妊婦と入浴〜妊娠中の入浴方法と妊娠期間別お風呂の5つの注意点

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妊娠中は、ホルモンバランスの影響で様々なマイナートラブルに悩まされるので、ストレスを溜めがちです。

そんな時は、お風呂でゆっくりリラックスをしたいですよね。

しかし、妊娠すると、今まで何気なく入っていたお風呂も、注意をしなければなりません。

そこで、今回は、妊娠中のお風呂の入り方、妊娠期間ごとの注意点、入浴剤の使用や温泉や

・妊娠中のお風呂の入り方

・妊娠期間ごとの注意点

・妊娠中に入浴剤やアロマオイルは使えるの?

・温泉に入ってもいいの?

・部分浴で身体を温めよう

妊娠中こそ、お風呂でリラックスして、身体をきちんと休めたいですよね。

お腹の赤ちゃんが成長して大きくなると、いつも同じというわけにも行きません。

注意点をしっかりと守って、入浴するようにしましょう!

目次

・妊娠中のお風呂の入り方

妊娠前は、好きな温度で、好きな時間だけ入っていたお風呂も、妊娠中は、ホルモンバランスの影響で、身体が変わりやすく、些細なことでも体調を崩しやすくなっています。

入浴は、運動と同じ位に体力を使うもので、妊娠中のデリケートな身体には大きな負担が生じますので、ゆっくりと入るよう心掛けて下さいね。

〈適切な温度設定とは?〉

少しぬるめの38〜40℃に温度設定をして下さい。

あまり温度が高いと心臓に負担を与え、動悸を引き起こしたり、身体を温めて血流が良くなりすぎると、子宮が収縮してしまう恐れがありますので、温めすぎないよう、注意をして下さい。

〈入浴時間はどの位がいいの?〉

浴槽に浸かる時間は、10分位が最適と言えます。あまり長く入っていると、のぼせてしまい、めまいや立ちくらみを起こす場合があります。

妊娠時は、お腹の赤ちゃんに栄養を送るため、鉄分や酸素が不足し、貧血によるめまいや立ちくらみが起こりやすい状態になっているので、注意が必要です。

・妊娠期間ごとの注意点

妊娠すると、これまでと身体が変わるため、上手くバランスが取れなくて転倒をしてしまったり、お腹が大きくて下をみることが出来ず、つまずいてしまう危険性が高くなります。

お風呂場は、非常に滑りやすいので、入浴の際は十分に注意をして下さい。

妊娠期間ごとに、妊婦さんの体調や身体も変化をしてきますので、それぞれの注意点をご紹介します。

〈妊娠初期〉

お腹こそ目立ってはいませんが、身体の中はホルモンの分泌によって大きく変化をしています。

また、体調も安定しない時期なので、不正出血が起こったり、切迫流産になることもあります。その際は、安静が必要となりますので、入浴していいかどうかは、産婦人科の主治医にご相談下さい。

〈妊娠中期〉

安定期に入る時期ですので、身体は比較的落ち着いていますが、それを良いことに長時間の入浴は、やはり禁物です。

妊娠初期よりも血液量が増えていますが、ヘモグロビンは血液と同じように増えないため、血液自体は薄くなっています。お風呂で長湯をすると、貧血によるめまいや立ちくらみが起こりやすくなりますので、注意して下さい。

もし、温泉に行くのであれば、この安定期の期間をお勧めします。

〈妊娠後期〉

赤ちゃんが成長してお腹が大きくなり、体重も重たくなっていますので、バランスが取りにくくなり、真下を見ることが困難になる為、転倒をしやすくなります。

また、浴槽へ入る時、出る時は、大変滑りやすくなっていますので、ゆっくりと慎重に行って下さい。

妊娠中のどの時期にも言えることですが、妊娠前と比べても身体は確実に変化をしています。

どこで何が起こるか分かりませんので、お家で1人の時に、決して入浴はしないで下さい。ママの安全とお腹の赤ちゃんのためにも万全の体制を整えましょう!

・妊娠中に入浴剤やアロマオイルは使えるの?

妊娠中でも、気分転換に入浴剤やアロマオイルなどを使用して頂くことも可能です。

但し、発汗作用のあるものや肌への刺激の強いもの、香りのきついものは、使用を控えましょう。

アロマオイル場合は、少し注意をして頂く必要があります。

精油は、芳香分子量がとても小さく、胎盤を通過できると言われているので、使用の際には注意が必要です。

しかし、アロマバスの際の精油は、身体に吸収される成分量は、とても微量なので、妊娠中避けるべき精油でない限り、使う量を抑えれば危険性はありません。

妊娠中は、神経毒性、皮膚刺激、通経作用のある精油の使用は控えるようにして下さい。

また、中には子宮収縮を促す作用のあるものもありますので注意しましょう。

○〈妊娠中の使用が可能な精油〉

・グレープフルーツ

・真正ラベンダー

・スイートオレンジ

・ローズウッド

・ネロリ

・ベルガモット等

✖️〈妊娠中に使用が不可能な精油>

・レモングラス

・レモンユーカリ

・シナモン

・ラベンダースーパー

・フェンネル

・バジル等

妊娠中に精油を使う場合は、その精油の作用と影響をきちんと調べてから使用するようにして下さい。

・温泉に入ってもいいの?

一部の温泉では、妊婦さんは温泉を控えるよう呼びかけているところもありますが、基本的に妊婦さんが温泉に入っても、お腹の赤ちゃんへ影響を及ぼすことは、ほとんどありません。

但し、温泉の泉質に硫黄などの肌への刺激が強い物もあります。

妊娠中のお肌は、とてもデリケートなので、人によっては、痒みなどの症状が出る場合もありますので、ご注意下さい。

その他にも、細菌感染防ぐ為、源泉掛け流しの温泉を選ぶことや、過度の熱いお風呂やサウナは控える、温泉の足場は滑りやすいため、露天風呂の入浴は控えるなどの注意が必要です。

・部分浴で身体を温めよう

悪阻の影響や体調不良で全身浴出来ない場合は、ハンドバスやフットバスがお勧めです。

〈ハンドバス〉

洗面器に40℃位のお湯を、両手の手首が浸かる程度に入れて、10〜15分程温めて下さい。

効果:手の浮腫みや冷え、肩こりの症状の改善

〈フットバス〉

洗面器に40℃位のお湯を、足のくるぶしが浸かる程度に入れて、両足をお湯に浸け、10〜15分程度温めて下さい。

足湯は、全身まで身体が温まるので、全身浴と同様の効果があります。

効果:足の浮腫みや冷えの改善

まとめ

妊娠中は、初期から悪阻や体調不良、頭痛、貧血などのマイナートラブルに悩まされたり、後期はお腹が大きくなって思うように動けなくなったりと、妊婦さんはストレスを溜めがちです。

そんな時は限られた時間ではありますが、正しい入り方のお風呂でリラックスをして、ストレス解消をして下さいね。