私たちの食卓に欠かせない乳製品、バター。
一時期は価格が高騰して、買うのをためらうこともありましたが、やはり料理のコクを出し、パンやトーストには欠かせないので、どの家庭も冷蔵庫に常備しているのではないでしょうか。
牛乳のなかの脂肪分を固めて作られていて、乳酸菌で発酵させないクリームを原料とした非発酵バターが、日本では主に売られています。
これはヨーロッパで主流の発酵バターに比べると、食べやすいです。
バターは、空気に触れると弱いという特徴があり、保存するときは注意が必要。
ここでは、バターの正しい保存方法、消費期限、おすすめのバターを使ったメニューを紹介します。
目次
バターはどのくらい日持ちする?賞味期限は2週間!
バターは製造過程で塩を入れて作った有塩バターと、塩を入れない無縁バターがあります。
実は保存期限も違い、有塩バターのほうが無塩バターに比べると1ヶ月保存期間が長く設定されています。
無塩バターは、お菓子作り、パン作りには欠かせないですし、塩分を気にする方にもおすすめ。
開封する前の賞味期限は6ヶ月と、長く設定されていますが、開封した後は空気に触れるため、できれば2週間以内で使い切りましょう。
バターの保存方法!
バターは空気に触れると脂肪分が酸化するために、急速に劣化していきます。
酸化すると、嫌な匂いが出たり、風味が落ちたり、変色しますので、なるべく早く食べきりたいですね。
バターの正しい保存方法を紹介します。
バターの正しい冷凍保存方法
バターは冷凍保存もできる食材です。
通常乳製品は、冷凍して解凍すると成分が壊れ、分離してしまうので冷凍保存できないのですが、バターは解凍後も成分が保たれるので、冷凍にむいています。
というのも、バターの成分は80%以上が乳脂肪分で水分が少ししか含まれていないから。
バターを冷凍するときは、使いやすい量の10gずつをアルミホイルでぴったりと包んで、空気に触れないようにして、保存袋に入れて保存しましょう。
小分けにして冷凍保存すると、1年は保存可能。
使うときは凍ったまま使います。
バターの正しい冷蔵保存方法
バターは未開封の場合は、有塩バターで6ヶ月、無塩バターで5ヶ月、マイナス5度以下の保存で持ちます。
一度開封すると、空気に触れるため酸化する速度が速くなりますので、風味や味が落ちます。
できるだけ2週間で食べ切るようにしましょう。
開封した後は、ラップかアルミホイルでぴったりと包んで保存します。
常温においておくと、カビの生える原因となりますので、使った後はすぐに冷蔵庫に戻します。
冷蔵保存で気をつけることは、バターは他の匂いを吸収しやすい食品なので、匂いの強い食品のそばには置かないこと。
他の匂いが移ると、バターの風味が薄れてしまいます。
またカビの原因のひとつには、パンくずなどがバターに付着することもあげられます。
トーストに欠かせないバターですが、バターナイフをつけっぱなしにしておくと、パンくずがバターに付着して、カビの生える原因となります。
バターにパンくずが入らないように、注意して使って下さい。
ワンポイントアドバイス
バターは長期間使わないときは冷凍保存すると、風味も味も損なうことなく長期間保存することができるので、おすすめ。
冷蔵で保存するときも、冷凍で保存するときも、大切なのは、空気に触れないように保存すること。
バターは一度溶けると、組織が壊れます。
再び固まったとしても、味も風味も落ち、以前のバターとはまったく違いますので、常温に置かないように注意してください。
冷凍しておいたバターを使った5つのメニュー
冷凍したバターは、そのまま料理に使うことができます。また自然解凍して料理に使うことも可能。
冷凍したバターを使ったおすすめのメニューを紹介します。
さつまいものチーズ揚げ
バターがしみこんださつまいもがおいしいバター揚げ
【材料】
さつまいも 1本
