様々な効能を持ち、健康食品でもあるニンニク。
パスタやステーキ、ドレッシングなど調理に使う方も多く、食欲が増す風味や香りが魅力的ですよね。
なんとなく刺激が強いイメージのにんにくですが、妊娠中に食べても良い物なのでしょうか?
妊婦さんがにんにくを食べる際の注意点や栄養素の他、にんにく卵黄やにんにく注射に関する情報をまとめました。
- 妊娠中だけど、にんにくを食べてもいいの?副作用による注意点
- 栄養たっぷり!にんにくの嬉しい効果や特徴
- 便秘解消に効果的!ちょっぴり珍しいにんにくの芽
- 妊婦さんがにんにく卵黄を飲んだり、にんにく注射をしても大丈夫?
にんにくの摂取について悩んでいる妊婦さんの、お悩み解消のきっかけになれば幸いです。
目次
妊婦がにんにくを食べてもいいの?食べるときの注意点は?
先に結論を述べると、妊婦さんがニンニクを食べる事で、母体や赤ちゃんに健康被害が及んだりすることはありませんので安心してください。
ただし適量を摂取する分にはなんら問題はありませんが、にんにくを食べ過ぎた場合には
・腹痛、下痢、便秘
・胸やけ、吐き気
といった副作用が現れる場合があり、この他摂取量に限らず
・口臭、体臭の一時的な悪化
といった症状がみられるケースもあります。
これは妊婦さんに限らず当てはまるものです。
また、にんにくは独特なにおいが強い食材でもある為、調理時の匂いや食後の後味などが残りやすく、つわりや妊娠中期~後期までの吐き気を催しやすい妊婦さんは調理や摂取を避けた方がよいでしょう。
もちろんそれらが気にならない方は摂取しても問題ありません。
特にすりおろしなど生のニンニクの香りは強烈で、体内に残りやすく、殺菌作用も強い為食べる際には加熱したものより注意が必要です。
焼き肉屋などで人気の揚げニンニクなどは、加熱してあるため生よりは刺激が少ないものの、つい摂取が多くなってしまいがち。
にんにくは美味しいですが、丸ごと食べるというよりは、食べ物の風味付けやアクセントにする、といった使い方が好ましいです。
目安としては、小ぶりなニンニクは2片、大ぶりなニンニクは1片くらいがいいでしょう。
栄養たっぷり!にんにくの嬉しい効果や特徴
元気が出る食材として人気のにんにくですが、摂取をするにあたり、エネルギー以外にどのような効果が期待できるでしょうか?
・アリインによる高い殺菌力
様々な食中毒菌すらも殺菌してしまうこともある、強い殺菌力が特徴的です。
悪玉菌を殺菌してくれる働きがありますが、ヨーグルトなどに多く含まれているビフィズス菌などの善玉菌も同様に殺菌してしまう為、生ニンニクの食べ過ぎには注意が必要です。
アリインはにんにくに含まれる酵素(アリナーゼ)と反応しアリシンに変化します。
にんにくの香りもこの成分が元となっています。
・疲労回復に効果的
にんにくは古くから滋養強壮や、疲労回復に効果的な食材とされていました。
特にビタミンBを多く含む豚肉との相性が良く、一緒に摂ることで疲労回復効果が更に望めます。
この豚肉とにんにくの組み合わせは、スタミナ丼、スタミナ炒めなどとしてご存知の方も多いでしょう。
また、にんにくには抗酸化作用があり、血流をよくしてくれる働きがあります。
・癌の予防効果がある
にんにくはアメリカのデザイナーフーズ計画の中で、最もがん予防効果が高い食品であるとされており、結腸癌や直腸癌のリスクが下がります。癌患者が多くなっている近年、注目するべき野菜の一つです。
・ビタミンB6の含有量が多い
にんにくはつわりの症状の軽減に効果的であるとされている、ビタミンB6を豊富に含んでいます。
また、皮膚や粘膜などを健康に保つ役割も担っていますので、肌荒れなどが気になる妊婦さんにはおすすめの栄養素。
また、ビタミンB6にはたんぱく質をアミノ酸に分解し、体に吸収されやすくする効果もあり、たんぱく質が豊富な食品を摂取する際には、ぜひ一緒に取り入れたい栄養素でもあります。
ステーキににんにくのスライスがのっているのも、そういった理由からかもしれないですね。
・にんにくは葉酸も含んでいる
葉酸は妊娠初期の妊婦さんには特に不可欠な栄養素のひとつ。
お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げる役割を担っています。
にんにくひとかけ約6gに対して、5.52μgの葉酸が含まれています。
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便秘解消に効果的!ちょっぴり珍しいにんにくの芽
一般的ににんにくとして私たちが食べているものは、淡色野菜に分類されるにんにくの球根。
にんにくの芽は茎部分でもあることから茎にんにくとも呼ばれ、炒め物にすると美味しい食材でもあります。
牛肉とにんにくの芽の炒め物の相性は抜群♪
芽の方は緑黄色野菜に分類されていますが、栄養は殆どにんにくと同じ。
唯一の違いは、にんにくよりも不溶性食物繊維が豊富という点です。
不溶性食物繊維は、腸内環境を整える効果がありますので、にんにくの芽は便秘などにお悩みの妊婦さんにオススメです。
実は意外と出回っていないめずらしい食材なので、見かけたら是非手に取ってみてください。
にんにく卵黄を飲んだり、にんにく注射をしてもいいの?
健康食品としても人気のにんにく卵黄ですが、妊娠中に飲んでも悪影響などは無く、妊婦さんが摂取しても問題はないとされています。
最近ではにんにく卵黄のふりかけもスーパーで見かけますね。
にんにく卵黄を発売している株式会社 健康家族では、次のようにこたえています。
Q. 妊娠中だけど飲んでもいいですか。
A. 妊娠中や授乳中の方でもお飲みいただけます。素材にこだわり着色料や保存料は使用していませんので、安心してお飲みくださいませ。
お食事や体調に特に気をつけたい大切な時期の健康管理にぜひお役立てください。
※個人差もございますが、妊娠中は体質が変わりやすいためご心配な方はかかりつけのお医者さまにご相談ください。
このように妊娠前と比べ体質の変化もありますので、製品の注意書きをよく読み、医師への相談をした上での摂取が好ましいです。
また、ビタミンB1を多く含み、疲労回復効果の見込めるにんにく注射ですが、こちらも赤ちゃんに悪影響は無いとされるも、妊娠中はお断りしているケースが多くみられます。
とは言え、妊娠中のにんにく注射を行っている所もありますので、事前にクリニックで確認するのが良いでしょう。
いかがでしたか?
こうして調べてみると、意外にも妊娠中に役立つ栄養素が多く含まれている事に驚きですね。
妊婦さんがにんにくを食べるにあたって注意する点としては、
・生では刺激が強いため、加熱して食べた方が良い
・食べ過ぎると体調不良を引き起こす恐れがある
などが挙げられます。
上記に気を付ければ、にんにくを妊娠中に摂取しても問題はないでしょう。
疲労回復効果が見込めるにんにくの力を借りて、元気いっぱいのマタニティライフを送りましょう!