妊娠中期はいつからいつまで?ママと赤ちゃんの5つの体の変化と注意点

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辛いつわりの症状が終わって、ほっとする妊娠中期。

いわゆる安定期に入り、ママの体だけでなく、お腹の赤ちゃんの体にもさまざまな変化がみられるように。赤ちゃんに会える日が心待ちになりますよ。

そこで今回は、妊娠中期はいつからいつまでなのか、また、この時期にママと赤ちゃんの体に現れる変化のうち主なものをそれぞれ5つずつピックアップしました。

妊娠中期に現れるママの体の5つの変化

  • バストが大きくなり、乳房の形が丸くなる
  • お腹が目立つように
  • こむら返りや足がつりやすくなる
  • 子宮が臓器や血管を圧迫
  • 妊娠線ができることも

妊娠中期に現れる赤ちゃんの体の5つの変化

  • 毛や爪が生えてくる
  • 骨格がしっかりし、筋肉や皮下脂肪がつくように
  • 触覚、聴覚、視覚などの五感が発達
  • 性別がわかるようになる
  • 目鼻立ちがくっきりしてくる

またこの他にも、妊娠中期の過ごし方の3つの注意点も解説しています。

ぜひ最後までご覧くださいね!

目次

妊娠中期はいつからいつまで?

妊娠中期は安定期ともいわれますよね。

この妊娠中期は、いつからいつまでの期間になるのでしょうか?まずはそちらから解説してまいります。

妊娠の期間について

妊娠初期は妊娠2~4か月、週では4週0日~15週6日。妊娠中期は妊娠5~7か月、週では16週0日~27週6日。

妊娠後期は妊娠8~10か月、週では28週0日~39週6日になります。

妊娠中期はなぜ安定期と言われるの?

妊娠中期は妊娠16週0日~27週6日ですが、妊娠15週までに胎盤が完成し、流産の危険もぐっと減るため、安定期と言われるんです。

(出典元:武田産婦人科医院

とはいえ、妊娠中期以降、完全に流産や早産のリスクがなくなるわけではありません。

前期破水や常位胎盤早期剥離などが原因で後期流産や早産、死産になる可能性も。

動きすぎなどから切迫早産などをひき起こすこともありますので、妊娠中は注意が必要です。

妊娠中期、どう気をつけて過ごせばいい?3つの注意点

妊娠中期に入って、妊婦さんはどのように気をつけて過ごせばいいのでしょうか?

主な留意点を3つピックアップしてご紹介します。

食べ過ぎに注意

妊娠初期につわりで苦しんだという方は少なくありません。

妊娠中期に入る頃には、つわりが収まり、食欲が回復します。

私自身も経験がありますが、好きなものを食べられるのがうれしくて、ついつい食べ過ぎてしまうことに。

しかし、妊娠中の食べ過ぎは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群をひき起こす可能性もあるんです。

妊娠糖尿病になると、ママは網膜症、腎症などの合併症、赤ちゃんには、巨大児、心臓肥大などの合併症が発症するリスクがある他、赤ちゃんが死亡してしまうケースも。

また、妊娠高血圧症候群になると、ママには、けいれんが起こる子癇、脳出血、肝機能障害と溶血や血小板減少を併発するHELLP症候群などの合併症。赤ちゃんには、発育不良や胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離などの合併症発症などの危険性があります。

常位胎盤早期剥離は、赤ちゃんだけではなくママにも死亡リスクがあるので大変危険な状況です。

つわりが終わったからといっても、食べ過ぎには十分気をつけましょう。

性行為の際は必ずコンドームを着用

妊娠中期に入り、流産や早産の心配がない方であれば、医師から性行為してもよいと言われるでしょう。

しかし必ずコンドームを着用してから、性行為を行うようにしてくださいね。

その理由は大きく2つあります。

まず1つ目の理由として、精液には子宮を収縮させる作用があるプロスタグランジンという物質が含まれているためです。

性感染症によって早産等のリスクがあるというのが2つ目の理由です。

妊娠中は免疫力の低下によって、膣内へ雑菌等の侵入を防ぐデーデルライン桿菌が減少していることから、性感染症にかかりやすい状態に。

もしも妊娠中にクラミジアなどに感染すると、早産や前期破水の原因となる絨毛膜羊膜炎を発症する可能性があるんです。

また激しい性行為は、子宮収縮の原因になります。

そのため、パートナーとよく話し合ってから、深く挿入せず、かつゆっくりと行っていただくよう心がけてくださいね。

あお向け寝は避けよう

妊娠中期になると、赤ちゃんの成長にしたがって子宮もどんどん大きくなっていきます。

そのため、妊婦さんがあお向けで寝ると臓器などが圧迫されてかなり苦しいだけでなく、下半身から心臓へ戻る静脈も圧迫されて心拍出量が減少し、血圧低下を招く仰臥位低血圧症候群という症状が現れます。

この状態が続くと、ママだけでなく赤ちゃんも酸欠状態になってしまうので危険です。

妊娠中期以降は、ぜひ体の左側を下にする「シムスの体位」で眠るようにしてくださいね。

解説動画をご紹介します。

妊娠中期のママにはどんな体の変化が現れる?5つの変化をご紹介

妊娠中期に入ると、出産に備えてママの体にはさまざまな変化が現れます。

妊娠の症状ではなく病気では!?と心配になることもありますよね。

そこで、この時期にみられやすい体の変化のうち主なものを5つまとめました。

バストが大きくなり、乳房の形が丸くなる

妊娠5カ月頃から、この頃から乳腺が発達してきますので、バストの大きさや形に変化が現れるようになります。

また、妊娠6か月頃からは、乳頭から白っぽい分泌液が出るように。これは乳腺が開いた証なんです。

あまり乳頭を刺激すると子宮が収縮してしまいますので、無理に出すなど刺激をしないようにしましょう。

また、母乳マッサージは必ず医師や助産師の指示を受けて行うようにしてくださいね。

お腹が目立つように

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妊娠中期に入ると、子宮が大人の頭のサイズぐらいになり、お腹が目立つように。

