妊娠初期は、胎児への影響が1番気になる時期です。
普段していることでも大丈夫かなと不安になりますよね。
では、ヘアカラーはどうなのでしょう。妊娠中だっておしゃれはしたいけれど、心配ですよね。
『妊娠初期の美容院や市販のヘアカラーリングは大丈夫?』
『妊娠中にヘアカラーをするときの注意点は?』
など、妊婦さんなら誰でも気になることです。
こちらでは、
- 妊娠初期の重要性
- ヘアカラーの体への影響
- ヘアカラーの胎児への影響
- 妊娠初期のヘアカラーで注意すること。
など、妊娠初期の方がヘアカラーを考える上でのポイントを7つ解説します♪
目次
妊娠中で最も大切にしたい時期は?
妊娠中はNGなことが沢山あって、妊婦さんは大変ですよね。
10月10日の妊娠期間中、毎日気を使って生活するのは、ストレスも溜まってしまいます。
おしゃれも楽しみたいし、好きなもの食べたいというのが本音です。
そこで、妊娠期間は、3つに分けられます。
どのくらい動いてよいかなど、生活レベルの指針となっています。
「妊娠初期」
- 妊娠4か月ごろまで
- 心拍が確認できる時期。
- 中枢神経や心臓、肺などの大切な器官の形成が始まる。
- つわりが厳しい時期
- 全体の妊娠の15%がこの時期に流産する。
「妊娠中期」
- 妊娠5か月~7か月ごろまで
- つわりがおさまる時期
- 安産のお参りやマタニティ教室がすすめられる時期
- マタニティヨガやマタニティスイミングなどがすすめられる時期
- 比較的動けることから安定期とも呼ばれる。
「妊娠後期、末期」
- 妊娠8か月ごろから
- 日常の動きが辛くなる時期
- 母体の臓器が圧迫され、動悸が起こりやすくなる。
- いつ陣痛や出産になってもよいように準備しておくとよい時期
どの時期も大切だというのは勿論ですが、中でも大事にしたいのが「妊娠初期」です。
関連記事⇒ 妊娠初期気をつける8つのこと~絶対に気をつけたい食べ物や仕事の注意点って?
妊娠初期は流産に注意!?
初期は、胎児への影響が最も心配される時期です。
なぜなら、
- 中枢神経や心臓など大切な臓器ができる頃
- 血液を通して母体から、薬やウイルスの影響を受けやすい時期
だからです。
『母子保健テキスト』(母子衛生研究会)でも、
「妊娠とわかって間もない時期こそ、実はもっともたいせつな時期」
だと書かれています。
また、「場合によっては流産になることもある。」
としています。
事実、残念ですが、妊娠の15%が流産となり、その80%以上は妊娠初期に起こります。
その原因のほとんどが受精卵の染色体異常によるもので、母体のせいではありません。
しかし、原因をはっきりさせることができない分、流産した場合は、自分の行動を責めることになるでしょう。
「あの時、風邪を引かなかったら…。」
「あの時、仕事で無理をしなかったら…。」
「あの時、ヘアカラーをしなかったら…。」
など、思い返して後悔することになってしまいます。
関連記事⇒妊娠超初期に薬を飲むと流産リスクがある?影響と薬服用5つの注意点
カラーリングしても大丈夫?ヘアカラーの体への影響
妊娠中にしてもよいのか気になることの中で、多くの妊婦さんが挙げるのが「ヘアカラー」です。
そもそも髪に施すことですから、体内への影響はないように思われます。
しかし、ヘアカラーは体によいものではなさそうだというのは誰もが思うところです。
実際に、ヘアカラーをして、
- 頭皮がかぶれた。
- 髪が傷んだ。
- 施術中に気分が悪くなった。
など、トラブルを経験した人もいるでしょう。
それは、考えてみれば当たり前のことです。
なぜかと言うと、ヘアカラーは薬剤だからです。
多くのカラー剤には、ジアミンと呼ばれるアレルギーを起こす可能性のある物質が入っています。
アレルギー物質が入っているからといって、必ず影響があるとうわけではありません。
体質によって合う合わないがあるからです。
「美容院ですれば大丈夫。」
「市販品で髪染めるとかぶれる。」
「今までは大丈夫だったけど、急にトラブルが起こった。」
など、使用法や頻度、体調、年齢によっても変わってくるでしょう。
ヘアカラーに毒性があるかないか議論もされています。
- 経皮吸収
- 一部の海外でのジアミン使用禁止
- 内臓への蓄積
などが言われています。
勿論、体に害があるものなら使用中止になりますが、日本では現在そのような措置はとられていません。
このことから、髪染めは健康である人が、使用法を守って利用すれば問題ないものということです。
ヘアカラーの妊婦への影響
髪を染めること自体は、人体に影響がないことがわかりましたね。
しかし、問題は、妊婦が使用するということです。
市販のヘアカラー剤には、次の様な注意書きがあります。
「次の方は使用しないでください。~中略~頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中など)」
胎児への直接的な影響は分かっていません。
勿論、妊娠中にヘアカラーを使ったけれど、健康な赤ちゃんを出産した人はたくさんいるでしょう。
しかし、それは結果論です。
「大丈夫よ!わたしも大丈夫だったから。」
という先輩ママは、自分の赤ちゃんには責任をもってくれません。
使用しないでくださいと書かれていても、大丈夫だと思うかどうかは、自身で判断するしかないですよね。
美容院でヘアカラーするなら大丈夫?
