赤ちゃんはゼラチンをいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ

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子どもが大好きなゼリー!…と言ったら原材料には必ず入っているゼラチン。

ゼリーを与えてあげたいけど、原材料のゼラチンはいつから食べられるのでしょうか。

今記事では、赤ちゃんにゼラチンを与えるときの3つの注意事項とおすすめレシピをご紹介します。

ポイントは次の4つです。

  • 赤ちゃんは何歳からゼラチンを食べられるのか
  • 食べさせる時の3つの注意点
  • ゼラチンの活用術
  • おすすめレシピ

それでは順にみていきましょう♪

目次

赤ちゃんはいつからゼラチンを食べられる?

赤ちゃんはゼラチンを離乳食完了期のパクパク期(1歳~1歳6ヶ月)から食べられます。

ゼラチンはアレルギーの心配があるので、食べられるのは1歳以降になります。

赤ちゃんの未発達な消化管では、ゼラチンの分解は負担が大きいので、それまでゼリーは寒天で作りましょう。

寒天であれば、消化吸収の負担も少なく、アレルギーの心配もないのでカミカミ期(9~11ヶ月)から使用できます。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食で寒天はいつから食べて大丈夫?3つの注意点とかんてんレシピ

そもそもゼラチンとは?

ゼラチンとは牛や豚の骨や皮などに含まれているコラーゲン物質のことです。タンパク質の一種からできています。

煮魚や手羽元の甘辛煮を作ったものが冷めるとできる煮こごりが、まさにゼラチンです。

特徴

ゼラチンで作られたものは弾力性と粘性が強いので、やわらかく、プルンとした食感がします。寒天はどちらかと言うとほろほろと崩れるような食感です。

また、泡を抱きこむ力を持っているので、ムースやマシュマロなどのふわふわした食感も可能です。体温で溶けるので、口どけが良いのも特徴の1つ。

出来上がったものを冷凍して、自然解凍すれば元の様にぷるぷるの食感を楽しむことができます。

一方で寒天は冷凍してしまうと、ボソボソとした食感になってしまうので、やめておきましょう。

栄養

ゼラチンにはタンパク質が豊富に含まれています。しかもそのタンパク質は90%がコラーゲン由来のものです。

脂質はとても少ないので、美容の味方になってくれます。

コラーゲンは、動物の体内で最も量が多いタンパク質です。

人間の体重のうちの16%はタンパク質でできており、そのうちの20〜40%はコラーゲンでできていると言われています。

コラーゲンには細胞同士や組織同士をつなぐ役割があり、肌にハリを出したり、高血圧の防止、骨粗鬆症の軽減など、若々しさを保ってくれます。

目や皮膚・脳の組織にも、欠かせない成分の1つです。

用途

ゼラチンはゼリーを固める以外にも、日常の中で様々なことに役立っています。

・コンビニでは惣菜やスープなどの見た目や風味を損なわないためにゼラチンで固めています。ゼラチンで固めておけば運搬中も溢れる心配がなく、温めた時にも綺麗に溶けます。

