいと思っているバレエ教室の雰囲気がよくわからないという場合には、体験や見学を依頼してみましょう。
一度体験したり見学してみることで、お子さんがこの教室なら楽しく頑張ることが出来そうだなとか、ちょっと雰囲気が子どもには合いそうにないなということを判断することができますよ!
私は地域の公民館でやっているカルチャー教室の一つだったバレエ教室の見学をお願いしましたが、電話で相談をしてから出かけました。
我が家の場合はあらかじめ指定された日に見に行きましたが、事前に電話をしてから予約をしていくのがほとんどなので、行ってみたいと思っているバレエ教室へ一度問い合わせてみましょう。
体験コースや見学があるかどうか確認して、それから見に行った方が確実ですよ!
バレエを習わせるのはどのくらいお金がかかるの?
バレエを習う場合、かかってくる月謝は教室によって違いがあります。
公民館で行われているようなカルチャー教室の場合は、他に比べて安い場合が多いです。
私が見学に行った際にも他の教室と比べて2千円ほど安かったため、ここなら手軽に通わせることが出来るかなと思ったためです。
バレエは大体月額で、5000円~15000円ほどかかるところが多いです。
1万円前後かかってくるとみておいた方がいいかもしれません。
そしてこの月謝は学年が上がるごとに多くなっていきます。本格的なレッスン内容になってきますし、費用がアップします。
また、入会金として1万円~3万円が必要な教室もあるので、事前に確認してみるといいですね。
その他にレオタードやタイツ、トゥーシューズやチュチュ(舞台衣装のスカート)などの消耗品も必要となってくるので、揃えるのに1万円以上かかってきます。
そして発表会では衣装代なども込みで10万円~20万円必要となってくる場合が多いので、出費が他の習い事よりも少し多くなることを覚悟しておいた方が良さそうですね。
まとめ
バレエを子どもに何歳から習わせるかは家庭によって考え方が違いますが、まずお子さんが「やりたい」と思っている時が始め時というのは一つのポイントになります。
そしてお子さん自身のやる気が大事ですが、選択肢を広げるという意味で早い段階でバレエをやらせてみるというのも一つの方法です。
もしかすると、ものすごくお子さんに合っていて、踊る楽しさを早いうちから覚えて才能が開花するかもしれません。
早期からの幼児教育が人気の現代ですし、3歳くらいから芸術や音楽に触れさせて可能性を広くしてあげたいというのであれば、3歳から受け入れてくれるバレエ教室も多いので探してみるといいですね。
逆に7歳を過ぎて子どもがやりたいと言っているけれど、遅いのかなと悩んでおられる方も、自分でやりたいと始めたことほど、やる気が伴っているので上達がとても速いです。
何よりも本人が楽しく通えるのであれば、通わせる価値は十分にありますよね!
バレエを習うことで、身体的にも精神的にもお子さんの成長に良いことが沢山あります。
あとはお子さんと相談しながらどのタイミングがいいか検討してみてくださいね!