妊婦の塩分摂り過ぎに注意!妊娠中に摂っていい塩分量や影響と6つの注意点

スポンサードリンク

妊娠中は以前の食生活よりも、何かと食事に気を使うもの。

特に塩分の多い食べ物に関しては、心配になる事も多いですよね。

摂りすぎは良くありませんが、人体には必要不可欠な塩分。

妊婦さんはどのくらい塩分を摂取してもよいのでしょうか?

今回は妊娠中の塩分の摂取によるメリットやデメリットに関してまとめてみました。

  • 妊娠中は塩分を控えるべき?
  • なるべく薄味を心掛けよう
  • 妊婦さんが気を付けるべき妊娠中毒症候群
  • 摂取に気を使いすぎるのも問題
  • 塩分を摂り過ぎてしまったらどうする?
  • 妊娠中の塩分の過剰摂取には要注意!

目次

・妊娠中は塩分を控えるべき?

妊娠していなくても過剰な塩分の摂取は体に負担をかけるため、好ましくないとされています。

塩分摂取量が多いと、ナトリウムを排出するために腎臓に負担がかかったり、血中のナトリウム濃度が高くなり、体に水分が溜まって心不全や高血圧と言った症状に繋がります。

・妊婦さんが気を付けるべき妊娠高血圧症候群

妊娠すると、医師からも減塩の指導をされますね。

これは妊婦さんの妊娠高血圧症候群を予防するためです。

この病気は、母体だけではなく赤ちゃんにも悪影響を及ぼす為注意が必要です。

妊娠高血圧症候群は妊娠20週以降から分娩後12週までに起こる高血圧の事で、妊娠20~32週未満に症状がみられた場合を早発型、それ以降の発症は遅延型とされています。

高血圧が妊娠高血圧症候群のサインであり、他には尿たんぱくの変化もみられます。

以前はこの中にむくみも定義として含まれていました。

近年になり妊娠高血圧症候群による妊婦さんの健康被害は主に高血圧からなるものであるという事が分かってきたため、尿たんぱくが+になっている状態やむくみが見られる状態であっても、血圧が正常でしたら母体や赤ちゃんに悪影響が及ぶ心配は少ないですが、

高血圧であることがはっきりしている場合は注意が必要でしょう。

妊婦さんの場合ですと最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の状態ですので、参考にしてくださいね。

妊娠高血圧症候群が重篤化するとけいれん発作や脳出血、肝臓及び腎臓、血小板の機能障害などに繋がる他、早期胎盤剥離となる危険性や、体内の赤ちゃんに十分に栄養が行き渡らず、胎児発育不全や低体重児の出産といったトラブルの原因ともなり、最悪の場合赤ちゃんが死に至る危険性もあります。

・なるべく薄味を心掛けよう

妊娠高血圧症候群となると、その時点での妊娠週数や赤ちゃんの発育具合、症状の重症度によって治療方法が異なります。

軽度である場合は食事のカロリーや塩分を制限し、経過を見る事が多いでしょう。

その際の塩分制限は、一日7~8g以下が目安となります。

このような食事制限となる前に、予防の意味も含めて妊娠中は減塩を考えた食生活を心掛けましょう。

減塩のコツとしては、以下のような対策が挙げられます。

1、出汁を活用しよう

主に和食で使われる出汁は、鰹や煮干しなど様々な種類が存在します。

出汁を上手に使う事で、他の調味料を使わなくても味に深みや旨みが出るため、結果的に減塩に繋がる他、栄養も摂ることができます。

出汁の元をそのまま食事の具材とすれば無駄にもなりませんし、好みで出汁の元を組み合わせるのも良いでしょう。

2、塩分の少ない調味料を使う

塩分量が多い物としては、塩、醤油、味噌、ソースが挙げられ、逆に少ない物としてはマヨネーズ、ケチャップ、乳化型のドレッシングなどが挙げられます。

味付けの際には、塩分量の多い調味料を大量に使わないように気を付けましょう。

塩分量の多い調味料であっても減塩タイプの物が販売されていますので、そちらを選ぶようにするとよいですね。

また、薄味で物足りなくアクセントが欲しい時は、レモンや粉辛子や粉わさびなど、薬味を加えるのも一つの手です。

加工されたチューブタイプの薬味には少量の塩分が含まれている場合がありますので、生の物か上記の粉タイプの物が好ましいです。

3、頻繁な外食はなるべく控えて

ファーストフード店やレストランでの外食は、妊娠中の気分転換にもなりますよね。

時々利用する分には問題ありませんが、外食は美味しい分味付けも濃いめのものが多いです。

自宅で作るご飯は味の調節ができますが、外食ではそうもいかない場合が多いでしょう。

手軽な外食は魅力的ですが、あまり頼り過ぎず、頼む際もなるべく味の薄い物を注文したり、事前に塩分量やカロリーを確認しておくと良いですね。

・摂取に気を使いすぎるのも問題

摂りすぎると体に害を及ぼす塩分ですが、不足してしまうと血液量の減少によるめまいやふらつき、食欲の減退や脱力感の他に、筋肉の異常や脱水症状を引き起こす他、過度に不足すると意識障害に繋がる事もありますので注意が必要です。

厚生労働省によりますと一日当たりの女性の塩分摂取目安量は7gであり、更にWHOではこれを下回る5gと定めています。

これらを目安に、過剰摂取には注意し適度に塩分を摂るようにしましょう。

・塩分を摂り過ぎてしまったらどうする?

妊婦さんが塩分を摂り過ぎてしまった時は、どのような対処法を行えばよいのでしょうか?

まず、塩分の主な成分はナトリウムですので、これを排出する働きのあるカリウムを多く含む食材を摂取すると効果的です。

カリウムが豊富な食材は、アボカドや納豆、ほうれん草や大和芋、里芋、モロヘイヤなどが挙げられます。

また、柿やバナナ、キウイフルーツ、グレープフルーツ、梨やメロンといった果実にもカリウムは多く含まれていますので、

食後のデザートにこういった果実類を食すのも、ビタミンを同時に摂取できる点も含めて良いでしょう。

カリウムは水と一緒に摂取すると、排尿でのナトリウム排出がよりスムーズになる為、適度に水分をとる事も忘れないで下さいね。

・妊娠中の塩分の過剰摂取には要注意!

妊婦さんは塩分を摂り過ぎないように過ごすべきですが、過剰に気にするあまり塩分不足に陥らないようにする事も大切です。

妊娠中の食生活は出来る範囲での工夫を行い、塩分は控えめを心掛け、高血圧しらずの健康的なマタニティライフを送りましょう!