妊娠中のデング熱に注意!妊婦のデング熱、胎児への影響と8つの予防策

スポンサードリンク

デング熱ってご存知ですか?

認知度がまだ高くないので、その症状から風邪などと勘違いをしてそのまま過ごしている人も多いようです。

日本のデング熱の2016年度の感染者数は東京都で55人程度、近年では2014年が160人を超え多く報告がありました。

少ないようにも思えますが、これはごく一部であり把握できていない患者も多いそうです。

―引用 東京都感染情報センター ー

流行時期には注意勧告がされるほどで、重症化すると怖いものです。

海外でも流行しており、例えばスリランカでは2017年はすでに8万人以上の人が感染し、死亡例もあります。

このデング熱について次の内容で詳しくみていきましょう。

・デング熱とは何か(原因と症状)

・妊娠中にデング熱にかかっても大丈夫?

・かからないための予防策

少しでもデング熱の理解度を高めて、

風邪のような症状でも「デング熱では?」と疑いの目をもつことができるようになりましょう。

目次

<デング熱ってどんな病気なの?>

まずデング熱についてです。

簡単に言うと、蚊に刺されることで感染する病気で、日本のあちこちで発症例があります。

蚊にも種類があるのですが、そのうち感染源をもつのは、ネッタイシマカ又はヒトスジシマカという蚊。

2種類あるのですが、日本に生息しているのはヒトスジシマカのみです。

この蚊がもつ、フラビウイルス科フラビウイルス属デングウイルスによって起こります。

蚊が活発に活動するのは、5月から10月で約半年の間は注意が必要ということになります。

では、感染した場合どのような症状が出るのでしょうか?

症状としては、突然の発熱、頭痛や目の痛み、筋肉痛、全身倦怠感などがあり、発疹が出る場合もあります。

軽度の場合、インフルエンザや風邪に似た症状で分かりにくいようです。

風邪と勘違いをして、そのままにし、自然に治ることもあります。

また、蚊に刺されてから3日から7日後に発症するので、蚊に刺されてすぐに症状がでるわけではありません。

人から人への感染はないので、これに関しては安心です。

デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

-引用 健康医療|厚生労働省よりー

このように、重症化することがあります。

最悪、死に至ることがあるので怖い病気です。

実際に日本では死亡例はありませんが、「いつもの風邪と違うな。」と感じたらしっかりと病院で診察してもらいましょう。

<妊娠中はデング熱にかかっても大丈夫!?>

インターネットで「デング熱」で検索すると、「妊婦」や「妊娠中」のワードが一緒に出てきます。

「妊娠中に感染しやすいの?」

「妊娠中は重症化するの?」

「お腹の赤ちゃんにも影響があるの?」

と怖いことを考えてしまいますが、実は過度に不安を抱く必要はないと日本産科婦人科学会で報告されています。

しかし、妊娠中は妊娠していない人に比べて、感染すると重症化しやすく、このデング熱が重症化するのは、200人に1人程度で死亡例は6000人に1人と推定されています。

しかし、死亡するケースは日本にはなく、他国に比べ重症化する頻度も低いのでそこまで危険視されていません。

さて、もう一つ、お腹の赤ちゃんへの影響も気になります。

現在までで、胎児への影響があった例はないので、これも心配しなくて大丈夫です。

しかし、デング熱に感染してしまうと、お母さんが頭痛やめまい、発熱など体調を崩してしまい、体力的にも精神的にもつらい立場になってしまいます。

まずは、このデング熱に感染しないために、蚊にさされない環境を整えていきましょう。

それでは、デング熱にかからないための予防策をみていきましょう。

<デング熱にかからないために。蚊に刺されない予防策>

妊娠中は、免疫力が低下しやすいため、デングウイルスを持った蚊に刺されるといつも以上に感染が成立しやすくなります。

この感染症にかからないためにも、しっかりと予防策をとりましょう。

①外出時は長袖長ズボン

夏場は暑くて大変なのですが、公園などの蚊が多い場所に行くときはなるべく肌を出さないことが大切です。

長袖長ズボンがよいのですが、夏は暑くて着れたものではありませんね。

なので、薄い羽織物を一枚羽織る、薄いタイツや長めのスカートを履くなど工夫をしましょう。

涼しく、且つ肌を出さない服がベストです。

また、脱水症状に気を付けて適度な水分補給をしましょう。

室内で蚊を発見したときにも、このように肌を出さないように注意するとよいです。

②虫よけスプレーでしっかりと身体を守る

外出前には、日中も同じく、虫よけスプレーをしてから出かけるようにしましょう。

さっと、振りかけるだけでは効果が期待できません。

シューっと長めにして、上から手でポンポンと押し付ける、またはタオルなどに吹きかけて塗るように付けると効果がアップします。

よく外出をされる方は、車内やバッグに常備しておくといつでも使えて便利です。

③虫コナーズなどで蚊を入れない!