妊娠中でも、美容院で髪染めをするなら大丈夫なのでしょうか。
友達は3人目の妊娠の時に、美容院でヘアカラーをしていました。
美容院では次のように言われたようです。
「ヘアカラーはできます。」
「においがきつくて気分が悪くなったら言ってください。」
「皮膚が敏感になっているので、前処理やシャンプーを丁寧にします。」
いくつか注意することはあるものの、ヘアカラー自体を断られることはなかったそうです。
また、マタニティ教室で出会った保健師さんはこのように言っていました。
「2回なら大丈夫よ。ただし、安定期に美容院に行った方がいいよ。」
「心配症ね。」
とも言われました。
妊娠中のヘアカラーOK!は安全?
しかしわたしは、妊娠中に美容院に行って、ヘアカラーはしませんでした。
妊娠中のヘアカラーはOKと言われたものの、安全だとは思わなかったからです。
心配症とも言われましたが、出産までは自分が納得のいく行動をとることが大切です。
万が一のことがあった時に、自分で責任をとるしかないですからね。
友達に、妊娠中のヘアカラーについて相談された時には、次の情報を伝えるようにしています。
- 妊娠初期は、血液によって母体からの影響を最も受けやすい時期。
- 経皮吸収といって、皮膚から薬剤がとりこまれることもあること。
- 市販のヘアカラーには、妊娠中は使用禁止と書かれていること。
- 美容院では妊婦さんもヘアカラーができること。
- わたしの知っている保健師さんは、妊娠中も安定期ならOKと話していたこと。
ちなみに白髪染めの場合も同じことがいえます。
主成分は普通のヘアカラーと同じなので、ご自身の判断で使用するか否かを決めると良いでしょう。
関連記事⇒妊婦はブリーチをしちゃダメ?妊娠中の市販・美容院でのブリーチ影響と3つの注意点
妊娠中の毛染めは「ヘナ」で!
そんなわたしも、妊娠中もおしゃれはしたかったので、「ヘナ」を使っていました。
ヘナは…
- 植物を粉末にしたもの
- 髪へダメージがない
- 白髪や茶色に染めた部分にだけ色が入る。
- 一か月ほどで落ちてしまう。
- 繰り返し使うと色が濃くなる。
慣れてくれば、トリートメントと同じような感覚で使えます。
わたしは、これを安定期以降、月に1回使用していました。
気になっていた白髪や、以前にヘアカラーをして色が抜けているところが気にならなくなりました。
頭頂部黒で毛先茶色のプリン頭は回避できます!
わたしは、妊娠期間中に、以前のヘアカラーで傷んだ部分を徐々に切り落とし、全てヘナカラーの頭髪になりました。
髪がきれいになったねと好評です。
頭皮の健康にもよく、ハーブのヘアパックをしたように、さわやかでフケやかゆみもなくなりました。
匂いは、草や抹茶のようで、気分が悪くなることはありませんでした。
しかし、中には、ヘナが配合されているだけで、薬剤がメインのものも市販されているので、気を付けてくださいね。
安全や安心を優先される方は、ヘナ100%のものを選ぶとよいでしょう。
また、ヘナであるからと言って、全ての人がかぶれないというわけではありません。
ある一部の植物にアレルギー反応を起こす人がいるように、ヘナも天然のものですからその可能性はあります。
初めて使用する方は、事前にパッチテストをしましょう。
まとめ
今回は、妊娠初期のヘアカラーについて解説してきました。
伝えたかったのは、次の4つです。
・初期は、最も胎児への影響が心配な時期であること。
・市販のヘアカラーは、妊婦は使用禁止と書かれていること。
・美容院での妊婦のヘアカラーは可能なこと。
・妊娠中も染髪したい場合は、ヘナカラーがおすすめなこと。
妊娠初期は、大切な時期です。でも、まだ妊婦の情報が乏しい時期でもあります。
この時期の行動を後から後悔しないためにも、本や記事を読んだり、先輩ママの話を聞いたりすることはとても大切です。
この情報が、妊娠初期のヘアカラーに悩む方のお役に立てれば嬉しいです。