妊娠中期のお腹の張りがひどい!ガスが溜まってる?痛みの原因と6つの対処法

スポンサードリンク

お腹がどんどん大きくなる妊娠中期。

お腹の張りが起こることもありますが、心配のないものと注意を要するものがあるのをご存知ですか?

『最近おならが頻繁に出るようになった』

『横になるとお腹が張る感じがする』

『お腹の一部が硬くなる』

など症状も様々。

今回は、妊娠中期にお腹の張りをひき起こす主な原因や次の6つの対処法をご紹介しています。

  • まずは横になるなどして休む
  • 張りの回数や頻度、状態を記録する
  • 下半身を温める
  • 動きすぎはNG
  • 「シムスの体位」で寝る
  • ゆったりした服や下着を身につける

さらに、受診の目安についても解説していますので、お腹の張りがみられたら、ぜひこの記事を活用してくださいね。

目次

妊娠中期にお腹の張りが!痛みや頻繁に起こる場合は早産?

お腹の張りとは、一般的に子宮の筋肉がギューッと収縮した時にみられる症状をいいます。

このお腹の張りは妊娠後期になると増えてきますが、妊娠中期は比較的少ないといわれています。

それならば、この時期になぜ張りが起こるのか気になりますよね?

どうやらこの疑問は妊娠6ヶ月~7ヶ月のママに多い様子。

そこで、妊娠中期にお腹の張りをひき起こす主な原因について解説します。

動きすぎや冷えによるもの

妊娠5ヶ月以降の妊娠中期は胎盤が完成するので安定期ともいわれます。

つわりも収まることから、妊娠初期よりも動きすぎてしまう妊婦さんは多いようです。

動きすぎによってお腹が張ることはよくあることですので、少し休んで張りが収まるようなら心配はありません。

また、冷えることでもお腹が張りやすくなります。

このような場合は、ひざかけを掛けたりカイロを貼るなど、下半身を温めるとお腹の張りが落ち着くはず。

もしもお腹の張りが頻繁にあり、下腹部痛や出血もみられる場合は、切迫流早産の可能性も考えられます。

このような場合は我慢せず医師の診断を受けてくださいね。

下着や服の締め付けもお腹の張りの原因に

マタニティウェアはかっこ悪いからと、妊娠前の服を着ていませんか?

妊娠中期からはどんどんお腹が大きくなりますので、きつい下着や服を身につけていると、締め付けによる血行不良からお腹の張りが起こることもあるのです。

張りが頻発している場合は切迫流早産かも

妊娠30週未満の人が1時間に3回以上のお腹の張りを感じる場合、張る間隔が規則的で、しかもその間隔が短くなっていく場合は切迫早産も考えられます。

(出典元:医療法人佐藤クリニック

リスクのある張りの症状は、

下腹部の中央が生理痛のようにジクジク長く張ること。

(出典元:愛和病院

特に、出血がみられる場合は流早産のリスクもありますので、早急に医師へ相談しましょう。

妊娠中期のお腹の張り、便秘でガスが溜まるのも原因?

妊娠中期になると、さまざまな原因から便秘が起こりやすくなります。

便秘によってガスが溜まることもお腹の張りをひき起こす原因なのでしょうか?

お腹の張りと便秘の関係について解説します。

どうして妊娠中期に便秘が起こりやすくなるの?

妊娠中期にどうして便秘が起こりやすくなるのでしょうか?

この時期に分泌が増加する女性ホルモンのプロゲステロンには、腸の蠕動運動を低下させる働きがあることが大きな原因。

また、妊娠中には運動不足になりがちですので、腹筋力が低下し、便を排出する力が弱まります。

さらに、子宮が大きくなり、胃腸を圧迫することによって、食べ物が消化不良となることも便秘の原因となっているんです。

ふとした時のおならって予測できないしハズカシイ。

『いつもよりお腹が張ってるな』と感じたら、ヨーグルトやチーズ、納豆、味噌などの発酵食品を積極的に取って、腸内の状態を改善しましょう。

また、ウォーキングやマタニティヨガなどの軽い運動をすると、便秘だけでなくストレス解消にもなりますのでおすすめです。

便秘とお腹の張りの違いとは?

