妊娠中期の吐き気がひどくて気持ち悪い!原因と6つの対処法

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妊娠初期でつわりが終わったと思いきや、妊娠中期になってもひどい吐き気の症状があると、心配になりますよね。

吐き気が続くと気持ちがブルーになってしまうことも。

でも、ママの喜怒哀楽は赤ちゃんに伝わるもの。

そこで今回は、妊娠中期に起こる吐き気の原因について解説します。

ぜひこの記事を参考にして、辛い吐き気を解消しましょう!

目次

妊娠中期の吐き気とは?

妊娠中期に吐き気で悩まされる妊婦さんがいます。

吐き気の症状として思い出されるのは「つわり」ですが、妊娠中期はつわりが落ち着いてくる時期です。

では、なぜ吐き気が起こってしまうのでしょうか。

実は吐き気が考えられる理由はとても多いのです。

吐き気に伴って他の症状が現れることもあります。

妊娠中期の吐き気(頭痛・めまい)の原因

妊娠中期に吐き気を感じると、頭痛、めまいの症状が現れることも。

原因として考えられるのは以下の3つです。

1.貧血によるもの

妊娠すると、妊婦さんの血液量が増加します。

ところが、水分などの血漿は増えても赤血球などの細胞はあまり増えないので、血が薄まってしまうことに。

そうした状態でありながらも、赤ちゃんが成長するためには鉄分が必要なので、母体からどんどん供給されます。

そのため、妊婦さんは鉄分が不足して貧血になりがちに。

妊婦さんの4分の1程度の方に貧血がみられるという統計もあります。

(引用元:山王クリニック

この鉄欠乏性貧血になると、めまい、頭痛、倦怠感などの症状を発症。

重症化すると、食欲低下や吐き気もみられるようになるんです。

また、医師から処方された鉄剤を服用すると、吐き気などの症状が現れることもあります。

関連記事⇒妊娠中期3つの貧血対策~妊娠中期の貧血の症状と赤ちゃんへの影響

2.血圧低下によるもの

妊娠中期になると、大きくなった子宮が静脈などの血管を圧迫するようになります。

これによって血圧が低下することもあるんです。

血圧低下から、めまいや頭痛、吐き気の他、肩こりなどの症状が現れます。

3.自律神経の乱れによるもの

妊娠中期以降、女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンの分泌が増加。

この女性ホルモンは、脳の視床下部で分泌の指令が出されています。

女性ホルモンのバランスの乱れは、同じく視床下部でコントロールされている自律神経にも大きく影響します。

自律神経には、緊張時に作用する交感神経とリラックス状態で作用する副交感神経があり、交互に作用してバランスを取っています。

ところがこのバランスが崩れると、体にさまざまな不調をもたらすことに。

吐き気や頭痛、めまいの症状が現れたら、自律神経の乱れが原因かもしれません。

妊娠中期に吐き気(胃痛)が起こるのはなぜ?

妊娠中期に入って、ムカムカした吐き気や胃もたれ、胃の痛みがみられることも少なくありません。

主な原因は以下の2つです。

①大きくなった子宮の圧迫

先ほどもご紹介したように、妊娠中期になると子宮がどんどん大きくなることから、胃も圧迫されます。

そのため、胃が消化不良を起こしたり、胃酸などの内容物が食道に押し戻されて、吐き気や胃痛の症状が現れることも。

②女性ホルモンの作用

妊娠中期になると女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が多くなりますが、このプロゲステロンには、胃や食道などの筋肉を弛緩させる作用があります。

したがって胃が消化不良になるばかりか、その内容物が食道に逆流する逆流性食道炎になり、吐き気や胃痛がみられるようになるんです。

関連記事⇒妊娠中期の胃痛がひどい!胃がキリキリと痛い原因と6つの対処法

妊娠中期の吐き気(下痢・便秘・腹痛)が辛い!

妊娠中期に入って、吐き気の他、腹痛、下痢や便秘が発生したという妊婦さんもいらっしゃいます。

下痢や便秘も切迫早産になる可能性がありますので注意が必要です。

妊娠中期にこうした症状をひき起こす主な原因について解説します。

便秘と吐き気をもたらす原因は?

