授乳中に牛乳を飲んでも大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と注意点

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授乳中は口にするものに何かと気をつかいますよね。

最近では牛乳について気になる説がいくつもあり、不安になっている人も多いでしょう。

そこで今回は、授乳中の牛乳についてまとめてみました。

記事のポイントは3つです。

  • 授乳中に牛乳を飲んでも大丈夫?
  • 授乳中に牛乳飲むときの注意点
  • 授乳中におすすめの牛乳を使ったレシピ

それでは解説していきます。参考にしてみてください。

目次

授乳中に牛乳を飲んでも大丈夫?母乳と食事の関係

結論から言うと、授乳中でも牛乳を飲んで大丈夫です。

厚生労働省は、生活習慣病予防のための健康情報サイトにて「牛乳・乳製品はカルシウムの供給源として、その含有量だけでなく吸収率においても優れた食品です。牛乳・乳製品を適量摂取することによりカルシウムの摂取量を増やすことが、骨粗鬆症の予防につながります」としています。

出典参考:牛乳・乳製品|e-ヘルスネット

カルシウムは体にため込んでおくことができないので、一度にたくさん摂っても必要ない分は排出されます。

そのため、必要な分を摂り続けないとカルシウムは不足するのです。

カルシウムが不足すると、血中濃度を保とうとする働きにより骨からカルシウムが溶け出します。

この状態が続くと骨粗しょう症へと繋がってしまいます。

母乳は、母体の血液に吸収された栄養素からある程度一定の濃度を保って生成される仕組みになっています。

母体の栄養状態が変化すると母乳の成分にも影響がでるので、まずは母体の栄養状態を維持することが大切です。

18歳から49歳の女性が1日に必要なカルシウム量は650㎎程度ですが、不足している人が多い傾向にあります。

牛乳100g中に含まれる栄養素は、エネルギー66㎉、脂質3.8g、コレステロール12㎎、カルシウム110㎎です。

納豆やひじき、小松菜などもカルシウムを豊富に含んでおり、これらの食品と合わせてカルシウムを摂取していくことをおすすめします。

乳腺炎と脂肪の関係は?

授乳中は、脂肪分で乳腺が詰まり、乳腺炎になるとよく聞きますよね。

牛乳の脂肪分が気になる人も多いと思います。

しかし実は、脂肪と乳腺炎の関係を証明する科学的根拠は見当たらないのです。

母体が脂肪分を摂取しても、飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かという組成に影響を与えるものの、母乳中の脂肪は増えないのです。

また、成乳の脂肪直径は2.0μmで癒合する性質がありません。

乳管の太さが2,000μm(2㎜)の細径でも、毛細血管以上の太さであることから、物理的にも乳管に脂肪が詰まることは考えにくいのです。

乳腺炎は、赤ちゃんの哺乳具合や授乳間隔が理由で母乳が排出されないことで起こるとされています。

関連記事⇒授乳時間はどれくらい?どう決める?長い短い場合の6つの対処法

アレルギーの自己判断は危険!

医師から特別な指示がなければ、授乳中に牛乳を飲んでも大丈夫です!

赤ちゃんに湿疹が出ると、「さっきの食べた物が合わなかったのかな?」と不安になることも多いでしょう。

しかし、赤ちゃんに湿疹がでただけで「今日牛乳を飲んだ後に湿疹が出たからこの子は牛乳アレルギーなんだ!」などと自己判断で牛乳を控えることはよくありません。

妊娠・授乳中のお母さんの食事制限は、母子の栄養不良を招き、赤ちゃんの発育発達障害を起こすことも報告されています。

それだけでなく、赤ちゃんは母乳を介して微量ずつアレルゲンに接触することでアレルゲンへの耐性を誘導する効果があるといわれています。

また、予防のために食物除去をしても、アレルギー発症に有意な差が出ないとの見解もあるほど。

以上のことから、食べ過ぎなければ牛乳や卵、小麦粉なども問題ないとされています。

ただし、お母さん自身、または兄弟(姉妹)にアレルギー性疾患がある場合、発症のリスクがあります。

リスクがあっても、食物除去に至るまでの判断は専門の医師の継続的な管理の元で行われる必要があるので、

決して自己判断はしないようにしましょう。

授乳中に牛乳を飲むときの2つの注意点

出産後も安心しておいしく牛乳を飲んでもらうために、気をつけておいてほしい事が2点あります。

1.飲み過ぎに注意

どの食品でも摂り過ぎは栄養が偏り、肥満のもとになってしまいます。

牛乳の場合も、カルシウムのことをだけを考えるとたくさん飲みたくなりますが、脂質やカロリーなどを踏まえると、200ml瓶の1本分程度が1日の摂取目安です。

適量を意識して取り入れていきましょう。

2.開封したら早めに使い切る

牛乳だけに限りませんが、よくパッケージに「開封後はお早めにお召し上がりください」と記されていますね。

牛乳の場合は特に、周囲のにおいを吸着しやすいという性質もあるため、おいしくいただくためには速やかに飲み切る方が良いでしょう。

賞味期限内であっても、分離していたり、いつもと違うにおいや味を感じた場合は飲まないようにしてください。

授乳中におすすめな牛乳を使ったレシピ

我が家の大人は、そのままの牛乳が苦手なため、よく料理に混ぜ込みます。

そんな牛乳が苦手な人や、早く使い切りたい時におすすめなレシピを紹介します。

いちごの牛乳かん

子どもも喜ぶ牛乳をたっぷり使ったおやつレシピ!

混ぜる作業がほとんどなので子どもと一緒に作れます。

牛乳でつくるカルボナーラ

生クリームがなくても大丈夫!

牛乳とチーズでしっかりコクのあるソースになります。

関連記事⇒授乳中はアイスを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と2つの注意点やレシピ

まとめ

母乳は、母体の血液に吸収された栄養素からある程度一定の濃度を保って生成される仕組みになっており、母体の栄養状態が反映されます。

さまざまな説が出回っていますが、牛乳はカルシウムの含有量や吸収率にとても優れており、授乳中のカルシウム補給にも最適です。

家族歴などのリスクから医師に特別な指示を受けていなければ、赤ちゃんのアレルギーのために牛乳の摂取制限をする必要はありません。

牛乳を飲むときのポイントは、摂取量に注意し継続して飲むことが重要です。

においを吸着しやすい性質もあるため、料理にも活用しながら早めに使い切ることをおすすめします。

噂にとらわれず、必要な栄養素をしっかり補っていきましょう!