厚生労働省の「これからママになるあなたへ」というポスターに妊娠中に避けたほうが良い食べ物の中にナチュラルチーズが入っているのをご存じですか?
また、多くのサイトでも妊婦はナチュラルチーズを避けたほうがよいと紹介されています。
妊婦はナチュラルチーズを本当に食べてはいけないのでしょうか?またどんなチーズなら食べても大丈夫なのでしょう。
今回は妊婦とナチュラルチーズについて、3つのポイントに重点をおいて解説していきます。
- 妊婦はナチュラルチーズを食べないほうがいい!
- チーズの5つの栄養素
- 妊婦に安全なチーズはコレ!
参考にしてください。
では解説していきます。
目次
妊婦はナチュラルチーズを食べないほうがいい!
「妊娠中はナチュラルチーズを食べないほうがいい」とよくいわれます。
食べないほうがいいといわれる理由は何でしょう。
チーズには2種類ある
チーズは大きくわけて2種類に分けられます。
- ナチュラルチーズ
- プロセスチーズ
以上チーズには2つの種類があります。
ナチュラルチーズは牛やヤギ、羊の乳を乳酸菌や酵素によって固め、水分を省いて熟成させたものです。
プロセスチーズの原料はナチュラルチーズです。
ナチュラルチーズを加工したものがプロセスチーズです。
2つのチーズの違いは、プロセスチーズは加熱処理をしているところです。
プロセスチーズは加熱処理をしているため、妊婦に安全なチーズといわれています。
妊婦が食べてはいけないチーズはナチュラルチーズ
ナチュラルチーズの中にはしっかり加熱処理をしていないチーズがあります。
加熱処理をしていないということは、食中毒の原因になるリステリア菌もチーズの中にしっかり存在している可能性があるということになります。
免疫力や抵抗力が低下している妊婦は少しの菌でも感染する確率は高くなっています。
そのため、ナチュラルチーズは食べないほうがよいとされています。
特にリステリア菌に感染すると妊婦だけではなく胎児にも影響がでてしまうので、チーズを食べるときはしっかり選んで食べる必要があります。
リステリア菌って何
動物の腸管内や環境中に分布している細菌。食品を介して感染する。
欧米では、ナチュラルチーズでの集団食中毒が発生。
国内では、乳製品や食肉加工品などから菌数は少ないがリステリア菌が検出された。
以上のことから厚生労働省ではナチュラルチーズは妊婦が避けたほうが食品としてあげられています。
チーズに含まれている栄養素がスゴイ!
チーズは生成する過程で生乳の栄養素が凝縮された優れた発酵食品です。
その栄養素をみてみましょう
チーズに含まれている6つの栄養素
- ビタミンB群
- カルシウム
- リン
- ビタミンA、E
- 葉酸
- 鉄
チーズにはビタミンB群が豊富に含まれています。
特にビタミンB12は厚生労働省が推奨している量を十分に摂ることができます。
ビタミンB12は身体の細胞を活性化させる働きがあります。
チーズは種類によっては栄養素の違いはありますが、カルシウムも多く含んでいます。
特にカルシウムの吸収率(40%~80%)が高いことが特徴です。
カルシウムは骨形成に大切な栄養素で、胎児の成長や母体の血液安定にもかかせません。
ビタミンAは目の健康維持に効果、ビタミンEはホルモンの働きに関与しています。妊娠中のイライラを軽減してくれます。
鉄や葉酸は妊婦にとって大切な栄養素で、特に摂る必要があるといわれています。
チーズにはビタミンCや食物繊維は含まれていません。
そのため、チーズと一緒に野菜や果物を一緒に摂ると栄養のバランスがよくなります。
妊婦に安全なチーズはコレ!
チーズを購入する際、どんなことに注意をしたらいいでしょう。
妊婦に安全なチーズはどんなものでしょう。
妊婦に安全なチーズ
妊婦に安全なチーズはしっかり加熱処理をされているチーズです。
プロセスチーズはしっかり加熱処理をされているため安全です。
- 明治北海道十勝カマンベールチーズ
- 雪印北海道100カマンベールチーズ
明治や雪印の商品は原料の生乳をきちんと殺菌しています。
また安全のためにリステリア菌の検査も定期的に行っています。
ナチュラルチーズを購入する際は国産の安心できるメーカーで購入することをおすすめします。
まとめ
妊婦がチーズを食べたくなったとき、リステリア菌が気になりますね。
リステリア菌は加熱殺菌をされているプロセスチーズは安全です。
リステリア菌が心配されるのはナチュラルチーズです。
しかし全てのナチュラルチーズが危険というわけではありません。
国産の有名なメーカーのナチュラルチーズはきちんと殺菌、検査をされているので安全です。
チーズには妊婦が嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
妊婦は、胎児のためにも安全な国産のチーズを選んで食べるようにしてください。