医学が進歩することで、妊婦の食事が見直されるようになりました。
「あれもこれもダメ。」
「これなら大丈夫。」
いったい何をどう食べたらいいのかわからなくなってしまいますよね。
なかには、刺激物が妊婦にはよくないという人もいます。
本当に刺激物は妊婦によくないのでしょうか?
今回は、妊婦とカレーについて3つのポイントに重点をおいて解説していきます。
- 妊娠中にカレーを食べても大丈夫なのか
- カレーの種類と注意点
- 妊婦に効果的なカレーの栄養素5つ!!
ぜひ参考にしてくださいね。では解説していきます!
目次
妊娠中にカレーを食べても大丈夫?
結論からいうと、妊娠中カレーを食べても大丈夫です!
刺激物が妊婦にはよくないという人もいますが、カレーを大量に食べない限り問題はありません。
大量に食べなければ大丈夫といっても、大量の線引きがわかりませんよね。
いったいどの程度ならカレーを食べても大丈夫なのでしょうか。
カレーを食べても大丈夫な回数は?
毎日カレーを食べるのは問題ですが、以下の程度なら大丈夫でしょう。
・1回に1杯まで、1週間に1~2回まで
ただし痔を患っている人は、刺激物を食べることで悪化する場合があるので注意が必要です。
関連記事⇒妊娠初期にカレーが食べたい!カレーうどんやライスは食べてもいいの?
カレーの種類は2つある!妊婦におすすめなのはどっち!?
カレーの作り方には、カレールウとカレー粉の2つのパターンがあります。
あなたはカレールウで作りますか?
それともカレー粉で作りますか?
まずはカレールウとカレー粉の違いについて解説していきます。
カレールウについて
カレールウは、主に小麦粉を原料にしています。
化学調味料や食塩、食用油脂を使用したカレーペーストをもとに作っているのがカレールウです。
身体に悪そうな添加物もたくさん入っています。
特に食塩は想像以上に多く含まれていることをご存じの方は少ないでしょう。
妊婦にとって食塩を多く摂ることは問題ですね。
カレールウはどうやって作られているの?
焙煎または、溶かしたカレーを型に流して冷や固めて作る。
これが、カレールウです。
市販のカレールウがそれにあたります
【バーモンドカレー、ジャワカレー、こくまろカレー、ジャワカレー、熟カレーなど】
甘さを加えるために乳糖や脱脂粉乳まで入れている商品もあります。
カレー粉について
カレー粉は香辛料を混ぜ合わせて作ったもの。
黄色が特徴的なターメリックライスに使われている、色素のターメリック。
香味にはシナモンフェヌグリーク、セージ、ナツメグ、タイム、フェンネル、カルダモン、コリアンダー、クミン
ショウガ、トウガラシ、コショウなどを使用します。
有名なのはクミンやコリアンダー、ターメリットクでよく使用されています。
これら香辛料でつくったカレーは、スパイスカレーともいわれており、
カレールウのように小麦粉や食塩、食用油脂、添加物は使用していません。
みなさんご存知のインドカレーも香辛料を使った代表的なカレーです。
カレールウとカレー粉でカレーを作るなら、断然カレー粉で作るほうが健康的でしょう。
妊婦さんでカレーが食べたい方は、カレールウではなくカレー粉を使って食べたほうが身体には優しいです。
関連記事⇒妊婦の塩分摂り過ぎに注意!妊娠中に摂っていい塩分量や影響と6つの注意点
妊婦がカレーを食べるときの注意点
妊婦がカレーを食べるとき、どんなことに注意したらいいのでしょう。
- 香辛料
- 食べ過ぎ
- 痔
- 塩分
- 激辛カレー
以上5つのことに注意して食べるようにしてください。
では詳しくみていきましょう。
〇香辛料に注意する
カレーに使う香辛料には子宮収縮を起こす香辛料があります。
・セージ
・シナモン
・タイム
・フェンネル
・ナツメグ
・ターメリック
・バジル
・パセリ
・スターアニス
以上のハーブやスパイスの種類に気をつけて、大量に使用するのは控えましょう。
〇食べ過ぎに注意する
どんな食材でも食べ過ぎると胃腸障害や下痢などの症状を起こす可能性があります。
また、カレーはカロリーも高いので肥満の原因になります。
食べ過ぎに注意して、1日1回週に1~2回までにしてください。
〇痔が悪化してしまう
カレーは刺激物です。
妊婦に刺激物はよくないといわれますが、刺激物が母体や胎児に影響があるということはありません。
しかし刺激物は痔を悪化させる可能性があります。
大量に食べることは、胃腸障害だけでなく痔を悪化させる原因にもなります。
〇塩分に気をつける
カレールウには塩分が大量に入っています。
妊婦は塩分の摂り過ぎには注意が必要です。
カレーを食べる場合は、カレールウは使わずにカレー粉で作るようにしましょう。
〇激辛カレー
つわりのとき、激辛カレーが無性に食べたくなる場合もありますよね。
しかし妊娠中の激辛カレーは控えたほうがいいでしょう。
胃もたれが酷くなる場合があるからです。
また、胃腸障害を起こす可能性もあるのでおすすめできません。
控えてほしいのは、あくまでも激辛カレー。
カレー自体を食べてはいけないわけではありませんよ。
刺激があるカレーですが実は、カレーの中には妊婦に有効な栄養素がたくさん入っています。
どんな栄養素が入っているのでしょう。
次は、カレーに含まれている栄養素について解説していきます。
関連記事⇒妊婦は唐辛子を食べちゃダメ?妊娠中の刺激物!唐辛子の影響とおすすめレシピ
妊婦に効果的なカレーの栄養素5つ!
