不妊治療に欠かせない排卵誘発剤の疑問8つを不妊治療成功ママが解説♪

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不妊治療にはかかせない排卵誘発剤。

体に大きな影響を与える薬ですから、その効果とリスクは事前にチェックしたいですね。

中には、赤ちゃんは欲しいけど、排卵誘発は少し怖いと思っている人も多いのではないでしょうか。

わたしも不妊治療経験者ですが、次のような疑問がありました。

『排卵誘発剤を打つと、副作用があるの?』

『排卵誘発剤はどんな種類があるの?効果がちがうの?』

と分からないことだらけですよね。

こちらでは、

・不妊治療=排卵誘発剤?

・排卵誘発剤の効果

・排卵誘発剤の副作用

・排卵誘発剤のリスク

など、排卵誘発剤についての疑問点を8つのポイントで解説します♪

目次

排卵誘発剤が必要な不妊治療とは?

不妊治療=排卵誘発剤というわけではありません。

不妊治療はステージに分かれています。

・タイミング治療

・人工受精

・体外授精

・顕微授精

どれを方法として選ぶかは、不妊が女性因子によるものなのか、男性因子によるものなのかで変わってきます。

また、男女検査をしても、原因不明の場合もありますし、両者に原因がある場合もあります。

少し前までは、まず女性だけ検査をするような風潮がありましたが、初回から男性も一緒に行って検査をすることをおすすめします。

不妊の原因がわかれば、それをクリアできる治療法を医師と選びます。

そして、多くの場合、体外・顕微授精は、排卵誘発剤の投与が必要になります。

排卵誘発剤とは?

その名の通り、排卵を誘発させる薬です。多くは、注射ですが、中には経口服用(飲み薬)のものもあります。

女性の体の仕組みを交えて説明すると、

・卵巣で卵子のもととなる卵胞が作られる。

・次に1度の排卵日に卵子が排卵される。

・卵巣→卵管→子宮に送り込まれる

・受精卵でない、その他の原因などから着床しないと、生理となる。

排卵される卵子は「首席卵子」と言って、1番大きい卵が、月に1つです。

これが自然の排卵です。

そこで、排卵誘発剤を打つと次のようなことが起こります。

・首席卵胞だけでなく、小さな卵胞も成熟し大きくなる。

・排卵前に、採卵手術を行い、複数の卵子を取り出すことができる。

つまり、排卵誘発剤を使って、本来は消えてしまう小さな卵も大きくし、授精に使えるようにするということです。

排卵誘発剤の働きは?

排卵誘発剤は、その働きによって複数の薬を、使い分けたり、同時に使ったりします。

例えば、

・卵子を育てる

「クロミフェン」卵巣を刺激します。飲み薬です。

「ゴナドロピン」卵巣に直接作用する注射薬です。

・排卵を助ける

「hcg」これを打つと、排卵が促されます。

「アゴニスト」排卵を促しますが、長く使うと逆に抑える働きをします。

「アンタゴニスト」排卵を抑える働きをします。

排卵誘発剤はどう使いわけるの?

上のような排卵誘発剤を、卵巣の状態や年齢、精子の状況、治療の方針によって、組み合わせます。

一般的には、採卵数を増やしたい時は

・刺激法→強い薬、複数の薬を使う。期間によって、

「ショート法」「ロング法」「アンタゴニスト法」などと言われます。

体に負担をかけたくない場合

・自然法、マイルド法→飲み薬などを使う。

もちろん、どちらにもメリットとデメリットがあります。

刺激法は複数の卵子が手に入るけれど、体に負担がかかります。

自然法は、体への負担はないけれど、とれる卵子は少なく、授精までいたらないことがあります。

排卵誘発剤はどれが効果的?

わたしは、3つの刺激法を試した経験者です。

採卵数は、

1回目、ロング法→23個

2回目、ショート法→12個

3回目、アンタゴニスト法→11個

4回目、ロング法→12個

これを見るとわかっていただけるかと思いますが、数が多くても

・良好卵子が少ない

・精子の状態がよくない

・受精卵が育たない

などの問題があり、うまくいかないこともあります。

また、回を重ねるごとに、刺激への反応が悪くなることも考えられます。年齢の問題もあります。

どれがよいとは、一概には言えず、信頼できる医師とともに、体の状態を見ながら作戦を立てるのがよいでしょう。

排卵誘発剤の副作用は?

主な副作用は、

・OHSS(卵巣過剰刺激症候群)

とされています。わたしも経験者です。

後に、刺激の強いものを使用するとOHSSが起こる可能性が高まると言われています。

採卵前は

・お腹の張り

・腹痛

・吐き気

・便秘

などがあり、採卵後は、

・流血

・下腹部痛

・腹水がたまる

などの症状が出ます。などです。誰しもなるというわけではありません。

わたしは、採卵後の下腹部痛に悩まされました。

ひどい生理痛と同じ痛みです。

採卵後は、麻酔が切れた痛みとOHSSで2,3日寝込みました。

その後はお腹に水がたまらないか体重を測定し、様子をみました。

わたしは、ひどくなりませんでしたが、中には腹水を抜くための手術が必要になる場合もあります。

排卵誘発剤のリスク

注射が痛い!これにつきます。

多い場合、1度の治療で2週間毎日打ちます。注射を打つ場合は、

・通院して看護師に打ってもらう。

・自宅で自己注射する。

を選べますが、どちらも痛いのには変わりません。

慣れてしまうという人もいますが、わたしは、毎回恐怖でした。赤ちゃんが欲しいの一心で乗り越えました。

でも、これは序の口です。無事妊娠した後は、

・黄体ホルモン補充

の注射が待っています。これは、3週間ほど毎日打ちました。

排卵誘発剤を使用した不妊治療は、注射との戦いであると言えるでしょう。

胎児へのリスクは?

では、妊娠へのリスクはあるのでしょうか。言われているのは次の2つです。

・多児妊娠

複数の受精卵を戻した場合は、多児を妊娠する可能性が増えます。

・流産

染色体異常の受精卵を戻した場合は、着床しないこともあります。また、不妊治療経験者の平均年齢が高いことからも流産の可能性は高まります。

これらは、排卵誘発剤のリスクというよりは、不妊治療を行う上で、一般的に言われているリスクと考えてよいでしょう。

まとめ

今回は、排卵誘発剤について解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・不妊治療=排卵誘発剤ではないこと

・排卵誘発剤にも様々な種類と働きがあること

・排卵誘発剤には副作用もあること。

・注射の回数は多く、痛いこと!

今や6組1組の割合で、不妊に悩むカップルがいると言われています。

色々な原因が考えられますが、多くの場合、治療のメインになるのは女性です。

わたしも経験者ですが、不妊治療をした人にしか分からない悩みや辛さがあると思います。

この記事が、不妊治療に悩む方やこれから治療を考えている方のお役に立てれば幸いです。