「妊娠してから、なんだか唾液が良く出るようになった。」
なんでだろうな~と不思議に思っている妊婦さんも多くいます。
実は、妊娠初期に現れるつわりの中には、吐き気だけでなく「よだれつわり」というものがあるのです。
つわりというと、嘔吐や気分が悪くなるといった症状がよく知られており、よだれつわりについてはまだまだ認知度が低いので、知らない人が多いでしょう。
妊娠してから大量のよだれが出るようになるため、別名「唾液過多症」とも呼ばれています。
つわりの中でも特殊なのかと思いきや、なんと妊婦さんの5人に1人はなっているつわりの1種です。
唾液の量が多い人では、唾液を飲みこむだけでは対処ができない状態の人もいます。
唾液(よだれ)の量には個人差があるので、気づかずにつわりが終わることもあるようです。
「何もしていないのに、四六時中唾がたまる。」
「寝ているときも関係なく、よだれが止まらない。」
「すっぱいものを口にすると、たくさんの唾液がでる。」
それぞれ症状が違うのですが、どれもよだれつわりです。
厄介なのは、唾液の酸っぱい味で吐き気を引き起こすことがあり、つわりを繰り返してしまうこと。
そんな辛いよだれつわりですが、いつまで続くのかと不安になりますよね。
つわりと同じタイミングで終わる場合が多いのですが、つわりよりも長く唾液が出続けることもあります。
さらには、出産まで唾液が止まらなかった例もあります。
- よだれつわりが起きる原因
- 唾液が止まらない時の8つの対策
この記事では、よだれつわりの原因と対策についてご紹介していきます。
妊娠中の唾液で悩まれている方の参考になれば嬉しいです♪
目次
妊娠中に唾液が大量に出る原因って何?

そもそもなぜ妊娠中によだれが止まらなくなるのでしょうか。
その原因は、ホルモンにあります。
人間の体内にあるホルモンは現在約100種類以上発見されていて、環境などにより分泌量が変化したり、補ったりしています。
妊娠中に唾液が大量にでる原因として、以下3つのホルモンの影響が考えられます。
○hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンによるもの。
○黄体ホルモン(プロゲステロン)によるもの。
○その他、精神的ストレスによるもの。
―引用 ベビカム よりー
妊娠すると体にさまざまな変化が起きます。
ホルモンの環境が変わり、分泌量が変化することで、ホルモンバランスが崩れやすくなるのです。
では、具体的に紹介していきますね。
①hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
妊娠すると、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンの分泌の量が増え、脳の嘔吐中枢という部分が刺激されることにより、唾液が増えます。
hCGは、胎盤の一部から作られており、黄体ホルモンの産生を行います。
つまり、妊娠中にのみ作り出されるホルモンなのです。
②黄体ホルモン(プロゲステロン)
女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンは、①hCGによっても分泌されます。
黄体ホルモンは、胎盤を厚くしてくれて、赤ちゃんがより育ちやすい環境を作ってくれます。
その他にも、妊娠しやすくなる・生理前後の体調を整えてくれる・細菌の侵入を防ぐなど、さまざまな効果があるホルモンです。
しかし、黄体ホルモンが増加することにより、胃腸の機能が低下する場合があります。
胃腸の機能が低下すると、消化や吸収の手助けをする唾液が、その分頑張ろうと、多量に分泌されてしまうのです。
③副腎皮質ホルモン
ストレスホルモンとも呼ばれる副腎皮質ホルモンが減少することで、よだれつわりが引き起こされます。
副腎皮質ホルモンはステロイドとも言い、皮膚炎などの薬としても有名ですね。
この副腎皮質ホルモンと関係が深いのが、ビタミンB6。
ビタミンB6が不足してしまうと、血管の緊張を調節するセロトニンという物質が減少します。
ビタミンB6は嘔吐を緩和する効果があるという研究結果が出ており、日本産婦人科学会でも摂取を推進されています。
普段の食生活でも、ほとんど補うことができる栄養素です。
この3つのホルモンの影響により、唾液が大量に出る体質に変わってしまいます。
唾が出るのがつらい…恥ずかしい…という妊婦さんは少なくありません。
実はよだれつわりは、妊婦さんの5人に1人はなっているつわりです。
対策をしっかりとすることで、乗り越えていきましょう!
関連記事⇒妊婦も逆流性食道炎になる?2つの原因とつわりとの違いや対策法を紹介
大量に唾液が出る時の対策はこれ!よだれを止める方法