ここではカレールウではなく、カレー粉で作るカレーの栄養素を5つあげています。
- 鉄分
- クロム
- 食物繊維
- モリブデン
- マンガン
他にもカルシウムやビタミンE、葉酸まで妊婦に嬉しいたくさんの栄養素が含まれています。
主に多く含まれているもの5つを解説していきます。
〇鉄分
含有量100g中28.5㎎(大さじ1杯中に約2㎎)
妊婦の1日の推奨量は13㎎~25.5㎎です。
他の食材と組み合わせて食べることで鉄分を十分補給することができます。
貧血予防に効果的です。
〇クロム
含有量100g中21μg(大匙1杯中に約1.3μg)
妊婦1日の目安量は10μg
クロムには血糖値を穏やかにしてくれる作用があります。
妊娠糖尿病のリスクを減らすことができます。
〇食物繊維
含有量100g中36.9g(大さじ1杯中に約2.2g)
妊婦1日の目標量18g
食物繊維は整腸作用を整える作用があります。
妊婦は便秘になりやすいので、食物繊維を多く含む食品がおすすめです。
〇モリブデン
含有量100g中42μg(大さじ1杯中に約2.5μg)
妊婦1日の推奨量20μg~25μg
鉄分の吸収をサポートして貧血を予防します。
また、糖の吸収を穏やかにして代謝をあげる効果もあります。
〇マンガン
含有量100g中4.84㎎(大さじ1杯中に約0.3%)
妊婦の1日の目安量3.5㎎
マンガンは軟骨形成に必要でカルシウムやリンなどと深く関わりがあります。
三大栄養素の代謝に必要な酵素をサポートする補酵素の役割をします。
骨の発育には大切な栄養素です。
*カレー粉は一度に100gをつかうことはありません。
よって大さじ1杯6g中に含まれている栄養素の含有量も記載しています。
カレーは野菜や肉を入れて作るものです。
カレー粉に含まれる栄養素だけでなく、野菜や肉に含まれている栄養も一緒にとることができるため
健康維持のためにぜひ食べて欲しいメニューです。
また、カレーと一緒にサラダやらっきょうを一緒に食べることで、より健康的な食べ物になりますね。
カレーによく使う香辛料について
カレーにはとくに3つの香辛料をよく使います。
- ターメリック
- コリアンダー
- クミン
3つの香辛料の特徴について解説していきます。
〇ターメリック
認知症予防によいとされている香辛料です。
ウコンといえばご存じの方も多いですよね。
カレーの色付けに使われています。
〇コリアンダー
香り付けに使われる、美肌効果があるハーブです。
タイ料理に使う香草、パクチーといったほうがわかりやすいですね。
コリアンダーは多量に摂り過ぎると胃腸障害がでる場合があります。
とくにつわりが酷いときは控えたほうがいいでしょう。
〇クミン
消化促進作用があるスパイスです。
カレーの香り付けに一番使われています。
腸が活発になり便秘を解消してくれる効果があります。
どんな香辛料を使ったらいいのかよくわからない方は、S&Bのカレー粉を使って辛さを調節して使うのもいいですね。
S&Bではクミンシードやガラムマサラの瓶タイプがあり、手軽に香りづけができるのでおすすめですよ。
まとめ
妊婦は刺激のある食べ物を控えるようにいわれます。
カレーも刺激物ですが、大量に食べない限り食べても問題はありません。
1日1回、週に1~2回までなら妊婦も食べてOK!
しかしカレールウには、大量の塩分が含まれています。
塩分の摂り過ぎは母体にも胎児にも影響がでてくるので注意が必要です。
カレーを作る場合は、小麦粉不使用、塩分も添加物も入っていないカレー粉で作るのがいいですね。
ただカレー粉にはいろいろな香辛料が使われています。
香辛料の中には子宮収縮を促すものもあるので必ず成分表をみて使うようにしましょう。
しかし、大量に食べなければ問題はありませんので、あまり神経質になる必要はありません。
カレースパイスの栄養だけではなく、野菜やお肉の栄養も摂れるので、ぜひ手作りのカレーを作って食べてくださいね。