妊娠すると何かと制限が増えるものです。
いつもは全く平気なことでも、妊娠中には避けた方が良かったりすることがあります。
移動手段である自転車、普段活用されている方も多いのではないでしょうか?
今回は妊娠中の自転車についてお伝えします。
・妊婦は自転車に乗っちゃダメ?自転車の危険性4つ
・妊婦の運動と妊娠中にしてはいけない運動4つ
・妊娠中の自転車の注意点6つ
妊娠中の自転車は注意が必要なものです。
生活に自転車が欠かせない方もいるかと思います。
妊娠中の自転車はどうすればよいのかを良く知って、活用してください。
目次
妊娠中の自転車の危険性4つ
妊婦は自転車に乗っても大丈夫なのでしょうか?
妊娠中の自転車はできれば避けた方がいいでしょう。
自転車は妊娠中にはあまりオススメできない乗り物なのです。
- 自転車は転倒する可能性が高い
- 自転車は振動が大きい
- ペダルを踏み込む時にお腹に力が入る
- サドルが小さいため姿勢が不安定になる
上記の4つは妊娠中に自転車がオススメできない理由です。
自転車は二輪ということから転倒しやすいことが予想できます。
また自転車は振動が大きく、お腹が上下に揺れます。
また振動が子宮に伝わると、子宮が収縮し、お腹が張りやすくなります。
ペダルを踏み込むときにはお腹にどうしても力が入ってしまいます。
妊娠中にお腹に力が入ると子宮は収縮します。
子宮の収縮は切迫早産・流産などを引き起こす可能性があります。
自転車のサドルは小さく、お腹のふくらみ具合によっては腰を反るようにして座るようになったり、ひざを開いてのったりするようになります。
無理な姿勢は体に負担を掛け、腰痛を引き起こすことや、骨盤の歪みを招くこと、筋肉や筋を痛める可能性があります。
こういった危険性があることから妊娠中に自転車に乗ることはできるだけ避けましょう。
妊婦の運動と妊娠中にしてはいけない運動4つ
妊娠中にはしてはいけない動作や運動があります。以下は産婦人科学会が、妊娠中に運動ができる妊婦として示したものです。
- 妊娠中に運動する時には妊娠が正常で、過去に早産や繰り返し流産をした経験がないこと
- 妊娠が単胎妊娠で胎児の発育に異常が無いこと
上記の2つに当てはまらない妊婦は基本的に運動をしてはならず、安静にする必要があります。もちろん、自転車にも乗ってはいけないのです。
また妊娠中に運動する時には運動しても良いとされている妊婦でも以下の運動は避けなければいけません。
- 競技性が高いもの
- 腹部に力が加わるもの
- 瞬発性のもの
- 転倒の危険性があるもの
上記のような動作を含む運動は妊娠中には良くない運動とされ、避けなければいけません。
自転車はアシスト機能が弱いものや、道によってはペダルを踏み込む時にお腹に力が入ってしまいます。
また転倒することも十分に考えられます。
こうしたことから妊娠中は自転車に乗るのは避けるのが一番なのです。
妊娠中の自転車に乗る時の注意点6つ
妊娠中の自転車は避けるのが一番ですが、生活上どうしても乗らざるを得ない方もいることでしょう。
また医師の中にはサイクリング程度であれば自転車に乗っても大丈夫という先生もいます。
では妊娠中に自転車に乗る時には何に注意すればよいのでしょうか?
- アシスト機能のついた電動自転車にする
- 重い荷物はのせない
- 坂道は走らない
- 風の強いや向かい風の中は走らない
- 雨の日は乗らない
- 平坦な道を走る
最近ではアシスト機能の高い電動自転車が主流になっています。
アシスト機能がついていると踏み込む時の力が少なくて済みます。
重い荷物はハンドル操作に影響します。
荷物は最小限にして乗りましょう。買い物などは家族と一緒に行くか、宅配を利用しましょう。
坂道は漕ぐときに力が必要なこと、スピードが必要以上に出ること、転倒する可能性があるため、避けましょう。
目的地に着くまでに坂道がある時は自転車から降りていくようにしましょう。
風の強い日、向かい風の中も漕ぐときに力が必要になります。
また転倒することも考えられますよね。
雨の日に乗らないのも同じ理由からです。
振動をできるだけ体感しないためにも、転倒防止のためにも、でこぼこした道を走るのは止めましょう。
妊娠中は自転車に乗らないことが一番です。
ですが、妊娠中に自転車にどうしても乗る時は上記に注意してのるようにしましょう。
まとめ
妊娠中は出来るだけ自転車に乗ることは避けましょう。
自転車は腹部に力が入ること、振動が大きいことがあるので子宮の収縮を引き起こす可能性があります。
また自転車は転倒する可能性が高いため、妊娠中にはオススメできるものではありません。
とはいえ生活には欠かせない人もいることでしょう。
妊娠中にどうしても自転車に乗らなければいけない時には、天気や道に十分気を付けるようにして下さい。
また荷物は最小限にして、アシスト機能の高い電動自転車にするなどしてできるだけ体に負担が掛からないようにもしてください。
妊娠中は注意力や判断力が低下しているときでもあります。
自転車での転倒や事故を考えると妊娠中に良くないものです。
どうしても、という時以外の自転車は止めるようにしましょう。