妊婦は耳の病気になりやすい?妊娠中の耳の病気の原因や3つのポイントと影響

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妊婦は耳の病気になりやすい?妊娠中の耳の病気の原因や3つのポイントと影響

妊娠中は耳のトラブルになりやすいと言われています。

免疫力が落ちているせいだったり、ホルモンバランスが崩れているためだったりと、原因はさまざま考えられますが、けっして

「耳だから……」と軽視はしないでください。

ちょっとしたことでも辛い症状を引き起こす原因になります。

場合によっては、出産後も継続して辛い症状に悩まされてしまうことも。

では、どんな耳の不調が起こるのか、どんな症状が現れるのか、具体的にお話しましょう。

この記事のポイントは3つです。

  • 妊娠時にはどんな耳の不調が起こるのか
  • 妊婦が気を付けるべき耳のトラブル3例
  • 耳の病気を発症してしまったら

最後まで読んでいただければ、耳の不調に対する心構えができるはずです。

ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠時にはどんな耳の不調が起こるか

耳の不調とひとえにいっても、一体どんなものなのか分かりませんよね。

具体的にお伝えします。

・痛み
・かゆみ
・耳鳴り
・閉そく感
・聞こえにくい
・ぼーっとこもったように聞こえる
・自分の声が反響している感じがする
・水の中にいるような圧迫感

このような症状が頻繁にまたは継続して起こる場合は、なんらかの病気になっている可能性があります。

妊婦が気をつけるべき耳のトラブル3例

妊娠中に起こる耳のトラブルとして挙げられるのは以下3つです。

①外耳道炎(外耳炎)

外耳道とは耳の穴から鼓膜までの管を呼びます。

<発症の原因>

耳掃除などで外耳道に傷がついて炎症が起こってしまうことがほとんどです。

また、水中で傷がついたり水が入ったりと水泳選手がなりやすいことから、スイマーズイヤーとも呼ばれています。

<症状>

耳の痛みやかゆみ、耳鳴りや詰まったような違和感。

声が聞き取りにくくなることもあります。

重症化すると、なにも手がつかないほどの激痛に襲われます。

寝不足で抵抗力が落ちてくると、さらに悪化してしまうことも。

真菌類が繁殖して発症する『外耳道真菌症』の合併の危険もあり、長引くと厄介な病気です。早めの治療が第一となります。

<対処策>

耳垢がたまっていると、ざわざわして落ち着かないですよね。

毎日のように掃除をしないと気になってしょうがない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、妊娠しているときは免疫力が低下していて、炎症を起こしやすくなっています。

過度な耳掃除はしないように注意をしましょう。

特に、かゆみがあるからといって耳かきで外耳道を掻きむしるのはやめましょう。

また、入浴後など耳が湿った状態で掃除をすると、傷がつく可能性が高くなるので、控えるようにしましょう。

②急性中耳炎

中耳は鼓膜の奥にあります。

<発症の原因>

中耳が菌やウィルスに感染してしまって、炎症が起こります。

<症状>

耳の痛みや、詰まっているような違和感。声が聞こえにくい、耳だれ。

炎症がひどくなると発熱も起こります。

中耳内にたまった膿が鼓膜を突き破って外に出ると炎症がすこし収まるので、症状が楽になります。

<対処策>

細菌やウィルスに感染しないことが第一。

大人の中耳炎は、咽頭炎や鼻炎などの後に起こることが多いです。

手洗いうがいを徹底し、マスクを着用して、細菌やウィルスの感染を防ぎましょう。

③耳管開放症

耳管は中耳と鼻腔をつなぐ円錐形をした管です。

普段は閉じている耳管ですが、あくびなどのときに開いて、また閉じます。

これが閉じずに、ずっと開いたままになってしまう病気です。

<発症の原因>

自律神経の乱れや、つわりによる急激な体重の減少、血行不良などで起こります。

<症状>

耳が詰まっているような違和感。ぼーっとこもったように聞こえる。

痛みや聞こえにくさ、耳鳴り、めまい。

圧迫感や自分の呼吸音が響くなどがあります。

<対処策>

ストレスやホルモンバランスによる自律神経の乱れが原因なので、出産したら自然と治るケースがほとんどです。

しかし、出産後の睡眠不足や慣れない子育てのストレスで、自律神経が乱れたまま改善されない場合は、何年も続いてしまう場合もあるようです。

なるべくストレスをためない生活を心がけましょう。

関連記事⇒耳管開放症とは?妊婦さんがなりやすい?妊娠中の耳管開放症の対処法

耳のトラブルを発症してしまったら

「耳が痛い」「聞こえにくい」など…

耳に違和感を覚えたら、すぐに主治医に相談し指示を仰ぎましょう。

耳鼻科の受診をすすめられるか、改善できる薬を処方してくれるはずです。

中耳炎が悪化すると髄膜炎を発症することもあります。

全身に炎症が生じると、お腹が張る原因にもなりますので注意が必要です。

耳の症状に対して楽観視は禁物。

抗生物質を使うと速やかに治ることがほとんどですので、重症化しないうちに治療をしておきましょう。

何度も書きますが、妊婦は免疫力が落ちていて、どんな症状でも重症化しやすくなります。

おかしいなと感じたら、面倒くさがらずに病院に行くようにしてください。

単なる耳の違和感だと軽視は禁物

妊娠していると、つわりやお腹の張りなどに注意がいってしまいがちですが、

それと同じように、耳の違和感も気にしてください。

重症化すると、とても厄介な病気になる可能性もありますので、早め早めの対応が必要不可欠です。

違和感を覚えたら、とりあえず病院に行ってみるように習慣づけましょう。

関連記事⇒妊娠中に耳鳴りが!妊婦の耳鳴りの原因と8つの解消法と対処法