妊娠中のコーヒーはお腹の赤ちゃんに良くないと知っている方は多いかと思います。
ですが、日常的にコーヒーを飲む習慣がある方には急にコーヒーを飲むのを止めることは難しいですよね。
妊娠超初期にコーヒーを飲むとどんな影響があるのでしょうか。
今回は妊娠超初期のコーヒーについて4つのポイントにまとめました。
- 妊娠超初期でもコーヒーは飲んじゃダメ?
- 妊娠中のカフェインの胎児への影響7つ
- 妊娠超初期のコーヒーの飲み方とコーヒー以外にも気を付けたい食品
- 妊娠超初期のコーヒー3つの対策
妊娠が分かった時点で、カフェインが含まれるコーヒーは出来る限り気を付けておきたいものですよね。
コーヒーについての知識を得て注意点を守れば、安心して妊娠超初期でもコーヒーを飲むことができます。
我慢してストレスを溜め込まずに、楽しみながらマタニティライフを過ごしていきましょう!
目次
妊娠超初期はコーヒーを飲んでも良い?
基本的に妊娠超初期にコーヒーを飲んでも大丈夫です。
通常量を楽しむ程度であれば問題はありません。
ですが一日に何杯もコーヒーを飲むという方は注意が必要です。
妊娠中のコーヒーの注意点
妊娠中にコーヒーを飲む時には、コーヒーに含まれる「カフェイン」に注意が必要です。
カフェインを大量に摂取すると、健康な成人であっても興奮や不眠などの症状が出たり、妊婦さんの場合は胎児へ影響が出る可能性があります。
コーヒーを飲む時にはカフェイン量に注意して飲まなければいけません。
またカフェインはコーヒーだけでなく紅茶やチョコレートなどの飲み物や食べ物にも含まれています。
コーヒーだけに気を付ければいいというわけではないのです。
コーヒーはいつからいつまで注意が必要?
コーヒーを飲む時に注意しなければいけないのがカフェインですね。
カフェインの摂取は妊娠が分かった時から、出産後赤ちゃんに授乳が終了する2年程まで注意しなければいけません。
カフェインは胎児へ影響を及ぼす可能性があり、母乳にも成分が移行してしまうため授乳期間中にも注意が必要なのです。
したがって長期間はカフェインに気を付けなければいけないのです。
カフェインの影響
カフェインは健康な成人においても中枢神経に刺激を与えます。
中枢神経が刺激されるとめまい、心拍数の増加、興奮、不安、ふるえ、不眠などを引き起こします。
また下痢や吐き気をもたらすこともあるのです。
カフェインが与える胎児への影響6つ
カフェインを多量に摂取すると胎児へ悪影響を及ぼすとされています。
- 死産
- 胎内死亡
- 自然流産
- 早産
- 胎児の発育遅延
- 低出生体重児
主に上記6つのような影響が考えられます。
胎児はカフェインを分解できない!
胎児はカフェインを分解し、代謝、排出する能力をもちません。
また有害物質を排除する役割をもつ胎盤やへその緒は、カフェインを通してしまいます。
したがって妊婦さんがカフェインを摂取すると、そのまま胎児へと移行してしまうのです。
また妊娠後期に入ると妊婦さん自身のカフェインの代謝、排出する能力が低下します。
長く体内にカフェインが留まると、胎児への影響も大きくなってしまうのです。
妊娠超初期のコーヒーの飲み方
妊娠中にコーヒーを飲む時には飲む量に注意が必要です。
では一日にどの程度であればカフェインを含むコーヒーを飲んでも大丈夫なのでしょうか?
妊婦さん向けの情報誌などでは「一日1~2杯」とあります。
医師によっても見解はさまざまです。
理由は次にあります。
外国における妊婦さんのカフェイン一日摂取上限量
実は日本ではカフェイン量において明確な数字は定まっていません。
では、外国では妊婦さんのカフェイン摂取量についてどのように定められているのでしょうか?