常に唾がたまるというよだれつわりに悩む妊婦さんに、おすすめの対策を紹介します。
①空っぽのペットボトルや水筒を持ち歩く
お出かけするときや仕事をしているとき、家にいるときにも、常に空のペットボトルを持ち歩くようにしましょう。
大量に唾液が出ると、飲みこめないで困るときがあります。
ペットボトルは飲みこめない唾液を吐き出すための入れ物になります。
中身が見えて気になる方は、色付きのカバーを付けておくと良いですね。
またペットボトルのような容器に唾液を溜めることに抵抗のある方は、ビニール袋に新聞紙を入れておき、そこに唾液を入れるとそのまま捨てられるので処理が楽ですよ♪
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②ガムや飴を食べる
飲みこめる量の唾液であれば、気になるときにはガムや飴などを食べてごまかす方法がおすすめです。
唾液ばかり飲みこんでいると、その味や臭いで気分が悪くなることがあります。
つわり中でも食べられるもの(グミや梅干しなど)を常備しておくと、さっと食べられて便利ですね!
ミントガムやフリスク、シュガーレス飴などもすっきりとしておすすめですよ。
③うがいをする
水のみのうがいでもよいのですが、つわり中でも平気なうがい薬があればそれを使用してうがいをすると、すっきりします。
たまにうがいをすると口の中がリセットされるので、気分転換にも良いですね。
④睡眠中は、近くにタオルや洗面器を置いておく
寝てる時に唾液が出続けて大変な思いをしている人は、枕元に厚手のタオルや洗面器を置いておくと安心です。
枕の上にタオルを敷いておけば、よだれが出ていても枕を汚さずに済みます。
タオルの下にビニールなどを敷いておくと、浸透しないのでなお良いでしょう。
また、口に唾液が溜まり、目が覚めたときに、吐き出せるように洗面器を置いておくと便利です。
枕にはビニールとタオルをセットし、枕元に洗面器の準備をしてみましょう。
⑤脱水症状に繋がる
唾液が大量に出ているということは、それだけ体内の水分が外に出ているということです。
妊娠中は時に、いつも以上に水分と摂った方が良いといわれますが、よだれつわりも重なった場合は、意識的に水分を補給するようにしてください。
つわり中で嘔吐も伴ってしまうと、さらなる水分が奪われていきます。
脱水症状にならないように、水分は多めに摂るように心がけてください。
薄めて温めたポカリスエットやお茶を少しずつ飲むのも、お口がすっきりしてだいぶ楽になります。
⑥ビタミンB6が多く含まれる物を食べる
先ほどのよだれつわりの原因で、ビタミンB6が不足すると、唾液が出るとご紹介しました。
そこで、よだれつわりの対策としてビタミンB6が多く含まれる食べ物を積極的に食べることをおすすめします。
ビタミンB6が多く含まれる食べ物は、以下の通りです。
- にんにく
- まぐろ
- かつお
- 鶏ひき肉
- いわし
- さけ
- 鶏ささみ
- さんま
- 生ハム
スーパーなどでもよく販売されている食材ばかりですので、ぜひ意識して摂取してみてください。
⑦ティッシュやタオルでは拭かないようにする
よだれが止まらないときに、毎回ティッシュなどで拭いていると、唇や口周りがガサガサに荒れてしまいます。
たまに拭く程度でしたら、リップクリームなどで間に合うのですが、毎回数分おきに拭いていると、赤くはれることもあります。
唾液が口に溜まってきたら、極力ビニールや容器に吐き出すようにしましょう。
⑧自分ではどうにもできないときには…
そんなときもありますよね。
妊娠して、つわりがひどくて、体調も悪くなって、さらに唾液がとまらない…
本当に辛くなった時などは、かかりつけの産婦人科で医師に相談しましょう。
点滴や漢方薬などで緩和できる可能性もあるので、普段の症状をしっかりと記録しておくと良いですね。
関連記事⇒助けて!つわりと格闘中ママが教える!つら~いつわりを乗り越える軽減方法9選
まとめ

つわりには「よだれつわり」というものがあり、唾液が大量にでる症状であることをまず覚えておきましょう。
5人に1人の妊婦さんがなっていることなので、一人で悩んだりせずに、周りに相談してみてくださいね。
唾液を抑えるための対策や、処理の仕方にもたくさんの工夫や方法があります。
ご自身にあったものを見つけて、ぜひ参考にしてみてください。