赤ちゃんの口の中に白いできものが!症状や原因、鷲口瘡の危険性と5つの対処法

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赤ちゃんの口の中を見てみると、ミルクかすのような白いブツブツがついていることがあります。

母乳の残りかな?とガーゼで取ってみようとしても、なかなか取れない時は、鵞口瘡(がこうそう)の可能性があります。

あまり耳にしない症状ですが、新生児や乳児に多い感染症のひとつです。

「鵞口瘡って何?」

「白いできものができる原因って?」

「舌が白いのはなぜ?病院に連れて行った方がいいの?」

鵞口瘡という症状を知らないと不安になる人も多いのではないでしょうか?

今回は、赤ちゃんと口の中の白いできものについて詳しくみていきましょう。

  • 鵞口瘡とは
  • 鵞口瘡の症状や原因
  • 鵞口瘡の対処と予防法5つ

赤ちゃんの口の中の白い斑点が気になっている人や、どのように対処してよいのか分からない人の、参考に少しでもなれれば嬉しいです。

目次

鵞口瘡(がこうそう)って何?

舌やほっぺたの内側の粘膜部分に、白い苔のようなものがつくのが鵞口瘡です。

一見、ミルクかすのように見えるのですが、取ることができません。

初めてこの鵞口瘡を見た人でもはっきりと分かるくらい、白いブツブツが見て取れます。

これは、カンジタというカビが感染したものです。

「えっ、カビなの!?」と驚く人も多いでしょう。

別名、口腔内カンジタ症とも呼ばれるこの症状。

新生児のおよそ2~5%がかかります。

妊娠中にカンジタ膣炎になったことがある人は、「あぁあれか!」とわかるかと思いますが、カンジタは多くの人が持っている常在菌で、赤ちゃん、妊婦さん、高齢者などの、免疫力が弱い人がかかりやすい感染症です。

しかし、まれに子どもや大人にも感染するので、珍しい病気ではないのです。

鵞口瘡の症状や感染する原因について

鵞口瘡は珍しい病気ではないとはいえ、初めて聞いたという人も少なくありません。

では具体的にどのようなものなのでしょうか?

鵞口瘡にかかるとどのような症状がでる?

症状というと先程の、舌や歯茎などの口内にミルクかすのようなものがつくのですが、よく見てみると、白いブツブツの周りが少し赤くなっており、口の中を拭いてみても、拭き取ることができません。

赤ちゃんが鵞口瘡にかかった場合、そのほとんどは痛みがないと言われています。

しかし、ひどくベッタリとくっついていると、勝手が悪いのか、ミルクや母乳の飲みが悪くなることがあります。

それだけでなく、口の中がいつもと違うので、機嫌が悪くなることもあります。

どうして鵞口瘡にかかってしまうの?

なんで感染してしまったのか、その原因を知りたいところですが、

まず、赤ちゃんの口の中やお世話が不潔だったからかかるというわけではありません。

赤ちゃんの場合、とくに理由もなくかかってしまうことがあるのでお母さんのせいではないのです。

原因として考えられるのは以下の通りです。

  • 授乳時に乳頭が汚れている
  • 哺乳瓶が汚れている
  • 抗生物質を飲んでいたために口の中の細菌叢のバランスが崩れた
  • 出産時にお母さんがカンジタに感染しており、そのまま感染してしまった
  • 赤ちゃんが口になんでも入れる時期に感染源を口に入れてしまった

実は原因は様々で、これだ!とつきとめるのは難しい事なのです。

細菌叢(さいきんそう)というのは、カンジタの感染力を抑えている菌のひとつです。

また、お母さんがカンジタに感染しているからと言って、必ず赤ちゃんに感染するわけではありません。

実際に出産するときは、産院で処置をしながら出産をするので、基本的には感染しないほうが多いです。

関連記事⇒赤ちゃんの口が臭い!口臭の原因と母乳の関係、7つの口臭予防方法

鵞口瘡になったときの対策や予防方法

そのまま様子をみてみる

赤ちゃんが鵞口瘡になったからといって、慌てて病院に連れていく必要はありません。

ご機嫌がよく母乳やミルクもいつも通りに飲んでいるようであれば、そのまま様子をみてもよいでしょう。

問題がなければ、1週間から2週間程度で自然と治まっていきます。

しかし、白い苔のようなものがびっしりとくっついていたり、母乳やミルクの飲みが悪かったりする場合であれば、栄養失調や脱水症状の危険もあるので、病院を受診することをおすすめします。

抗カビ剤のシロップやナイスタチンという抗真菌薬などを処方してくれるでしょう。

お母さんも治療が必要なことがある

母乳での育児をしている場合で、赤ちゃんが鵞口瘡になっているのであれば、お母さんも治療を必要とされることがあります。

基本的には、ナイスタチンやフルコナゾールという外用薬で治療します。

しかし、赤ちゃんの症状が軽い場合は、自然治癒することもあるので、そのまま様子をみる場合も。

お尻をチェックする

鵞口瘡になったときには、合わせて赤ちゃんのお尻を確認してみましょう。

便と一緒にカンジタ菌が出てしまうことで、おむつかぶれを起こすことがあるからです。

その場合、おむつかぶれ用の塗り薬を使うと症状が悪くなることもあります。

ひどく赤くなっているときなどは、カンジタ菌に対しての皮膚薬が必要なので、病院で診てもらうようにしてください。

口の中を清潔に保つ

鵞口瘡の予防のため、そして鵞口瘡になったときに悪化しないために、赤ちゃんの口の中を清潔にしてあげてください。

哺乳瓶や乳頭はしっかりと消毒する、赤ちゃんがよく口にいれるおもちゃやおしゃぶりを消毒する、口を拭くガーゼや赤ちゃんの食器などを消毒するなど、徹底して消毒しておきましょう。

また、お母さんなど家族の手洗いも大切です。

こまめに消毒と手洗いを心がけてみましょう。

無理に白い部分を取らない

白いプツプツをとればよくなると考えて、ゴシゴシとこすることはしないでください。

白い苔のようなものをはがすと、出血してしまうことがあります。

その場合、傷口が膿んで炎症し、悪化してしまいます。

そのままで自然治癒も可能だったはずなのに、悪化すると赤ちゃんは不機嫌になりますし、ミルクを飲まなくなるなど悪い方向に進んでしまいます。

発見したときには、はがさないように気を付けてくださいね。

関連記事⇒赤ちゃんの乳児湿疹にロコイドはいつまで?期間や塗り方と治らない時の対応

まとめ

鵞口瘡は、軽いものであればそれほど心配する必要はありません。

赤ちゃんの様子を見ながら、気になるようであれば病院を受診してくださいね。

鵞口瘡になった原因はいろいろなことから考えられるので、まずできることから、対策をとっていきましょう!