妊娠中期に入り、いよいよ安定期だ!と安心したのも束の間。
お腹が痛くなり冷や汗をかいた経験がある妊婦さんも多いと思います。
妊娠してから5ヶ月程経ち安定期に入ったからといって、何もトラブルが無いというわけではないのです。
妊娠中の下腹部の痛みは、まさか流産?とママを不安な気持ちにさせますよね。
私もその気持ちはとてもよくわかります。
- 安定期に入り、左下腹部が痛む原因は?
- どんな痛み方かを注意して!
- それぞれの対処法!
今回は、下腹部の痛みの中でも、「左下腹部」の痛みについてお伝えしていきます。
この記事が不安に感じているママの心の支えになりますように!
目次
妊娠中期の左下腹部が痛むのはどうして?
妊娠中は様々なトラブルに悩まされます。
中でも下腹部の左側が痛い・・・一体何が原因なの?とお悩みの妊婦さんは是非この記事を参考になさってください。
便秘
昔と比べて、今は飽食の時代になりましたね。
西洋の食文化も取り入れられて、お肉や乳製品を食べる機会も増えました。
ところが、古来より野菜や魚中心だった我々の体内は未だこの食生活に対応しきれておらず、現代の女性は慢性的な便秘に悩む方も多くいらっしゃいます。
そして妊娠をするとこれまでお通じがスムーズだった方でさえ便秘になりやすくなりますので、慢性的な便秘だった方は更に悪化してしまう事も。
原因は、妊娠を維持する為に分泌量が増えた黄体ホルモンの影響です。
この黄体ホルモンは腸の働きを低下させてしまうので、どうしても便秘になりがち。
また、子宮も日々大きくなり腸を圧迫してしまう為に腸の働きの妨げになってしまいます。
便秘が悪化すると痔の原因にも。
痔になってしまうと、お産の際にとても大変です。
肛門の裂傷などの心配もあります。便秘は必ず治療するようにしましょう。
靱帯のつれ
私達の体には子宮の両脇に靱帯があり、子宮を支えてくれています。
その靱帯は子宮が大きくなるにつれ、どんどん引っ張られていく為痛みが生じる事もあるのです。
体を左右にひねった時などに下腹部痛が生じることが多くあるでしょう。
下腹部に近い、足の付け根が痛くなることも。
しかしこれは妊娠中に子宮が大きくなることによる生理的な痛みですので、特に問題があるわけでもありません。
ただし、痛みが長く続く場合や、非常に強い痛みがある場合は注意が必要です。
痛み方に注意して
あなたのお腹の痛みはどのような痛みでしょうか?
「どの部分がどのように痛むのか」が原因を探すための大事なポイント。
痛み方も様々ですので、心配な痛みとそうでない痛みについてお伝えしていきます。
チクチク、キューっと痛む
便秘や下痢の際には、お腹がチクチク痛むことが多いです。
便秘が改善されない場合には、産婦人科で相談して薬を処方してもらうという方法も考えてみましょう。
また、キューっと引っ張られるような痛みは、先程も触れた靱帯の痛みの事が多いです。
この場合はあまり神経質になりすぎないように注意しましょう。
出血がある場合には病院へ
緊急性がある場合は、痛みと共に出血がある時です。
血は、出血からの時間が短いほど赤く、出血から時間が経つと茶色っぽく変化します。
鮮血が出ている時にはすぐに病院へ連絡をして、様子を見てもらうようにしましょう。
妊娠中の出血は中には問題が無い場合もありますが、重大なトラブルのサインになるものも隠れています。
お腹の赤ちゃんの異常や母体に深刻な異常がある場合の出血も考えられるため、出血が起こった時にはそのままにしておかず、かならず病院へ連絡をして指示を仰ぎましょう。
便秘・靱帯のつれの対処法
便秘や靱帯のつれが起こった時にはどのように対処すると良いのでしょうか?
オススメの対処法をお伝えしていきますね!
これらのトラブルにお悩みの妊婦さんは是非参考になさってください♪
便秘の対処法
便秘解消のポイントは、食生活、水分補給、適度な運動です。
まず食生活は、食物繊維を多く含む食材を摂るようにしましょう。
ごぼうやさやいんげんなどの野菜、ひじき、ドライフルーツなどもオススメです。
そして水分補給。
妊娠中は特に水分を多く摂取しなければなりません。
便秘の時にオススメなのは、朝起きて常温の水または白湯をコップ一杯飲むことです。
朝は腸の働きが活発になるので、コップ一杯の水を飲み腸の働きを促進しましょう。
最後は適度な運動です。
安定期に入ると、軽いウォーキングやストレッチなど少しずつ運動を始めてみても良いでしょう。
どうしても妊娠中は運動不足になってしまいがち。
妊娠経過が良好な方は少しずつ運動を開始していきましょう。
運動を始める際には、一度かかりつけの産婦人科医への相談をしてからにして下さいね♪
靱帯のつれはどうしたら良い?
靱帯のつれは妊娠中の生理的な痛みなので、体を休めてあげる事が一番です。
痛みがひどいときには横になるなどの対策をとりましょう。
体を休めて痛みが引くようであれば特に問題はありません。
まとめ
妊娠中のお腹の痛みは、ママにとってはとても心配な要素になります。
下腹部の痛み=流産と結びつけてしまい、不安を感じてしまうママも多いかもしれません。
しかし全てが流産に繋がるわけではありませんので神経質になりすぎないように注意しましょう。
大切な事は、どの部分がどのように痛むかをしっかりと自分で判断する事。
心配しなくて良い痛み方、心配しなければいけない痛み方を知っておく事で安心できますよ。
ちなみに右下腹部痛を感じたときは、こちらの記事を参考になさると良いでしょう。
いずれにしても不安を感じた時にはなるべく早めに病院へ相談をするようにしてくださいね!
参考資料
「たまひよ新・基本シリーズ 初めての妊娠・出産」
「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」