今日のテーマは大根おろし。
お鍋の浸けつゆに入れたり揚げ物にいれたり、あるいはお肉料理にもお魚にも使えますよね。
なので頑張って多めに作っておけばあれこれ活用の幅が広がります。
とかいいながら、以前の私は大根おろしが料理の中で一番嫌いでした。
その理由はメンドクサイ割に全然美味しくないと感じていて、労力に見合ってないなんて先入観を持っていたのです。
しかし、大根おろし大好きな夫と結婚したためさんまには大根おろしが必須!これはまぁ、普通のことなのでOKです(~_~;)
ですがハンバーグも和風がお好みらしく、大根おろし味が良いと言いますし、焼き肉もポン酢に大根おろしが一番なのだとか。
こうして私にとって「大根おろし」の需要度は否が応でも高くなり、避けて通れない存在になってしまいました(-_-;)
そこでめんどくさがりな割に料理オタクな私は、
「どうやったら美味しくてラクラク大根おろしを作ることができるのだろうか......」
と考え、さっそくリサーチ開始です。
さっそく周囲の料理上手な人たちにインタビュー。合わせてネットや料理の本での調査結果をもとに自分なりの答えにたどり着きました。
その答えを実践してみたところ、なんとラクラク&とっても美味しい大根おろしを作れるようになり、私の「大根おろしミッション」は完了です。
そこで今回は、大根おろしの基本的な作り方をご紹介。辛みのとり方、アレンジレシピなどを合わせて紹介します。
目次
大根おろしの基本的な作り方
大根おろしに必要なキッチンツール |
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大根おろしに必要なキッチンツールは全部で7種類です。
多くのツールはいつも使っているものばかりではないでしょうか?
しかし、大根おろしをラクラク&美味しく作るにはツールにこだわることも大切みたいです。
以降の章で詳しくご紹介しますので、良かったら参考にしてください♪
大根おろしに必要な材料 |
≪食材≫
≪調味料/食べる時≫
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食材は大根だけ。当然ですよね、大根おろしなのですから(^o^)
調味料はテーブル調理で使います。基本は醤油だけでもOKなのですが、酢、一味なども好みに合わせて準備しましょう♫
調理ステップ |
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ここからはまず大根おろしの基本的な作り方を紹介します。また、1本の大根の中でどの部分が大根おろしとして美味しく食べられるのか、皮の処理はどうするのかなどについでも触れておきますね。
ステップその1:大根をキレイに洗います。
まずは大根を丁寧に洗いましょう。
大根は根野菜。栄養満点の土の中ですくすくと育ちます。
しかしその土の中は実は私たちにとって危険な雑菌がたくさん潜んでいます。
そしてスーパーなどの店頭に並んでいる段階でも、どうしてもホコリやいくらか雑菌が付着する事だってあるのです。
大根おろしは生のままで食べる調理方法ですので、ここはしっかりとキレイに洗うようにしましょう♪
そこでオススメの洗い方は漬け置き洗い+ごしごし洗い。
家庭菜園の大根など、土がついている場合は流水で土をキレイに落としていきましょう。
ある程度キレイになったら、清潔なたわしなどを使用して大根をごしごし洗います。
スーパーなどで購入したすでにきれいな状態の大根なら、このごしごし洗いから始めればOKです。
このステップで大根の汚れのほとんどは取れていると思いますが、今回の大根おろしは基本生で食べる調理方法です。
念のため洗い桶に水を入れて漬け置き洗いをします。
1~2回水を入れる⇒捨てるを繰り返すことできれいな状態の大根になります。
大根を洗う時のポイント |
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ステップその2:必要に応じて皮の処理をします。
私の場合、基本皮はむきません。
その理由は大根の皮に含まれる栄養成分をできるだけ取り入れたいからなのです(*^_^*)
これは大根だけではなく、根っこの野菜全般に言えることなのですが、皮の部分には身の2倍程度の栄養成分が含まれているのだそう。
ですので、できる限り捨てずに食べたいと考えていて、皮はむかない方向で大根おろしを作っています。
そのために、大根をとにかくしっかりキレイに洗うことがとっても大切だと思っています。
ですが、どんなにキレイに洗ったとしても......
上の写真のように大根に傷があるなど、状態が悪い場合には......
