妊婦は岩盤浴に入っても大丈夫?妊娠中の岩盤浴の影響と4つの注意点

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デトックスや発汗効果も抜群で、リラックスできる岩盤浴。

最近では銭湯やスパでも多く見られるようになりました。

美容効果もある岩盤浴ですが、妊娠中に利用してもいいのでしょうか?

妊婦さんが気になる、妊娠中の岩盤浴についてまとめてみました。

この記事のポイントは以下3つです。

・そもそも岩盤浴って?
・妊娠中は岩盤浴へ行ってもいい?
・妊娠中の岩盤浴は自己判断で!

妊娠中は何をするにしても、流産リスクなどお腹の赤ちゃんの影響が気になりますよね。

しかし不安やストレスを溜めることなくマタニティライフを送ることも大切です。

岩盤浴の気になる疑問を解消して、ストレスフリーの生活を目指しましょう!

目次

そもそも岩盤浴って?

岩盤浴は、お湯のいらないお風呂とも呼ばれており、服を着用したまま利用できる珍しい浴場です。

温水や電熱で温められた天然石のベッドにタオルを敷いて横たわり、遠赤外線効果で体を温める仕組みです。

岩盤浴の基本的な入浴方法は、うつ伏せ、仰向けで5~10分ずつ横になり、5分程の休憩をはさむ流れを1セットとし、これを2~3セット繰り返していきます。

全身を芯からじっくり温める事ができ、浴室も40℃前後と過ごしやすいため、幅広い年代の男女が利用しやすくなっています。

多くの施設は寝転がれるように平らに加工された天然石を使っていますが、小さな天然石を敷き詰めて寝床にするタイプも存在します。

岩盤浴は健康増進のほか、美肌にも効果的とされています。

岩盤浴でかく汗は皮脂腺から出る汗の為、サウナなどで汗腺から出るべたべたとした汗とは違い、天然の保湿剤と言っても過言では無い程肌に良い物です。

温泉やサウナで汗をかいた後はシャワーを浴びて流しますが、岩盤浴でかく汗はシャワーで流すのはもったいないと言われるほどです。

また、遠赤外線はダイエットにも効果的とされています。

体の表面だけではなく、筋肉や内臓など、体の芯から温まる事によって代謝が良くなり、脂肪燃焼しやすい体になるのです。

この他、冷え性の改善やデトックス効果など、女性には嬉しい効果ばかり。

血流の流れも良くなるため、肩こりやむくみにも効果的とされています。

関連記事⇒妊婦はサウナに入っちゃダメ?妊娠中のサウナ4つの注意点と影響

妊娠中は岩盤浴へ行っても大丈夫?

効果を見ると岩盤浴はまさに妊婦さんにうってつけの入浴方法では?と感じます。

ですが、妊婦さんが岩盤浴をすることはあまり現実的ではありません。

実際、岩盤浴を行っている施設では、妊婦さんの利用を断っている所が多くあります。

妊婦さんに岩盤浴がおすすめできない主な理由は以下4つです。

1.脱水症状になる恐れがある

岩盤浴は効果的に大量の汗をかくことができますが、脱水症状になる危険があります。

水分補給をこまめに行えば問題ないですが、妊娠中は自覚している以上に汗をかきやすくなっており、貧血に繋がりやすいです。

また、寝転がっている状態から反転したり起き上がったりした際にたちくらみを起こす可能性もあります。

これにより、浴場での転倒の危険性もありますので、注意が必要です。

関連記事⇒妊婦は脱水症状になりやすい?妊娠中の脱水症状の原因や影響と5つの対処法

2.うつ伏せ寝ができない為、効果的な入浴方法が実施できない

岩盤浴の効果を引き出すためには、仰向けだけでなくうつ伏せで寝る事も大事です。

ですが、妊娠中期頃になるとお腹がせり出てきますので、うつ伏せに寝るのが困難になってきます。

そのため妊婦さんは初期以外は必然的に仰向けでの利用しかできません。

また、長時間仰向けになる事で仰臥位低血圧症候群の恐れも出てきます。

温熱効果でうとうとと眠くなってしまいますが、気づかずに脱水症状になることもあるので入浴中は注意が必要です。

3.衛生面での見極めが必要

岩盤浴場は湿度が高く、室温も40℃前後と暑すぎない為、細菌や真菌が過ごしやすい環境でもあります。

妊婦さんは免疫が落ちやすいため、通常だとかからない病気にもかかってしまいがち。

岩盤浴に限らず、浴場など大勢の方が出入りする場は特に気を付けたいものです。

もちろん、衛生管理がしっかりとした場所が殆どですし、過剰に心配するものではありませんが、

体調なども考慮し、万が一のことを考えると、岩盤浴は控えるという選択肢も必要でしょう。

4.放射線の問題

岩盤浴のスペースにラジウム石が使用されている際は、少し注意が必要です。

ラジウム石からは微量の放射能が発生しています。

岩盤浴は直接石の上に横たわる状態になる為、念のため、長時間の利用は避けた方が良いでしょう。

直ちに健康被害が出るわけではありませんが、安全だと立証されているデータもありません。

また反対に、微量の放射線は免疫を向上させ、健康効果があるという論文も発表されています。

このように、不明な点も多い為、不安な場合は控えた方がいいですね。

妊娠中の岩盤浴は自己判断で!

何かとストレスが溜まりやすい妊娠中。

リラックス効果のある岩盤浴を、妊娠前と同様に行いたい方もいらっしゃるでしょう。

ですが、長時間の利用は避け、短時間にするなどの考慮が必要になります。

また、施設によってはそもそも妊婦さんが利用できない場合もありますので、事前に問い合わせた方が良いでしょう。

妊娠前と同じ感覚で行って、体調不良を起こしてしまっては、本末転倒です。

岩盤浴に限る事ではありませんが、妊娠中にもし娯楽施設に行かれる際は、必ず一人ではなく家族などと一緒に向かいましょう。

ゆったりと岩盤浴を楽しみたい場合は、産後しばらく経過してからの方がベストですね。

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