またウエストやヒップのあたりに脂肪がつき、ふっくらしてきます。

この時期になると、服のサイズが合わなくなりますので、マタニティーウェアなどゆったりした服に切り替えましょう。

妊娠6カ月以降は、赤ちゃんの成長だけでなく子宮内に羊水の量が増えるため、お腹がさらに大きく、そして重く感じるようになります。

前かがみのような姿勢になりがちですので、腰痛を起こしやすくなります。

私も使っていましたが、妊婦用の骨盤ベルトを着用すると腰痛が軽減されますよ。

湿布剤には妊娠中の使用は控えた方がよいものもあります。

必ず医師に相談した上で許可されたものを使用しましょう。

こむら返りや足がつりやすくなる

妊娠中期に、こむら返りや足がつったという妊婦さんは少なくありません。

その原因の一つはカルシウムやマグネシウム不足によるもの。

ママの体内から赤ちゃんにどんどん栄養分が送られていますが、ママの体内のカルシウムやマグネシウムが欠乏すると、筋肉が異常に収縮してこむら返りなどが起こりやすくなるんです。

また、もう一つの原因は、お腹が大きくなり、ふくらはぎの筋肉へ負担がかかっていたり、血流が悪くなっていることにあります。

ふくらはぎをマッサージしたり、ウォーキングなどの軽度な運動をすることで、血流が改善され、こむら返りなどが起こりにくくなります。

また、大豆製品や海藻類、ごまやアーモンドなど、マグネシウムを多く含む食品を意識して取るのもおすすめですよ。

子宮が臓器や血管を圧迫

赤ちゃんがさらに成長し、子宮が上腹部まで大きくなります。

それによって子宮が臓器などを圧迫することでさまざまな症状がひき起こされます。

胃や腸の圧迫によって、胃もたれや便秘になりやすくなります。

また子宮に血管が圧迫されて、下肢静脈瘤を発症することも。

下肢静脈瘤になると足のむくみやだるさの他、かゆみの症状もみられます。

また、胆のうの圧迫で胆汁がうっ滞して妊娠性掻痒症になると、強烈なかゆみが生じます。

妊娠線ができることも

妊娠にともなうホルモンの変化と皮膚の急速な伸びにより皮膚が割れ、下腹部、太もも、おしり、乳房に赤紫の線状班が生じます。それが妊娠線です。

(出典元:鈴木産婦人科

妊娠7カ月あたりから、急激な体重の増加や皮膚の乾燥などによってできやすくなります。

そのため、体重が急増しないように食生活に気をつけましょう。

また、皮膚が乾燥しないようにクリームを塗ってケアするとなりにくくなりますよ。

ちなみに、私は赤ちゃんに話しかけながらクリームを塗っていました。

妊娠中期、赤ちゃんはどんな成長がみられるの?5つの体の変化

妊婦健診時のエコーの画像、とても楽しみですよね。

妊娠中期になると、赤ちゃんにはどんな成長がみられるのでしょうか?

赤ちゃんに現れる体の変化のうち主なものを5つご紹介します。

(画像出典元:山本産婦人科

毛や爪が生えてくる

妊娠中期に入ると、赤ちゃんの体に「胎毛」という産毛が生えてきます。

この胎毛が赤ちゃんを羊水の刺激から守って、体温を一定に保つ働きをするのです。

(出典元:広尾レディース

また、髪の毛やまゆ毛、まつ毛の他、爪も生えてきますよ。

骨格がしっかりし、筋肉や皮下脂肪がつくように

骨格がしっかりして筋肉がついてきます。

そのため赤ちゃんは、体を反らしたり、足を伸ばすなど、動きが活発になるんです。

また、皮下脂肪がついて皮膚が黄色っぽく見えるようになります。

触覚、聴覚、視覚などの五感が発達

赤ちゃんの五感が発達してきます。

妊娠5カ月ぐらいには触覚、6カ月ぐらいには嗅覚、視覚、聴覚が完成。

味覚は7カ月ぐらいから形成されます。

そのため赤ちゃんは、お腹の中からママの心音や、お腹の外の光や音を感じられるようになるんですよ。

しっかりお腹の赤ちゃんに話しかけてあげてくださいね。

性別がわかるようになる

妊娠中期に入ると、男の子、女の子の性器がわかるようになるので、性別の判断がつきやすくなります。

目鼻立ちがくっきりしてくる

赤ちゃんの目鼻立ちがくっきりとわかるように。

エコーでは、まばたきをしたり、口を開けたり閉じたりする様子も見られるようになりますよ。

まとめ

今回は、妊娠中期の期間やこの時期に注意すべきポイント、またママと赤ちゃんに現れる体の変化についてご紹介しました。

胎動を感じるようになってきますし、エコーの画像も赤ちゃんらしい体形になって、いろいろな動きや表情を見せてくれますので、ますます愛情が沸いてきますよ。

安定期とはいっても早産などのリスクはありますので、ご紹介した注意点に留意して、くれぐれもご無理はなさらないように!