香りが強く料理のいいアクセントになるセロリ。
大人でもちょっと苦手という人も多い野菜のひとつですが、セロリは赤ちゃんに食べさせてもいいのでしょうか。
実は私もスープなどに入っているものは食べられるのですが、生のセロリが苦手で…なかなか購入する機会が少ない野菜でした。
苦手意識が強く、離乳食へのセロリの取り入れ方も迷ったことを覚えています。
私と同じように離乳食へのセロリの取り入れ方に迷っている人のために、「いつから?どのように?」といったことを詳しく調べてみました。
- 赤ちゃんにはいつからセロリを食べさせていい?
- 上手に食べさせるポイントを知りたい!
- セロリのアレルギーも気になる!
- 赤ちゃんでも食べやすいレシピも知りたい!
セロリが苦手という人も、赤ちゃんと一緒に苦手意識がなくなるといいですね!
目次
赤ちゃんにセロリを食べさせていいのはいつから?
セロリは独特の香りと歯触りが特徴の野菜です。
生のセロリは大人でも苦手という人が少なくありません。
セロリのように香りの強い野菜は赤ちゃんには向かないような気がしますが、セロリは加熱すると柔らかくなるため、5か月頃から赤ちゃんに食べさせることができるようになります。
お粥を上手に食べられるようになり、ジャガイモやニンジンなどの定番野菜に挑戦してから、セロリにも挑戦してみるといいでしょう。
セロリは栄養バランスの良い野菜
香りが強いものは栄養が豊富に含まれている、などといわれることもありますが、セロリも栄養バランスに優れた野菜です。
淡色野菜の仲間なので、緑黄色野菜に比べると含有量は劣ってしまいますが、緑黄色野菜からは摂取しにくい栄養が含まれているため、離乳食にも上手に取り入れましょう。
セロリには次の栄養が含まれています。
- βカロテン
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンC
- 食物繊維
- パントテン酸
- カリウム
特に豊富に含まれているのがカリウムです。
カリウムは塩分を体外に排出する働きがあり、血流を安定させる働きがあるとされています。
セロリは茎の部分だけでなく葉の部分にも栄養がたっぷり含まれているので、上手に使い分けると良いですね。
生のセロリはいつから?
赤ちゃんに食べさせる野菜などは、生で食べられるものでもしっかり加熱してから食べさせることが基本です。
加熱する理由としては、
- 食べやすくするため
- 消化を助けるため
- 殺菌するため
この3点が主な理由です。
野菜などを生のまま食べられるようになるのは、個人差がありますが3歳頃からを目安にするといいでしょう。
しかしセロリは生のままだとかなり香りと苦みがあります。
いくら3歳頃から食べられるといっても、小さな子供には刺激が強すぎます。
お子さんが食べてみたいと興味を持ったときに、少量を食べさせてみてはいかがでしょう。
赤ちゃんにセロリを上手に食べさせたい!3つのポイントを押さえよう
赤ちゃんにセロリを食べさせるときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
できるだけ食べやすく、苦手意識を持たずに食べられるようになってもらいたいですよね。
ここでは3つのポイントを紹介しますので、セロリを食べさせるときの参考にしてみてくださいね。
- 下準備はしっかり!
- 赤ちゃんに合わせた大きさで与えよう
- ほかの食材を混ぜ合わせる
それでは順番に見ていきましょう。
1.セロリの筋を取るなどの下準備はマスト!
セロリの根の部分には、縦に複数の筋があります。
よく洗い汚れを落としたら、根の部分から葉の部分に向かって、筋を1本ずつ丁寧に取り除きましょう。
ピーラーを使って取り除いてもいいですが、包丁を使ったほうが簡単に確実に筋を取り除くことができます。
しっかり筋を取り除いたとしても、セロリには繊維が豊富に含まれています。
繊維を断ち切るように、輪切りにすると加熱した時に柔らかく舌触りよく仕上がります。
2.セロリは赤ちゃんに合わせた大きさに工夫する
セロリは香りの強い野菜ですが、加熱することでその独特の香りは和らぎます。
セロリは5か月頃から食べさせることができるので、どんどん取り入れたいところですが、赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に合わせた大きさで食べさせるようにしましょう。
- 5か月~6か月頃・・・よく加熱して裏ごし
- 7か月~8か月頃・・・よく加熱して粒が残るくらいに潰す
- 9か月~11か月頃・・・7mmほどの大きさにカット
- 1歳以降・・・柔らかくゆでれば輪切りのままOK
上記はあくまで目安です。
赤ちゃんのペースに合わせた大きさで食べさせてあげてくださいね。
3.ほかの食材と合わせて食べやすく
離乳食では素材の味をしっかり味わってもらうことも大切なことです。
しかしセロリのように香りの強い野菜は、なかなかそのままだと食べてくれないことも珍しくありません。
一度苦手意識がついてしまうと、次から食べてくれなくなってしまうこともあります。
2回目以降は、ほかの食材と混ぜ合わせて、赤ちゃんが食べやすいように工夫してあげましょう。
おすすめは、以下の方法です。
- 納豆と和える
- トマトと一緒に煮込む
- ツナやささみと和える
- スープの香りづけに使う
赤ちゃんが好んで食べるメニューにプラスしてみてもいいでしょう。
セロリの保存方法に関しては、セロリの冷凍・冷蔵の仕方と賞味期限って?保存方法と8つのメニュー の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてくださいね。
セロリのアレルギーも気になる!
