妊婦はゴルフをしてもいいのでしょうか?
ゴルフは一見激しく走ったりするスポーツでもないし、ラウンドなんかは歩いたりして良い運動になりそうだな、なんて思う方もいますよね。
また近年ではゴルフをする女性が増加しており、ゴルフを趣味にしている女性も多い傾向にあります。
では実際の所は妊娠中のゴルフはどうなのでしょうか?
・妊婦はゴルフをしてもいいの?
・妊婦がしてはいけない運動の注意点7つ
・妊婦がしてもいいゴルフと妊娠中のゴルフ観戦の注意点3つ
妊婦のゴルフはどうするべきか、観戦も含めて妊娠中のゴルフについて注意点を紹介します。
妊娠期間中でもできるだけゴルフを楽しめるといいですね。
目次
妊婦のゴルフはNG!
ゴルフは、妊娠中は避けるべき運動の一つです。
打ちっぱなしでない限り、ゴルフは基本屋外スポーツ。
ラウンドする際には長時間屋外で日差しにあたることになります。
妊娠中、体は脱水症状になりやすく、熱中症にもなりやすい状態のため妊娠中にはオススメできません。
お腹が大きくなるほど負担も大きくなってきますので、妊娠後期の時期といった出産に近づくほど注意が必要になります。
『それなら室内の打ちっぱなしであれば大丈夫じゃない?』と思いますよね?
ゴルフはスイングでお腹をひねる動作、またスイングの際にお腹にどうしても力が入ってしまいます。
妊娠中に妊婦がしてはいけない動作の中には、お腹をひねること、お腹を圧迫することが挙げられます。
したがって、屋内外かかわらず、妊娠中のゴルフはオススメできない、むしろ妊娠期間中はやめるようにしましょう。
妊娠が分かる前にゴルフしちゃっても赤ちゃんは大丈夫?
普段からゴルフが好きで、打ちっぱなし、あるいはラウンドしている女性も多くいるかと思います。
そんな女性が妊娠に気づく前にゴルフをしてしまったら、お腹の赤ちゃんはどうなるのでしょうか?
基本的に妊娠初期による運動が原因で流産する可能性はほぼないとされています。
妊娠初期、妊娠12週までに起こる自然流産は流産全体の約80%とされていますが、その原因のほとんどが赤ちゃん自身の染色体などの異常によるもの。
よって母体が運動をした、仕事をしたなどの原因で流産を引き起こすことはほぼないとしています。
つまり妊娠が分かる前にゴルフをしてしまったとしても、ゴルフが流産の原因になることはほぼないでしょう。
神経質になると精神衛生上よくないので、妊娠が分かってからはゴルフをやめ、ゆったりとした気持ちで過ごすようにしましょう。
妊婦がしてもいいゴルフはパターゴルフだけ!
ゴルフを趣味でしていた妊婦さんには、妊娠中でもゴルフをしたいなと思うこともあるでしょう。
前途したように、ゴルフは基本的には妊婦はしてはいけない運動ですが、妊娠中でもできるゴルフはあります。
それはパターゴルフです。
パターであればスイングしたりすることがないのでお腹を瞬発的にひねる動作もなく、腹部に力がはいることもありません。
出産後にグリーン上での華麗なるボールさばきを披露すべく、妊娠中はパターゴルフで腕を磨くようにしましょう。
妊婦がしてはいけない運動の注意点7つ
近年の妊婦は過度の体重増加が産道に脂肪をつけ難産になる可能性があることから、妊娠経過が順調であれば妊娠中でも適度な運動をすることが推奨されています。
では妊娠中はどういった運動に注意しなければいけないのでしょうか?
日本臨床スポーツ医学会では、妊婦スポーツの安全管理基準というもの提示しています。
その中には妊婦が運動する際に、避けるべきものがあげられています。
- 競技性の高いもの
- 腹部に圧迫が加わるもの
- 腹部に力がはいるもの
- 体をひねるもの
- 瞬発性のもの
- 転倒の危険があるもの
- 相手と接触したりするもの
上記のうち、瞬発性がある、腹部が圧迫される、体をひねるなどにあてはまってしまうゴルフは避けるべき運動種目になるのです。
また同じような理由でテニスや卓球なども避けるべき運動に当てはまります。
妊娠中のゴルフ観戦の注意点3つ
ではゴルフ観戦はどうでしょうか?
旦那さんや友人などのゴルフの付き添いでついて行く、ゴルフの試合を観戦するという場合です。
基本的に妊娠中であっても観戦することは大丈夫です。
ですが基本屋外での観戦になるため3つ注意することがあります。
- 脱水症状にならないよう水分補給をこまめにする
- 長時間立ちっぱなし、座りっぱなしになるのを避ける
- 真夏の炎天下など、非常に暑いときは短時間にする
前にも触れたように、妊娠中は脱水状態になりやすい状態。
ゴルフをプレーしていなくても意識して水分補給しましょう。
妊娠中は長時間立ちっぱなし、座りっぱなしになることは体にとって負担になります。
また長時間座りっぱなしの状態でいると、むくみを引き起こすこと、エコノミークラス症候群になる可能性があります。
適度に歩いたりして、長時間同じ体勢が続かないように注意しましょう。
ゴルフ観戦が真夏の炎天下など暑い気温が予想される時、妊婦さんは要注意です。
妊娠中、体が著しい体温の上昇がおきた時に胎児に影響を及ぼすことがあります。
もちろん、これは炎天下で激しい運動をしたというようなよっぽど稀なケースです。
ただし万が一に備えて、妊娠中は炎天下に長時間外にいることは避けましょう。
まとめ
妊娠中のゴルフは妊婦が行う運動としては避けるべき運動です。
ゴルフのスイングが体をひねること、お腹に力がはいること、妊婦には良くない動きだからです。
妊娠が分かったら、ゴルフはやめましょう。
ただしパターゴルフは妊娠中でもしても大丈夫ですので、妊娠期間中はパターゴルフの腕を磨くようにしてください。
また妊娠中でもゴルフ観戦はできます。
ですが、体勢や水分補給などに十分気を付けて、長時間にならない程度で楽しみましょう。
妊娠中はゴルフを中々思い切り楽しむことはできませんが、出産後の楽しみとしてとっておきましょう。