・病院ではレントゲンのフィルムに綺麗に色を出すために使われていたり、止血剤の中にも含まれています。

・文房具屋では習字の固形墨や、接着剤やガムテープ・研磨材を貼るものなど接着という目的で使われています。

・お肉屋さんでは、ソーセージの中のひき肉をくっつけたり、ハムなどの水分が抜けないよう、ジューシーさを保つ為に使われています。

その他にも錠剤の形成や、湿布などの医療品。鞄に天然皮のようなしっとりした質感を出す艶出しや、化粧品の天然の保湿剤として含まれていることもあります。

ゼラチンは意外にも身近でよく使われているんですね。

赤ちゃんにゼラチンを与える時の3つの注意点

赤ちゃんにゼラチンを与えるときは、以下の3つに注意しましょう。

1.初めて食べさせる時は少量に

ゼラチンの食物アレルギーは非常に稀ですが、ないとは言い切れません。

初めて食べさせる時は平日の昼間、余裕がある時に少量だけ与えるようにしましょう。

万が一アレルギー反応が出た場合、すぐ病院に行けるようにしておいてください。

2.市販のゼラチンを含む商品を多用しない

ゼラチンが食べられるからといって、市販のお菓子を大量に子供に与えてしまうのはやめておきましょう。

市販のものは、糖分も添加物も多く含まれています。

赤ちゃんの頃から糖分が多く含まれた食事をしていると、将来的に生活習慣病になりかねません。

また、消化器管が未発達なので、添加物をうまく処理できない場合があります。

食品添加物とは木の実などから作られるものや化学的に合成されたものです。日本では食品衛生法で体に害がないものを使うように決められています。

しかし中には、発がん性の恐れがあるという理由から、海外では禁止されているものもあります。

お菓子はなるべく市販のものではなく、家庭で作ってあげましょう。

3.手づくりゼリーは食べやすいように工夫する

手作りのゼリーを作るときは固すぎないものを、程よい大きさにしてから与えましょう。

寒天でもゼラチンでも、赤ちゃん用にゼリーを作ってあげるときは硬さに注意してください。

あまり固いと赤ちゃんが飲み込みにくくなり、誤嚥の危険性が高まります。

また大きさも赤ちゃんが食べづらい大きさだと、誤って喉に詰まってしまう可能性があります。

手づくりゼリーは赤ちゃんが食べやすい硬さで、食べやすいサイズにしてから、与えてあげましょう。

気になるゼラチンのアレルギーについて

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かつては、ゼラチンは人に対してアレルギー性がない、無害なものと言われていました。

様々な製品にゼラチンは使われ、過去にはワクチンの添加物にもされていました。

過去に起きたアレルギー症状

1990年代半ば、ワクチンに添加されていたゼラチンによって、アレルギー症状を引き起こした人が相次ぎました。

それを受けて当時の厚生労働省は、ワクチンにゼラチンアレルギーの添加をしないように指示し、以降はワクチンによるゼラチンアレルギーは発症しなくなったそうです。

食物アレルギーとして

食物としてのゼラチンアレルギーは非常に稀です。しかし、0ではありません。

症例数は少ないものの、今後も調査が必要であるとして、ゼラチンは加工食品への表示が推奨されています。

ゼラチン以外にも表示の推奨となっているのが、以下の17品です。

あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご

アレルギーによる症状

食物アレルギーの症状で、最も多いのが皮膚症状です。

皮膚症状には、かゆみ、むくみ、じんましん、皮膚が赤くなる、湿疹、かぶれ…などがあります。

その他にも以下のような症状があります。

・目の症状…白目が赤くなる、瞼が腫れる、涙が止まらなくなる、痒くなる

・鼻の症状…くしゃみ、鼻水、鼻がつまる

・口や喉の症状…口の中や喉の違和感、腫れ、イガイガする、喉が痒い

・呼吸症状…息苦しくなる、過呼吸になる、締め付けられたようになる、犬の鳴き声のような咳が出る、咳き込む、声がかすれる

・消化器症状…腹痛、不快感、下痢、嘔吐

通常の場合は、この中から1つの症状が現れますが、いくつかの症状が同時に起こることがあります。

重症になると、呼吸困難などを生じるアナフィラキシーショックになることも…。

アナフィラキシーショックとは、意識が朦朧とし、呼びかけても応答しない大変危険な状態です。

アレルギーはその食材の調理状態や食べた本人の体調によって症状が変わります。

疲れていたり、風邪をひいていると症状は重症化しやすいので、赤ちゃんに新しい食材を与える時は、機嫌のいい元気な時にしましょう。

対応と治療

アナフィラキシーショックが出たら、すぐに救急車を呼ぶか病院に連れて行きましょう。

対応が遅れてしまうと死に至る恐れもあるので素早い対処が大切です。

また皮膚症状や下痢などの場合は、他の要因も考えられるので、しばらく様子を見てみましょう。

中々治らなかったり心配な場合は、病院に連れて行きましょう。

食物アレルギーと診断された場合は専門医の指示を受け、除去食や負荷試験や延期などの治療を進めていきます。必要な場合は薬を使うこともあります。

家庭でゼラチンを作る前に知っておきたいこと

ゼラチンの種類・注意点・保存方法を紹介します!

