代理出産の費用はいくら?日本では無理?アメリカやロシア3つの国での費用

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テレビや新聞などで時折ニュースとなる『代理出産』。

様々な理由で自分では出産することができない人が、ほかの女性に妊娠・出産を託す方法です。

テレビや新聞などで取り上げられると関心がわきますが、身近に代理出産を経験した人はいないため、あまりピンとこないという人もいるかもしれませんね。

・代理出産について詳しく知りたい!
・日本ではできないの?
・諸外国での代理出産の費用はいくらくらいかかる?
・代理出産のメリットとデメリットを知りたい!

自分で妊娠・出産をすることができない女性にとって代理出産は最後の希望として考えている人もいるでしょう。

しかし代理出産はトラブルになりやすいともいわれており、安易な考えで行うことはできません。

もし代理出産を考えているなら、正しい知識をしっかり身につけたうえで検討することをおすすめします。

目次

代理出産はどんな出産方法なの?

まずは代理出産について詳しく知ることから始めましょう。

代理出産とは、

・代理母出産
・代理懐胎

とも呼ばれ、病気やけがなどにより自分の体で妊娠・出産することができない女性に変わり、別の女性が妊娠・出産をすることをいいます。

外国では不妊治療のひとつとして代理出産が行われるケースもあり、

・不妊治療に成果が出なかった
・年齢によりなるべく早く子どもが欲しい

という人を中心に行われているようです。

代理母になるには条件がある!

自分の代わりに妊娠・出産をしてもらう『代理母』になるにも条件があります。

・経産婦であること
・満32歳未満であること
・心身ともに健康であること

上記の3点が大きな条件で、これ以外にも代理出産を行う国によって細かい条件が決められていることもあります。

代理出産は大きく分けて2つの方法がある!

代理出産には、

・ホストマザー
・サロゲイトマザー

この2つの方法があります。

ホストマザーはいわゆる『借り腹』。

卵子や精子は依頼者夫婦のものを使用し、体外受精させた卵子を代理母の子宮に戻す方法です。

この場合遺伝子的にも夫婦の遺伝子を受け継いだ子供を引き取ることになります。

一方サロゲイトマザーは、女性に生殖器にも問題があり卵子の採取ができなかった場合に行われます。

精子は依頼者のものを使用し、卵子は代理母のものを使用します。

この場合、依頼者の妻と生まれてくる赤ちゃんに血縁関係はありません。

日本で代理出産は可能なの?

代理出産について大体のことを知ったところで、次に気になるのは「現在の日本では代理出産は可能なの?」ということでしょう。

現在日本には不妊に悩む夫婦が6組に1組の割合であるともいわれています。

日本でも代理出産はできるのでしょうか。

日本で代理出産は『推奨しない』

日本で代理出産をしたというケースはほとんど聞いたことがないと思います。

ニュースになるケースも、多くは海外での代理出産がほとんどです。

実は日本では、代理出産が禁止されているわけではないのです。

医学の技術も日本はかなり高度な技術を持っていますから、代理出産ができないわけではありません。

しかし現在の日本では、「禁止はしないが推奨しない」という考えが主流です。その理由としては、

・遺伝子の問題
・戸籍上の問題
・出生にまつわる問題

などが挙げられます。

日本の法律では、『出産した人が母親』という認識があることや、倫理上の問題などから代理出産は推奨されていません。

日本では代理出産は受け入れられにくく、海外のほうが行いやすいという面があります。

代理出産にはいくらくらいかかるの?各国で比較!

次に気になるのは代理出産の費用です。

費用に関しては、代理出産を行う国によって多少の差があるようです。

代理出産を行える国は世界に20か国ほどあるとされていますが、ここでは

・ウクライナ
・アメリカ
・ロシア

上記の3つの国での代理出産について詳しく紹介します。

ウクライナでの代理出産はいくらかかる?

