ココアにはたくさんの栄養が含まれているため毎日飲んでいるかたも多いと思います。
しかし妊婦になるとココアのカフェイン含有量が気になりますね。
カフェインは胎児に悪影響を及ぼすため控えるかたは多いです。
コーヒーにはカフェインが多く含まれているため控える妊婦さんは多いですが、ココアも同じように控えたほうがいいのでしょうか?
今回は、妊婦とココアについて4つポイントに重点をおいて解説していきます。
- ココアの栄養素と栄養成分
- ココアの種類
- ココアのカフェイン含有量
- 妊婦に与えるメリットとデメリット
参考にしてください。
では解説していきます。
目次
■ココアは毎日飲んでも大丈夫!
結論からいうと、ココアは毎日飲んでも大丈夫です。
ココアには妊婦が嬉しい栄養素がたくさん含まれていて、コーヒーよりもカフェインの含有ははるかに少ないです。
しかしどんな飲み物でも飲み過ぎは身体によくありません。
1日1杯程度なら問題ありません。
ココアには、どんな栄養素や栄養成分が含まれているのでしょう。
▼ココアの栄養素
ココアは他の飲み物と比べ、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
・ビタミン類
(ビタミンA・E・K・B1・B2・葉酸・パントテン酸)
ココア100gには葉酸30㎍含まれています。ビタミンは冷え性改善にもいいですね。
・ミネラル
(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・銅・亜鉛)
ココアは鉄分やカリウムが豊富に含まれていて、貧血やむくみを改善してくれます。
・食物繊維
(ニグリン)
不溶性食物繊維。便のかさを増やして便意を促し便秘を改善します。
▼妊婦に嬉しいココアの3つの栄養成分
・ポリフェノール
皆さんもご存じのポリフェノール。
抗酸化作用があり体内の活性酸素を除去する働きがあります。
ストレスを緩和する作用もあるので、ストレスをためやすい妊婦に嬉しい栄養成分です。
・リグニン
不溶性食物繊維の一種です。
食物繊維と同じ働きをして腸内環境を整えていきます。
妊婦はホルモンの影響や大きくなった子宮が腸を圧迫することで、腸の動きが一般のかたより弱くなっています。
リグニンは腸内の善玉菌を増やす働きがあるので便秘気味の妊婦にありがたい成分です。
・テオブロミン
自律神経を調整する働きがあります。
妊婦はホルモンのバランスが崩れて、自律神経が乱れています。リラックス効果があり、イライラしている妊婦をサポートしてくれます。
テオブロミンは天然成分でカカオに含まれています。
ココアの苦み成分はこのテオブロミンです。
皆さんが普段飲んでいるココアは、どんなココアですか?
実はココアには2種類あります。どんなココアが身体にいいのでしょう。
■ココアの種類に気をつけて!純ココアと調整ココア
ココアには2種類あります。
▼2種類のココアの違い
・純ココア
・調整ココア
ココアには以上2つの種類があります。
名前の通りで純ココアはココアパウダー100%のココアです。
調整ココアは、ココアパウダーに砂糖や添加物をいれ甘くして飲みやすくしているココアです。
調整ココアにはどれくらいの砂糖が入っているのかよくわからないですね。
ココアは妊婦にいいからといって、調整ココアを1日何倍も飲んでいると太る原因になるかもしれません。
「ココアは妊婦に嬉しい飲み物」と思って購入すると、それは調整ココアだった。
という場合はよくあります。
具体的に純ココアと調整ココアの違いはどこにあるのでしょう。
▼純ココアと調整ココアの違い
・添加物
・砂糖
・油
二つの違いは、原材料の違いにあります。
純ココアの原材料はココアパウダー(油脂分を除いて粉砕機で粒子状にしたもの)のみです。
調整ココアの原材料は、ココアパウダーに砂糖、添加物、油などを配合しています。
自宅にあるココアを確認してみてください。
飲みやすいココアの原材料には多くの添加物や砂糖が含まれているはずです。
ココアが飲みたくなったら、調整ココアはやめて純ココアを購入し、苦いと思ったらミルクや黒砂糖、てんさい糖などをたして自分で調節するのがいいですね。
■ココアの気になるカフェイン含有量
ココアが妊婦に嬉しい飲み物だとわかっていても、気になるのがカフェイン含有量です。
コーヒーや緑茶と比べてどれくらいカフェインが含まれているのでしょう。
▼ココアのカフェイン含有量
ココアのカフェイン含有量をコーヒーや紅茶と比べてみました。
カップ1杯約200mlの含有量です。
・コーヒー 120㎎
・紅茶 60㎎
・ココア 16㎎
ココアはコーヒーや紅茶と比べてカフェインの含有量ははるかに少ないです。
医師もココアに含まれているカフェイン含有量は気にすることはいなといっています。
■ココアが妊婦に与えるメリットデメリット
ココアは妊婦が飲んでも安心な飲み物です。
ここでいうココアは純ココアのことを指します。
調整ココアには、砂糖や添加物が含まれているので安心とはいえません。
妊婦がココアを飲むときは、調整ココアではなく純ココア(ピュアココア)を購入するようにしましょう。
ココアが妊婦に与えるメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょう。
▼ココアが妊婦に与える5つのメリット
- 便秘改善
- ストレス軽減
- 睡眠障害改善
- 自律神経を調整
- 貧血予防
ココアには食物繊維やミネラル、ビタミン類がたくさん含まれています。
妊婦はホルモンのバランスが乱れることで便秘になったり、自律神経が乱れてイライラすることがあります。
ココアに含まれている栄養成分がゆっくり浸透して、妊婦の体調を改善していきます。
気になるカフェインも微量で胎児への影響も気にすることはありません。
しかし、ココアには一つだけデメリットがあります。
▼ココアが妊婦に与えるデメリット
ココアは妊婦に嬉しい栄養がたくさん含まれていますが、残念ですがデメリットもあります。
ココアに含まれているテオブロミンは自律神経を整え、リラックス効果があります。
自律神経を調節する作用は摂り過ぎることで以下の症状がでる場合があります。
・利尿作用
・興奮状態になる
ココアに含まれているテオブロミンは、過剰摂取をすることでトイレが近くなったり、気持ちがたかぶったりすることがあります。
カフェイン含有量はコーヒーよりも少ないのですが、過剰摂取は控えたほうがいいでしょう。
1日1杯程度なら問題ありません。
しかし、テオブロミンはカフェインよりも吸収率が低く、ゆっくり吸収されるのでリラックス効果も持続することができます。
■まとめ
ココアには妊婦が嬉しい栄養がたくさん含まれています。
ほっと一息つきたいときは、カフェイン含有量が少ないコーヒーよりもココアを飲むほうがいいですね。
ココアには2種類あります。
純ココアと調整ココア。調整ココアには、砂糖や添加物がたくさん含まれているのであまりおすすめできません。
ココアを購入する際は純ココアを購入するようにしましょう。
純ココアはそのままでは苦手というかたは、黒砂糖やてんさい糖、ミルクをたすと飲みやすくなります。
自分で作るココアは添加物不使用で、砂糖の量も加減できるので安心です。
いくら妊婦におススメの飲み物でも飲み過ぎはよくありません。
ココアには、自律神経を調整してくれるテオブロミンが含まれています。
しかし、テオブロミンは過剰摂取をすることで利尿作用や興奮状態になる場合があるので1日1杯くらいのココアを飲むようにしましょう。
イライラしたとき、温かいココアを飲んでマタニティーライフをエンジョイしましょう。