蚊を部屋の中に入れない対策も必要です。

高層マンションなどでは必要ありませんが、戸建てや下層階に住んでいる家には蚊が入ってきます。

網戸をしていても、玄関ドアや洗濯物の取り込みなどいつしか入ってきます!

玄関入口付近、そして窓の近くには虫コナーズなどを設置し、蚊を中に入れないようにしておきましょう。

どのメーカーもこまめに変える必要はなく、2ヶ月ほど効果が持続するので便利です。

網戸にふきかけるタイプもあるので、お店でチェックしてみてくださいね♪

さらに、外出先から帰ってきたときに、持ち物や服をさっとはらうと良いです。

洋服やバッグなどに蚊がついているときもあるので、それだけで蚊を家に持ち込まずに済みます。

④室内にいる蚊は早く撃退する

スポンサードリンク


室内で蚊を見つけることや、夜、耳元で「ブーン」と不快な音が聞こえたら、放置せずに撃退しましょう。

アースノーマットやフマキラーで蚊を寄せ付けないようにする、または蚊取り線香をたいておくと効果的です。

一番は手でパッチンと叩くことですね。撃退したのが目でも確認できます。

そのままにしておくと、家族が蚊にさされたり次の日もまた刺されたりとイライラしてしまいます。

見つけたら、すぐに撃退してしまいましょう。

⑤水がある周りには蚊が多い?

蚊は水からふ化して成長し出てきます。ですので、雨の上がった日には蚊をよく見かけます。

また、公園の噴水や水辺などの水周りも蚊が多くいる場所なので注意が必要です。

公園に出かけて、噴水近くでランチ…というのは避けておきましょうね♪

⑥黒い服は避けること

虫は明るいところに集まるイメージがありますが、蚊は違います。

黒い肌や黒系の服の人の方がよく刺される傾向があります。

そのため、蚊が多い時期は白や黄色などの明るい色の服を着るようにしましょう。

⑦蚊の発生する根源を絶つ

蚊にさされないために、蚊の発生自体を抑えてしまいましょう。

例えば家の周りだったらどのような場所から発生しやすいのでしょうか?

古いタイヤに溜まった水、植木鉢の受け皿や空き缶に溜まった水など、そのような場所を好み産卵し、ふ化します。

家の周りを点検して、不要な水たまりをなくしましょう。

生い茂った芝生や草の下の水辺にも卵を産むので、定期的な草刈りも有効です。

⑧足首にアルコール?

先日ニュースで驚いたのですが、京都教育大学付属高校2年生の男の子が、何に惹かれて蚊が集まるのか独自に研究をしていました。

そこで発見したのでは、「人の足の常在菌」の種類が多い人ほど、蚊に刺されやすいことが分かりました。

常在菌というのは、腸内細菌のようなもので、身体に害はなく、人により種類や数が違うものです。

その研究の結果を受けて、実際に対策をしてみたところ有効な方法が見つかりました。

アルコールをつけたティッシュで、足首から下をよく拭いてみたところ、驚くべき効果がありました!
蚊が多い裏山に5分間いたところ、何もしなかったときは81か所も刺されたのに、足を消毒した場合は、刺された数が3分の1に減ったのです。

―引用 NHKガッテン!よりー

意外な結果ですが、外出の際には、虫よけスプレーだけでなく足首をアルコール消毒してみてください。

きっと効果が期待されるはずです。

<まとめ>

デング熱についてご紹介してきました。少しでも知恵になれば良いです♪

最悪の場合は死に至るものですが、過度な心配は必要なく、しっかりと予防策をしておけば安心です。

しかし、風邪のような症状が出たときに、この「デング熱」のことを思い出していただき、すぐに病院に行くなどの対応ができると重症化する可能性も低くなるので良いでしょう。

妊娠中だけでなく、普段から気を付けていきましょうね!