赤ちゃんがなりやすい病気のひとつとして、外耳炎があります。
その病名からして耳の病気なのはわかりますが、いったいどのような症状なのかわからない方も少なくないのではないでしょうか。
私もそのひとりでした。幸い息子はまだ外耳炎になったことはないのですが、
友達の子供がなった話を聞いたのをきっかけに、注意するべき病気だと考えるようになりました。
では、いったいどんなことを注意しなければいけないのか、悪化すると怖い病気だという噂がありますが、それは本当なのか。
この記事では、外耳炎についての疑問を解決するとともに、注意点などもご紹介します。
ポイントは6つです。
- 外耳炎とは?
- 外耳炎の症状
- 外耳炎になってしまう原因
- 外耳炎の治療法
- 何科を受診するべき?
- 自然治癒は危険!2つの注意点
記事を最後まで読んで頂ければ、外耳炎という病気をよく知ることができるはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
外耳炎とは?赤ちゃんの外耳炎の危険性と対処方法
正式名称は『外耳道炎(がいじどうえん)』といいます。
外耳道という耳の入り口から鼓膜までの部分が炎症を起こす病気です。
炎症は傷に細菌やウイルスが侵入することが原因となります。
生後3か月以降の赤ちゃんになりやすく、季節を問わず発症します。
耳をとても痛がるのが特徴です。
耳や髪の毛を触ろうとしたら手を跳ね除けられたりしたら、もしかしたら外耳炎になってしまっているかもしれません。
中耳炎よりは頻発しませんが、比較的かかりやすい病気といえるでしょう。
外耳炎の症状
主な症状は以下になります。
- 37℃ぐらいの発熱(耳が熱をもつ場合もあり)
- 化膿して血の混じった膿性の耳垂れ
- 耳の入り口が赤く腫れあがるなどの耳の痛み
どれも辛い症状ですので、できるかぎり外耳炎にならないようにしてあげたいですね。
赤ちゃんが耳をしきりに気にして引っ張ったり、触ると痛がるようでしたら外耳炎になってしまっている可能性が高いです。
耳の異臭も外耳炎のサインですので、ひとつでも当てはまるものがありましたら、早めに病院を受診しましょう。
外耳炎になってしまう5つの原因
おっぱいやミルクが耳に流れ込こむ
赤ちゃんは最初のうちミルクやおっぱいを上手に飲むことができないので、吐き出したものが耳へと流れてしまう可能性が高くなります。
耳掃除のやりすぎ
耳の奥まで入れてしまい、傷をつけてしまい炎症を起こしてしまいます。
お風呂などで耳に水が入る
髪を洗ってあげるときなど耳にシャワーを近づけすぎると、水圧で耳を傷つけてしまう可能性があります。
よだれ
ミルクなどと同じく、口の中にたまったよだれが、耳へと流れてしまうことで起こります。
湿疹
外耳道に湿疹ができることで発症します。
外耳炎の治療法
まず、耳の穴を消毒して綺麗にします。
次に炎症を治すために軟膏や点耳薬などで治療を開始。
化膿を治したり防ぐために、抗生物質を服用する場合もあります。
何科を受診するべき?
耳の病気なので『耳鼻科』が良いですが、赤ちゃんを受け持っていない病院も中にはあります。
受診する前に電話などで受診しているか問い合わせると安心です。
近くに耳鼻科がない場合は『小児科』でも問題ありません。
小児科は子供の病気の専門家ですので、外耳炎の治療もしてくれるはずです。
心配のようなら、小児科を受診する際にもまずは電話などで問い合わせしてみるといいですよ。
外耳炎になってしまった時の耳のケア
外耳炎になると膿が耳の穴から出てきます。
清潔な手で消毒液を含ませたガーゼなどでふき取ってください。
この時注意してもらいたいのが、耳の奥まで無理やり拭かないこと。
そっと周囲を拭く程度にとどめておきましょう。
赤ちゃんが痒がって耳をかいてしまわないように、ミトンをつけるか、爪を短く切っておいてください。
赤ちゃんの手はもちろんのこと、パパやママ、周囲の方の手や爪を清潔にしておくことを忘れずに。
自然治癒は危険!2つの注意点
①放置しない。
耳だれなどの症状が出ているのに、病院に行かずにホームケアだけで済ませるのは危険です。
完治することがなかなか難しいので、悪化することになります。
膿が溜まってひどく炎症を起こすまで悪化してしまった場合は、耳を切開して治療することになります。
また、場合によっては炎症が髄膜や脳にまで波及してしまうこともあります。
赤ちゃんに辛い思いをさせる結果になる前に治してあげてください。
ここまで悪化させないよう、疑われる症状が表れたらすぐに病院へ行きましょう。
②耳掃除のしすぎはNG。
耳は掃除を少し怠ると、垢がたくさん出ますよね。
これは赤ちゃんも同じで、不快だろうから取ってあげたい気持ちになります。
ですが、やりすぎは外耳炎への階段を上っていくようなもの。
週に一度ぐらいにしておくのが良いかもしれません。
私は息子が耳掃除をとても嫌がるのでなかなか出来ず、傷つけて外耳炎になりそうだったので、自力で取るのをあきらめました。
息子の耳をチェックして耳垢が溜まっていたら、耳鼻科で取ってもらうようにしています。
『耳垢栓塞』という症状で、専用の器具で医師がとってくれるので、耳に傷がつくか心配しなくていいので安心です。
傷つけてしまいそうで心配なかたは、耳鼻科でのケアをおすすめします。
外耳炎を防ぎましょう。
外耳炎はちょっとの習慣で防げる病気です。
手や爪は清潔に、ミルクや母乳を飲ませるときは赤ちゃんの身体を水平や頭を下げた状態にしないなど、
ほんの少しだけ、外耳炎に気を付けながら生活をしてみてください。
そうすることで、かなり外耳炎になる確率がかなり減ることでしょう。
予防してもなってしまった場合は、早期治療を心がけ、悪化させないように注意してくださいね。