排卵期に強い眠気やだるさに悩まされる方も多いですよね。
「まだ生理じゃないのにどうして?」と不思議に思うかもしれません。
原因は女性ホルモンの変化。それも排卵期は劇的にホルモンバランスが変わるので体調不良になりやすいんです。
この記事では、排卵期に強い眠気やひどいだるさに襲われる原因と対処法についてまとめました。
・排卵期は女性ホルモンが激変する時期で体調不良になりやすい
・排卵後は黄体ホルモンのせいで眠くなり、だるくなる
・【対策1】夜の睡眠時間の確保と昼寝
・【対策2】軽いウォーキングやストレッチで全身の血行を良くしよう
・【対策3】体を温めて内臓などの働きをキープ
・【対策4】ピルでコントロールする方法もある
女性の体はデリケートでホルモンの影響を受けやすいもの。
変化や対処法を知って対策を取るようにしましょう。
目次
排卵期は女性ホルモンが激変する時期で体調不良になりやすい
女性の体は主に、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類のホルモンの影響を受けています。
この2種類が増えたり減ったりすることで、卵子が育ち、排卵が起こって、妊娠しなければ生理が来るという現象が一定のサイクルで繰り返されています。
排卵期は文字通り排卵の前後の時期。
この時は、卵胞ホルモンの分泌量がピークになる一方、排卵後は一気に減少。
そして黄体ホルモンが急激に増えるという劇的な変化が起こります。
この急激な変化に体がついていけなくて体調を崩してしまう女性は多いもの。
ある程度は仕方がないことなんです。
排卵後は黄体ホルモンのせいで眠くなり、だるくなる
排卵期はホルモンの激変が体調不良の原因ですが、排卵後は黄体ホルモンが体調を崩す原因になります。
黄体ホルモンは、体を妊娠に向けて変化させていくホルモンです。
筋肉や内臓の動きが緩やかになり、体は休むことを最優先にするようになって、赤ちゃんを守るように体が変わっていくのです。
眠くなったり、だるさを感じたり、動くのが億劫になるのは黄体ホルモンの影響。
精神面の不調を感じる方も多いですよ。
これは決して女性が怠けているのではなく、女性ホルモンがしっかり働いている証拠。
動かず、安静にしようね、という体の要求なので無理は禁物です。
【対策1】夜の睡眠時間の確保と昼寝
女性ホルモンによる自然な反応であっても、強い眠気やだるさは辛いもの!
我慢して強引に起きているのも辛いですし、ストレスが溜まりますよね。
ですから、眠いときはしっかり寝てしまいましょう!
夜の睡眠時間を確保するだけでなく、昼間も15分前後の昼寝をするのがおすすめ。
しっかり眠って、睡眠欲を満足させる方が体は休まり、眠気も治まります。
排卵期はスケジュールを調整して、ゆとりある一日を過ごすようにしてください。
【対策2】軽いウォーキングやストレッチで全身の血行を良くしよう
ふたつ目の対策は、体を動かすこと。
激しい運動ではなく、軽く汗ばむくらいの運動で全身の血行を良くし、酸素と栄養が体中、隅々まで行き渡るようにしてみてください。
軽い運動刺激で脳を刺激し、酸素をしっかり全身に送ることで眠気を一時的に遮ることができます。
また、代謝力もアップしますし、軽い疲労を感じると、夜の睡眠の質も良くなりますよ。
疲れすぎない軽い自分に合った運動をみつけてくださいね。
【対策3】体を温めて、内臓などの働きをキープ
3つ目の対策は体を温めること。
体が冷えると血行が悪くなり、酸素も栄養も全身に行き渡らなくなるだけでなく、老廃物も体に溜まってしまいます。
さらに、内臓や筋肉の働きを助ける酵素は、37℃前後の温度で最も良く働くもの。
体温が低くなると全身の機能が低下してしまって体調不良がさらに悪化する危険が!
温かい飲み物や食べ物を口にし、露出の少ない服を着てエアコンなどの風が当たらない場所で過ごすようにしてくださいね。
【対策4】ピルでコントロールする方法もある
体調不良が酷い場合、ピルで女性ホルモンの量を調節して月経周期や経血の量などをコントロールする方法も有効です。
ピルというとなんとなく避妊目的の薬というイメージかもしれませんが、女性ホルモンの量をコントロールして体調を改善するのにも使います。
昔はピルを飲むと体重が増えたり、胸が張ったり体調不良になるといった副作用が報告されていましたが、今はほとんど気になりません。
排卵期の体調不良が辛い場合は、産婦人科で相談してみましょう。
ピルでずっと楽になることもありますよ。
排卵期の眠気やだるさは自然なこと
排卵期は女性ホルモンのバランスが大きく入れ替わる時期です。
更に排卵後は体を休める働きがある黄体ホルモンが増えるので、眠気やだるさがより一層強くなります。
排卵期や排卵後の体調不良は女性ホルモンによる自然な反応なので安静にして過ごすのが一番。
睡眠時間を確保したり、軽いウォーキングやストレッチで全身の血行をよくしたり、体を温めて乗り越える対策を取りながら、少しでも楽になるよう工夫してみてください。
ピルでコントロールすることもできますので、我慢し過ぎず、産婦人科に相談するのもいい方法ですよ。