普段とは違う体の違和感…もしかして、妊娠?
なんて、ドキドキしますよね。
赤ちゃんを授かりたいと願うひとならなおさら、気がはやるものです。
今回は妊娠長初期に起こる体の変化を解説していきたいと思います。
目次
妊娠超初期症状って?
「妊娠超初期」とは一般的に、妊娠0~4週目のことを指します。
妊娠0週目は、最終月経の初日のことです。
妊娠どころか排卵もしていないのに妊娠週数として数えるの!?
と、ちょっとびっくりですよね。
生理開始から約2週間で排卵があります。
この卵子が受精し、着床すると妊娠が成立するわけですが、この着床の時期が妊娠3週目頃にあたるのです。
この頃から現れ始める体の違和感や不調が、妊娠超初期症状と呼ばれています。
妊娠検査薬での反応が見られるのは生理予定日から一週間後からといわれていますから、まだ検査をしてもわからない状態です。
まさに、赤ちゃんが訪れた「兆候」。お腹の中からのささやきのようですね。
妊娠超初期の体の変化
「ママのお腹にやってきたよ」
という赤ちゃんからのサインでもある、妊娠超初期症状。
その症状には、いったいどんなものがあるのか見ていきましょう。
「熱っぽい・だるい」
微熱があるときのような熱っぽさや、なんとな~くだるい、という日が続くことがあります。
基礎体温をつけているひとならいち早くお気づきになるでしょうが、高温期が続いている状態になります。
これには妊娠を継続するために分泌が盛んになっているプロゲステロンが関係しています。
身震いするほどの悪寒がするのも、普段よりも体温が高くなっているため。
風邪の症状と類似しているため、病院に行って薬をもらおうと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし妊娠の可能性がある方は、いったん立ち止まって経過をうかがってみてくださいね。
「眠い」
いつでもどこでもやけに眠い、といった症状。
夜はきちんと眠っているはずなのにこれまでなかったような異常な眠気に襲われたり、抗えないほどの睡魔に急にガクッと眠ってしまうことも。
熱っぽさやだるさといった症状同様、強烈な眠気にもプロゲステロンの分泌が関係しています。
「頭痛」
妊娠すると分泌されるプロゲステロンには血管拡張作用があり、これが妊娠超初期に起きやすい頭痛の原因ではと考えられています。
この症状を感じるひとのなかには、吐き気を催すほどの強い痛みが出ることも。
頭が痛いと頭痛薬に頼りたくなるところですが、妊娠の可能性がある場合は薬の使用はぐっとこらえましょう。
過度の光や音など、頭痛の原因をなるべく避けて、ゆっくり体を休めてください。
「おりものの変化」
おりものは、体の変化を見極める重要なものの一つでもありますね。
妊娠すると分泌されるホルモンのバランスが変化しますので、おりものの色やにおいも変わる傾向にあります。
量が増える、排卵期のようなゼリー状のおりもの、あるいは水のようなサラサラのおりものが出るなどケースは様々。
色に関しても、透明、白、クリーム色とひとそれぞれのようです。
普段の状態と比較してどのように変化しているかチェックしてみましょう。
カッテージチーズ状のぽろぽろしたものや黄色っぽいおりものの場合は病気の可能性があるので、医療機関に相談してください。
「下腹部の痛み」
針で刺されるようなチクチクとした痛み、思わず固まってしまうようなツーンとした痛み、子宮を引っ張られるような感覚。
症状はひとにより様々のようですが、妊娠超初期にはこのような下腹部の痛みを感じることがあります。
これは受精卵が子宮内膜に潜り込むときに起こる痛みだと言われていて、「着床痛」と呼ばれるものです。
この痛みを感じないひともいますが、着床痛がないからといって妊娠をしていない、妊娠に異常があるというわけではありませんよ。
「胸の張り」
胸がパツパツに張り、苦しいような感覚になります。
中には痛みを伴うまでに張り詰めたり、乳首に違和感を感じることも。
これは妊娠したために起こるホルモンバランスの変化が影響しています。
生まれてくる赤ちゃんに母乳をあげるため、乳腺や乳管が発達するといった準備が始まるのです。
「便秘・下痢」
妊娠することによって分泌されるプロゲステロンには、胃腸の働きを弱める作用があります。
消化器系の機能が低下するため、便秘や下痢などの症状を引き起こしやすくなるのです。
このため、胃や腸にガスがたまりやすくなってげっぷ・おならが頻発するということもあるようですよ。
「腰痛」
排卵があるとリラキシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは関節を緩めることで妊娠の継続、お産をしやすくするという働きがあります。
リラキシンの作用で骨盤周りのじん帯も緩められ、開きやすくなるために腰への負担が大きくなり腰痛が起こるのです。
生理痛で腰が痛くなるのも、このリラキシンの作用が原因です。
「味覚・嗅覚の変化」
これまではなんてことなかったにおいや、好きだった食べ物が急にダメになってしまったり、逆にあまり口にしなかったものを食べたくなったりということがあります。
これはつわりの症状の一種で、わかりやすい初期症状の一つですね。
超初期につわりなんてまだ早いのでは?と疑問に思うかもしれませんが、早いひとでは3、4週目から始まりだすひともいるそうですよ!
