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赤ちゃんははんぺんをいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ
おでんの具やフライなどにして食べるとおいしいはんぺん。
フワフワしていて柔らかく、ほんのり甘みがあるはんぺんは、「赤ちゃんでも問題なく食べられそう」と思っている人もいるかもしれません。
私もはんぺんが好きで、鶏ひき肉と混ぜて使ったりサラダにしたりと、たびたび食卓に登場します。
娘が離乳食をスタートした時も、「はんぺんなら食べられるかも!」と思ったことがありました。でも実際はどうなのでしょう。
- 赤ちゃんはいつからはんぺんを食べられる?
- 気を付けたいことはある?
- アレルギーも気になる!
- おすすめのレシピがあれば知りたい!
など、私と同じような疑問や不安を感じている人のために、いつから赤ちゃんにはんぺんを食べさせていいのか、離乳食とはんぺんについて詳しく紹介します。
「本当に食べさせても大丈夫?」と不安を感じながら与えるのではなく、正しい知識を身につけてから与えられるといいですね。
赤ちゃんにははんぺんをいつから食べさせられる?
先にも少し触れましたが、はんぺんの最大の特徴はフワフワした食感です。
歯が生え揃っていなくても食べやすそうに感じるかもしれませんが、はんぺんは早くても離乳食後期の後半、10か月頃の『カミカミ期』からがおすすめです。
その理由は?
はんぺんは柔らかいのでもっと早くから食べさせてあげられそうですが、なぜ10か月頃からが目安なのでしょう。
その理由は、
- 塩分が多い
- 添加物が気になる
- 卵白が含まれている
この3点です。
はんぺんは魚介加工品ですから、どんなに柔らかくても赤ちゃん向けには作られていません。
あっさりした味わいに感じられるかもしれませんが、意外と塩分が多く含まれています。
赤ちゃんにとって塩分は不要ですから、加工品を多く与えてしまうと体の負担となってしまいます。
また添加物も気になりますね。もうひとつははんぺんには卵白が含まれているという点です。
卵白はアレルギーの心配があることから、食べさせる時期は卵黄よりも遅い『もぐもぐ期』の後半、8か月頃からが目安です。
はんぺんは卵白を試してから与えることが大切です。
赤ちゃんにはんぺんを食べさせるときの3つの注意点
安心して赤ちゃんにはんぺんを食べさせるためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょう。
ここでは3つの注意点について紹介します。
- 少量をたまに、が基本
- 加熱してから与えよう
- できるだけ無添加のものを選ぼう
はんぺんは『少量をたまに』与えるのが基本
全項目でも触れましたが、はんぺんには塩分や添加物が多く含まれています。
口あたりがよく甘みもあるため、赤ちゃんも食べやすく感じますが、与えすぎには気を付けたいところです。
1回に与える量は少量にとどめ、与える頻度もごくたまににしましょう。
おすすめの調理法は、
- おでん風煮物の具として
- 豆腐と混ぜて食感をプラス
- ハンバーグのかさ増し
など、ほかの具材と合わせたりかさ増しとして使うのがおすすめです。
はんぺんは加熱してから与えよう
はんぺんはそのまま食べることもできる魚介加工品ですが、赤ちゃんに与える場合はお湯でゆでてしっかり加熱してから与えるのがおすすめです。
はんぺんを加熱することで、
- 塩分をある程度落とすことができる
- 表面の細菌を殺菌することができる
この2点の効果が期待できます。
2つ目の細菌に関してですが、赤ちゃんは大人に比べて抵抗力が低いです。
大人ではほとんど影響のない細菌でも、抵抗力の低い赤ちゃんが細菌に感染すると、食中毒などを起こしてしまうことも考えられます。
赤ちゃんの食中毒を防ぐには、
- 90度以上で1分以上加熱
- 新鮮なものを使う
この2つがポイントです。
はんぺんは添加物が少ないものを選んで
ここ数年の健康ブームにより、はんぺんを含む加工品も塩分や添加物が最小限に抑えられた商品も増えてきています。
赤ちゃん向けや子供向けに作られているはんぺんはほとんどありませんが、『減塩』や『無添加』などのはんぺんはあるので、そういったものを選ぶこともひとつのポイントです。
はんぺんに何が含まれているかは、原材料名のところに詳しく記載されていますから、購入するときにきちんと確認しましょう。
はんぺんのアレルギーのリスクについて知りたい!