種類

ゼラチンには2つの種類があります。

粉ゼラチン

好きな量を使うことができ、家庭でも扱いやすいもの。ふやかすのも簡単で、ムラなく溶かすことができます。

使用量の目安は、固めたい液体の量の1〜3%程度。

例えば、100mlの液体をゼリーにする場合は1〜3グラム程度のゼラチンを加えます。

加える前に50~60℃くらいのお湯で溶かすか、水を入れてレンジで500W30秒ぐらいで溶かすこともできます。

板ゼラチン

粉ゼラチンよりも透明感を出したり、なめらかな食感に仕上げる上級者向けのもの。

保形性があり、1枚あたりの重量がほぼ決まっているので、測りやすいが溶かす作業が少し手間です。

氷水に1〜2分ほど浸けてふやかし、よく絞ってから60℃に温めた液体に入れて溶かします。

ゼラチンを使う時の注意

注意1:ゼラチンにしっかり水を含ませ、加熱すること

混ぜた時に粉が残っていたり、加熱温度が足りないと、うまく固まらないことがあります。

注意2:生のパイナップルやキウイ、いちじくでゼラチンが使用出来ない場合があります。

これらのフルーツにはタンパク質の分解酵素が含まれていて、ゼラチンを使っても固まらない場合があります。

果物を加熱するか、缶詰の商品を使うとゼラチンが凝固します。

実は缶詰の商品はすでに加熱されているので、果物を足したいときにはフルーツ缶詰がおすすめです。

注意3:レモンやオレンジ、梅の果汁などの酸味、酸の強い果物もゼラチンを分解する作用があります。

これらは加熱しても変わらないので、果汁量の使用を少なくする必要があります。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食でフルーツ缶詰めはいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ

保管方法

ゼラチンを保管する時は、次の4つに注意してください。

1.50°以上の高温で長期保存させない。

2.直射日光や紫外線に当てない。

3.容器は密閉し、吸湿させない。

4.塩素など他の物質を溶かす、有機溶剤と同じ場所に保存しない。

つまり一般家庭では、密封して冷蔵庫の中で保存すれば問題ありません。

ゼラチンのおすすめ簡単レシピ!

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最後に、ゼラチンを使ったおすすめレシピを紹介します。

かぼちゃプリン

<材料>

ゼラチン…5g
かぼちゃ(皮と種を外して)…300g
牛乳…150ml
砂糖…大さじ1

<作り方>

1.かぼちゃは種を取り除いて耐熱容器に入れ、ラップをして500Wで6分加熱する。

2.竹串が通るくらい柔らかくなるまで加熱する。足りない場合は、10秒ずつ加熱を足す。完全に火が通ったら皮を取り除いて、実をフォークなどでなめらかにないよう潰す。

3.鍋に牛乳と砂糖を入れて弱火にかける。

4.ゼラチンを入れてよくかき混ぜる。

5.鍋に2のかぼちゃを入れて、よく混ぜる。

6.型に流し込み、冷蔵庫で2時間ほど冷やす。

カラフルフルーツゼリー

<材料>

ゼラチン…10g
ゼラチン用の水…50ml
水…500ml
フルーツ缶詰…1缶
砂糖…大さじ2

<作り方>

1.ゼラチンとゼラチン用の水を別皿に入れ、電子レンジ500Wで30秒加熱する。フルーツ缶詰は水をきっておく。

2.型に水とフルーツ缶詰と砂糖とゼラチンを入れて混ぜる。

3.冷蔵庫で2時間ほど冷やす。

上記のレシピを寒天で作る場合は、ゼラチンよりも分量を少し減らします。

そして寒天は90°以上のお湯で溶けるので、しばらく鍋でグツグツと煮る必要があります。

牛乳は煮ると分離してしまうので、別の鍋で寒天だけ溶かしてから足すようにしましょう。

また、この他にもゼラチンは様々な用途があります。

ご飯を炊く時に少量入れるとお米にツヤが出たり、ハンバーグを作るときに少量入れると肉汁が逃げにくかったりするなど、大人のご飯でも大活躍です。

ゼラチンはコラーゲンを摂取できるだけでなく、料理をおいしく仕上げてくれる優れもの、上手に付き合いましょう♪

まとめ

赤ちゃんはゼラチンを一歳以降から使用することができます。

ゼラチンにはアレルギーの心配があったり、豊富なたんぱく質の消化を促すのに一歳以降からが適正とされています。

市販のゼリーは糖分が高くて、添加物も多く含まれているので、できるだけ家庭で手作りしたものを与えてあげましょう。

与えるときは硬さと大きさを調節して喉に詰まらないようにしましょうね。

ゼラチンはゼリー以外にも様々な用途があります。ぜひ色々と試してみてください。