小児ストロフルスって何?かゆくなる原因と簡単に出来る3つの予防策

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春先から夏になると、子どもたちはよく虫に刺されて帰ってきますね。

多くの虫刺されは、薬を塗ることで改善されていきますが、中には治らないものもあります。

痛みを伴ったり、赤いポツポツが広がっていったり、水泡になってしまったりと、虫刺されの種類によっては、放置しておくと悪化するものもあるのです。

今回は、この虫刺されで起こる病気の『小児ストロフルス』についてご説明します。

小児ストロフルスという病気を知らない人も、初めて聞く人も多いのではないでしょうか。

「小児ストロフルスってそもそもどんな病気なの?」

「いつからいつまでかかりやすい?」

「小児ストロフルスにかからないための予防の方法を知りたい!」

小児ストロフルスで起こる症状や原因、治療の方法、かからない為の予防策などを知っておくことで、子どもたちの肌や健康を守ることができます。

もしお子さんが虫にさされて痒がり、さらに痛みを訴えてくるときには小児ストロフルスかもしれません。

早めの発見と治療をするためにも、ぜひ知っておきたい病気ですね。

・小児ストロフルスとは
・小児ストロフルスが起こる原因
・小児ストロフルスの治療方法
・小児ストロフルスの つの予防策

子どもの皮膚炎や虫刺されで悩んでいる人、小児ストロフルスと診断されてこれからケアをする人、春に入り外出が多くなる前に病気を知っておきたい人などの参考になれば嬉しいです。

目次

小児ストロフルスってどんな病気なの?

昆虫などの虫が盛んに活動を始める春から夏にかけて多くみられる病気です。

性別に関係なく、2歳~7歳の幼小児によく発症します。

虫刺されの後に、赤いブツブツが腕や足にみられ、眠れないほどとても強い痒みがあります。

発疹の大きさは、米粒から親指くらいの大きさにまで盛り上がることがあります。

そのため、虫刺されによるアレルギーとも考えられています。

虫刺され以外にも、一部では食物アレルギーによって起こると考えられる症例もあります。

子どもたちは「掻いたらだめ!」と言ってもどうしようもなく痒いので、掻きむしってしまい、症状が悪化することが多いようです。

また、赤いブツブツをよく見ると、下の写真のように小さな水疱が混じっていることがあります。

―参照 家庭の医学HP よりー

何度も何度も引っかいてしまうと、傷になり、水疱からも水分が出る為、ジュクジュクしてしまいます。

引っかきを繰り返すと、発疹の部分がどんどん硬くなっていき、茶色い痕が残ります。

2週間ほどで治っていきますが、再発することが多い病気なので注意が必要です。

なかなか治らない場合には、再発を繰り返しているのかもしれません。

小児ストロフルスが起こる原因は?

はっきりとした原因は現段階で明らかになっていません。

一種のアレルギー反応ということは分かってきており、虫や食べ物が影響していると考えられています。

虫刺されに対する免疫が弱い乳幼児がなりやすく、ノミ・ブヨ・蚊などの節足動物が刺すことにより、過敏に反応してしまうため、とても強い痒みをともないます。

例えばノミに刺されてしまうと、皮疹が起こる程度では終わらずに、水疱が混じったブツブツができます。

食物アレルギーでの発症例も発表されていますが、基本的には外的要因が多く、虫刺されによるアレルギー反応が多くみられるようです。

小学校入学前になると免疫力がついてくるので、症状がみられなくなってきます。

小児ストロフルスにかかったときの治療方法

子どもが虫に刺されて、かゆみや痛みを伴い、さらにブツブツが大きく水疱が確認されたら、小児ストロフルスの疑いがあります。

そのままにしてしまうと、かゆみにより子どもが辛い思いを続けなくてはいけないので、早めの手当てと処置が必要になります。

まずは、皮膚科を受診しましょう。

塗り薬として、抗炎症作用のステロイド外用薬と、かゆみ止めの内服薬を処方してくれます。

症状が強い場合には、感染も疑われるので抗菌剤の内服も併用されます。

診察の方法ですが、発疹の状態から診断され、血液検査や発疹の一部を顕微鏡で調べることにより、診断されます。

ひどい場合には、免疫異常や悪性腫瘍の有無をしらべることもあります。

家庭でのケアの方法としては、薬を塗ってから通気性の良いガーゼか包帯で巻いておくとよいでしょう。

子どもが掻かないようにするためにも工夫をしてみましょう。

また、もし掻いてしまったときは、細菌が繁殖しないように、石鹸などでよく洗い、完全に乾かしたらまた薬を塗ります。

良くなったかなと自己判断で治療をやめてしまうと、再発する可能性が高いので、皮膚科の医師と相談しながら治療を進めていくようにしましょう。

市販の薬としては、オイラックスクリーム10%や、グリチロン配合錠、漢方薬などを置いてある薬局も、あるので、もし市販のものを使用する際には薬剤師さんに相談の上使用しましょう。

しかし、治りが悪い場合や、悪化しているようであれば、やはり皮膚科を受診することをおすすめします。

小児ストロフルスを予防するためにできる3つのこと

外出時には長袖・長ズボンを着用する

基本的には、アレルギー源となる虫に刺されないようにすることが大切です。

春から夏にかけて、山や森、公園など虫が多く発生している場所へ出かける際には、虫に刺されない対策をしてから出発しましょう。

まずは、薄手でもよいので、長袖(半袖に薄い上着でもOK)と長ズボンを着用すると効果的です。

室内で遊ぶときなどは必要ありませんので、外出先に応じて、着替えるようにしてみましょう。

ただし、熱中症にならないようにこまめに水分を摂り、長時間屋外にいるのは避けるようにしましょう。

虫よけスプレーを使用する

次に、虫よけスプレーを活用しましょう。

しないよりした方が、効果があるのは当然ですね。

しかし、スプレーをしていても、汗をかいて効果が薄れるなどして、刺されることもあります。

こまめにスプレーをしておくとよいでしょう。

最近はアロマが香る虫よけスプレーや、赤ちゃん用のスプレー、虫よけの子ども用のバンドなども販売されているので、オシャレに虫よけができるようになってきています。

爪を短く切る

虫に刺されてかゆいときや、小児ストロフルスになってしまったときに、患部を掻き、悪化させないために、爪を短く着るようにしておきましょう。

まとめ

小児ストロフルスは、虫や食べ物によるアレルギーであり、小さな子どもたちが発症します。

早く大人が見つけてあげることで、強いかゆみの対処もできるので、虫刺されを発見したら、よく観察しておきましょう。

また、虫よけのグッズを駆使して、虫に刺されにくい環境を作ってみましょうね。