離乳食を進めるうえで気になるのがアレルギーです。
私も娘に初めてのものを食べさせるときには、アレルギーが出ないかとても心配になりました。
はんぺんはアレルギーの心配はあるのでしょうか。市販のはんぺんには、
- タラなどの白身魚
- 卵白
- 山芋
- 大豆
- 小麦
- 青魚
などが含まれています。
この6つのうち卵と大豆と小麦はアレルギーの症例数が多い食品として挙げられています。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
特に卵と小麦は発症数や重篤度が高い食品として指定されており、使用した加工品には表示が義務付けられています。
また、はんぺんを加工している工場ではほかの魚介加工品を作っていることも多いです。
ほかの製品にえびやかにを使っているケースもあり、えびやかにの成分が意図せずはんぺんに混入してしまうことも考えられます。
えびやかにもアレルギーの症例数が多い食材で、表示が推奨されています。
甲殻類アレルギーがある場合は気を付けましょう。
はんぺんを食べたあとは1時間程度様子を観察しよう
はんぺん自体のアレルギーのリスクはそれほど高いものとは言えませんが、原材料にはアレルギーを起こしやすいものがいくつか含まれています。
はんぺんを食べさせる前に、
- 卵
- 小麦
- タラ
- 青魚
- 大豆
- 山芋
- えび
- かに
これらの食品を経験させ、アレルギーの心配がないことを確認しておくと安心です。
またはんぺんを食べさせたあとは、赤ちゃんの体調に変化がないか1時間ほど様子を見ておきましょう。
はんぺんを食べさせたあとに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れる
- 体にじんましんが出たりかゆがったりする
- 咳や鼻水が出る
- おう吐
- 下痢
これらの症状があらわれた場合は、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。
簡単♪おいしい!はんぺんを使った赤ちゃん用レシピ
はんぺんは手軽に使うことができてとても便利な食材ですが、塩分や添加物のこともあるためできるだけ安心な方法で食べさせてあげたいですよね。
ここでは簡単に作ることができてさらに安心して食べさせてあげられる、赤ちゃん用レシピを紹介します。
はんぺん鶏バーグ
○作り方(赤ちゃん1人分)
鶏ひき肉・・・30g
はんぺん・・・20g
タマネギ・・・10g
ニンジン・・・5g
片栗粉・・・大さじ1杯
○作り方
1.はんぺんはポテトマッシャーやフォークで細かくつぶしておきます。
2.鶏ひき肉をボウルに入れ、粘りが出るまでよく混ぜます。
3.タマネギとニンジンはみじん切りにし、耐熱容器に分量外の水と一緒に入れ、レンジで1分ほど加熱します。
4.鶏ひき肉にはんぺんと野菜、片栗粉を加えてよく混ぜます。
5.食べやすい大きさに丸めます。
6.鍋に湯を沸かし、丸めた鶏団子を落として5分ほどゆで上げたら完成です。
はんぺんと大根おろしの煮物
○材料(赤ちゃん1人分)
はんぺん・・・20g
大根・・・20g
シメジ・・・5g
ニンジン・・・5g
だし汁・・・50ml
○作り方
1.はんぺんは食べやすい大きさに切り、サッと湯通ししておきます。
2.大根は皮を剥いてすりおろしておきます。
3.シメジはいしづきをとり、食べやすい大きさにカットします。
4.ニンジンは細切りにし、柔らかくなるまで下ゆでしましょう。
5.鍋にだし汁を入れてひと煮立ちさせ、材料をすべて入れて10分ほど煮込んだら完成です。
はんぺんは1歳を目安に量に気を付けて与えよう
はんぺんは柔らかくて食べやすい食品ですが、塩分や添加物が気になるため、どんなに早くても10か月を過ぎるまでは与えないようにしましょう。
カミカミ期の後半からならOKとされていますが、はんぺんは赤ちゃん向けの食品ではないため、あえて与える必要はありません。
はんぺんを与えるなら、
- たまに少量だけ与える
- ほかの食材と合わせて与える
- 加熱してから与える
この3点に気を付けて食べさせてあげてくださいね。
ちなみに我が家の娘は離乳食が完了したころにはんぺん鶏バーグではんぺんデビューしました。
普通のハンバーグよりも食感が柔らかく食べやすかったようで、モリモリ食べてくれましたよ。