WHO(世界保健機関)
2001年に、カフェインの胎児への影響は未確定としながらも、妊婦のコーヒー摂取量は一日3~4杯までとしています。
米国食品標準機関(FSA)
2008年に、妊婦がカフェインを多量摂取すると出生時、胎児が低体重になることや、将来において健康リスクが増加すること、また高濃度のカフェインは自然流産を引き起こす可能性があるとし、一日コーヒー2杯、カフェイン200mg/日にするよう呼びかけています。
カナダ保健省(HC)
2010年に、妊婦、妊娠予定の女性、授乳中の女性はカフェインの摂取量300mg/日が望ましいとされています。
国によってカフェイン摂取量に多少前後がありますが、200~300mg/日だと考えて良さそうです。
日本における妊婦さんのカフェイン一日摂取上限量
日本では妊婦さんにおけるカフェインの摂取量について上限量が定められていませんが、妊婦さん向けの情報誌や産婦人科医師に確認すると「コーヒーは一日1~2杯程度」とされています。
コーヒー1杯当たり(200ml)のカフェインは約120mgです。
従って120~240mgのカフェイン量であれば問題ないとされています。
明確な数値が無い日本ですが、産婦人科が提示しているカフェイン摂取上限量と各国の数値はほぼ同じですね。
日本人は一日当たり、男性は256mg、女性は268mgのカフェインを平均して摂取しているとされています。
通常のコーヒーの飲み方であれば、カフェイン量を多量に摂取してしまうことはないでしょう。
コーヒー以外にも注意したいカフェインを含む食品
妊娠超初期はコーヒー以外にも注意が必要な食品があります。
カフェインを含む飲み物 (150ml当たり)
コーヒー 100~120mg
インスタントコーヒー 55~65mg
紅茶 45~70mg
ココア 10~20mg
煎茶 30~40mg
ウーロン茶 35~50mg
ほうじ茶 30~40mg
抹茶 30~45mg
コーラ 20~40mg
栄養ドリンク 50mg
カフェインを含む食べ物 (100g当たり)
ミルクチョコレート 20mg
ダークチョコレート 40mg
カフェインを含む飲み物や食べ物は意外にも多くあることが分かりましたね。
カフェインと聞くと真っ先にコーヒーをイメージしがちですが、一見カフェインの入ってなさそうなウーロン茶やチョコレートにもカフェインが含まれています。
気付かずにカフェインを摂取してしまうことが無いように気をつけなければいけません。
関連記事:妊婦におすすめの栄養ドリンク5選〜妊娠中に飲んで良いもの悪いもの
コーヒーが飲みたいときの3つの対策
普段から習慣的にコーヒーを飲んでいる方が、急にコーヒーを止めるのは難しいことだと思います。
つわりが始まると、意識せずともコーヒーをのみたくなる気持ちはどこかへいってしまうものですが、妊娠超初期だとつわりもまだ始まっていない方が多いでしょう。
妊娠中にコーヒーが飲みたくなったら以下の方法を試してみてください。
【1】たんぽぽコーヒーにする
【2】カフェインレスコーヒー、デカフェ、ノンカフェインコーヒーにする
【3】カフェオレやカプチーノなどにする
たんぽぽコーヒーはたんぽぽの根を焙煎して作ったコーヒーです。もちろんカフェインは含みません。
コーヒーと名前がついてはいますが、普段私たちが飲むコーヒーとは全く別物だと思っておいた方がよいでしょう。
カフェインレスコーヒー、デカフェ、ノンカフェインコーヒーは一見同じように見えますが、それぞれ少しずつ違いがあります。
カフェインレスはカフェインが少しだけ含まれています。
デカフェはカフェインを摂り除いたものですが、カフェイン含有量はゼロではありません。
ノンカフェインはカフェインがゼロのものです。
どれも通常のコーヒーよりもカフェインが非常に少ないか無いものになります。
自分の好みにあったものを見つけるようにしましょう。
コーヒーをそのまま飲むとカフェインが多く含まれてしまいますが、ミルクを増やして、コーヒーを少なめにするカフェオレやカプチーノなどにすると、いつものコーヒーよりもカフェインを減らして飲むことができます。
少しの工夫で妊娠中でも安心してコーヒーを楽しむことができますね。
関連記事:妊婦はハーブティーを飲んじゃダメ?妊娠中のおすすめ・NGハーブティー
まとめ
妊娠超初期でもコーヒーは飲むことができます。
ですがコーヒーにはカフェインが含まれているので飲む量には注意が必要です。
妊娠中のコーヒーは一日1~2杯程度、カフェイン200mg程度が目安です。
コーヒーをたくさん飲むとカフェインを多量摂取してしまいます。
カフェインの多量摂取は胎児の発育や妊娠経過に影響を及ぼす可能性があるため十分に注意しましょう。
またコーヒー以外にもカフェインを含む食べ物や飲み物があります。
知らない内にカフェインを摂取してしまうことや、それによって一日のカフェイン摂取量を大幅に超えてしまったということが無いように気をつけましょう。
妊娠超初期にコーヒーが飲みたくなった時には、タンポポコーヒーやカフェインレスコーヒーなどの代替え商品を上手に活用するのがいいでしょう。
時にはカフェオレやカプチーノなどにしてコーヒーを楽しむのもおすすめです。
妊娠超初期はまだまだ妊娠が始まったばかりです。
妊娠生活では制限が多く、10ヶ月と長いものなので、ストレスを感じないよう上手にコーヒーを楽しみたいですね。