妊娠が分かったと同時につわりの症状に悩まされる妊婦さんも少なくありません。
食事が思うように摂れなかったり、何かを口にしていないと気分が悪くなったりと、思うように食事が摂れないこともつわりのつらいところです。
そんなつらいつわりの中、「バナナならつわり中でも食べられた!」という人は少なくありません。
バナナミルクやバナナジュースも飲みやすいという人も多いですよね。
私の場合は食べづわりだったのですが、バナナを食べた後はなぜか症状が落ち着いていました。
・つわり中にバナナが食べたい!つわりに効くって本当?
・つわり中のバナナ、気を付けるポイントを知りたい!
・つわり中でも食べやすい♪おすすめのバナナの食べ方
「つわり中にバナナがおすすめ」なんていうことを聞いたことがある人もいるでしょうが、なぜバナナがつわり中におすすめなのか、その理由や取り入れる際に気を付けたいポイントなどを合わせて紹介します。
つわり中にバナナを食べると着の参考にしてみてくださいね。
目次
つわり中にバナナを食べたい!栄養や効果は?
腹持ちがよく栄養価が高いイメージのあるバナナ。
つわり中にもおすすめといわれることが多いですが、なぜバナナがつわり中におすすめなのでしょう。
バナナの栄養価も気になるところです。
ここではバナナの栄養とつわり中の嬉しい効果などを詳しく見ていきましょう。
バナナは栄養たっぷり!
食事代わりにもなるバナナですが、そのイメージの通り栄養価が高いフルーツとして注目されています。
妊娠中でなくてもエネルギー源としてバナナを取り入れている人も少なくありません。
まずはバナナの栄養から見ていきましょう。
<バナナ100gあたりの栄養価>
・エネルギー・・・86kcal
・タンパク質・・・1.1g
・脂質・・・0.2g
・炭水化物・・・22.5g
・食物繊維・・・1.1g
・βカロテン・・・56µg
・ビタミンE・・・0.5mg
・ビタミンB1・・・0.05mg
・ビタミンB2・・・0.04mg
・ナイアシン・・・0.7mg
・ビタミンB6・・・0.38mg
・葉酸・・・26µg
・ビタミンC・・・16mg
・カリウム・・・360mg
・カルシウム・・・6mg
・マグネシウム・・・32mg
・リン・・・27mg
・鉄・・・0.3mg
(参照:文部科学省|日本食品標準成分表より)
このように、少量でもしっかりエネルギーがあり、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれているバナナは、つわり中にもおすすめしたいフルーツのひとつです。
バナナはつわり中にもうれしい効果が!
先に紹介したようにバナナは栄養価が高く、つわりで食欲がない時にもぴったりのフルーツです。
つわり中にバナナを取り入れることで、うれしい効果も期待できます。
・腹持ちが良い!
バナナには果糖やショ糖、ブドウ糖、でんぷんといった糖質を多く含んでいます。
糖質はその種類によって吸収率が異なります。
いくつもの種類の糖質が含まれていることで、長い間エネルギーが持続します。
少量でも腹持ちが良いと感じるのはこのためです。
つわり中で少量しかバナナが食べられなくても安心です。
・ビタミンB6がつわりを軽減!?
ビタミンB6は皮膚や髪の毛などを健康に保つために必要な栄養です。
このビタミンB6がつわりの症状を和らげるといわれています。
明確な理由はわかっていませんが、ビタミンB6がタンパク質やアミノ酸を分解・合成するときに、吐き気を誘発するといわれるアミノ酸の代謝不良を改善することがわかっています。
これがつわりによる吐き気にも聞いているのでは、という考えのようです。
・食物繊維が便秘予防に!
食物繊維には水に溶けやすい『水溶性』と水に溶けにくい『不溶性』の2種類があります。
水溶性食物繊維は便を柔らかくする作用があり、不溶性食物繊維は便のかさを増やす働きをします。
バナナにはこの2種類の食物繊維がバランスよく含まれていて、便秘予防や改善に役立つといわれています。
つわり中は食事量が減り便秘にもなりやすい時期です。
バナナを食べることで便秘予防をしましょう。
つわり中にバナナを食べるときの3つの注意点
バナナは栄養たっぷりでつわり中にもうれしい効果を得られるとあれば、どんどん取り入れたくなりますよね。
より安心してつわり中にバナナを食べるには、いくつかの注意点があります。
ここでは3つの注意点を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- カロリーや糖質が気になる!
- バナナは体を冷やす!
- できるだけほかの食材も取り入れて!
バナナはカロリーや糖質もたっぷり!
