妊娠中期に流産したいと思うママへ~お腹の赤ちゃんを大切にしてほしい3つの理由 

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赤ちゃんがお腹にいると知り、嬉しく思う人がいるのはもちろんですが、中には複雑な気持ちで「産まない」という選択をしている方がいるのも事実です。

人工的に妊娠継続を中止する事を、人工妊娠中絶と言います。

人工妊娠中絶をする人の理由は様々で、思いがけない妊娠、経済的な理由、育てられる環境では無いなどが挙げられますが、お腹の赤ちゃんの事をもう一度きちんと考えてみませんか?

  • 人工妊娠中絶手術ってどんなもの?
  • 赤ちゃんの事をもう一度考えて
  • 一人で考えこまないで

今回は人工妊娠中絶。中絶を考えているママは是非参考になさってください。

赤ちゃんがお腹に宿る事は奇跡だと言う事。妊娠はあなただけの責任ではないという事。

様々な視点からお話していきます。

目次

人工妊娠中絶とは?

「人工妊娠中絶」という言葉を一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

様々な理由から中絶を考えるママもいるという事が現実です。

まずは、人口妊娠中絶というものがどんな事をするのかという事からお話していきます。

誰でも中絶できるの?

日本で中絶をする事ができる期間は21週6日までで、母体保護法という法律の要件を満たしている事が条件になります。

  1. 妊娠の継続または分娩が、身体的または経済的理由により、母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
  2. 暴行もしくは脅迫によって、または抵抗もしくは拒絶できない間に、姦淫されて妊娠したもの

(母体保護法)

この人工妊娠中絶をするには、本人と配偶者またはパートナーの同意が必要になります。

しかし、パートナーがわからない場合には本人の同意だけで中絶する事ができるのです。

人工妊娠中絶手術はどんな事をするの?

中絶には、11週6日以内の妊娠初期に行うものと、12週以降の妊娠中期に行うものでは方法が異なります。

妊娠初期に行う人工妊娠中絶は、子宮の入り口を柔らかくする為の器具を使い、それから麻酔を使用してその間に子宮内の胎児と胎盤を体の外に出してしまうという手術です。

妊娠中期以降になると、入院が必要になります。

陣痛促進剤などで人工的に陣痛を起こして実際にお産をする事がほとんどです。

これらの人工妊娠中絶手術は自費診療になります。

だいたい金額は妊娠初期で10万円~20万円程度、中期以降は30万円~50万円と高額。

それに加え妊娠中期以降の中絶は、役所へ死産証明書を提出した後に胎児を火葬する必要がある為に費用が多くかかります。

もう一度考え治してほしい3つの理由

中絶を考えるという事は、それほどの理由がありお腹に赤ちゃんのいるママはとてもつらい思いをしていると思います。

しかし、もう一度考え直してみませんか?

あの時産んでいれば・・・と後悔をする日がやってくるかもしれません。

母体への負担が大きい

なんと言っても人工妊娠中絶手術はママへの負担がとても大きいです。

中絶手術を行うに当たって、子宮を傷つけてしまう可能性もありますし、子宮だけでなく卵管などが炎症をおこしてしまう可能性もあります。

それらの炎症がその後の不妊の原因になってしまう事も少なくはありません。

また、何よりもママの精神面への負担が大きいです。

自分の理由で赤ちゃんを産んであげられなかった。罪悪感からうつ病になってしまう事も。

決断をする時には、自分への体の負担が大きいという事をしっかりと理解しておく事も大切です。

赤ちゃんはお腹の中で生きています

妊娠初期はなかなか赤ちゃんの存在を感じる事は難しいのですが、妊娠中期にもなると赤ちゃんの胎動を感じる事ができます。

お腹の赤ちゃんは小さい体でも、あなたのお腹の中で頑張って生きようとしているのです。

産んで育てていく自信が無い。という方で中絶を考えているのであればもう一度考え直してみませんか?

一人目の出産はほとんどのママが同じ事を感じているのです。

私がお母さんとしてやっていけるの?しっかり赤ちゃんを育てられる?

初めての事はだれだって不安になるもの。

突然お母さんになるのではなく、赤ちゃんが少しずつお母さんにさせてくれるのです。

私も不安だらけでどうしようもありませんでしたが、産まれてみると不安に思う時間もないほどにあっという間に一日が終わります。

不安もありますし大変に感じる事もありますが、幸せに感じる事の方が何倍もありますよ。

最初から諦めずに頑張ってみる事も大切です。

育てられなくても施設などの方法も

経済的な理由で中絶を考えているという方は、現在は公的な補助でお産をする事ができます。

妊婦健診も補助がありますので、費用はほとんどかかりません。

安心して出産をする事ができます。

産後どうしても育てられないという状況になってしまった時には、養子縁組をしたり乳児院で育ててもらうなどと様々な方法が考えられるのです。

一人で悩まずに相談を!

思わぬ妊娠で誰にも相談できずに、一人で悩みを抱え込んでいるという方も少なくはないのではないでしょうか?

一人で悩んでいては、どうしてもマイナスの方向に考えてしまう事も多いです。

一人で悩まず、まずは誰かに相談をしましょう!

産婦人科や自治体の相談窓口を利用して

一人で悩んで、時間だけがどんどん過ぎていくというケースは良くありません。

妊娠の可能性が出てきた場合に、まずとる行動は産婦人科を受診する事。

妊娠の事実を確認し、産婦人科で出産するかを悩んで居るという事を相談する事もできます。

その他にも、自治体の妊娠相談窓口を利用する事もできますよ。

身内に話す事ができない時には、産婦人科や自治体の窓口を利用する事をオススメします。

妊娠SOSホットライン

実際に人と会って話す事はしたくないという方は、電話窓口をオススメします。

全国の妊娠SOS相談窓口というものがあり、電話で相談に乗ってくれたり様々な方法を提案してくれるという窓口です。

面と向かって相談をする事ができない方は、まずは電話での相談をしてみましょう。

まとめ

妊娠を素直に喜べない。

中絶したいと考える理由は様々ですが、とても辛い心境だと思います。

しかし、中には妊娠したくても妊娠できない。子どもを産む事ができないという方もいるのです。

自分の体をお腹の赤ちゃんの事を考え、パートナーともしっかり話し合いをした上での決断をしてください。

私は、妊娠し元気な赤ちゃんを産むことができるという事は奇跡だと思っています。

あなたのお腹に赤ちゃんが宿ったという奇跡をどうか大事にしてほしいです。

参考資料

「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」