ひどい便秘になると、腸にガスが溜まってお腹がパンパンに張ったような感じになることも。

この症状を子宮収縮によるお腹の張りと勘違いしてしまうことも少なくありません。

子宮収縮によるお腹の張りの場合は、お腹全体が石のように硬くなります。

しかし便秘の場合は、ガスが溜まってもお腹が硬くならないということが大きな違いです。

便秘を放っておくと、不快感によるストレスや排便時のいきみによって子宮収縮をひき起こすという悪循環を招くことも。

したがって、「便秘かな?」と思ったら、医師の診断を受けることをおすすめします。

妊娠中期にお腹の一部だけ張りがあるのはなぜ?

子宮収縮によるお腹の張りは、お腹全体に症状が現れます。

ところが、お腹の一部だけに張りがあるという妊婦さんも少なくありません。

何が原因でこうした症状が発生しているのか気になるところですよね。

お腹の一部だけが張る疑問に関して考えられる原因を3つご紹介します。

赤ちゃんの動きによるものかも?

妊娠中期からは、お腹の赤ちゃんが動くようになり、ゴロゴロとしたような胎動を感じるように。

子宮の中から赤ちゃんの頭やお尻など体の一部が押して、お腹の一部に張りがみられるのかもしれません。

張りを感じるところを触ると、ぽっこりと出ていませんか?

そのあたりを優しく撫でてみて、すっと出っ張りや張りがなくなるようでしたら、その可能性が濃厚です。

撫でたり話しかけたりして、赤ちゃんとコミュニケーションを取ってくださいね。

通常、このケースの張りは心配無用ですが、もしも赤ちゃんの動きが激しい場合は、何らかの原因によるものかも。少し休んでも動きが落ち着かなかったら、医師に相談してくださいね。

足の付け根の突っ張るような症状は?

スポンサードリンク


妊娠中期になると、足の付け根のあたりに突っ張るような感じやチクチクした痛みがみられることも。

これは、子宮が大きくなることによって、子宮を支えている靭帯が引っ張られることにより発症するものです。

子宮の収縮による張りではありませんので、この症状は骨盤ベルトを締めると緩和されます。

ただし、痛みが収まらないようでしたら、医師の診断を受けることをおすすめします。

腹痛などの症状もある場合は、病気の可能性も

お腹の一部の張りだけでなく下腹部痛や不正出血が現れていると、切迫流早産など妊娠のトラブルによる可能性も。

また、右腹部にチクチク、キリキリとした痛みがみられる場合は、虫垂炎かもしれません。

腹痛や出血、発熱を伴う場合には、念のため医師の診断を受けてくださいね。

妊娠中期のお腹の張りって夜に発生することが多いの?

日中は何ともないのに、夜になるとお腹の張りが発生するという妊婦さんも多くいらっしゃいます。

なぜ夜に発生することが多いのでしょうか?

その原因をまとめてみました。

日中の疲労蓄積が原因

私もそうでしたが、多くの妊婦さんが夜になってお腹の張りの症状が現れるようです。

その原因は、日中に仕事や家事で動くことで溜まった疲労が原因。

張りを感じたら、横になるなどして少し休憩してください。

しばらくして張りが落ち着けば心配ありません。

しかし横になっても張りがなかなか収まらない場合は、もしかしたら切迫流早産の可能性もあります。

その場合は早急に医師に電話で相談し、指示をあおいでください。

寝方が原因かも?