妊娠中期になると、女性ホルモンのプロゲステロンが腸の筋肉も弛緩させるので、蠕動活動が低下して便秘になりがち。

また、大きくなった子宮が腸を圧迫するため、腸の機能が低下する上、排便しにくくなります。

さらに妊娠してからの運動不足も、腹筋の力を弱め、腸の蠕動運動を低下させることに。

こうした原因が複合的に絡み合うため、妊娠中期に便秘になる妊婦さんはとても多いんです。

また、大きくなったお腹は胃も圧迫するため、胃痛などの腹痛や吐き気も合わせて発生することもあります。

過敏性腸症候群かも

妊娠中期は、先述のとおり、ホルモンバランスの乱れによって自律神経のバランスも乱れがちに。

また、ストレスからも自律神経のバランスが乱れることがあります。

その結果、過敏性腸症候群を引き起こすことがあります。

具体的な症状は以下の通りです。

  • 腹痛
  • 下痢が続く
  • 便秘が続く
  • おならが頻繁に出る

上記の症状を併発して繰り返される症状もみられます。

感染症や食中毒が原因の可能性も

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妊娠中は体の抵抗力が低下します。そのため、ノロウイルスなどの感染症や食中毒を発症しやすくなります。

症状としては、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが出現。

特に食中毒は、赤ちゃんに障害などのリスクを及ぼす可能性もあります。

発熱や激しい嘔吐などの症状がある場合は、早急に受診しましょう。

妊娠中期のひどい吐き気、薬は飲んでも大丈夫?6つの対処法

妊娠中期のひどい吐き気。

どうやって対処すればいいのでしょうか。その方法を6つご紹介します。

1.医師に相談しよう

自己判断をしてしまうと誤った対処法を取ってしまうかもしれません。

妊婦が使用を禁止されている薬を飲んでしまったり、思わぬ病気を見逃してしまうことも。

妊娠中期にひどい吐き気がみられたら、医師に相談しましょう。

2.市販薬の服用は要注意!

市販薬の中には、妊娠中の服用は避けるよう指示されているものもあります。

また、貧血が原因なのに、吐き気がするからと胃薬を飲んでも効果はありません。

必ずかかりつけの医師の診断を受け、処方された薬を飲むようにしてください。

3.食生活を見直そう

鉄欠乏性貧血の場合は、医師から鉄剤を処方されることが多いと思います。

同じように、食生活でも鉄分を多く摂取するように心がけましょう。味噌や油揚げなどに鉄分が多く含まれています。

ビタミンCが多い小松菜などと一緒に取ると吸収力が高まります。

豚、鶏のレバーも鉄分を多く含みますが、赤ちゃんに影響を及ぼすといわれているビタミンAも多く含有。

したがって、週に1回食べるなど調節しながら取るようにしてくださいね。

また、生の魚介類や肉、野菜などにはハイリスクな食中毒をひき起こす腸管出血性大腸菌(O157)、トキソプラズマなどが付着している可能性も。

妊娠中に生ものを食べるのは避けることをおすすめします。

4.小分けにして食べる

食べ過ぎてもムカムカしますし、お腹が空いた状態になるとさらに吐き気が増しますよね?

そこで、つわりの時と同様、小分けにして食べるようにすると吐き気が軽減されますよ。

脂っこいものは避け、消化のよいものを食べてくださいね。

朝の起きがけなど胃の中が空っぽの時に症状が出やすいわけですから、寝る前に枕元に固形のスナック(クッキーやおせんべいなど)を用意しておき、少し食べてから起床するとよいでしょう。

(引用元:山本産婦人科

5.軽度の運動をする

ストレスによる自律神経の乱れは、便秘などさまざまな不調をひき起こします。

運動不足もまた便秘の原因に。

妊娠中期に入ると胎盤が完成するので、軽度な運動を始めてみても良いですね。

手軽に始められるのはウォーキング。10分程度からスタートしましょう。

また、マタニティヨガやピラティスなどもおすすめ。

産婦人科などで講座を開催していることもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ただし、無理すると切迫早産になる可能性もありますので、やり過ぎないように気をつけましょう。

6.同じ姿勢を取らない

子宮の圧迫による血圧低下が起こったら、体の左側を下にして横になってください。

お腹が大きくなってからは、なるべく同じ姿勢を取らないようにしましょう。

長く立ち続けるだけでなく、椅子に長く座ることも血管を圧迫してしまいます。

時々動いたり、横になったりして、同じ姿勢を続けないようにしてくださいね。

まとめ

妊娠中期に吐き気が起こる原因はいろいろありますので、必ず医師の診断を受けて、適切な対応をしてもらうようにしましょう。

子宮が大きくなると、臓器や血管が圧迫されて、血圧低下や胃や腸などの機能低下などの不調が起こります。

特に普段座ることが多い妊婦さんは注意が必要ですよ。

なるべく同じ姿勢にならないように気をつけてくださいね。

関連記事⇒妊娠中期につわりが再開?!ぶり返しの原因と5つの再発防止策