このように、ダメージの部分をキレイにカットしたりむいてから大根おろしを作っていきます。
大根おろしを作る時の皮を処理するポイント |
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ステップその3:大根をおろします。
大根がキレイになったら、大根おろしに仕上げていきましょう。
まずは大根をおろしやすいサイズにカットしていきます。
今回の大根はとってもビッグサイズ。
そのままではとても片手では持てそうにありません。
ですので、縦半分にカットしました。
こうしておけばとってもすりおろしがしやすくなります。
次に道具を準備します。
このおろし金には滑り止めがついているのでとっても楽チンなのですが......
我が家のシンクはそれでも滑ることがありますので安全対策&イライラ防止のために滑り止めまた板にのせてからすりおろしていきます。
力を入れずにやさしくやさしく。そうすれば甘くて美味しい大根おろしに仕上がります。
その理由は後半の章に書いていますので、良かったら読んでください<(_ _)>
大根おろしができました。
このままでは食べにくいので......
ボール&ザルを用意して、そこに大根おろしを入れて大根の水分を適度にカットしていきます。
水分のカットの加減は好みでOK。我が家の場合は水分がやや多めが家族の好みですので、ザルの上から大根おろしをちょっと押す程度でOKとしています。
しかし、きっちり水分を絞った大根おろしが好みなら、手やキッチンパーパーなどを利用して絞りましょう。
キッチンペーパーを使用する場合は、キッチンペーパーを準備する⇒大根をのせる⇒キッチンペーパーで包む⇒ギュッと絞るで完成です。
※カットした大根の水分は使用しますので捨てずにとっておきましょう。
器に盛り付けるか、適量を料理に添えれば完成です!
栄養満点&健康&美容効果も期待大!の大根おろしです。たくさん食べましょう!(^^)!
大根おろしを作る時のポイント |
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大根おろしの基礎知識
ここからは大根おろしを美味しく作るための基礎知識を紹介します。
知っておくと便利な内容だと思いますので、良かったら参考にしてください<(_ _)>
大根おろしに使う部分はどこか良い?
甘みがあってみずみずしいのが私が考える美味しい大根おろしです。
これを作るためにふさわしい大根の部位は大根の真ん中付近。
頭部分(葉っぱのある部位)は甘みがある&辛みが少ないのですが、真ん中部分ほどの甘みはないと言われています。
また、おしり部分は辛みが集中する場所らしく、大根おろしにするにはちょっと不向きなのだそう。
それ以外の真ん中部分が一番みずみずしくて甘みが一番強い場所。
なので、大根の真ん中部分で大根おろしを作ると美味しくなるのです。
これ、覚えておくととっても便利ですよ~。
大根おろしにふさわしい部位はどこ? |
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大根おろしを作る時に皮はどうするの?大根おろしを美味しくすりおろすには?
ここからは、大根を美味しくすりおろすためのおろし方と道具の選び方について紹介します。
大根はやさしくおろすと美味しい理由
これは私の実家に代々伝わる生活の知恵。
大根おろしを作る時、イライラして強めにすりおろすと辛くなり、穏やかな気持ちでおろすと甘くて美味しく出来上がるのだとか。
料理オタクな私がその真偽を確かめたところ、なんとこれ「真実」。きっちりとした根拠もありました。
大根をイライラしながら力を込めておろすと、大根の細胞を無駄に傷つけることになり、それが必要以上の辛みを引き出してしまうのだそう。
これはフードプロセッサーなどを使って高速で大根おろしを作ると辛くなるのと同じ原理なのだとか。
この事から、「イライラして強めにすりおろすと辛くなり、穏やかな気持ちでおろすと甘くて美味しく出来上がる」というのは真実だと判明したのです。
これには「凄いぞおばあちゃん、お母さん」と思わず感心してしまいました。
そんなことを知っていたのかどうかはわかりませんが、その違いを自分たちの「舌」で感じ取っていたのですから頭が下がる思いです。
皆さんも、お気を付けください<(_ _)>
大根おろしの力加減のポイント |
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大根おろしは道具の選び方を間違えると美味しくできない
これは我が家の山芋専用のおろし金です。
実は以前の私はこれで大根おろしを作っては全然できない~なんてイライラしていました。
こんな風に使いにくいキッチンツールを使っていると、どうしてもイライラしてしまい、自然と力が入ってしまいます。
それでは美味しい大根おろしはできません。
そこでキッチンツールを買い替えてみたところ、これがびっくりするほど快適になりました。
使いやすいツールなら、その性能の高さが調理そのものをサポートしてくれますので、イライラの原因になりにくくやさしく大根を扱えるようになります。
結果甘くて美味しい大根おろしになるというわけなのです。
何事もツールににこだわるのが正解だと実感。大根おろしこそ道具にこだわるべき調理なのだといえそうです。
では、どんなツールが使いやすかったのか?ですが、これも私の実家の教えて恐縮なのですが、金属で目が粗いものが正解なのだそう。
金属ならおろし金の歯の鋭さが長年保たれるので性能が落ちにくく......
