妊娠中は、女性ホルモンが多く分泌される影響で様々なマイナートラブルが起こります。
その妊婦さんを悩ますトラブルの1つに「肌荒れ」があります。
妊娠前は、ニキビや吹き出物などの目立ったトラブルもなかったのに、妊娠後突然、肌が荒れるようになったと悩まれる妊婦さんも多いことでしょう。
そこで、今回は、妊娠中に起こる肌荒れの原因とその対策方法についてご紹介します。
・妊娠中の肌荒れの原因とは
・肌荒れの改善方法
・妊娠中の皮膚科と薬について
・妊娠中の化粧水の選び方
出来てしまった肌荒れは、ケアをしたからと言って、直ぐに改善するわけでもありません。
妊娠中は、低刺激なオーガニックやナチュラル系の化粧品を使うので気長なケアが必要です。
目次
・妊娠中の肌荒れの原因とは
妊娠をすると、身体がデリケートになり様々なトラブルを引き起こします。
その多くの原因となるのは、ホルモンバランスの影響です。
肌荒れも女性ホルモンが原因の1つとなります。
その他にも原因と考えられるものがありますので、1つずつ解説をしていきますね。
〈原因1 女性ホルモン『プロゲステロン』〉
生理前になると、ニキビや吹き出物ができやすくなりませんか?
これは、排卵後から生理直前まで分泌される女性ホルモン『プロゲステロン』によるものです。
皮脂の分泌を活発化させるので、増えた皮脂が毛穴を塞ぎ、ニキビや吹き出物を引き起こします。
妊娠をすると多く分泌されるので、肌荒れが発生しやすくなります。
〈原因2 便秘〉
妊娠前は快便だったのに、妊娠した途端に便秘になる妊婦さんが多くいらっしゃいます。
便秘になると、腸内にガスが溜まり有毒ガスが発生します。
ガスが身体に吸収され肌にニキビや吹き出物として出てくるのです。
この便秘の原因が、原因1で紹介した『プロゲステロン』の分泌によるものなのです。
プロゲストロンは、体内に水分を蓄えるよう働きかける性質があり、身体は水分を蓄えようとして、多くの水分を大腸から吸収しようとするため、便の水分量が減り、固い便になり、便秘になりやすくなります。
〈原因3 悪阻による栄養不足〉
妊娠初期の悪阻によって、特定の物しか食べられなくなります。
甘いものだけや脂っぽいものだけなど、偏った栄養バランスになると、美肌に必要なミネラルやビタミンが不足して肌荒れを引き起こすのです。
〈原因4 ストレスや睡眠不足〉
妊娠中は、身体の様々なトラブルで思い通りに行かずストレスを溜めがちです。
そして、お腹の赤ちゃんが成長して、お腹が大きくなることで、膀胱が圧迫されます。
そのため頻尿になり、夜はなかなか眠ることができなくなり寝不足になります。
ストレスも睡眠不足もお肌に影響しますので、なるべくストレスをためないよう上手に解消していきましょう。
また、寝不足もお昼寝をしたりしながら、休める時に身体を休めてリラックスするよう心掛けましょうね。
・肌荒れの改善方法
妊娠中に肌荒れをしてしまったら、内面と外面の両方からケアを行いましょう。
〈改善策1 低刺激な化粧品を使用する〉
妊娠中のお肌は、とても敏感ですので、アルコールやシリコン、パラペンフリーな無添加タイプの化粧品を選ぶようにしましょう。
乾燥を防ぐためにも、保湿力の高いものを選ぶと効果的です。
〈改善策2 クレンジングはしっかりと行う〉
妊娠中は、女性ホルモン『プロゲステロン』が分泌されるため、皮脂量が増えます。
皮脂によって、毛穴が詰まってしまい、肌荒れを起こします。きちんとクレンジングをして毛穴を綺麗に保ちましょう。
〈改善策3 紫外線対策〉
妊娠中は、『プロゲステロン』の影響でシミが出来やすくなります。シミを防ぐためにも、日傘を利用したり、日焼け止めは毎日塗るようにして下さいね。
〈改善策4 バランスの良い食事と質の良い睡眠〉
ビタミンやミネラルが不足をすると肌荒れを起こしやすくなり美肌を保つことができません。
悪阻などで、偏った食事になりがちですが、食べれない時は、サプリメントで補うようにしてみて下さい。
また、22時から2時の間にホルモンが分泌をされ、肌を修復していくので、夜はきちんと睡眠をとるようにして下さいね。
※サプリメントを飲む前は、産婦人科の主治医の先生にご相談下さい。
・妊娠中の皮膚科と薬について
元々、アトピー性皮膚炎を持っていた人が、妊娠をきっかけに状態が悪くなる場合がみられます。
今まで使っていた薬や市販薬を自己判断で使用するのは、とても危険です。
薬は、胎盤を通じて赤ちゃんに影響を及ぼす危険もあり、また、妊娠の周期によって、薬を使い分ける必要があるからです。
肌のトラブルなので、皮膚科に受診しがちですが、産婦人科の主治医の先生にご相談下さい。その上で皮膚科を受診する場合も、必ず母子手帳とお薬手帳を持参下さいね。
・妊娠中の化粧水の選び方
妊娠中は、ホルモンバランスの影響でお肌はとても敏感ですので、妊娠前に使っていた化粧水が合わなくなることもあります。
なるべく低刺激なオーガニックやナチュラル系で、シリコンやパラペンフリーの無添加タイプがお勧めです。
また、乾燥は、肌荒れを引き起こしますので、保湿力の高いものを選ぶようにしましょう。
まとめ
妊娠中は、肌荒れや悪阻に始まり、お腹が大きくなるのとともに、思い通りに身動きが出来なくなります。
尿もれや腰痛などのマイナートラブルも増えて、妊婦さんはストレスが溜まりがちです。
マタニティライフを快適に過ごすにも、トラブルは少ない方が良いですよね。
肌荒れは、日頃のケア次第で改善、予防することができますので、肌ケアを怠らないよう努力してみて下さいね!