離乳食を始めると、アレルギーに関してもかなり敏感になります。セロリにはアレルギーの心配はあるのでしょうか。
セロリは一般的にはアレルギーが出にくい食材とされており、重篤な症状があらわれた患者数もごくわずかです。
消費者庁が発表したアレルギーに関する情報でも、セロリはアレルギー表示が推奨されている27品目の食品には含まれていませんでした。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
しかしセロリも食品です。
アレルギーが絶対に出ないとは言い切れないので、赤ちゃんに初めてセロリを食べさせるときには注意が必要です。
セロリを食べさせたあとは、1時間ほどは赤ちゃんの様子を観察し、体調に変化がないかしっかり見ておきましょう。
もしアレルギー症状があらわれたら、早めにかかりつけの小児科に相談してくださいね。
関連記事⇒赤ちゃんにアレルギー症状がでたらどうする?乳児のアレルギーの原因と6つの予防策
赤ちゃんも大人も食べやすい!簡単セロリレシピ2選
まだセロリの味に慣れていない赤ちゃんも、セロリがちょっと苦手という大人も、どちらにも食べやすいセロリを使った簡単レシピを2つ紹介します。
大人用には赤ちゃんの分を取り分けたあとに、コンソメや塩コショウ、しょうゆなどで味付けをしてくださいね。
野菜たっぷりセロリ入りトマト煮込み
○材料
セロリ・・・1本
トマト缶・・・1缶
玉ねぎ(小)・・・1個
ニンジン・・・2分の1本
キャベツ・・・2枚
水・・・300ml
※コンソメ・・・1個
※砂糖・・・ひとつまみ
※塩コショウ
○作り方
1.セロリは下準備をして、細かく刻んでおきます。
2.玉ねぎ、にんじん、キャベツもセロリの大きさと同じくらいに刻みます。
3.トマト缶は、カットトマトの場合はそのまま、ホールトマトの場合は細かく刻みます。水分もすべて使います。
4.※印以外の材料をすべて鍋に入れ、野菜が柔らかくなるまでじっくりと煮込みます。
5.赤ちゃん用を取り分けたら、※の調味料を加えてさらに5分ほど煮込んで完成です。
牛乳などを加えてスープとして食べるのもおすすめ。
ジャガイモやパスタにかけて食べてもおいしいですよ。
豆腐のセロリの葉あんかけ
○材料
セロリの葉・・・20g
シラス・・・大さじ2杯
だし汁・・・100ml
水溶き片栗粉・・・適量
豆腐・・・適量
※しょうゆ・・・少々
※塩・・・少々
○作り方
1.セロリの葉は柔らかくなるまでゆで、細かく刻んでおきます。
2.シラスは茶こしに入れて熱湯をまわしかけ、塩抜きをしておきましょう。
3.鍋にだし汁とセロリの葉を入れ、弱火で5分ほど加熱します。
4.一度火を止め、シラスと水溶き片栗粉を加えて混ぜ合わせます。
5.再び火をつけ、とろみが出るまで1分ほど加熱します。
6.豆腐をレンジで温めます。
7.赤ちゃん用の豆腐は細かくつぶし、食べやすい大きさにします。大人用は大きいままでOKです。
8.赤ちゃん用のあんを取り分けたら、※の調味料で味を調えます。
9.それぞれの豆腐にあんをかけたら完成です。
セロリは5か月頃からOK!上手に取り入れて
セロリはにおいが強く、赤ちゃんの離乳食には向いてなさそうですが、しっかり加熱をして食べやすく工夫をすれば、5か月頃から食べさせることができます。
加熱してもにおいが気になることがありますから、赤ちゃんが食べるのを嫌がったら、与える時期を少し遅らせてもいいでしょう。
おいしくセロリを食べさせるには、
- 下準備はしっかりと
- 柔らかくなるまで加熱
- ほかの食材と混ぜると食べやすい
など、いくつかのポイントを押さえて与えることをおすすめします。
我が家ではミネストローネなどのスープ類にセロリをプラスするのが定番です。
トマトとの相性がよく、風味づけとして使うと赤ちゃんも食べやすいようです。
赤ちゃんが好きな食材と組み合わせて、食べやすいように調理してあげるといいですよ。