ウクライナでの代理出産は完全な合法として扱われています。

ウクライナでは遺伝的な両親が生まれた赤ちゃんの親であると認められることから、代理母が産んだ赤ちゃんを引き渡さないなどのトラブルが少ないということが特徴です。

また卵子提供に関わらず、依頼者が母親であると認められます。

こういった安心感から、日本からもウクライナで代理出産を行ったという人も少なくないようです。

費用はどのくらい滞在するか、何度目で成功するかにもよりますが、600万円~1,000万円程度の費用が掛かるとされています。

アメリカでの代理出産はかなりの高額!

アメリカでは州によって法律が異なることが特徴です。

さらには無償・有償のものがあり、州によっては無償の場合のみ代理出産を認めています。

アメリカでは代理出産の普及が進んでおり、代理母がしっかり管理されていることが魅力です。

合法的に代理出産を行え、赤ちゃんの引取りまでが非常にスムーズであることから安心感は世界トップレベルです。

しかしアメリカでの代理出産はかなりの高額!

・代理母への謝礼金
・代理母の保険料
・国際弁護士依頼費用
・仲介業者手数料

これらに加えて滞在費などがかかりますから、軽く2,000万円を超えるケースがほとんどです。

ロシアでの代理出産費用は1,000万円程度

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最近の代理出産のニュースだと、タレントの丸岡いずみさんがロシアで代理出産をされたことが話題となりました。

ロシアでも代理出産は認められていますが、代理出産で産まれた赤ちゃんは、代理母の同意で実子とすることが可能としているようです。

ロシアは比較的日本からも行きやすいという面から、ロシアで代理出産を検討する夫婦も少なくありません。

ロシアでの代理出産の費用は、ウクライナと同様滞在期間や成功までの回数によって違いがありますが、大体500万円~1,000万円程度とされています。

代理出産のメリットとデメリット

出産が望めない夫婦にとって、代理出産は自分たちの子どもを持つための最後の希望です。

卵子の提供ができなくても、女性にとって夫の子どもが欲しいと思っている人も少なくありません。

そんな代理出産ですが、メリットやデメリットももちろんあります。

代理出産2つのメリット

代理出産を行うことで得られるメリットは次の2つです。

・どんな人でも子供を授かれる可能性がある
・ほかの不妊治療で成果がない場合にも可能性が高まる

先にも触れていますが、代理出産は女性側に妊娠・出産ができないケースに行われる出産方法です。

たとえば病気で子宮を全摘出してしまった場合でも、代理出産という方法を使えば、自分の遺伝子を継いだ子どもを授かることができます。

何らかの理由があって卵子の提供ができない場合でも、夫の遺伝子を受け継いだ子どもを授かることもできます。

卵子は正常でも不妊治療で成果が出ない場合、代理出産をすることで子どもを授かる可能性がグッとアップすることもメリットのひとつです。

代理出産3つのデメリット

代理出産を行うことで、メリットもありますがデメリットもあります。

・金銭的な問題
・実子と認められない
・代理母とのトラブル

ひとつは金銭的な問題です。

代理出産は第三者も関わり、命にも関わる大きなプロジェクトです。

そのため様々なところへと支払う金額はかなりの高額となることが予想されます。

代理母とも金銭面でトラブルになることもありますし、生まれた子を引き渡さないといったこともあるようです。

もうひとつは現在の日本では代理出産によって生まれた子供は遺伝子上の親子であっても、実子とは認められません。

生まれた子どもは特別養子縁組をすることで、法律上の親子になるという方法しか取ることができません。

子どもが大きくなったときに出生をどのように説明するかまで、しっかりとプランを立てておくことが必要となっていきます。

まとめ

日本ではまだ受け入れられにくい代理出産。

それでも自分たちの子どもが欲しいと海外で代理出産を選択する夫婦も増えています。

やはり代理出産は倫理的な問題もはらんでいますから、受け入れられないという人がいても当然です。

代理出産を考えている夫婦は、メリットやデメリットをしっかりと理解したうえで、代理出産を選択することが大切です。

・代理出産を行う国をしっかり選ぶ
・費用について細かく検討する
・諸国や日本の法律を理解する
・代理母の負担を考える
・予算を立てておく
・夫婦間の考えを統一しておく

など、代理出産を行う上で細かく情報を収集し、自分たちに一番合った国や方法で代理出産を目指してみてはいかがでしょう。