妊娠中は体や髪に使用する薬剤にも気を使う必要があります。
妊婦の肌から体内に入ったりすることで、お腹の赤ちゃんに影響がないか、妊婦自身の体調に影響はないか心配になりますよね。
妊婦はしてはいけないことが多いので、より神経質になってしまうことも。
とはいえ、最近では妊婦でもおしゃれを楽しむ時代です。
妊娠中にも髪の毛のブリーチ(脱色)やヘアカラーを楽しむ方も多いでしょう。
しかし、使用する薬剤によっては妊婦さんやお腹の赤ちゃんに何らかの影響を及ぼすことも考えられます。
大きなお腹で長時間美容室の椅子に座るのもきついですし、
妊娠中のブリーチは本当にしても良いのか迷いますよね。
結論から言うと、妊娠中にはブリーチを絶対にしてはいけないわけではありません。
しかし、妊婦がブリーチをする場合は5つの注意点があります。
- 妊娠初期と後期は避ける
- 肌が荒れたら中止する
- 体調の良い時にする
- 自分ではしない
- ヘナなどの天然成分が良い
妊娠中はこれら注意点を守ってブリーチやヘアカラーをするようにしましょう。
目次
妊婦も気になる、髪の毛と子宮の関係とは?
実は髪の毛(頭皮)と子宮には密接な関係があるのです。
頭から子宮は遠く離れているのであまり影響がないように感じられますが、頭皮から吸収された成分が子宮にでる可能性があります。
口から摂取するのではなく、皮膚から吸収されてしまう悪い成分を「経皮毒」と呼びます。
刺激の強い石油由来の成分のシャンプーなどは経皮毒になり、子宮収縮を促すなど悪い影響を与えることがあります。
また、髪の毛を洗いっぱなしにすると体の冷えにもつながります。
特に妊娠中はきちんとドライヤーで乾かすように注意しましょう。
子宮が冷えると赤ちゃんが寒がって逆子になる可能性も考えられます。
正直、妊娠中は様々なことを考えると、ブリーチすることはお勧めできないのです。
刺激の強い薬剤を使用しますのでお腹の赤ちゃんが絶対に安全とは言い切れないからです。
とはいえ、日常的に髪を明るくしている人の中には、どうしても染めたい!という人がいるかもしれません。
妊婦がブリーチをする時には注意点を守ってするようにしましょう。
妊婦だっておしゃれしたい!妊婦がブリーチする時の注意点
妊婦がブリーチをする時は普段の時と違って注意するべき点が5つあります。
1.妊娠初期と後期は避ける
妊娠初期はまだお腹の赤ちゃんの大事な器官が完成しておらず、奇形誘発に敏感な時期です。
また流産の危険性も一番高い時期。できればこの時期はブリーチなどの薬品を使用するのを控えた方が良いでしょう。
妊娠初期はつわりで匂いに敏感になっています。
美容院の匂いやブリーチの薬品の匂いは、つわり中には気分が悪くなる可能性が高いです。
ブリーチするのには時間がかかりますので、途中で気分が悪くなっても困りますよね。
そして妊娠後期になると、お腹がだいぶ大きくなり、美容院の椅子に長時間座っていることが苦しくなってきます。
体にもお腹にも負担になりますし、急に産気づいても困りますので妊娠後期のブリーチもお勧めできません。
妊婦がブリーチをするのなら妊娠中期の安定期に入ってからが良いでしょう。
ちなみに授乳中のブリーチによる赤ちゃんへの影響には、医学的根拠がないといわれています。
とはいえ、リスクをゼロに考えるのなら、妊娠中も授乳中もなるべく控えるのが望ましいでしょう。
2.肌が荒れたら中止する
妊娠中は普段に比べて肌も敏感になっています。
いつもは大丈夫なブリーチの薬品も妊娠中は頭皮がかぶれてしまうことも・・・。
もしブリーチ中に頭皮の痛みや痒みなどを覚えたら、すぐにブリーチを中止してください。
妊娠中で頭皮が弱くなり薬品が合わなくなっているので、ブリーチ剤で異変を感じたら妊娠中のブリーチはやめておいたほうが良いですね。
出産して落ち着いてからにしましょう。
3.体調の良い時にする
美容院でブリーチするとなると、薬品の匂いが漂う中、長時間美容院の椅子に座っていなければいけません。
体調が悪い時はますます具合が悪くなってしまうのでやめておきましょう。
美容院を予約する時は念のため、妊娠していることを伝えておくと良いですね。
体調不良の時は、美容院を予約していても、事情を話して日にちを変えてもらってください。
4.自分ではしない
ブリーチは美容院でなくても、市販のものであれば自宅で簡単にできます。
妊娠中でなければ自分でやるのも良いですが、妊娠中は美容院でやってもらったほうが安心です。
使用する薬剤も美容院のほうが優れた成分で安心ですし、自分でブリーチして無理な態勢をしてしまったりするのもお腹の赤ちゃんには良くありません。
自分でブリーチすると薬剤が皮膚にもつきやすいので、肌の弱くなっている妊婦には向きません。
5.ヘナなどの天然成分が良い
妊娠中は薬剤を使ってブリーチするよりも、ヘナなどの天然成分でカラーリングするほうがお勧めです。
ブリーチは肌に刺激が強く痛い場合もあり、妊娠中のデリケートな時期には向きません。
しかし、髪をそのままにしておくのが気になってしまう方は、一度ヘナで黒染めするのもお勧めです。
黒くしておくと伸びてきても気にならないですし、産後なかなか美容院にいけなくても大丈夫ですよ。
関連記事⇒妊娠初期のヘアカラーリング胎児への影響って?市販・美容院でのカラー7つのポイント
妊娠中のブリーチは注意点を守って
妊娠中でもブリーチしても問題はありません。
しかし妊婦がブリーチする時には5つの注意点を守りましょう。
・妊娠初期と後期は避ける
・肌が荒れたら中止する
・体調の良い時にする
・自分ではしない
・ヘナなどの天然成分が良い
妊娠中は普段と違って体調も肌も敏感になっています。
薬剤を使って時間のかかるブリーチをする際には、注意点を守って行いましょう。