こんな風に目が粗ければその分大根おろしの粒が大きい状態で残っています。
それが美味しさに繋がるのだそうです。
これはつまり、破壊されていない細胞がたくさん残っているということ。それが美味しい大根おろしになっているといえるみたいデス。
おろし金を選ぶポイント |
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辛みのとり方
一口に大根と言っても、実は季節や種類によっては辛みの強いものが存在しています。
夏の大根なんて、どこを切ってもからいですよね~。
ということは、どんなに注意しても大根そのものが辛い場合には当然辛い大根おろししかできないということになります。
そうなると食が進みません。
そんな時にはレンジでチン!です。
大根が辛い原因をつくっているのは「イソチオシアネート」という成分らしく、これは熱に弱いのでチンすると辛みがなくなります。
その分栄養成分も減ってしまうといわれていますが、食べられないとどっちにしても体に栄養補給はできませんのでここは思い切ってチンします。
ですが、できるだけ栄養成分を残したいので、短時間&可能な限りの低温調理がベターかな?と考えて55℃まで自動で温めています。
こうすれば比較的低温&短時間で調理できます★
これで大根の辛みとはサヨウナラできますよ~。
お試しください。
辛みを取る時のポイント |
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アレンジレシピ
ここからは、大根おろしで絞った水分の活用方法と、大根おろしそのもののアレンジレシピを紹介します。
大根おろしの残り汁は味噌汁にしましょ♪
大根おろしを作った時、大根が新鮮でみずみずしければその分水分がたくさん出てきます。
これは栄養の宝庫。捨てるなんてもったいないです。
そこで私が考えたのは味噌汁にしてしまおうということ。
たとえばコレ。
今回は大き目大根の1/4程度でこれだけたくさんの水分が出てきましたので......
そのまま全量を手鍋に投入!
案外たくさんあります。
しかし、これだけでは家族分は足りないので、水を追加します。
後はいつとおりにお味噌汁を作ります。
大根おろしのしぼり汁は栄養成分だけではなくうまみの宝庫ですので、野菜の種類が少な目でもお味噌汁がとっても美味しく仕上がります。
大根おろしのしぼり汁はそのままではクセが強いのですが、きっちり煮込むとクセも辛みもなくなり、お味噌汁をとっても美味しくしてくれます。
お試しくださいね(*^_^*)
大根おろしでドレッシング
余った大根おろしにポン酢をまぜればドレッシングの完成です。
サラダや冷奴にかけて食べると美味しいですよ(*^_^*)
ハンバーグやステーキにかければアッという間に和風プレートに変身デス♫
大根おろし+ちりめんじゃこで小鉢を。
おなじみ大根おろし+ちりめんじゃこ。
これで立派な小鉢の完成です♪
大葉やスプラウトを合わせると見た目も栄養価もアップできますのでオススメです。
大根おろし+揚げ物でプチダイエット
ダイエットをしていても、串カツ・フライなどが食べたくなることがあります。
そんな時には大根おろしをそえましょう。
なんでも、大根おろしに含まれる成分(イソチオシアネート⇒老廃物の排出&デトックス、アミラーゼ⇒新陳代謝アップ、ジアスターゼ⇒タンパク質&脂質を分解)がダイエットをサポートしてくれるのだそう。
これは必ずしもカツやフライに掛ける必要はなくって、同じタイミングで食べればそれでOKなのだとか。
それなら、「大根おろし味が大好き!」じゃない人でも取り組めますよね。
いつもの味でいつものカツやフライを食べつつ、合間合間で大根おろしを口に運ぶ。
これでダイエットにつながるのならやらない手はないかもです。
意外と奥が深い大根おろし。基本をマスターして美味しく健康に役立ててみませんか?
大根おろしの基本的なつくりかた、お役立ち情報、アレンジレシピについて紹介しました。
こうして書いてみると、普段なんとなく作っている大根おろしであっても、案外奥が深いと実感。
自然の食材をほとんどそのまま扱うのが大根おろし。
大根そのものの特徴をつかむことで、美味しさや栄養成分を逃がさない工夫もできそうですよね。
しかも大根おろしはダイエットをサポートしてくれる優秀な食べ物なのだそう。
大根おろしが食卓に登場する回数を増やしてみると、健康&美容効果が高まるかも。
良かったらお試しくださいね(*^_^*)