つるっとした喉ごしや、料理の量増しに便利な「はるさめ」。
乾燥した春雨をおうちに常備しているご家庭も多いですよね。
サラダやスープ、メインの料理など、なんでも使用できるはるさめですが、赤ちゃんも一緒に楽しむことはできるのでしょうか?
「赤ちゃんはいつからはるさめを食べられる?」
「赤ちゃんにはるさめを食べさせるときに気を付けることは?」
「春雨を使った、赤ちゃんにおすすめのレシピを知りたい!」
そんな春雨と離乳食に関する疑問を、今回は解決していきましょう。
- 赤ちゃんははるさめをいつから食べられる?
- はるさめを食べさせるときの3つの注意点
- ゴックン期のおすすめレシピ
- モグモグ期のおすすめレシピ
- カミカミ期のおすすめレシピ
- パクパク期のおすすめレシピ
はるさめについて、注意点やおすすめのレシピをたっぷりご紹介していきます。
離乳食作りや毎日のメニューに悩んでいるお母さんたちの参考になれば嬉しいです。
目次
離乳食のはるさめ。赤ちゃんはいつから食べて大丈夫?
市販されているはるさめは、一般的に、中国の緑豆からできた輸入物と、日本のじゃがいものでんぷんから作られている2種類に分けられています。
緑豆からできたものよりも、じゃがいものでんぷんからできているはるさめのほうが、煮崩れしやすいのですが、とても軟らかくなるので、赤ちゃんは食べやすく、離乳食に向いています。
基本的には、生後7ヶ月以降のモグモグ期から、食べさせることができますが、しっかりすりつぶしてあげることで、生後5ヶ月からのゴックン期でも離乳食に加えて良いでしょう。
はるさめに似ているくずきりも、同じ時期から食べさせることができます。
調理の方法を、赤ちゃんの月齢に合わせることで、早い時期から食べることができるのが特徴です。
慎重に!赤ちゃんにはるさめを食べさせるときの3つの注意点
はるさめにもアレルギーがある!
じゃがいものでんぷんで出来たはるさめは、アレルギーを起こしにくいのですが、緑豆からできたはるさめは注意が必要です。
大豆アレルギーを持つ赤ちゃんが、緑豆からできたはるさめを食べると、アレルギーの症状が出る場合があります。
まれに、じゃがいもでもアレルギーを起こす人もいるので、初めて食べさせるときには、まず一口食べさせて、1日様子を観察するようにしたほうが安心です。
離乳食前半は、しっかり刻んであげること
はるさめは、離乳食後期から使用した方がよいともいわれていますが、その理由は、はるさめの下ごしらえの方法に手間がかかるということからです。
ゴックン期やモグモグ期の頃は、まだ食べ物を口の中で噛みきるということが難しいので、はるさめが長いまま食べさせてしまうと、嫌がったりおえっとしてしまうことがあります。
しかし、離乳食前期は特に、はるさめをふやかした後に、しっかりすりつぶす、また細かに刻むことで、食べさせることができる食品です。
離乳食作りのレパートリーも増やせるので、手間暇はかかりますが、使ってみてくださいね。
輸入品のはるさめには注意が必要
中国の緑豆からできているはるさめを購入するときには、次のことを覚えておきましょう。
中国産の作物や原材料には、ニュースなどをみているとまだまだ不安が残る面もあります。
はるさめには、色を白くするための次亜塩素酸ナトリウムという漂白剤、増粘剤のミョウバンやカルボキシメチルセルロースなどが使用されていることがあり、これは成分表に表示する義務がありません。
添加物がはいっているものもあるので、やはり国産のものを使用するご家庭が多いようです。
ゴックン期(生後5~6か月)のおすすめレシピ
ゴックン期にはるさめを入れる際には、つぶすことが大切です。
だしの旨味を楽しめる♪肉じゃが
<材料>
- じゃがいも 小さいもの1個
- 人参 2㎝
- ゆでささみ 2㎝
- はるさめ 少量
- だし汁 120㏄
<作り方>
1.ゆでたささみは冷凍しておきましょう。
2.じゃがいも、人参、冷凍されたささみをすりおろします。
3.はるさめを表示に従いふやかしておきます。(少し長めにふやかして軟らかくしておきましょう。)
4.やわらかくなったはるさめをすりつぶします。
5.鍋にだし汁をいれ、2と4をいれて軽く煮たら完成です。
モグモグ期(生後7~8ヶ月頃)のおすすめレシピ
モグモグ期になると、はるさめを細かくみじん切りにして、軟らかく茹でることによって、
赤ちゃんも食べやすくなってきます。
白身団子のスープはるさめ
<材料>
- 白身魚のすり身 40g
- すりつぶした豆腐 30g
- 片栗粉 小さじ3分の1
- 玉ねぎ 50g
- ブロッコリー 50g
- 水 大さじ3
- 塩 少々
- 乾燥はるさめ 2g
<作り方>
1.白身団子を作ります。白身魚のすり身と豆腐、片栗粉を混ぜ、小さく丸めて茹で、刻みます。