バナナはビタミンやミネラルをバランスよく含み、少量でもしっかりエネルギーに変換してくれるのでつわり中にはぴったりのフルーツです。
食事の代わりにバナナを取り入れたいという人もいるかもしれませんね。
しかしバナナは100gで86kcal程度のエネルギーがあります。
甘みが強いフルーツでもあるため、糖分もたっぷりです。
1日に3本も4本も食べ、それを毎日続けていると、エネルギーと糖分の摂りすぎになってしまうかもしれません。
カロリーだけで見ればさほど体重に影響はなさそうですが、糖分の摂りすぎも体重増加の原因となります。
血糖値が上がると『妊娠糖尿病』などのリスクも高まります。
つわりで食事が摂れない時にはおすすめですが、食事のほかにバナナを食べすぎるのはNGです。
バナナは体を冷やす作用も!
バナナは南国生まれのフルーツです。
バナナに限らず、
・マンゴー
・パパイヤ
・パイナップル
など南国のフルーツは体を冷やす作用があります。
つわり中に限らず妊娠中は体を冷やすことは厳禁です。
バナナも適量であれば体に良い影響をもたらしますが、食べ過ぎると体が冷えてしまうこともあります。
バナナを食べるときには温かい飲み物を一緒に摂るなど、工夫することをおすすめします。
バナナだけでなくほかの食材も食べよう!
つわりの症状が重く、バナナ以外の食材はまったく受け付けないという場合は、食べられるバナナを食べられる分だけ食べて問題ありません。
しかしバナナ以外にも食べられる食材がある場合は、バナナだけでなくほかの食材もしっかり摂るようにしましょう。
バナナは栄養バランスが良いとはいえ、緑黄色野菜や肉類などからしか摂取することが難しい栄養素もたくさんあります。
つわりの症状を見ながら、食べられる食材を少しずつ見つけていくことも大切です。
つわり中におすすめ!おいしくバナナを食べるには
つわり中にもおいしくバナナを食べたい!という人のために、おすすめの食べ方を紹介します。
そのまま食べるのもいいですが、たまにはバナナにちょっとだけアレンジを加えてみませんか?
フローズンバナナヨーグルトですっきり!
つわり中は冷たい食べ物のほうが食べやすいということも多いですよね。
冷たい食べ物は体の冷えがちょっと気になりますが、温かい飲み物と合わせて食べれば少量なら特に問題はありません。
つぶしたバナナとヨーグルトを混ぜ合わせて、製氷皿に入れて凍らせてみてください。
ヨーグルトと合わせることでさっぱりとし、つわり中でも食べやすいのでおすすめです。
製氷皿で作るので、ひと口分ずつ取り出せて食べ過ぎを防ぐこともできますね。
甘みが足りない場合は、はちみつを少量プラスしてもおいしくいただけます。
半解凍くらいの固さで食べるのがおすすめ!
バナナ春巻きで食べごたえアップ!
もっとしっかり食べごたえのあるものに挑戦したい!という人におすすめなのが、バナナ春巻きです。
4分の1程度にカットしたバナナを春巻きの皮で巻いて油で揚げるだけの、簡単ホットスイーツです。
バナナと一緒にクリームチーズやチョコレートを一緒に巻いてもおいしいですよ。
つわり中だけど揚げ物が食べたくなるという人も少なくありません。
デザートとして取り入れるなら、揚げ物でも問題なく食べることができますよ。
バナナ1本でもしっかり満足できるスイーツです。
バナナをパンケーキにプラス!
いつものパンケーキにバナナをプラスするだけで、甘みがアップしリッチなパンケーキを味わうことができます。
「ご飯はNGだけどパンケーキなら食べられた」というつわり中の妊婦さんも多いですから、何とか食事を摂りたいという妊婦さんにおすすめです。
牛乳の代わりにヨーグルトを使うともちもち感がアップして、バナナのとろみとの相性も抜群!
ゼラチン不要のバナナプリンであっさり!
プリンやゼリーを作るときにはゼラチンが必須です。
しかしバナナにレモン果汁を加えるとぷるぷるトロトロのプリンができることをご存知でしたか?
材料はバナナと牛乳、そしてレモン果汁のたった3つ。
つわり中でも簡単に作ることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
<バナナプリンの作り方>
・バナナ・・・200g
・牛乳・・・150ml
・レモン汁・・・小さじ1杯
- バナナは皮を剥き、レンジで2分ほど加熱します。
- すべての材料をミキサーに入れ、しっかり撹拌します。ミキサーがない場合はすり鉢でよくすり潰してください。
- 容器に入れて冷蔵庫で冷やし固めたら完成です。
まとめ
バナナは1年を通して購入することができ、しかも安価なフルーツなので食卓の定番ともいえるかもしれません。
そんなバナナはつわり中の強い味方!
・食べ過ぎには注意!
・ほかの食材も食べよう!
など、いくつかのことに気を付けながらバナナを取り入れるようにしてくださいね。
バナナも色々な種類が販売されており、それぞれ味わいや食感が異なります。
中には1本100円以上する高級なバナナもありますね。
お好みのバナナを見つけて、つわり中にも上手に取り入れてください。