「吐き気・胃もたれ」
なんとなく胃が重たくなったり、時には吐き気を催すといった症状が出ます。
これもプロゲステロンによって胃腸が弱められるために起こる現象であり、つわりの一種といわれています。
極度の胃のむかつきや吐き気、嘔吐により食事をとったり水分補給もできない場合は、すぐに病院で相談しましょう。
「めまい・貧血」
妊娠すると、めまいや貧血を覚えやすくなります。
というのは、血液が子宮に集まって、脳貧血気味になってしまうため。
転倒の危険がありますので、ふらつくときは無理をせず椅子に座ったり横になったりするなど、安静にするようにしましょう。
「肌荒れ」
ニキビや肌荒れは、妊娠中に起こるマイナートラブルの代表格でもありますね。
妊娠すると体の中のホルモンバランスが大きく変化するため、肌トラブルが起こりやすくなります。
また、味覚の変化による職の偏りや、便秘などが原因の二次災害であるケースも。
妊娠超初期も体はどんどん赤ちゃんのために変わり始めていますから、お肌に変化が現れる人も多いでしょう。
「頻尿」
妊娠中は頻尿になりやすくなるといわれています。
それは子宮が膀胱を圧迫するため。
赤ちゃんの部屋になる子宮は、日々活発に活動し少しずつ大きくなっていきます。
膀胱は子宮の前にありますから、子宮が拡大され圧迫されることでトイレが近くなってしまうのです。
また妊娠中に分泌されるプロゲステロンも、頻尿を引き起こす原因です。
プロゲステロンには生殖器や泌尿器の壁を作る平滑筋という筋肉を緩める作用があり、これによって膀胱を閉じるための膀胱平滑筋が緩みます。
そうすると尿を体の外へ出すことが困難になるために、残尿感を感じやすくなるためお手洗いの回数が増えるのです。
「着床出血」
妊娠超初期には、着床出血と呼ばれる出血が起こる場合があります。
受精卵が子宮内膜に潜り込み着床する際、子宮内膜を軽く傷つけることで起こるのが着床出血です。
おりものに少量の血が混じった程度のものから、真っ赤な鮮血が出るなど程度はひとそれぞれ。
不正出血と似ていますし、生理と間違えて認識してしまうこともあります。
なかには着床出血が起こらないひともいますので、これだけで妊娠を判断するのは難しそうですね。
妊娠がわかるのはいつから?
「もしかしたら、妊娠しているかも。」
妊娠超初期症状に当てはまる現象が起こり始めると、気になるのは本当に妊娠しているかどうかですよね。
そんな時に多くのひとが手に取るのが、妊娠検査薬でしょう。
気の早いひとはフライング検査をすることも。
しかし、本来妊娠検査薬で正確な妊娠結果を出すためには、生理予定日一週間後以降の使用が一般的です。
正しく使用した際の妊娠検査薬の正確さは、99パーセント以上といわれています。
フライング検査での結果は正確性に欠けますから、生理予定日一週間後にもう一度検査してみましょう。
それから、産婦人科で妊娠が確認できるのは、5~6週目といわれています。
赤ちゃんの心音がはっきりとわかるのは、6週前後です。
これより前に産婦人科に行っても、まだ妊娠しているかどうか確認できないことがあります。
産婦人科への妊娠確認は、5~6週目以降をめどにしましょう。
また、検査薬での妊娠がわかっても、正常妊娠かどうかまではわかりません。
子宮外妊娠や流産の危険性があるかなどを知るためにも、早めに受診することをお勧めします。
現役マタママ「わたしの体験記」
わたしは現在妊娠11週目の、リアルタイムマタママです。
想像を絶するつわりの症状にはいつくばって毎日を過ごしているような状態ですが、振り返ってみればあっという間にここまで来ました……。
わたしの妊娠がわかったのは5週6日目でした。
その前日に検査薬を使用し、陽性反応が出たので近所の産婦人科で受診したところ正常妊娠を確認。
早いことに、元気に心臓を動かしている様子も見えましたよ。
思えば妊娠検査薬を使う前に、普段とは違う体の変化がありましたね。
最も顕著だったのは尋常じゃない眠気と頻尿でした。
もともとあまり睡眠時間を長くとらなくても活動できるタイプの人間だったのですが、生理予定日の二週間前ほどから強烈な眠気が襲うようになったのです。
寝て起きたその瞬間からもう眠くて、許されるときはほとんど一日中眠っていましたよ。
起きていなければいけないときにも、耐えられずにガクンガクンと舟をこいでいることが多かったです。
そして、驚くほどトイレが近くなりました。
一度の量はたいして出ないのに、短い間隔で頻繁に尿意を催すので変だなあと思っていました。
大体20分に一度はお手洗いに立っていましたね(笑)
それから、わたしには着床痛と着床出血がありました。
チクチクと刺されるような痛みが数日続いた後、出血がありました。
量は少なく、筆でひとすじ絵具を刷いた程度のもので、生理の時と同じような色の出血です。
着床出血は起こらない人が多いと聞いたので、不正出血かなあとハラハラしたのですが、見事おめでたでした!
おわりに
妊娠超初期症状の数々、いかがでしたでしょうか。
基礎体温を測っている方は比較的妊娠に気が付きやすいかもしれませんが、これらの症状は生理前に起こるものと類似していてなかなか見分けがつきにくいですよね。
それでも、体に普段とは違う変化が起こったり、妊娠の可能性があったりする場合は自分の生活を意識してみましょう。
お酒をやめる、禁煙する、薬は飲まないなどの配慮が、おなかの赤ちゃんには必要です。
過度に緊張しすぎず、体に気を使いながら妊娠がわかる日を待ちましょう♪