2.玉ねぎとブロッコリーは小さく刻み、やわらかくなるまで茹でます。
3.1に2を合わせて、再度小さく丸めます。
4.湯でもどしたはるさめをみじん切りにしましょう。
5.耐熱容器に、水、塩、3、4をいれて、ラップをして、電子レンジで1分加熱したら出来上がりです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
味付けもできるようになってくるカミカミ期。離乳食のメニューも増えてきますね♪
はるさめを使ったメニューも加えていきましょう。
麻婆はるさめ
<材料>
- 豚挽肉 80g
- 人参 2分の1本
- 長ネギ 10㎝
- 水 300ml
- 味噌 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- みりん 小さじ1
- 片栗粉 小さじ1
- はるさめ 適量
- ごま油 数滴
<作り方>
1.長ネギと人参をみじん切りにします。
2.テフロン加工の鍋で、豚ひき肉を炒めます。途中で油が出てきたら、キッチンペーパーで吸いましょう。
3.ひき肉に火が通ったら長ネギをいれて、しんなりするまで炒めます。
4.人参をいれて、3分炒めたら、水をいれ、灰汁をとっていきます。
5.みじん切りにしたはるさめ、味噌、醤油、みりんを入れて、7分煮込みます。
6.水溶き片栗粉を回しいれて、最後に風味付けにごま油を垂らしたら出来上がりです。
7.冷凍保存OKです。はるさめの代わりに、豆腐やナスでも美味しくできます。
はるさめの炒め煮
<材料>
- お湯でもどしたはるさめ 15g
- 豚肉 15g
- 人参 10g
- 長ねぎ 10g
- いんげん 10g
- ごま油 2滴
- だし汁 小さじ4分の1
- 醤油 3滴
- 水200㏄
- 水溶き片栗粉 少々
<作り方>
1.戻したはるさめを細かく刻んでいきます。
2.人参、長ネギ、いんげんはみじん切りにしましょう。
3.豚肉は一度下茹でして、みじん切りに切ります。(豚ひき肉でも大丈夫です。)
4.ごま油を入れた小鍋に、野菜をいれて炒めます。
5.少し炒めたら、水とだし、はるさめを入れて煮ていきます。
6.具材が軟らかくなったら、醤油で味をつけ、水溶き片栗粉を回しいれれば完成です。冷凍保存もできます。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
離乳食完了期に入ると、大人との取り分けメニューで、少し家事も楽になってきます。
取り分けメニュー♪鶏団子スープ
<材料>
- 鶏ひき肉 200g
- 豆腐 150g
- 玉ねぎ 4分の1個
- 人参 4㎝厚
- お湯 1ℓ
- 白菜 1枚
- ニラ 4分の1束
- はるさめ お好み
〇鶏ガラスープ顆粒タイプ 大さじ1
〇酒 大さじ1
〇醤油 大さじ1
- 塩 少々
<作り方>
1.まずは鶏団子を作りましょう。玉ねぎと人参をみじん切りにします。
2.1に挽肉と豆腐、塩を入れて、混ぜ合わせます。
3.鍋に1ℓの湯を沸かしておき、沸騰したら、スプーンを使って小さめに鶏団子のたねを落としていきます。
4.鶏団子が浮いてきたら、一度お皿に取り出しましょう。
5.鶏団子を取り出したお湯の灰汁を取り除きます。
6.白菜は5㎜幅に、ニラは2㎝幅に、はるさめは1㎝幅に切ります。
7.鍋のお湯を再度沸騰させ、はるさめと白菜を入れて柔らかくなるまで煮ます。
8.白菜が柔らかくなったら、離乳食用にスープと団子を取り分けておきます。
9.残ったスープに〇の調味料をいれて、ひと煮立ちさせます。
10.鶏団子をスープに戻し入れ、ニラをいれさっと煮たら、出来上がりです。
カリカリ美味しいチーズボール
<材料>
- じゃがいも 2個
- ちくわ 1本
- クリームチーズ 25g
衣
〇小麦粉 80g
〇水 150㏄
〇はるさめ ひと握り
〇パン粉 適量
<作り方>
1.じゃがいもの皮をむき、適当に切ったらたっぷりの湯でやわらかくなるまでゆで、マッシュします。
2.ちくわはみじん切りに、はるさめは戻さないままハサミで小さく切ります。
3.じゃがいもに、ちくわをいれてよく混ぜます。
4.混ざったら8等分に分けます。
5.4を丸く広げて、8等分に分けたクリームチーズを包んでいきます。
6.まんべんなく小麦粉をまぶしたら、小麦粉と水で衣を作り、全体に絡めていきます。
7.衣を付けたたねに、はるさめかパン粉で衣を付けていきます。
8.170℃に熱した油で、きつね色になるまで揚げれば完成です。
まとめ
はるさめは、アレルギーの心配がなければ、早い段階から離乳食に取り入れることができる食品です。
月齢に合わせて、調理の方法が違うので注意しましょう。
離乳食が終わってからも、幼児食でも活躍してくれるので、ぜひメニューに加えていってください♪