チーズ適量
★ 塩コショウ 適量
★ バター 適量
★ 片栗粉 大さじ2
★ 牛乳 大さじ2
① さつまいもは皮をむいてすぐに火が通るように、一口大に切ります。
② さつまいもにくしが通るくらいにゆでて水気をきって、つぶします。
③ ある程度つぶれたら、★の調味料を入れてまとめるようにつぶします。
④ 粘り気が出てきたら、一口サイズにして、真ん中にスライスチーズを切って入れます。
⑤ 深めのフライパンに油を入れて、狐色になるまで揚げて、出来上がり。
じゃがいもで作ってもおいしいですね。
ジャガバター
レンジで簡単ジャガバター。バターは凍ったままじゃがいもにのせます。
【材料】
じゃがいも 2つ
味塩 適量
冷凍バター 適量
① じゃがいもは良く洗って、十字に切込みを入れます。電子レンジで5分30秒くらいチンしてください。
② 上の皮を少しめくって、170度の油で2分揚げます。
③ バターをのせて味塩を振りかけて出来上がり。
味噌バター鍋
味噌にバターは相性ぴったりですね。冬に食べたい体が温まるおすすめの鍋です。
【材料】
★ 水 6カップ
★ 味噌 大さじ7
★ みりん 大さじ3
★ バター 30g
白菜、もやし、水菜、キャベツ、もも肉、豚肉、豆腐、油揚げ、うどんなどお好みで
① ★の調味料を鍋に入れてよく溶かします。
② 好きな食材を用意して、食べやすいように切って鍋に入れます。
しめはうどんでもラーメンでもあいます。
厚揚げのバターソースサラダ
厚揚げ 1枚100g
グリーンリーフ 2枚
小ねぎ 3本
かいわれ大根 1/3パック
醤油ドレッシング 適量
ブロッコリー 50g
しめじ 50g
バター 5g
パン粉 1/4カップ
① グリーンリーフは手で小さくちぎります。小ねぎは5cmの長さに切って、皿に並べます。
② ブロッコリーとしめじはゆでて、食べやすい大きさにきっておきます。
③ 厚揚げは油抜きをして、オーブントースターでかりっとするまで焼きます。
④ 厚揚げを一口大に切って、ブロッコリーとしめじも一緒に皿にもります。
⑤ フライパンにバターとパン粉を入れて、きつね色になるまでいためて、④の上にかけます。
⑥ かいわれを散らして、ドレッシングをかけて出来上がり。ボリュームたっぷりのサラダです。
ししとうかつお節バター炒め
【材料】
ししとう 15本
バター 10g
しょうゆ 小さじ2
かつお節 子袋1
塩コショウ 少々
① ししとうをバターで炒めます。
② クタッとしたら醤油を入れて、
バターの作り置きメニュー
バターには作り置きメニューがあるのでしょうか?
おすすめのバターの作り置きメニューを紹介します。
きのこのマリネ
秋に食べたいきのこの作り置きマリネです。
【材料】
バター 5g
にんにく 1かけ
まいたけ 1パック
えのき 1パック
エリンギ 1パック
ベーコン
★ 酒 大さじ2
★ 醤油 大さじ1
★ 酢 大さじ1
① きのこは石づきを切り、えのきは半分に、まいたけは細かく裂き、エリンギも適当な大きさに切ります。
② 鍋にバターを入れてみじん切りにしたにんにくを炒めます。香りが出たらベーコンもいためます。
③ ベーコンの油が出たらきのこを入れます。きのこから水が出てしんなりするまで炒めます。
④ 用意した調味料を鍋に入れて、調味して出来上がり。
熱いままでも、冷蔵庫で冷やして食べるととてもおいしいマリネです。
まとめ
バターの正しい保存方法、消費期限、おすすめのバターを使ったメニューを紹介しました。
バターの大敵はなんと言っても空気に触れること。
酸化をすると嫌な油くさい匂いを発するので、空気に触れないように保存することが大切。
また、カビが生えないように、常温で放置しないこと、パンくずが付着した状態で保存しないことなど、注意して保存してください。
正しくバターを保存して、おいしいバターを食べてくださいね!