お腹が大きくなった妊婦さんが仰向けになって寝ると、子宮が臓器や血管を圧迫するので、お腹の張りや血圧低下、腰痛などをひき起こしやすくなります。

血圧が急激に低下すると、妊婦さんが失神することも。

また、赤ちゃんへの血液や酸素の供給も不足するため、赤ちゃんが酸欠になって苦しくなってしまうことに。

これが重症化すると、赤ちゃんの発達や脳に支障をきたす恐れもあるので、注意が必要です。

妊娠中期にお腹の張りが起こったらどうすればいい?6つの対処法をご紹介

妊娠中期以降の流早産は、妊婦さんの原因によるケースが多くなります。

お腹の張りは子宮収縮による症状ですから、流早産を防ぐためには極力起こらないように心がけていきたいもの。

そこで、妊娠中期のお腹の張りが起こった場合にとるべき対処法をご紹介していきます。

まずは横になるなどして休む

お腹がギューッと張って硬くなったら、まずは座ったり横になったりして休みましょう。

横になれる場所があったら、体の左側を下にして横になってください。

しばらく経ってお腹の張りが収まるようでしたら問題ありません。

しかし、張りが続いたり腹痛を伴う場合は流早産の可能性もありますので、早急に医師の診断を受けましょう。

張りの回数や頻度、状態を記録する

お腹の張りがいつどんな頻度で起こったか、痛み、間隔時間などの状態などを記録しておくと、受診の際に正確な症状を伝えることができます。

筆記用具が手もとにない場合は、スマートフォンのメモ帳アプリでも構いません。

下半身を温める

冷えが原因でお腹の張りが発生している場合は、ひざ掛けや毛布、カイロなどでお腹や腰、足を温めましょう。

さらに、ホットドリンクを飲んで体の中からも温めると、より効果が高まります。

妊娠中に冷たい飲み物や食べ物を取ると、お腹の張りが起こりやすくなりますので、なるべく温かいものを取るようにしてくださいね。

ご自宅では、足湯や半身浴がおすすめ。

妊娠中の全身浴はのぼせやすくなりますので、避けた方が無難です。

血流がよくなると、お腹の張りだけでなくむくみも解消します。

関連記事⇒妊婦の冷えは大敵!妊娠中の冷え、胎児への影響9つの理由と対策

動きすぎはNG

妊娠中期に入って、仕事やウォーキング、マタニティヨガなどでアクティブに動く妊婦さんもいらっしゃいます。

しかし、動きすぎも子宮収縮、さらには切迫流早産の原因に。

実際、動きすぎて切迫早産や早産になったという妊婦さんも少なくありません。

お腹の張りは、赤ちゃんからの危険信号だと思って、動きすぎるのは控えてくださいね。

また、切迫流早産の診断を受けている場合は、運動は控えるようにしましょう。

「シムスの体位」で寝る

就寝中にお腹の張りを感じる場合は、あおむけ寝など、寝方に問題がある可能性も。

妊娠中期以降は、体の左側を下にして右の手足を曲げて横になる「シムスの体位」で寝ると、お腹の張りなどの症状が解消され、妊婦さんも赤ちゃんも楽になれますよ。

「シムスの体位」についてわかりやすく説明されている動画をご紹介します。

ゆったりした服や下着を身につける

私も妊娠前に着ていたスーツを無理して着て、お腹に張りが起こった経験があります。

このように下着や服の締め付けによってお腹の張りが起こることも。

赤ちゃんが「ママ、窮屈だよ!」と危険信号を出しているのでしょう。

ファスナーを下すなど、調節できる部分は緩めてみてください。

お腹が大きくなってからは、ママも赤ちゃんもリラックスできるゆったりした下着や服を身につけるようにしてくださいね。

妊娠中期のお腹の張り。いつ病院へ行けばいい?受診の目安は?

 

妊娠中期にお腹が張った場合、いつ病院へ行けばいいのか判断に迷いますよね。

あまりに軽症で通院するのも気がひけるもの。

また、ワーキングママの場合なかなか仕事を抜け出せないこともあります。

そこで、どのタイミングで受診すればいいのか目安をまとめました。

次の症状が現れたら早急に医師の診断を受けましょう。

1時間ほど休んでも落ち着かない

横になったり座ったりして1時間ほど休んでもお腹の張りが落ち着かない場合は、切迫流早産の可能性があります。

お腹の張りが1時間に3回以上ある

お腹の張りが1時間に3回以上みられたり、間隔が短くなっている場合は、切迫流早産かもしれません。

腹痛や出血がある

お腹の張りだけでなく、腹痛や不正出血がみられる場合は、病気が原因によるものか流早産のリスクも。

まとめ

妊娠中期のお腹の張りは、お腹の赤ちゃんからママに宛てたシグナルです。

この時期は、ついつい動きすぎたりしてお腹が張ることは多くあります。

胎動によるものや靭帯の痛みを除いて、お腹の張りは全て危険信号だと受け止めて、適切な対応をとってくださいね。